真剣で最強が恋をした   作:ブラックサレナ

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##第五十二話##

 

さて、この親バカが来た理由は一つだろうな。

 

クリス

「お、お父様!!」

 

そしてこの娘も普通に喜んでいるし。

 

中将

「クリス、今日も美しい。紹介しよう、彼女は私の部下のマルギッテ少尉だ」

 

マルギッテ

「マルギッテ・エーデルバッハです、覚えなさい。」

 

そしてこの軍人も軍人だった。相変わらずだな

 

中将

「部下が失礼をしたようだな」

 

「失礼とかのレベルじゃないんだけど、普通に彰人が来なかったらたぶん続いていたし」

 

中将

「ふむ、これはアキト君、久しぶりだ。今回も申し訳ないな、いつも恩ばっかりで」

 

彰人

「別にいいですよ中将殿。どうせ、この猟犬は近接のこういう手馴れた者を見ると制御出来なくなるんだからな」

 

中将

「しかし、その若さゆえの無鉄砲さは嫌いではないのだよ」

 

「それで襲われた方は堪んないけど…もういいやめんどくさい」

 

一子

「私はよくないわよ、やいマル!」

 

マルギッテ

「な、野うさぎがこの私を呼び捨てで」

 

一子

「今度はお互い武器有りで勝負よ!」

 

マルギッテ

「指で私を指すのを辞めなさい、そしてマルも辞めなさい」

 

中将

「すまないな、サムライガール。クリスと話をさせて欲しい」

 

クリス

「父様。なぜこのような場所に?」

 

中将

「理由は一つに決まっておろう」

 

クリス

「と言いますと?」

 

中将

「お前からの連絡が来たからだ。なんと友達同士、学生だけで泊まりがけの旅行に行くというではないか。そんな電話を聞いては父としていてもたってもいられなくてな」

 

クリス

「それで…わざわざ私は幸せ者です」

 

岳人

「おい、おっさん。それは俺達が信用がねえってことか?」

 

その時岳人が首を突っ込んできた、まあ確かにそう思うだろうけど

 

中将

「信用とかそういう問題では無い。ただ旅行に行くのだけで心配なのだ。それに信用と言うならアキト君がすべてだ。私はアキト君が頼むのなら軍隊を派遣するぐらいだぞ。」

 

彰人

「…そうですか」

 

中将

「まあ、私もそんな子煩悩な軍人ではない。せいぜい部下を三十人を率いれて様子を見に来たぐらいだ」

 

普通こういうのは非公式でしてほしいものだ。俺はそう思っていた、たぶんここに誰もがそう思ったであろう。

 

モロ

「十分すぎるような。」

 

キャップ

「…―――」

 

モロ

「あれ、キャップなにも言わないね、どうしたの?」

 

キャップ

「ああ、どうやったら軍用の銃、みしてくれるんだろうなって考えていた」

 

モロ

「…たぶん無理だと思うよ」

 

中将

「クリス、楽しそうでなによりだ」

 

クリス

「はい」

 

百代

「やれやれだな」

 

大和

「娘好きの父親か、彼氏とか出来たら大変だろうな。ハ、ハ、ハ、ハ。」

 

そして俺は直ぐに動いた。

 

中将

「娘に彼氏だと!?ふざけるな」

 

そして銃を構える中将殿。

 

中将

「不穏当なことを言わないでくれたまえ。私が温和でなければ発砲してるぞ」

 

大和

「…温和でよかったです。今後彼氏とか不穏当なことはいいません」

 

中将

「うん、もし彼氏など出来たら、その男のために第三次世界大戦が起こるだろう」

 

マルギッテ

「ちゅ、中将殿。その銃ですが」

 

中将

「うん、ん!」

 

そして中将殿の持っていた銃は粉状になり風に流されていった。

 

彰人

「中将殿、俺の兄弟に銃を向けないで欲しいな。今度はそうなりますよ?」

 

中将

「…気をつけよう。」

 

一子

「それで話おわった、それじゃあ尋常に勝負よマル」

 

マルギッテ

「…任務の時間に迫っている」

 

中将

「すまないな、サムライガール。マルギッテは優秀な部下なため多忙なのだ」

 

百代

「なら、連れて来るなよ」

 

中将

「だが、サムライガール。君の願いも直に叶うのだろう。マルギッテも同じ学び舎に編入することにした」

 

岳人

「まじか!・・・ありだな」

 

「どれだけ親ばかなんだろう」

 

中将

「ふ、私とてそこまで過保護では無い。せいぜい隣のクラスのSクラスに入れる。丁度マルギッテにいい特進クラスだしな」

 

百代

「どんがけ、過保護なんだよ、突っ込み疲れたぞ。それよりお前の部下を軽く撫でてやったから回収するならしとけよ」

 

中将

「な、私の精鋭部隊がだと。マルギッテ確認しろ」

 

マルギッテ

「……連絡不能、制圧された模様」

 

百代

「なに、軽く挑発したら乗ってきてな。は、は、は。どうだ彰人」

 

だから、今上機嫌なんだな。十人もいい相手ができて満足しておるのだろうな。

 

マルギッテ

「貴様、いい気になるのを辞めなさい」

 

百代

「お、お前も部下の敵討ちにでもするか?」

 

彰人

「二人とも辞めておけ、それからマルギッテ、一応、これ俺の彼女だから粗相でもしたら、分かっているね?」

 

マルギッテ

「御意。辞めておきます、それでは撤収時間です」

 

中将

「うむ、こちらもマルギッテが襲い掛かったようだし、遺恨はなしで」

 

百代

「うん、ああ私たちもバカンス中だしな」

 

中将

「部下は我々が責任をもって回収しよう。それではなクリス」

 

クリス

「はい」

 

中将

「娘を頼むぞ」

 

やさしく言い

 

中将

「……頼んだぞ」

 

今度は怖く言われた、ようは威嚇された。

 

そして中将殿達は帰っていった。

 

一子

「覚えたわよ……マルチーズ」

 

モロ

「覚えていないから、マルしか合ってないからね」

 

そして俺らは森を降りて、再び釣りを再開。そしてキャップは又もやヒット、しかも今度は結構でかい。

 

キャップ

「お、これは二十センチはあるな、これ川下の奴に売れるかも。俺って商売上手」

 

そして止める暇もなく、キャップは消えていった。まあ俺は釣りを楽しむことにした。しかし

 

彰人

「完全に釣りをするきは無いみたいだな、百代」

 

俺の目の前で水遊びをしている百代

 

百代

「いや~気持ちいいな。それにしてもあの軍人とはどういう関係なんだ、彰人?」

 

彰人

「あ、ああ。マルギッテだろ簡単にいうと部下と上官だ。なんだやきもちでも妬いたか」

 

百代

「ああ、妬いたぞ。だからお前もこっちで遊ぶんだ」

 

そして俺を川に入れようとした。

 

彰人

「あ、ちょっと待て。靴と靴下ぐらい脱がせろ。」

 

そして俺も川の中に入れられた。

 

百代

「どうだ、気持ちいいだろ彰人。」

 

彰人

「ああ、そうだな。それにしてもお前…機嫌がいいな、そんなに欲求不満だったのか」

 

百代

「私の彰人パワーはいつも必要なのだぞ。なのに昨日なんて手を繋いだだけだ。だから私が彰人が寝ている間に頑張って抱き枕にしたんだぞ。それでも足りん!」

 

彰人

「なるほど、それで今日のあの十人は手ごろで良かったと」

 

百代

「まあそういうことだが…今日はそのなんと言うか、一緒に寝たいぞ」

 

彰人

「はぁ~、わかったあの大広間のところで二人で寝よう。これでいいな?」

 

百代

「さすがは私の彼氏!」

 

そして抱きついてきたのはいいが、なにぶん川。俺に水がかかった。

 

彰人

「百代…」

 

百代

「あはは、逃げるが「遅い」う、嘘」

 

彰人

「さあ、お仕置きの時間だ」

 

百代

「そういうときだけのお前の顔はホント笑顔だよな。だけど彰人のお仕置きならいいかもしれんな」

 

Side 他

 

モロ

「いいの、なんか大和たちあんな風に成ってきてるし」

 

「もし、あれで止めに入ったら大和に空気が読めていないって怒られるし」

 

モロ

「唯一のストッパーが今、彼女と遊んでいるし」

 

「モロ、あれこそ邪魔したら馬に蹴られるよ。だから私はこの釣られたお魚とお話している。ああ、水……水をくれって」

 

モロ

「やめようね、それ暗いから」

 

side out

 

そして俺がちょいと百代と遊んでいたら、あれ、なんか空気ぴりぴりしていなか、と、その時にキャップも戻ってきた。

 

キャップ

「いやぁぁ売れはしなかったが、バーベキュー用の食材と交換してもらったぞ。」

 

百代

「それよりも面白いことになっているぞ」

 

キャップ

「なに、それはどう言うことだよ!」

 

そして俺は大和から、聞いた、そして結果

 

キャップ

「なるほど、勝負…決闘か。わかったぜ、超分かったぜ。その勝負俺が預かった。」

 

百代

「ああ、これは川神の名にかけて私達が公平に勝負を考えるぞ。」

 

クリス

「だ、大丈夫だろうか?」

 

大和

「姉さんが川神って出した時は真剣(マジ)だから大丈夫…タブン」

 

そして俺らは午後になり、俺らはキャップが手に入れたバーベキューを昼飯に、そしてその時ですら敵意むき出しの二人を抑えながら旅館に戻った。そして女性陣が風呂に行っている時に、キャップもモロもなんかお土産を見にいっていたため俺と大和しか部屋には居なかった、あれ岳人は?

 

岳人

「俺様参上!右良し、左良し!」

 

そう思っているときに不意に現れた。

 

大和

「彰人しか居ないぞ」

 

彰人

「あと、お前もな。それでどうかしたのか岳人?」

 

そしてこう言った。

 

岳人

「なあ、お前ら覗きをしに行かないか?」


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