真剣で最強が恋をした   作:ブラックサレナ

5 / 138
##第五話##

キャップ

「さ~て、彰人。色々と土産話も聞きたいが、それは金曜集会でだ。まずリーダーとして言おうお帰りと。」

 

最初はキャップだった。ちなみに現在、俺の周りはファミリーしかいない。他のクラスメイトは空気を読んでくれて、終わるまで待つって、感じだ。

 

大和

「なあ、それよりも姉さんには?」

 

彰人

「ああ、それが鉄爺がまだ会うなって言われた。まあ今日には会うけど。」

 

岳人

「おいおい、モモ先輩を一番にしないと不味いだろ。とくにあんな別れ方したんだから」

 

モロ

「まあまあ。けどホント元気で何よりだよ。」

 

「うん。モロの言うとおり。これでファミリー完全完成」

 

彰人

「ああ、ホントお前らが変わらないでいてくれたのがうれしいな」

 

大和

「しかし!!」

 

大和がなぜか、怒っていた。

 

大和

「姉さんはお前が居なくなった後、俺が大変だった。京にさらに姉さんってどんだけ大変か!!」

 

彰人

「あはは、それはすまん。だけど、しょうが」

 

“ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド”

 

モロ

「うわぁ。なんだこの揺れ!!」

 

この学校がなぜか揺れていた。しかもどんどん強くなって

 

“ガラガラ”

 

百代

「失礼する、ここに編入せ・・・い・・・・・が・・・」

 

小笠原

「あれ、モモ先輩だ」

 

甘粕

「ホントですね、チカちゃん」

 

揺れの原因は百代のガチの走りだった。そして俺を見るやいな絶句そして一言。

 

百代

「彰人?」

 

俺は我慢できず、みんなの前で抱きついた。

 

2-F一同

「ええええええええええええええええええええええ!!!」

 

みんなには聞こえない位の声で、

 

彰人

「待っててくれた?」

 

百代

「ああ、ああ。」

 

すでに、少し泣いている百代をさらに抱きしめて

 

彰人

「ごめんね。待たせて、それからただいま」

 

百代

「やっぱ昨日のあれはお前だったか。」

 

彰人

「あは、やっぱバレた。ごめんね、帰国したら鉄爺に止められちゃって」

 

百代

「いい、いい、そんなの、今は。今はお前がここにいるだけでいい。」

 

彰人

「なあ、あの時、お前言ったよな。俺がすきって」

 

百代

「う・・・ああ///」

 

彰人

「今もか?」

 

百代

「当たり前だ。今も変わらない。ずっとずっと待って居たんだぞ。」

 

彰人

「そうか、百代。改めて言おう。好きだ」

 

百代

「私もだ」

 

ちなみにこの話を周りから見たら

 

大和

「会って、いきなりこれですか・・・」

 

キャップ

「ま、よかったんじゃね」

 

一子

「お姉さま、うれしそう」

 

「当たり前だよ。好きな人が一年待ってやっと帰ってきたんだから、私が大和を一年見れなかったら・・・この国滅ぼす!!」

 

モロ

「いやいや、八つ当たりにしても酷すぎるから」

 

岳人

「だけどよ。俺らはこの関係は知ってるけど、ここの学園の生徒は」

 

一同

「あ・・・」

 

 

以上でした。

 

そして、両者落ち着いた所で、教科の先生が来た。

 

百代

「それじゃ、昼休みにここに来る」

 

そういうと百代は去った。そしてなぜか、クラスの大部が俺に注目。そして、大和に肩を叩かれ

 

大和

「ご愁傷様」

 

その言葉で今日初めての授業が始まった。

 

そして、授業が終わり俺はまたもや包囲された。今度はクラスの大半に

 

彰人

「え、え~と・・・」

 

大和

「おいおい、登校初日に人気ものだな。」

 

そして、一番最初に俺に質問してきた、委員長ちゃんが俺に聞いた。

 

甘粕

「えーと、こんな質問不仕付けでしょうが、あのーモモ先輩との関係は」

 

おいおい、いきなり核心な所を、てか、他もそれかよ

 

大和

「姉さん、すごい有名人だから・・・」

 

小笠原

「それで、あ、そう思えば自己紹介ね。私は小笠原千花。それでモモ先輩とはどういう関係?」

 

その時、一子が爆弾を投下した。

 

一子

「なにって、お姉さまの彼氏よ、ね、彰人」

 

静寂となった教室。そして三秒後

 

「「「「「「「「「「「「「「「「えええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」

 

彰人

「ああ、そうだ。」

 

もちろん俺も否定することは何一つ無いため、肯定した。そして、なぜか男子より、女子から睨まれた。・・・なぜ?

 

大和

「実は姉さん。女癖が・・・」

 

岳人

「ああ、お前が消えて、そのあとからさらに酷くなった。」

 

モロ

「なぜかね。男子よりもモテているよ」

 

「一年は、長すぎだよ」

 

これが、一番俺の心に効いた。

 

 

時間がたち

そして、噂が一気に広がり、お昼前にはすでに俺のクラスに見物客が多くなっていった。そして、昼になりさらに人が増えた、しかしなぜか道が出来始めていた。その先には

 

百代

「おお。さすがに人が多いな」

 

一子

「は~い、皆どいて~」

 

そして、なぜか教室から出た、一子も一緒だった。

 

そして、教室に百代が入ってきた

 

百代

「さ、彰人。一緒にご飯だ♪」

 

そして、百代は袋一杯のパンを出した。そして、お昼の時間となった。一子は川神院の弁当だった。

 

彰人

「あれ、百代の弁当は?」

 

百代

「早弁して無い」

 

さいですか・・・そして、大和はちゃっかりパンを確保していた、岳人はそのパン争奪戦に行っていていない、キャップは昔からどこかに行って、変わらずいない、モロは他の友達と飯を食べていた。京はやはり一年前と同じ、俺ら以外には心を開いていないみたいだ、それに弁当の色も・・・

 

百代

「しかし、彼氏が出来てこれとは、さすが有名人はつらいな~」

 

大和

「はいはい。あれ、そう思えば姉さん」

 

と、大和が言おうとしたら放送が入った。

 

『は~いエブリバディー。今日も始まりました、LOVEかわかみ、パーソナルティは二年S組幼女支えた隊の井上準と・・・ここでもう一人のパーソナルティがいるんだが、』

 

そんな放送が聞こえた。

 

百代

「あ、今日ラジオだ。」

 

彰人

「おいおい、百代。もしかしてお前パーソナリティ?」

 

百代

「あははは、すぐに済ませる」

 

そういいダッシュで消えていった。

 

彰人

「大和、よく百代をここまで見ててくれた」

 

大和

「兄弟、やっとお前に任せられる」

 

一子

「二人とも、なに握手してんの?」

 

『おーと、ここでやっとキター』

 

お、百代も着いたらしい。

 

『ち、まったく人の祝福の時間を。まあいい、人生、喧嘩上等、三年、川神百代だ』

 

『さあ、今日のお便りはなんと半数が同じものばかり、しかも今日の投稿だ!』

 

『いいからさっさと読め、このハゲ!』

 

彰人

「おお、百代が怒っているな」

 

大和

「お前のせいだろうが」

 

一子

「~~~♪(←ご飯に夢中)」

 

岳人

「はぁ~、やっと帰ってこれた。おい、彰人、廊下の連中どうにかしろよ」

 

岳人がパンを買ってきたみたいだ。

 

彰人

「俺に言うな。てか、そんなに百代に彼氏がいるのが珍しいのか?」

 

『それじゃ、なぜか不機嫌なモモ先輩のため、早く済ませますか、俺の命の保障のため』

 

『早くしろ!!』

 

『最初のお便り、好きです。付きやってください』

 

『無理だ。私には彰人が居る』

 

『すばらしい切り方だ。てか彰人ってだれだ!!』

 

彰人

「あいつ・・・」

 

大和・岳人

「「同情はしてやる・・・」」

 

なんか久々の学校生活にすでに雲行きが怪しくなってきたな・・・

 

『続いてのお便りは今日の投稿、しかも内容の過振りが二百ぐらいそれでは、百代さん(モモ先輩)、彼氏が居るって本当ですか、教室で抱き合っていたのは本当ですか、ってなんて質問だ』

 

『ああ、あれが彰人だ。私の物だ、そして私も彰人の物だ。それじゃ曲流す』

 

『って、いきなり閉めない「うるさい」“バキッ!!”ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ』

 

そして、バイオレンスなラジオが終わった。

 

彰人

「なあ軍師大和」

 

大和

「なんだ?」

 

彰人

「酷くなってないか、前よりも・・・」

 

岳人

「さすがモモ先輩すごいな。それから廊下の奴らがお前に殺気しか当ててなくて近くに居る俺様たちも痛い」

 

大和

「まあ、今までの反動だ」

 

彰人

「そういわれると、なんとも言えないな」

 

一子

「うん。おいしかった♪(←今まで集中してご飯を食べていたため、まったく気づいていない)」

 

そして、廊下がざわめき始めた。そして、教室にさっきまでラジオをやっていた、百代が帰ってきた。

 

彰人

「あ、おかえり。」

 

百代

「・・・」

 

なぜか沈黙・・・なぜ?

 

百代

「・・・っあ、すまん、久々にお前のお帰りを聞いてな」

 

彰人

「安心してよ。もう何処にも行かないし、今度は百代の連れて行くから」

 

百代

「絶対だぞ」

 

そして、俺と百代は遅めの昼が始まった。

 

百代

「そう思えば、今何処に住んでいるんだ?」

 

彰人

「ああ、昨日までホテル。で、今日から川神院」

 

モロ

「なんだ、なら昔となにも変わらないんだね」

 

モロが飯が終わったらしく、こちらの話にきた。

 

百代

「そうか、私の隣の部屋だな・・・・ふふふ」

 

なんだろう、俺の貞操が危機に陥ってるようだ、まあ百代なら返り討ちにしてやろうと思う俺だった。

 

岳人

「だけど、彰人。気を付けろ、明日から」

 

一子

「そうね、お姉さまの彼氏なんて、一気に有名人だからね」

 

彰人

「ああ、そうするよ、てか今日の放課後みんな暇か?」

 

「私は部活の顔出し・・・」

 

彰人

「弓道部だよな。ま、がんばれ。」

 

「顔出しだけ・・・」

 

モロ

「うん、全然大丈夫だけど、なにかあるの?」

 

岳人

「俺様も暇だ」

 

大和

「今日は約束もバイトも無いから大丈夫だ。」

 

一子

「トレーニングになるのなら、いつでもOKよ」

 

百代

「なんだ、今日はデートがよかったぞ」

 

彰人

「おいおい、金無いのにデートって、まあいい。すまないけど俺の引越しで手伝いがほしい、ちなみに参加者には久々の俺の飯が夕食として出る。」

 

百代・岳人・モロ・一子・キャップ

「「「「「参加!!」」」」」

 

やはり、昔から俺の飯には定評があったため、これでどうにかなったな、って!

 

彰人

「キャップ、お帰り」

 

キャップ

「まったく、俺が居ない間におもしろそうな話をしてるじゃねえか。」

 

と、言うことで結局顔出しが済んだら京も来ることになり、全員放課後川神院集合となった。

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。