真剣で最強が恋をした   作:ブラックサレナ

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##第四十九話##

―――――五月三日。

 

Side 大和

 

さて、俺の昨日中に準備は出来たがなにぶんまだ眠い。しかし昼から箱根だからな。そして俺は廊下に出たらそこにクリスが居た。

 

クリス

「なんだ、直江大和か。そのたるんだ顔は。」

 

大和

「まあ今日は昼から箱根だからな…」

 

クリス

「そんな顔で、少しは運動でもしたらどうだ」

 

そして俺はすぐに部屋に戻り、そして一言

 

大和

「あの説教女、うるさいぞ!!」

 

そして俺は自分の癒しのヤドカリを見てそれを沈めることにした。

 

Side out

 

俺は現在、師範代の全員に囲まれている。しかも俺は寝起き…何故?

 

ルー

「すまないね、それでは用意はじめ!!」

 

そして俺に襲ってきたが、俺は眠いせいかなんでか分からないけど…まあいいか。

 

彰人

「蛇…俺のくぁわりにヨロシク」

 

そして二秒で全員気絶していた、と言うより俺は欠伸をしていたら倒れていた。

 

彰人

「あれ?もう終わりですか?」

 

鉄心

「彰人よ…力を抑えよ。それでは鍛錬にもならんぞ。それよりも今伸びている者達を拾いあげろルーよ」

 

ルー

「…はいネ。しかし早朝からこれは惨劇ネ」

 

彰人

「ふわぁぁぁ。あのさ鉄爺、こんな朝からいきなり鍛錬はどうかと…それにもう今日の昼から箱根なんだけど」

 

鉄心

「すまんのう。実はのう、そのせいで師範代がのう。暴挙に出てしまったのじゃ」

 

彰人

「ああ、ルー師範代の戦いで刺激を受けたのか?」

 

鉄心

「そうみたいじゃのう。それにもう一人居るみたいじゃぞ」

 

そして鉄爺が指で指す方向には…一子か

 

一子

「彰人~朝から、勝負ってどういうことよ。私が新聞配達している間に。それにお姉さまは?」

 

百代

「いや~おもしろいもんだったな。てか彰人の寝起きに勝負とか…私でもしないぞ。そんな恐ろしいこと。」

 

一子

「あ、お姉さま…嘘!こんな朝早いのに。起きてるなんて…」

 

百代

「私的には寝ていたいのだが。彰人が起きてしまってな。それで残りの匂いでは最近我慢できなくてな、それで私も胴着を着て見ていたというわけだ、妹よ。」

 

そして腕組みしながらふんぞり返っている百代。

 

一子

「理由が甘酸っぱいわ…それよりも彰人、私とも勝負して」

 

彰人

「あ、いいけど。一瞬で終わるぞ、今の俺では?」

 

一子

「な、なめないでよ。それぐらいどうにかするもん。じいちゃんお願い。」

 

そしていつのまに持っていたのか分からないが薙刀を持っていた。

 

鉄心

「うむ、これを使うといいぞ一子よ。彰人よわかっておるのう」

 

彰人

「ああ、了解した。それに確かめたいしね」

 

俺はそう言うとさっきと同じ所に立った。されど、少しは頭が覚醒してきたらしくなんとか抑えられそうだ。

 

彰人

「それじゃあいいよ、一子。お前の好きな時に来てくれて」

 

俺は一応構える、そして一子も戦闘体勢に入ったようだ。

 

一子

「行くわよ、それじゃあ。せぇい!!」

 

一子がおもいっきし俺に飛び込む形での攻撃、しかし俺はそれを避けて攻撃に出ようとするが、出来なかった。

 

一子

「甘い!!」

 

そこに薙刀の刃の逆の方向で回しながら、それを軸に回転し、後退をした。うんこれならばいい感じだな。これはあいつなりの対策かな?

 

彰人

「おっとこれは危ない危ない。さてそれでは「来ないならこっちから!!」ふー」

 

俺は一子の追撃をかわしにかわしていた。それに連れて一子は疲れてきた。それも当然、すべてを全力でするのだからそれなりの力と速さの分の浪費もある。

 

彰人

「どうした、息が上がってきているぞ?」

 

俺がちょっとした挑発をしたら

 

一子

「川神流!!」

 

薙刀をぐるぐる、回し始めて。

 

彰人

「腕を使うか。行くぞ蛇」

 

一子

「山崩し!!」

 

一子の薙刀が俺に来たが俺は一歩も動くことなく、その薙刀を場外に吹き飛ばした。

 

一子

「え、う、嘘。私ちゃんともって・・・」

 

彰人

「甘いぞ、蛇というのは一瞬でモノを決める天才なんだから、それに俺はお前の背後に行ったのだからな」

 

そして俺は笑いながら百代の方に行くと。

 

百代

「彰人、お前」

 

百代が真剣な顔で俺を見ていた。

 

彰人

「やはりこう言うのは川神流の者が決めることだろう?」

 

俺はわざと武器を吹き飛ばした。相手の実力を俺と言う天秤ではとうに測ることなど出来ないから、俺は本気であいつの腕を吹き飛ばしにかかった。

 

百代

「最後は私が決めろ、そういうことか彰人、ホントうちの彼氏は手厳しいな」

 

そう言いながら俺の腕にしがみ付いてきた。

 

彰人

「さて、後もう少しで朝だ、早く風呂に入りたい」

 

百代

「ふむ、それなら今日は私が背中を流してやろう。さ、行くぞ」

 

彰人

「うーい」

 

それからさらに時間が過ぎる事五時間。

 

現在集合場所の川神駅に居る。

 

一子

「あ、皆来た!」

 

一子が跳ねながら指を指している、そこには島津寮の皆と岳人、モロが揃って歩いてきていた。

 

キャップ

「お、もう居たのか。」

 

彰人

「ああ、と言っても三分ぐらい前だがな。それで何に乗っていくんだ?」

 

俺らはそして前もって用意されていた切符を手に新幹線に乗った、しかしその時のモロの感想。

 

モロ

「普通、こうゆう新幹線って四人、二列がデフォルトだから十人だと余るはずだけど…」

 

彰人

「百代、じっと見すぎだ。」

 

百代

「いいじゃないか、私が選んだ服だぞ。しかし、似合うはぁ~。あははははははは」

 

現在の席順だが、俺と百代は窓側の二人席。他は四人座りの列で、一列目が大和、キャップ、モロ、岳人。二列目に京、クリス、一子、まゆっち、となっている。

 

大和

「確かに、これなら二人席がないと逆に岳人とかが切れそうだもんな」

 

岳人

「ああ?俺様がそんな短気かよ」

 

「本音は?」

 

岳人

「超羨ましいけど、それを言うと何されるかわからねぇから我慢しているんだよ俺」

 

彰人

「五月蝿いぞ、岳人。それにしてもうちのリーダーは?」

 

キャップ

「グゥ~」

 

俺は隣を見ると…寝ていました、しかも爆睡。

 

一子

「あんだけはしゃいどいて普通寝る?子供…」

 

大和

「事実子供だろう。大方興奮して寝られなかったんだろうな」

 

まゆっち

「ホントに子供みたいですね、あんな風に肩に・・・」

 

モロ

「いや、男にされてもね・・・」

 

「そして岳人が嫉妬する、俺のモロを…とにかく許せねぇ!!」

 

クリス

「う/////」

 

大和

「なんでお前が赤くなるんだ?」

 

「同じボーイズラブ臭がちょっとした・・・」

 

大和

「ほう」

 

彰人

「はぁ~それにしてもいつ着くんだ?」

 

百代

「私とイチャイチャしていればつくぞ」

 

そして俺は百代で遊び始める。と、いうか百代が猫化しているだけであるが。簡単に言うと現在俺の腕を完全に占拠してじゃれている。

 

岳人

「まゆっちそろそろ、飯にしようぜ弁当作ってきてくれたんだろう?」

 

まゆっち

「は、はい!!、岳人さん」

 

彰人

「だから顔怖くなっているぞ、まゆっち」

 

百代

「む~彰人は私の相手をしろ。」

 

彰人

「あ、すまん、すまん。」

 

そう言いながら、俺もおにぎりを貰う、しかしその時待ったがかかった。

 

モロ

「まってよ、二人とも。今、トンネルなんだから。そういうのは景色を見ながら」

 

岳人

「別に変わらないだろうが。」

 

モロ

「これはスーパービュー踊り娘なんだよ!」

 

まゆっち

「あのう、何が違うんですか?」

 

「あ~あ、聞いちゃった・・・」

 

そしてモロの鉄道知識はまゆっちに頼んで俺らはのどかな新幹線の時間を楽しんでいた。そして昼も食べ終わった。

 

一子

「う~。ねぇこの中走りまわっちゃダメ?」

 

「うん、もし実行したら今度からのあだなはスパッツマン」

 

一子

「いやぁそんな変体みたいなあだ名」

 

岳人

「なあ、そう思えば箱根着いたらどうするんだっけ?」

 

大和

「ああ、一日目適当。二日目、釣り、三日目、観光めぐり。」

 

彰人

「だけど、この集団がそんな風にうまくいくかね?」

 

「団体行動を乱す人おおいもんね」

 

大和

「お前が言うな」

 

そして湯元駅に到着。普通旅館まではバス、理由は山の上にあるからだが。

 

一子

「私はこのまま駆けていくわ」

 

百代

「おいおい、もう既に私達のノルマは午前中に終わらせただろうが。」

 

モロ

「それに車で三十分、結構あるよ」

 

一子

「いいえ、私は駆けて駆けてかけまくるわ~。クリ勝負よ、どっちが早く旅館に着くか」

 

クリス

「いいだろう、私も今日のノルマは終わっているが鍛錬に精を出すのもいいだろう」

 

百代

「それじゃあ、荷物は任せろ。彰人~隣♪」

 

彰人

「了解だ。それではバス組み」

 

「ウェーイ」

 

モロ

「貴方達、とことんクールですね」

 

キャップ

「…株が一円……買い占めろ」

 

大和

「キャップはいつまで寝ている気だ。」

 

そして残りはまゆっちだが

 

まゆっち

「え、えーと?」

 

迷っているようなので

 

彰人

「迷うぐらいなら、バスにしとけ。」

 

そして俺らはバスに乗り込み、旅館を目指す。

 


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