真剣で最強が恋をした   作:ブラックサレナ

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##第四十三話##

さて、百代と一緒に帰ろうとしたら、メールで呼び出されたが、どうかしたのかな。そして俺らは教室に来た。しかしそこにはキャップと大和、そしてモロ、岳人しか居なかった。

 

彰人

「よ、どうかしたか?」

 

百代

「まったく帰りデートの途中だぞ、まったく」

 

すこし、百代は機嫌が悪くなっていたので、頭を撫でて、なんとか俺が抑えていた。

 

百代

「♪~♪、彰人、このまま続けてくれ♪」

 

大和

「ありがとう兄弟。姉さん達ももう少し待ってよ」

 

大和の言葉と同時に教室のドアが開き、

 

一子

「まゆっち連れてきたよ、剣道部覗いていた。」

 

そして一子とまゆっちが一緒に来た、しかしまゆっちは状況がわかっていないらしい。そしてさらにドアが開き

 

「クリス連れてきた。茶道部でお茶のんでいた」

 

そしてこれで風間ファミリー全員が揃った。

 

キャップ

「よっし、これで10人全員揃ったな!喜んでくれ!久しぶりに“依頼”が来た。」

 

百代

「依頼か。それはいいな。お金が増える。」

 

そして俺を見る百代、しかし依頼ってなんだ?

 

まゆっち

「あ、あのう、依頼ってなんですか?」

 

俺の疑問をまゆっちが言ってくれた。

 

大和

「俺達、部活の練習試合の助っ人なんか雇われる時なんかがあるんだが、それを依頼って呼んでいるんだ。」

 

モロ

「大抵のお目当てはモモ先輩とかの運動神経なんだけどね。」

 

岳人

「彼氏のフリとかする依頼とかあってな、男も頑張る、ものもあるんだよ。フフン」

 

岳人が得意そうな顔をする、

 

モロ

「まあ依頼をこなしたのはキャップだけどね・・・」

 

彰人

「だろうな。」

 

岳人

「なんだとう!」

 

クリス

「ようは、万屋、何でも屋というわけだな。」

 

大和

「ああ、そんなニュアンスでいいかな。ま、学校内の問題だけしか引き受けないけどな」

 

キャップ

「今回の報酬は食券で受け取る、今回は一人上食券9枚だ」

 

一子

「おお!リッチ。結構規模の大きそうな依頼ね」

 

キャップ

「討伐クエストだな。題して“窓割り犯を叩き伏せろ”」

 

「それ、依頼に回ってきたんだ」

 

岳人

「しかし、よく捥ぎ取ってきたな、それ」

 

彰人

「捥ぎ取る?」

 

岳人

「他にも何でも屋やっているのが、多いからな。だから依頼は最初、競りにかけられる」

 

大和

「それで、競り落としたグループが責任をもってそれを実行する。」

 

キャップ

「今週になって、校内の窓ガラスが割られているだろ」

 

百代

「ああ、なんでも川神学園初らしいぞ。ガラス割りなんて。」

 

すこし百代はうれしそうだ、なんでだ?

 

キャップ

「犯人達を懲らしめて捕縛しろだとさ」

 

大和

「セキュリティ会社は何をやっているんだ?」

 

キャップ

「なんでも、逃げる犯人を取り押さえたら別の仲間に襲われたらしい。ただの雑魚じゃないぞ。情報をまとめると、敵は四人から五人、逃走には車が使用されている、これは警備員が音を聞いているらしい。それと一人体格のいい奴が居るらしい、警備員を簡単に吹き飛ばした、だそうだ。」

 

大和

「それで十分だ。今夜早速、警備しろって事か?」

 

キャップ

「ああ、ちなみに依頼主はヒゲだぞ」

 

クリス

「ヒゲ?」

 

彰人

「ああ、隣のSクラスの担任、ヒゲが生えているからだろう?」

 

大和

「さすが、兄弟」

 

キャップ

「あ、教室のレプリカは使っていいってよ。あ、だけど彰人は使うなだとさ」

 

一子

「やっほー、存分に暴れられるじゃない」

 

彰人

「はいはい、どうせ、そうでしょうよ。まったく、俺をなんだと思っているんだ、鉄爺。」

 

キャップ

「学長が出張るには、小さな事件だから」

 

彰人

「上から言われたけど、ヒゲも面倒で俺らを頼った、そんな所かキャップ?」

 

キャップ

「相変わらず、話を読むんが凄いねお前。」

 

百代

「これはうれしい誤算だな。もちろん参加だ♪」

 

そして上機嫌で食券を取る、百代。

 

彰人

「あれれ、食券って、俺達の弁当は?」

 

百代

「安心してくれ彰人。ちゃんと私の弁当は続けるぞ、しかしこれはあとで換金できるからな。」

 

彰人

「なるほど、なら俺も貰うか。百代も居ることだし。最近金も無いし」

 

そして俺も食券を貰う。続いて岳人

 

岳人

「ちょっと危険な依頼だぞ、ここは俺様に任せろ」

 

一子

「冗談言わないでよ岳人。アタシもやるわよ」

 

「むしろ岳人の方が危ないんじゃないの」

 

そして続々ととっていく。

 

モロ

「僕は元々戦闘に参加しない方向で」

 

大和

「大丈夫だ岳人、今回は兄弟が居る、130%大丈夫だ。」

 

キャップ

「新・風間ファミリーのお披露目だ、しかもバージョンアップでな」

 

そして俺達男子は全員参加。

 

岳人

「やれやれ、俺様の父親の心がわからんか」

 

まゆっち

「みなさんがやっているので、わたしもやります!!」

 

そして最後はクリス

 

キャップ

「どうする、クリス。受けるも受けないも自由だ」

 

クリス

「受けるさ、窓ガラスを割るなど、許せぬ所業。しかし報酬はいらん。そのような悪は正義が懲らしめるべきだ」

 

大和

「なにやら、燃えているな」

 

百代

「それも個人の自由さ」

 

一子

「それじゃあ、クリの分も皆で分けましょう。」

 

そして一人ずつさらに一枚食券が配られた。

 

大和

「だけど、一枚だけでも貰っとけと、クリス。今度一緒に飯食いにいこうぜ」

 

クリス

「私はこう言う行動に、見返りを求めない。」

 

「・・・そういう事言うんだ・・・」

 

彰人

「はいはい、それじゃあ、キャップと大和作戦会議頼む」

 

キャップ

「A棟、B棟と来てるから今度はC棟だろうな。おそらく相手はバット系の凶器を所持しているため基本、二人一組(ツーマンセル)でおこなう。こんなもんだろう。軍師大和意見は?」

 

大和

「ツーマンセルの組み合わせだが・・・そこの怖い姉さんに悪いけど、キャップにワン子、俺とクリス、岳人とまゆっち、それに姉さんとモロかな」

 

「や、大和・・・」

 

なんか世界が終ったような顔をしているな、京。あれ、そう思えば俺もねえぞ、っとその前に

 

百代

「大和!!なんで私と彰人じゃ「百代」・・・う、わかった」

 

彰人

「それで、俺と京の作戦は?」

 

大和

「兄弟には説明不要のようだし、それじゃ京、作戦なんだが」

 

「うん、わかった。」

 

大和

「後は、モロが連絡役だ」

 

モロ

「うん、わかってる。」

 

百代

「安心しろ、モロロ私が守ってやるぞ。」

 

モロ

「この絶対の安心感が男として情けない。」

 

彰人

「あ、そうだ。百代携帯貸してくれ。」

 

そしておれは携帯を貸してもらった。

 

百代

「しかし、なんでだ?」

 

彰人

「これだと、俺だけ連絡が取れないからだよ。それと大和、保険はかけとけよ」

 

大和

「了解だ、兄弟」

 

キャップ

「行くぞ、俺達の学園を壊す輩はなんざゆるせねぇ!」

 

大和

「ああ、遊び場所を間違えた事を教えてやる。」

 

彰人

「なに、結末は最初から決まっているがな、さて、始めますか」

 

そして京、ワン子、クリスはレプリカを装備した。

 

キャップ

「しかし、女子が全員武道やっているのは凄いよな。武士戦隊サムライレンジャーと名付けよう。」

 

百代

「私はブラックだろうな。」

 

彰人

「確かに下着もク「あ~き~と~」・・・はい、黙ります」

 

しかし似合っていたが、なんで黙らせるんだ?

 

一子

「レッド。私レッドがいい、クリはイエローでいいんじゃない?」

 

クリス

「よく分からんがイエローは正義なのか?」

 

キャップ

「五人ともジャスティス!」

 

クリス

「ならば色など、こだわらん、イエローで結構」

 

「私は静かなる色、ブルーを希望」

 

まゆっち

「あのう、これは一体なんの話だったんですか?」

 

百代

「そんなまゆっち癒し系だからグリーンだろうな。」

 

しかし、おれは思った、全員女子なのにピンクの似合うのがゼロだ。百代は、下着の色がピンクならば似合うのだが、イメージカラーではないな。俺も口にせずそう思っていたが、バカがこう発した。

 

岳人

「だははは、これはおかしいな」

 

百代

「何がおかしいんだ?」

 

岳人

「全員、女子なのに、ピンク似合う奴がゼロとか、これは笑うしかないだろう。」

 

そして岳人が笑えなくなるまで3秒も掛からなかった。しかし

 

彰人

「俺は何色だ?」

 

そう、この俺も一応武道をやっている、者なんだが。

 

モロ

「彰人は、そうだな~シルバー?」

 

大和

「お、兄弟にぴったしじゃないか。」

 

彰人

「銀色ってそんなに合うかね、まあいいか。それじゃ、男子も頑張るぞ」

 

と、俺が手を挙げたが。

 

キャップ

「おーーーーー!!」

 

しかし、声はキャップだけだった。

 

彰人

「おいおい、頼むよ、お前ら」

 

キャップ

「そうだぞ、一緒にやらないと俺泣いちゃうぞ・・・・・おーーーーー!!」

 

モロ・大和

「「・・・おー・・・」」

 

岳人

「・・・(現在も伸びています)」

 

なんとも情けなかった。はぁ~大丈夫かよ、ホントに。

 


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