真剣で最強が恋をした   作:ブラックサレナ

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##第三十八話##

 

今はすでに夜。俺らはカラオケが終了した後、全員そこで解散だった、大和達は秘密基地に行ってしまい、百代はさっき携帯に連絡が入り、なんでも挑戦者らしい。そして俺と一子は現在川辺でトレーニング。

 

岳人

「お、彰人たちじゃねぇか。」

 

そしてジム帰りの岳人が現れた。

 

彰人

「あ?ああ、岳人か、お前はジム帰りか?」

 

岳人

「ああ、俺様のこの美しい筋肉の源だぜ!それに俺様もいつもここでトレーニングしているんだぞ。な、ワン子?」

 

一子

「うん、いつも私のダッシュの測定してくれる。」

 

彰人

「それじゃ、そのダッシュと行くか、一子。」

 

一子

「了解。さっきまでの基礎トレーニングも飽きてきちゃったし」

 

そして岳人は、ストップウォッチを受け取り、測定に入った。

 

彰人

「いいか、自分の限界とそれに見合う筋力の鍛錬だからな、まあ無理せずに行けよ一子」

 

そして一子は川辺のある位置に、そしてそこに線を引き、軽いストレッチをしていた。

 

岳人

「それじゃ、行くぞ。」

 

一子

「オッケー、準備完了!」

 

岳人

「スタァァァァァト!!」

 

そして走り出した、俺はそれを見ながら、イメージトレーニングをすることにした。

 

―――――同時刻、秘密基地にて

 

Side 大和

 

クッキー

「それじゃ、設定は2008年の春。」

 

俺らは現在、ゲーム会社ゲームをしている、内容は、ゲーム会社の社長になり、経営をする人生ゲームのような物だ。

 

モロ

「だけど、モモ先輩のあの駄々はすごかったね・・・・・・」

 

ああ、カラオケが終わって、急に姉さんの携帯が鳴って、その後の駄々、道路の真ん中で兄弟に抱きつく騒ぎ。

 

「あれはあれで、愛情表現でしょ。クッキー、そろそろファンディスクの時期」

 

クッキー

「うん、前作が人気商品のため、支持も上々。」

 

クッキーは今のゲームの審判。

 

大和

「京ソフト、中々。だけどさ、姉さんは完全にああだけど、なんて言うか、あれでいい様な気がするんだよ、俺的に。兄弟が帰ってきてくれたおかげで、少しはてか完全に姉さんのコントロールは出来るようになっているし」

 

そして俺は、サイコロを振りながらキャップに回した。

 

キャップ

「それによ、モモ先輩、彰人が居なくなったからの一週間なんて、荒れに荒れて。それに一ヶ月も経つと、いつの間にかギラギラしてたら、それの清算じゃねえの。って!ああ、俺の会社は火の車だ!!」

 

クッキー

「大丈夫、血が流れている間は、勝機はあるよ。それにしても噂だと大和よりも頭が切れるみたいだそうだね。」

 

大和

「ああ、ホント。ある意味既に兄弟は兄だよ。」

 

モロ

「あれ、大和がそう言うなんて、なんかあったの?」

 

「この前の賭けレースだって、大和一人の勝ちでしょ?」

 

大和

「いや、それがな・・・・・・違うんだ」

 

モロ・京

「「はい!?」」

 

大和

「実はな、あの後俺は陸上部の奴らに礼を言ったら、そしたら、モモ先輩の彼氏が、葵よりもいい条件だったから、やっただけだから、報酬はいいだってさ」

 

モロ

「うわっ、じゃあ彰人は二人の動きすら読んでいたって事?」

 

キャップ

「しかし、大和もそれをしていたのかね、どう思うよ京」

 

「セコかっこいい!!」

 

もちろん、これはスルーする。

 

大和

「やっぱ、兄弟は凄いよ。だけどいつかは勝ちたいな、てか勝つ。それに葵にも負けていることになるしな。」

 

その時大和は、盛大に燃えていた。

 

Side out

 

一子

「ごーーーーーーーる!!」

 

そして一子がダッシュのセットを終了した、まあまだトレーニングは残っているが。

 

岳人

「おい、ワン子。タイム落ちてきたぞ。」

 

一子

「やっぱし、スタミナが無いのよね、私」

 

彰人

「お前のスタイルはスピードだろ。そこまで欲張るな。」

 

しかし、普通、五十本ダッジュで、ラストだけが、一秒下がり。それ以外は誤差はカンマの間、結構凄いと思うのだが。

 

岳人

「それじゃ、少し休憩入れるか。」

 

と、岳人が言った瞬間に、上の道路の方から物凄い足音が聞こえて、そしてこう聞こえた。

 

英雄

「フハハハハハハ。休憩中とは、好都合。あずみここで止めよ」

 

そして、たぶんだがこの町で唯一のメイド保有の男とそのメイドが車から降りてこっちに来た。

 

一子

「ゲっ、九鬼君・・・・・・」

 

おお、一子が苦笑いとは、勉強以外でははじめて見たぞ。

 

岳人

「しつこいようだったら俺が追い払ってやるよ」

 

そして英雄が来た。

 

英雄

「我が愛しの一子殿!!元気そうでなによりだ!!」

 

すげぇ、大和の言っていたことが本当だと俺は思った。しかし英雄がねぇ

 

一子

「あはは、まあね」

 

英雄

「ちなみに我も元気だ!見よこの栄光の印を。」

 

そしていつもの通りのポーズをする英雄。

 

一子

「それは・・・・・・よかったね。」

 

ホントに一子が引いてる。

 

英雄

「夢に向かう姿はいつも輝いている。流れる汗はダイヤモンドよりも美しい!」

 

なんか口説いてないかこれ?

 

一子

「え、えーと?」

 

英雄

「我と交際してくれ。交換日記から申し込む!」

 

どストレートだ、この人。

 

一子

「・・・それはごめん」

 

まあ、いきなりならばそうであろう。

 

英雄

「そうか、ならば日を改めよう。何か鍛錬に必要な物資があれば我が九鬼財閥の力を結集させて、何でも調達してごらんにいれようが」

 

一子

「あはは、お気持ちだけ貰っておくわ」

 

しょうがない

 

彰人

「一子、トレーニング、再開だ。スタミナ付けにさっきと同じダッシュだ」

 

一子

「うん、それじゃ九鬼君悪いけど、あたし」

 

英雄

「ああ。我に気にせず続けてくれ。もう口は挟まぬ。」

 

そして一子はまた、さっきの位置に戻り

 

一子

「―――よし!ダッシュ再開」

 

そして鍛錬を開始した。

 

彰人

「しかし、英雄が一子をねぇ」

 

英雄

「ああ、これは彰人。すまない挨拶が遅れた。我は一子殿が居ると周りが見えなくてな」

 

岳人

「しかし分からなぇ」

 

その時岳人が、疑問を口にした。

 

英雄

「なんだ、庶民。質問することを許すぞ」

 

岳人

「お前なんて、金あり、頭よしだろ。姉ちゃんなんて腐るほど食えるだろうに、なんでワン子なんだ?」

 

英雄

「ふん、その程度も分からないのか、庶民は」

 

彰人

「手に入る物よりも、手に入りにくいものの方がずっと価値があるんだよな、英雄?」

 

英雄

「フハハハハハハ、さすが我も友。その通りだ。最初は応援しているだけで良かったのだがな、目に焼きついてしまった。」

 

岳人

「それで、そう。一つ聞きたんだが」

 

その時岳人が、どこぞのゴマすりをし始めて。

 

英雄

「なんだ、庶民申してみよ」

 

英雄も英雄で一子を見れて機嫌が良く

 

岳人

「あの~あずみって言うメイド、いい女だよな」

 

英雄

「ああ、あずみは我の家臣でもあるからな、当然だ」

 

岳人

「やっぱ、九鬼財閥にはいいメイドがいるのか、紹介してくれよ」

 

うん、こいつバカだ、しかし英雄は

 

英雄

「なに、庶民の願いを聞くもの悪くないだろう、おいあずみ」

 

そしてあずみが直ぐにこちらに来て、俺に軽く会釈して英雄の話を聞いた。

 

英雄

「実は、かくかくしかじかでな。」

 

そしてそれに納得したように、あずみがこちらを向き。

 

あずみ

「分かりました~それでタイプとかは?」

 

岳人

「年上の、巨乳!!グハァッ!!」

 

すかさず俺は岳人に一発腹に入れた。

 

あずみ

「了解しました☆それでは失礼、一枚写真を。」

 

そして写真を一枚撮り始めた。しかし普通の顔で

 

岳人

「おいおい、待て待てそれじゃ俺の筋肉が目だたんだろうが。」

 

そしてもう一度、今度はポーズを取り

 

岳人

「良し、ドンと来い!」

 

しかしあずみは既にメールを送っていた。

 

あずみ

「写真は一枚で十分ですよ☆」

 

英雄

「九鬼財閥のメイドはあずみによって教育されている。直ぐ返事が来るだろう」

 

その時、あずみが英雄の傍に行き。

 

あずみ

「英雄様、またも怪我のため小十郎が失敗を」

 

英雄

「うん、あ奴の熱意は買うがしかし、こうも失敗続きだと・・・・・・しかし姉上はずっと傍においておる・・・・・わからぬ」

 

彰人

「小十郎か、懐かしい名前だなそれ」

 

英雄

「そう思えば、彰人も知り合いだったな。」

 

彰人

「ああ、昔はよく一緒に鍛錬とかしてたよ。」

 

と、言った時あずみが手招き

 

あずみ

「おいおい、だったらなんであいつは今でもあんなに弱いんだよ、お前みたいは強い奴が一緒に鍛錬していたんだろ(コソコソ)」

 

彰人

「いや、鍛錬たって、百代も揚羽さんもいたんだぞ、だから数分で伸びてたって。(コソコソ)」

 

そしてその時あずみの携帯が鳴った。

 

岳人

「おおおおおおおおお、来た来た来た!!」

 

バカがバカっぽくハイテンションになった、ホント耐久力バカ。

 


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