さて、まさかのキャップの決闘だ。
立花
「え!?決闘二連戦?」
不死川
「良いぞ、天狗になっている2-Fに一括いれるのじゃ、高貴な此方も大満足それでじゃ」
なんでお前が仕切っているんだよ、と俺は思う。
準
「確か風間、足が速いんだってな、噂で聞いているぜ」
キャップ
「ああ、逃げ足になるとさらに早いぜ。」
ああ、たぶん百代のせいだろうな、それは。
準
「俺も自信があるんよ、勝負しようぜコラァ!」
キャップ
「乗った、もちろんお前らの友情に、俺も同意だから報酬はまあ、後でいい」
不死川
「またも、決闘成立じゃ!!!」
両陣営ともウォォォォォォオと言わんばかりのテンションだ。
キャップ
「それじゃ下に降りようか、グラウンド借りてな」
準
「待てよ、ここから校門見えるよな?」
キャップ
「ああ、くっきりとはっきりとな」
準
「こっからスタートして、校門ゴールなんてどうだ?」
準
「俺、階段駆け下りるの超速いんだぜ、昔、小学生の頃、保健室に運ばれて、保健委員に五段飛ばしの準っていう称号貰っているぐらいだぜ。」
モロ
「保健室に運ばれるようじゃ、ダメじゃん」
モロの鋭いツッコミ、確かにそうだな。
キャップ
「いいよ、それで。やろうぜ」
軽いな~いつものノリだなキャップは。
不死川
「それでは職員室に概ね伝えてくるのじゃ」
彰人
「しかし、なにも相手の得意種目でやらずとも」
大和
「ああ、俺もそう思うが」
キャップ
「自信満々ほど、負かしたときスカッとするじゃん」
アナウンス
「今より、B棟の屋上にて決闘が行われます。種目はB棟から校門までのレースです。進路に居る生徒は至急道を開けてください」
てか、ここの学校の対応早すぎだろう。しかも決闘の方が生徒より優先なのか。
キャップ
「さーて。やろうぜ!!」
準
「悪いが、俺らが勝たせてもらう。あのう2-Fの委員長。」
甘粕
「はい、なんでしょうか?」
準
「俺の活躍是非、見ていてください」
おいおい、準。お前はそういうのが趣味なのかよ。ってそう思えばラジオでもそうだったな。
小雪
「ロリータコンプレックスだよね、ジュンも相変わらずだね。」
冬馬
「準も相変わらずの趣味ですね、ハハハハ」
アナウンス
「それでは位置について」
大和
「ご丁寧に、合図をくれるらしい」
そして二人は、位置に着き。
アナウンス
「よ~い・・・・・・ドン!!」
そして、最初に出たのは
準
「オリャァァァァァァァァァ、ロケットスタァァァァァァァァト!!」
ハゲ頭は凄まじいスピードで、屋上の入り口に駆けて行き。
準
「階段五段飛ばしを連続で見せてやるぜ!」
叫びながら校舎を駆けて行った。しかしうちのキャップというと。
キャップ
「おーおー、確かに速いじゃん、あのハゲ」
開始場所から一歩も動いていなかった、てか普通に相手の背中見ているし。
モロ
「何しているのさ、キャップ!早くしないと」
冬馬
「あきらめたのですか?」
しかし、そこで準の背中にこう言った。
キャップ
「だがそれは階段を降りると言う単純思考。自由な俺様には、それじゃ勝てないぜ!」
そして、なぜか入り口とは逆の方に向かって行った・・・・・・ま、まさか!!
大和
「まさか・・・・・」
たぶん大和も同じ事を思ったのだろう。そう
キャップ
「俺は飛ぶぜ!!」
キャップは躊躇わず、普通に堕ちていった。
不死川
「無茶苦茶だ、事実上五階じゃぞ!!」
まあ、普通の奴らはそうかも知れないが、しかし
百代
「相変わらず、あのバカはおもしろいな~」
キャップは木の幹に捕まり、普通に下りていった。
冬馬
「一番高い木に、飛び移ったのですか!?」
まあ、常識ではそんな自殺まがいな事は誰もやらんだろうな。
不死川
「しかも躊躇いがまったく無かったのじゃ!」
彰人
「あはは、そりゃそうだ。だってうちのリーダーだもん」
そして下は下で
準
「え、なんであいつが既にあんな所に!?」
校庭の庭から出てきた準。しかし既に時遅し。
キャップ
「強風暴風台風突風旋風烈風疾風怒涛!!風を捕まえられるものはいないぜ!!」
準
「ぐ、追いつけねぇ!」
そして、キャップは凄まじい速さで、一直線にゴールをした。しかし、そのまま走り去っていった、てか消えていった・・・・・・はい?
大和
「ちょっ、せっかく勝ったのに何処に行くんだ?」
しばらくして、大和の携帯がなった。
大和
「え~と、何々。“このままバイト行く、それじゃあな”・・・・・・はあ~。本当嵐のような奴だ」
そして俺は凱旋の如く、帰還して行った。
立花
「今回は完全にS組みに勝ったわね。それに二連勝」
そんな感じで、盛り上がっていた。そして俺らはいつものメンバーで帰る事にした。
岳人
「しかし、これからどうするよ?」
百代
「う~ん?カラオケか、それともゲーセンか?」
モロ
「てか、既に僕達のお金なんだねこれ。」
大和
「ま、半分はキャップに残しておいて、後は使っていいだろうけど・・・・・・・ワン子は今日はバイトは?」
一子
「今日は、無いわね。だからどっか遊びに行きましょうよ」
京
「えっと、今居るメンバーは、大和と私、モモ先輩にその旦那、モロと岳人、それとワン子とクリス。クリスは今日は大丈夫?」
クリス
「ああ、それにこのお金は勝って勝ち抜いたものだからな、直江大和にしてはいいお金だ」
いやいや、いいお金とか無いから、普通。
彰人
「それじゃ、カラオケでどうだ。メンバーも結構居るし、これ位あれば、二時間は入れるだろうし。あ、百代、携帯貸して」
そして俺は川神院に電話。そして帰りが遅くなることを言っといた。
一子
「だけど、カラオケなんて久々ね。ね、お姉さま?」
百代
「ああ、そうだな~。今日は歌うぞ、弟の金で」
大和
「もう、文句言うのは辞めたよ・・・・・・はぁ~」
モロ
「ど、ドンマイ、大和。」
岳人
「あ、イケねぇ、俺様今日、ジムだった。」
突然岳人が言うが。
大和
「あ、そうなんだ。それじゃあな」
モロ
「バイバイ」
京
「それじゃ明日」
そう、誰一人して、止める奴はいなかった。まあ俺もたぶん止めないだろうが。
岳人
「だ、誰も引き留めねぇ。く、くそぉぉぉぉぉぉぉぉ。じゃぁぁぁぁなぁぁぁぁぁ」
なんか、泣きながら帰って行ったなあいつ。
彰人
「うんじゃ、行くか?」
そしていつもの通り、百代は俺の隣にベッタリ。
モロ
「なんで、最近この二人は加減が無いんだろうな」
大和
「すでに、兄弟も染まってしまった。もう終わりだ。」
京
「だけど、こういうのもなんだけど、お似合いだよね、この二人。客観的に見ても」
大和
「確かに、そうだが。一人身にしてはこれは辛い」
彰人
「なら、頑張って彼女作れよ、兄弟。しかし、百代くっ付きすぎだ」
百代
「いいじゃないか~。それにしても、うちのファミリーは女子たちはかわいいが、男は・・・・・・はぁ~」
大和とモロを見てため息。
クリス
「しかし、お二人は、何年のお付き合いなのだ?」
クリスが、後ろで俺らに聞いてきた。そう思えば俺らって。
彰人
「まだ、一ヶ月も経ってないよな、百代。」
クリス
「は!?」
大和
「まあ、普通そういう反応だろうな。この二人の動きや、話を聞いているだけなら、普通に夫婦だしな。」
百代
「しかし、愛に時間は関係ないのだ、クリス。それにこれでも抑えているんだぞ」
京
「うんうん、モモ先輩、よく分かるその気持ち。」
と、納得している者も居れば
モロ・大和
「「それで抑えているんかい!!」」
と、ツッコミを入れるものもいる。
百代
「なんだ、モロロに大和。家ではもっと凄いぞ、なあ彰人?」
一子
「まあ、一緒の部屋で寝ているもんね。そりゃ仲いいわ」
彰人
「こらっ!!一子、変なこと言うんじゃねえ。」
と、後ろを見ると、やはりジト目の三人がいた。もちろんそれは大和、モロ、京だが。
クリス
「お、ここではないか?」
そして目的の、カラオケに到着。そして、時間を指定して、俺らは部屋に入った。
クリス
「おお、これがカラオケか。日本生まれの娯楽!」
一子
「はぁ~、クリスなに言っているのよ。カラオケは、カタカナなんだから外国でしょ、これだから外国人は」
大和
「いやいや、お前が間違っているからな、ワン子。」
モロ
「あはは、それはそれとして、誰から歌う?二時間だし、ここは一番最初の人さえ決めちゃえば楽でしょ?」
彰人
「う~ん、モロはアニソンしか歌えないし。兄弟は洋楽。ここは一子だろ、よし一子、先鋒だ、行って来い」
そして俺らのカラオケパーティは幕を開けた。