真剣で最強が恋をした   作:ブラックサレナ

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##第三十七話##

さて、まさかのキャップの決闘だ。

 

立花

「え!?決闘二連戦?」

 

不死川

「良いぞ、天狗になっている2-Fに一括いれるのじゃ、高貴な此方も大満足それでじゃ」

 

なんでお前が仕切っているんだよ、と俺は思う。

 

「確か風間、足が速いんだってな、噂で聞いているぜ」

 

キャップ

「ああ、逃げ足になるとさらに早いぜ。」

 

ああ、たぶん百代のせいだろうな、それは。

 

「俺も自信があるんよ、勝負しようぜコラァ!」

 

キャップ

「乗った、もちろんお前らの友情に、俺も同意だから報酬はまあ、後でいい」

 

不死川

「またも、決闘成立じゃ!!!」

 

両陣営ともウォォォォォォオと言わんばかりのテンションだ。

 

キャップ

「それじゃ下に降りようか、グラウンド借りてな」

 

「待てよ、ここから校門見えるよな?」

 

キャップ

「ああ、くっきりとはっきりとな」

 

「こっからスタートして、校門ゴールなんてどうだ?」

 

「俺、階段駆け下りるの超速いんだぜ、昔、小学生の頃、保健室に運ばれて、保健委員に五段飛ばしの準っていう称号貰っているぐらいだぜ。」

 

モロ

「保健室に運ばれるようじゃ、ダメじゃん」

 

モロの鋭いツッコミ、確かにそうだな。

 

キャップ

「いいよ、それで。やろうぜ」

 

軽いな~いつものノリだなキャップは。

 

不死川

「それでは職員室に概ね伝えてくるのじゃ」

 

彰人

「しかし、なにも相手の得意種目でやらずとも」

 

大和

「ああ、俺もそう思うが」

 

キャップ

「自信満々ほど、負かしたときスカッとするじゃん」

 

アナウンス

「今より、B棟の屋上にて決闘が行われます。種目はB棟から校門までのレースです。進路に居る生徒は至急道を開けてください」

 

てか、ここの学校の対応早すぎだろう。しかも決闘の方が生徒より優先なのか。

 

キャップ

「さーて。やろうぜ!!」

 

「悪いが、俺らが勝たせてもらう。あのう2-Fの委員長。」

 

甘粕

「はい、なんでしょうか?」

 

「俺の活躍是非、見ていてください」

 

おいおい、準。お前はそういうのが趣味なのかよ。ってそう思えばラジオでもそうだったな。

 

小雪

「ロリータコンプレックスだよね、ジュンも相変わらずだね。」

 

冬馬

「準も相変わらずの趣味ですね、ハハハハ」

 

アナウンス

「それでは位置について」

 

大和

「ご丁寧に、合図をくれるらしい」

 

そして二人は、位置に着き。

 

アナウンス

「よ~い・・・・・・ドン!!」

 

そして、最初に出たのは

 

「オリャァァァァァァァァァ、ロケットスタァァァァァァァァト!!」

 

ハゲ頭は凄まじいスピードで、屋上の入り口に駆けて行き。

 

「階段五段飛ばしを連続で見せてやるぜ!」

 

叫びながら校舎を駆けて行った。しかしうちのキャップというと。

 

キャップ

「おーおー、確かに速いじゃん、あのハゲ」

 

開始場所から一歩も動いていなかった、てか普通に相手の背中見ているし。

 

モロ

「何しているのさ、キャップ!早くしないと」

 

冬馬

「あきらめたのですか?」

 

しかし、そこで準の背中にこう言った。

 

キャップ

「だがそれは階段を降りると言う単純思考。自由な俺様には、それじゃ勝てないぜ!」

 

そして、なぜか入り口とは逆の方に向かって行った・・・・・・ま、まさか!!

 

大和

「まさか・・・・・」

 

たぶん大和も同じ事を思ったのだろう。そう

 

キャップ

「俺は飛ぶぜ!!」

 

キャップは躊躇わず、普通に堕ちていった。

 

不死川

「無茶苦茶だ、事実上五階じゃぞ!!」

 

まあ、普通の奴らはそうかも知れないが、しかし

 

百代

「相変わらず、あのバカはおもしろいな~」

 

キャップは木の幹に捕まり、普通に下りていった。

 

冬馬

「一番高い木に、飛び移ったのですか!?」

 

まあ、常識ではそんな自殺まがいな事は誰もやらんだろうな。

 

不死川

「しかも躊躇いがまったく無かったのじゃ!」

 

彰人

「あはは、そりゃそうだ。だってうちのリーダーだもん」

 

そして下は下で

 

「え、なんであいつが既にあんな所に!?」

 

校庭の庭から出てきた準。しかし既に時遅し。

 

キャップ

「強風暴風台風突風旋風烈風疾風怒涛!!風を捕まえられるものはいないぜ!!」

 

「ぐ、追いつけねぇ!」

 

そして、キャップは凄まじい速さで、一直線にゴールをした。しかし、そのまま走り去っていった、てか消えていった・・・・・・はい?

 

大和

「ちょっ、せっかく勝ったのに何処に行くんだ?」

 

しばらくして、大和の携帯がなった。

 

大和

「え~と、何々。“このままバイト行く、それじゃあな”・・・・・・はあ~。本当嵐のような奴だ」

 

そして俺は凱旋の如く、帰還して行った。

 

立花

「今回は完全にS組みに勝ったわね。それに二連勝」

 

そんな感じで、盛り上がっていた。そして俺らはいつものメンバーで帰る事にした。

 

岳人

「しかし、これからどうするよ?」

 

百代

「う~ん?カラオケか、それともゲーセンか?」

 

モロ

「てか、既に僕達のお金なんだねこれ。」

 

大和

「ま、半分はキャップに残しておいて、後は使っていいだろうけど・・・・・・・ワン子は今日はバイトは?」

 

一子

「今日は、無いわね。だからどっか遊びに行きましょうよ」

 

「えっと、今居るメンバーは、大和と私、モモ先輩にその旦那、モロと岳人、それとワン子とクリス。クリスは今日は大丈夫?」

 

クリス

「ああ、それにこのお金は勝って勝ち抜いたものだからな、直江大和にしてはいいお金だ」

 

いやいや、いいお金とか無いから、普通。

 

彰人

「それじゃ、カラオケでどうだ。メンバーも結構居るし、これ位あれば、二時間は入れるだろうし。あ、百代、携帯貸して」

 

そして俺は川神院に電話。そして帰りが遅くなることを言っといた。

 

一子

「だけど、カラオケなんて久々ね。ね、お姉さま?」

 

百代

「ああ、そうだな~。今日は歌うぞ、弟の金で」

 

大和

「もう、文句言うのは辞めたよ・・・・・・はぁ~」

 

モロ

「ど、ドンマイ、大和。」

 

岳人

「あ、イケねぇ、俺様今日、ジムだった。」

 

突然岳人が言うが。

 

大和

「あ、そうなんだ。それじゃあな」

 

モロ

「バイバイ」

 

「それじゃ明日」

 

そう、誰一人して、止める奴はいなかった。まあ俺もたぶん止めないだろうが。

 

岳人

「だ、誰も引き留めねぇ。く、くそぉぉぉぉぉぉぉぉ。じゃぁぁぁぁなぁぁぁぁぁ」

 

なんか、泣きながら帰って行ったなあいつ。

 

彰人

「うんじゃ、行くか?」

 

そしていつもの通り、百代は俺の隣にベッタリ。

 

モロ

「なんで、最近この二人は加減が無いんだろうな」

 

大和

「すでに、兄弟も染まってしまった。もう終わりだ。」

 

「だけど、こういうのもなんだけど、お似合いだよね、この二人。客観的に見ても」

 

大和

「確かに、そうだが。一人身にしてはこれは辛い」

 

彰人

「なら、頑張って彼女作れよ、兄弟。しかし、百代くっ付きすぎだ」

 

百代

「いいじゃないか~。それにしても、うちのファミリーは女子たちはかわいいが、男は・・・・・・はぁ~」

 

大和とモロを見てため息。

 

クリス

「しかし、お二人は、何年のお付き合いなのだ?」

 

クリスが、後ろで俺らに聞いてきた。そう思えば俺らって。

 

彰人

「まだ、一ヶ月も経ってないよな、百代。」

 

クリス

「は!?」

 

大和

「まあ、普通そういう反応だろうな。この二人の動きや、話を聞いているだけなら、普通に夫婦だしな。」

 

百代

「しかし、愛に時間は関係ないのだ、クリス。それにこれでも抑えているんだぞ」

 

「うんうん、モモ先輩、よく分かるその気持ち。」

 

と、納得している者も居れば

 

モロ・大和

「「それで抑えているんかい!!」」

 

と、ツッコミを入れるものもいる。

 

百代

「なんだ、モロロに大和。家ではもっと凄いぞ、なあ彰人?」

 

一子

「まあ、一緒の部屋で寝ているもんね。そりゃ仲いいわ」

 

彰人

「こらっ!!一子、変なこと言うんじゃねえ。」

 

と、後ろを見ると、やはりジト目の三人がいた。もちろんそれは大和、モロ、京だが。

 

クリス

「お、ここではないか?」

 

そして目的の、カラオケに到着。そして、時間を指定して、俺らは部屋に入った。

 

クリス

「おお、これがカラオケか。日本生まれの娯楽!」

 

一子

「はぁ~、クリスなに言っているのよ。カラオケは、カタカナなんだから外国でしょ、これだから外国人は」

 

大和

「いやいや、お前が間違っているからな、ワン子。」

 

モロ

「あはは、それはそれとして、誰から歌う?二時間だし、ここは一番最初の人さえ決めちゃえば楽でしょ?」

 

彰人

「う~ん、モロはアニソンしか歌えないし。兄弟は洋楽。ここは一子だろ、よし一子、先鋒だ、行って来い」

 

そして俺らのカラオケパーティは幕を開けた。

 


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