真剣で最強が恋をした   作:ブラックサレナ

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##第三十五話##

「兄者!あれが川神百代じゃけんのぉ!」

 

「ウム、噂に違わず美人だな、うん、満点で合格だな」

 

大和

「なんか、今日はごついのが二人いるぞ、挑戦者か?」

 

「川神百代とお見受けするけんのぉ!」

 

なんだ、このハイテンションの馬鹿。

 

百代

「そうだが」

 

百代も百代で既に興味が無いらしい、俺の腕に抱きついているのにげんなり顔だ。これは相当興味が無いらしい。

 

「我らは地元では名の知らぬものはいない、仁王兄弟。道場の世継ぎを作るために強い嫁を探している」

 

「川神百代。俺たちと来い、妻になるけんのぉ」

 

「なんか岳人が二人いるみたい、筋肉バカっぽいね」

 

ああ、俺もそれに同意だな。

 

岳人

「なに言ってやがる俺様の方が知的でナイスガイだろうが!」

 

そう言う問題かよ、岳人。そして痺れの切らした百代がこう言った。

 

百代

「純粋な勝負か、嫁探しなのか、どっちなんだ?」

 

「勝負なぞしなくても俺たちの圧勝だけんのぉ」

 

はは、笑いの種だな、パリーンてな。と、俺が思っていると。

 

「嫁探しだ、俺と弟の相手のな。フハハ」

 

なんだろう、こいつらウザイな。これは俺の物なのに。

 

クリス

「なんだ、この無礼な者達は挑戦者とも言えない。それに見えないのかモモ先輩の横にいる男を。正しくこの人こそが男だろうに」

 

「ふん、そうような男、一瞬で終わりしてやろうが」

 

「流石は兄者っす「くくく」ああん?」

 

「何を貴様笑っている。」

 

彰人

「ああ、これが可笑しくて何が笑いか、そうかそうか百代を嫁にね~。くくく、くくく、あはははははははあははははははははハハハハハハハハハハハハハハ・・・・・・殺スゾ!!」

 

そして俺は周囲に、殺意を振りまいた。瞬間、一子、京、クリス、そして百代、さらにはまゆっちまで刀を構えた。しかし、それも分からないバカ達がそこには居た。

 

岳人

「やはり、ここは俺様の出番だろうな。」

 

「はっ、学生なんて俺で十分だけん。」

 

モロ

「って!岳人」

 

彰人

「あはは、いいじゃねえか、それ。それじゃあ俺はこいつか。」

 

そして俺は、兄と言われる者と対峙している。

 

岳人の勝負が裂きに始まった。まあこれは前哨戦のようなものだろう。

最初は岳人の腹に一発入った。

 

岳人

「・・・・・・痛ぇ・・・・・・だけどそれだけだな」

 

「なん、じゃけん??」

 

岳人

「お返しだ、ゴラァァァァァァ」

 

そして今度は岳人の攻撃。

 

「g、グホォ!」

 

岳人の強烈なボディブローが命中した。

 

「て、てめぇ!」

 

岳人

「足に来てるぜぇ?ここは俺の見せ場見せ場」

 

なんだろう、こいつを応援するのがアホらしいな。そこに居たファミリー全員の心の中だった。

 

「さすが、しょっちゅう私達の攻撃を受けているだけあるね。」

 

モロ

「耐久力、半端なくなって来ているもんね」

 

岳人

「そこ、余計な横槍入れんじゃねぇーよ」

 

そして突っ込みを入れて、岳人は相手を見て。

 

岳人

「喰らえ、この俺様が朝から見せてらえよ、くらえ浮沈艦ラリアット!!」

 

「ぎゃあ・・・・・・がくし」

 

そして相手は倒れた、そしてみんなからの一言。

 

一子

「遅いのよ」

 

それだけだった。あ~あ、岳人が凹んでいるよ。

 

「お、弟を、貴様らよくも」

 

彰人

「ああ、そう思えばお前が居たのか、さっきの俺の目を見て足に来ていた仁王兄弟のお兄さんよ~」

 

「なんだと、貴様!!」

 

彰人

「五月蝿ぇな、百代は俺の物なんだよ、何が嫁にしてやるだ。お前ら、消えていいよ。行くよ“蛇”」

 

そして俺の左腕は異常な気を纏い。

 

「今回は普通に殴る、いくぜぇ。スネークフィンガー!!」

 

そして俺は兄弟ごと吹き飛ばした。

 

「なんていう化け物だぁぁぁぁぁ・・・・・・キラーン」

 

そして兄弟共々星屑となっていった。

 

百代

「流石は私の彼氏~」

 

そして腕に抱きついて来た。そしてクリスとまゆっちがこちらに向かい

 

クリス

「素手で、その力感服です」

 

まゆっち

「お見事です。素手でこの強力さ、敬服しました。」

 

「相変わらず、凄いね、今回は山の向こうまでいったみたいだし」

 

モロ

「てか、彰人はただ単にモモ先輩のことで腹立てていただけでしょう」

 

彰人

「あ?それ以外何があるんだよ、まったくこんな可愛いものは俺の物だぞ」

 

そして俺は百代の肩を抱いた。

 

大和

「あのう、勝手に二人の世界に飛ばないでください。さっきから岳人が空気ですから」

 

岳人

「なんで、ぬあー、これでは俺が目立たん。」

 

一子

「いつものことよね、それ」

 

キャップ

「まあ元気出せ。ほら、炭酸の抜けたコーラやるよ。」

 

岳人

「鞄の中に入れっぱなしにしていた物なんているか!」

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・。そして時間が過ぎて三時間目終了。

 

俺は動くのがかったるく、教室の周りを見ていた。

 

羽黒

「あー超最悪。ささくれ剥いたら超腫れた。」

 

立花

「いや、指で剥くとかアウトでしょ。普通カットよ。それにしてもクリスは肌が綺麗よね」

 

クリス

「そうなのだろうか?」

 

真与

「はい、お肌、ツルツルですし、色も綺麗ですから」

 

立花

「クリームとか何使ったら、そうなるわけ」

 

クリス

「いや、それほど意識したことはないな、そこらへんは」

 

立花

「素でそれって。はぁ・・・・・・なんか自信無くすな~」

 

クリスはクラスにも馴染んできたらしい、まあまだうちの兄弟にはトゲドゲしいみたいだが。

 

大和

「やはり、着替えをみたのが不味かったのかね。」

 

そして俺の後ろの大和といつの間にか京が居た。

 

「まあ、普通そうでしょうけど、それよりも」

 

彰人

「思想がまるで違うからな、兄弟とは」

 

大和

「思想の問題ねぇ~」

 

一子

「1、2,3,4,5,6」

 

一子は隣でダンベルあげてトレーニング中だった。

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・そしてさらに時間が過ぎ、昼休みになった瞬間。

 

百代

「失礼する、彰人。私の愛妻弁当だ。それではちゃんとラジオ聞いていてくれよ」

 

そして颯爽と、銀河美少女は駆けて行った。

 

大和

「相変わらず、御暑いご様子で。」

 

そして俺はラジオに耳を傾けた。

 

「ハァイ。エブルリバディ、ケータイの待ち受けを自分の写真にしているナルシストは居ないかな。今日もラジオ番組LOVEかわかみ始めるよ。司会は二年のスキンヘッド、井上準と」

 

百代

「人生、彰人と仲間が居ればそれでいい、三年川神百代だ」

 

「いやー最近暖かくなってきましたね。」

 

百代

「そうでもないな。」

 

「話を広げてくださいよぉ。まあいいやそれではお便り読んで見たいと思います。」

 

百代

「今日は機嫌がいいから私が読んでやろう。何々、“小さい子の好きな準さん病院行って下さい。ははは、お前リスナーからも突っ込まれているぞ」

 

「病院か、小児科なら喜んで」

 

そして一瞬、殴った音が聞こえ

 

百代

「次、不当な発言したら骨二本ほど外すぞ。次のメール」

 

「“無人島に一つだけ持っていけるとしたら何?”」

 

百代

「これ、私に聞くのはアホだろう。今なら何処の教室言っても私の答えは同じ答えが返って来るだろうな」

 

「それでもお願いしますよ。」

 

百代

「勿論彰人だ。それ以外は仲間だな。まあ私と彰人でアダムとイヴもいいがな」

 

「少女かな。胸がほんの少し膨らみかけの」

 

そして急に骨のはずれる音がして

 

「っ!ウ、ウギャァァァァァァァ」

 

そしてラジオは幕を閉じた。

 

大和

「なんか、日に日に姉さんが彰人命になってきてないか。」

 

彰人

「そうかもな、しかしお前にもいるだろう、大和命の子が」

 

「はいはいっ!!ここにいます」

 

大和

「はぁ~」

 

そして俺らがまったりしていると、急に教室のドアが開き。

 

ヨンパチ

「おい、大和に彰人、昨日のS組みの女子が呼んでいるぞ。」

 

大和

「は?昨日の女って、賭博場の?」

 

彰人

「なんとも、執念深いというか、それで今度は何で勝負するんだ?」

 

ヨンパチ

「いや、今度は賭場じゃねえ、なんでも屋上に来いってさ」

 

さて、今度はどんな勝負だか、まあいいか。

 

大和

「ま、行かなくて「チキン呼ばわりされたくは」「「ねえ、からな」」

 

俺らは心をひとつにした。

 

一子

「わぁ~久しぶりに見るわ、彰人と大和の合わせ」

 

大和

「それじゃあ、ワン子と京、着いて来てくれるか、まあ彰人もいるけど念には念でね」

 

「はい、ご主人様。あなたの安全バッチリガード」

 

一子

「バトルになるなら、私にお任せ。それに彰人が出る幕でもないし」

 

岳人

「なんだよ、二人とも。普通俺様のような、ナイスガイを呼べよ」

 

一子

「朝、暴れたでしょうが。私に譲りなさいよ」

 

そして俺らは屋上に行った。

 


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