真剣で最強が恋をした   作:ブラックサレナ

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##第三十一話##

Side 大和

 

百代

「それではまゆまゆこれからは学校であったら気にせず話しかけてくれよ。それで~うちの彼氏は~どこに?」

 

姉さんは彰人がどこに行ったか知らなかった。

 

大和

「姉さん、彰人はトイレに」

 

まゆっち

「よかった」

 

松風

「よかったなぁぁぁぁ、まゆっち」

 

そしてまたもや、独り言を

 

クリス

「それで、それは一体?」

 

あ、クリスが聞いた。そしていきなり出てきたのは、ストラップだった。

 

まゆっち

「松風、ご挨拶を。丁寧にしなやかにそし優雅に。」

 

そして、そのストラップが

 

松風

「オラ、松風。まゆっちの友達だ、みんなよろしくな」

 

え。えーと声はまゆっちだよな・・・・・・

 

まゆっち

「はい、よく出来ましたね松風。」

 

一子

「えっとそれは?」

 

まゆっち

「松風は、父上が作ってくれた、ストラップです。いつか友達が出来るようにと。」

 

「で、今まで友達が居なかったから、携帯は・・・・・・」

 

まゆっち

「はい、必要ないので、未だに買ってません。うぅ」

 

一子

「なんだか、かわいそうね、アンタ」

 

大和

「ワンコに同情されるなんて悲しすぎるな」

 

一子

「それどういう意味よ!」

 

キャップ

「それで、なんでそのストラップと話しているんだ?」

 

まゆっち

「はい、私。一人部屋に居るのがさびしくて話し友達が欲しくて、で松風に話しかけていたんです、そしてらある日」

 

松風

「ある日、オラに九十九神が宿ったんだぜ」

 

「と、いう設定なのね」

 

まゆっち

「せ、設定・・・・・・そんな身も蓋もないことを」

 

「腹話術みたいなものでしょ?」

 

まゆっち

「あの、それを認めてしまったら松風が松風でなくなってしまいます」

 

松風

「まゆっち、どこまでやさしい人間なんだ~」

 

一子

「ねえ今のって自分で自分を褒めたことになるのよね?」

 

キャップ

「そう考えると、いい根性してるじゃねえか、それにおもしろいし」

 

百代

「よし、それではまゆまゆに私たちが自己紹介だ」

 

百代

「川神百代三年、武器は拳一つ。好きな言葉は誠と彰人だ」

 

いやいや、最後のは人名だから。

 

一子

「川神一子二年、武器は薙刀。勇気の勇の字が好き」

 

クリス

「二年クリスだ、武器はレイピア。義を重んじる」

 

「椎名京二年弓道を少々。好きな言葉は仁・・・・・・女は愛」

 

まゆっち

「一年黛由紀江です。刀を使います。礼を尊びます」

 

そして女子の紹介が終わり。

 

百代

「それであのバンダナが、キャップ。リーダーだ」

 

指で指しながら紹介。

 

百代

「いかにも馬鹿そうなのが岳人。面倒見はいい」

 

百代

「いかにも根暗そうなのがモロロ。優しくはある」

 

百代

「そして最後は私と彰人の弟分、大和。頭が回る」

 

モロ

「うわ・・・・・・おざなり、根暗とか」

 

岳人

「俺のタフガイさが全然つたわらねえ」

 

キャップ

「女の子が強い次代になったな~」

 

やばい、これでは女子の影響力が増すばかりだ。

 

大和

「おい、またれや、男よ!」

 

キャップ

「軍師大和」

 

大和

「忘れたか、我々は力で勝てないのなら知力で勝てばいいじゃないか」

 

大和

「勇気を忘れてはいかんぞ」

 

百代

「ふははは、良くぞ言った」

 

そして俺は姉さんに連れられた。

 

大和

「え!?」

 

そして女子陣に引き込まれた。

 

百代

「彼が私たち女子は調子にのさせないだそうだ」

 

クリス

「な、なに!?」

 

大和

「異議あり、その表現は膨張だ」

 

百代

「却下」

 

そして腹部を殴られた。

 

大和

「ぐはっ、なんて理不尽な法廷だ」

 

百代

「法廷ではない、ここは獄中だ、そして私が牢主だ」

 

大和

「む、無法地帯だ」

 

「これはいじらなければいけないね」

 

わ~、俺の貞操が危機の危機だ。

 

大和

「俺はピンチだが、こう言うときは少年誌なら友人が」

 

キャップ

「じゃあな大和」

 

岳人

「俺様も男のプライドは捨てたくないね」

 

モロ

「さようなら」

 

百代

「ここは少年誌ではなく、ヤンクアニマルのようだったな」

 

「クク、性と暴力の都というわけね」

 

一子

「いい友達持ったわね、全員逃亡」

 

クリス

「情けない」

 

キャップ

「ふ、言ってくれるぜ」

 

一子

「それなら大和争奪戦でも「ああ、いいだろう」・・・・・・・え」

 

???

「ふむ、情けないか」

 

百代・一子・京・クリス

「「「「!!」」」」

 

そう俺がピンチの時に、俺の目に入ったのは、彰人と、その後ろに居る、皆だった。

 

Side out

 

俺がトイレから出ると、なぜか男子と女子に別れていたので、俺は気配を完全に消して、見ていた。

そして大和が連れて行かれた・・・・・・臥床。と、思ったのだが、しかしなんか癪だな。そう、なんで俺の紹介が無いんだ百代!これはオシヨキが必要だな。く、く、く。

 

一子

「いい友達持ったわね、全員逃亡」

 

ほう、言うなこの犬が・・・・・・おっと危ない危ない、つい戦闘本能の赴くまま動きそうだった。

 

クリス

「情けない」

 

まあ確かに現在の状態は男子なさけなさすぎだな。と、その時キャップが俺の姿に気付き、

 

キャップ

「ふ、言ってくれるぜ」

 

そういうことか、しょうがない教えてやるとしょうかな、男の本気を。

 

一子

「それなら大和争奪戦でも「ああ、いいだろう」・・・・・・・え」

 

彰人

「ふむ、情けないか」

 

百代・一子・京・クリス

「「「「!!」」」」

 

彰人

「言ってくれるじゃないかクリス」

 

大和

「あ、兄弟ぃぃぃぃ」

 

百代

「そんな馬鹿な、私がちゃんと気配を・・・・・・消していたのか」

 

彰人

「さあな、しかしそうだなぁ確かに、現在進行形で男子が情けないよね~」

 

そして百代と一子の顔が引きつり始めた。

 

百代

「あ、い、いやそ、それは」

 

彰人

「まあ、それぐらいなら俺も介入しなかったのだが・・・・・」

 

一子・百代

「「だが?」」

 

彰人

「俺の紹介が無いことに苛立ちが覚えたんだよ、この野郎ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

大和

「あ、そう思えば姉さん、紹介しなかったね。なんで?」

 

百代

「あ、いや、そ、それはだな」

 

彰人

「・・・・・・・」

 

そして大和を放して俺の足にしがみ付き。

 

百代

「だって、彰人の紹介なんてしたら、三時間は余裕で」

 

一同

「あ~」

 

納得のご様子、まあ今日は百代に色々したから、今日の夜はやさしくしてやろう。

 

彰人

「ふむ、そうかそうか百代、明日の学校は一人でこようか?」

 

百代

「え、え、え、え。い、いやぁぁぁぁぁぁぁぁ」

 

そして百代はムンクの叫びの如く床から膝をついた。

 

彰人

「おい、一子。お前は」

 

一子

「ぎょ、ぎょええ。ごめんなさい。だから、ご飯を少なくするのだけは」

 

彰人

「クリスは・・・・・・マルギッテに頼んで、人形を止めて」

 

クリス

「すまない」

 

そしてすばやく、土下座。

 

「く、ここまで強いとはさすがは彰人。だけど私だけでも大和をって、大和は」

 

大和は百代が放した瞬間にこっちに逃げてきていた。

 

「が、ガクシ」

 

キャップ

「さすがわ、うちの最終兵器。よくやってくれた」

 

モロ

「てか、これじゃ僕達の存在が危なすぎるよ」

 

大和

「まあ、何はともあれ、無事だ。そしてお前ら」

 

男子三人

「あ・・・・・・」

 

まあ大和の恨みは買いたくないものだからな。

 

彰人

「つうわけで、まゆっちと松風だっけ?」

 

まゆっち

「は、はい!?」

 

彰人

「御剣彰人だ二年、好きな人、てか俺の彼女は百代なのだが。まあ後は言葉で言うなら戦慄が好きだな、武器は刀・・・・・・いや俺自身だ。よろしくな」

 

まゆっち

「はい、よろしくお願いします。その~聞いて良いですか、もしかしてあなたは・・・・・・」

 

彰人

「さあ?」

 

そして、俺ら風間ファミリーは新しい仲間を今日さらに増やした。

 

時既に夜である、結局あの後、色々と新しいファミリーとドンチャン騒ぎをして、麗子さんに怒られて終了した、現在百代と歩きながら帰っている、一子は・・・・・・言わなくてもわかるだらう。

 

百代

「う~、彰人~彰人~。そんなに怒るなよ、な。」

 

彰人

「知らんな、知らんな。俺はまず怒ってなどいない・・・・・・」

 

百代

「う~。じゃなんで腕に抱きつかせてくれない、さっきから抱きつこうとすると避けるし」

 

彰人

「はて、俺はそんな事をしていたかな?」

 

少してか、完全に百代をいじめています。だってかわいいんだもん。なんだか今にも抱きついてきそうなその目がいい。

 

彰人

「ふ、冗談だ百代。それでは初心に帰るとしよう」

 

百代

「え、は、え?」

 

そして百代の手を握った。最近こっちの方が少なかったからでもあるが。

 

百代

「ああ、そういうことかそれならそうと・・・・・・いやなんでもないぞ彰人」

 

そして俺らは二人で帰路に着いた。

 


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