真剣で最強が恋をした   作:ブラックサレナ

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##第二十八話##

彰人

「あれは、俺が当時十二才の時か?」

 

大佐

「そうですな、あのころは私も若かったですからな」

 

百代

「十二才と言うと、私が十三才だから・・・・・・山修行の時か?」

 

彰人

「ああその時だ。その時、あの時は揚羽さんも居たからな。」

 

 

~少年時代~

 

今日は鉄爺に連れられて、山に来た、最近の僕の鍛錬が甘いだって

 

彰人

「ねえ、鉄爺。どこまで行くの?」

 

鉄心

「うむ、もう少しのじゃが。あ、いたぞ」

 

そして、その場所にいたのは、大きな男の人と、揚羽お姉ちゃんだった。

 

揚羽

「うむ、あれは鉄心殿と・・・・・・彰人か?」

 

そして、俺らは到着した。

 

大佐

「うむ、鉄心様、お久しぶりです。それしてもその子は?」

 

鉄心

「ほ、ほ、ほ。田尻殿、ほれ、彰人挨拶を」

 

そして、鉄爺が僕を押した。目の前にいる大きな人に礼しながら

 

彰人

「初めまして、御剣彰人です。」

 

大佐

「うむ、中々礼儀正しい子ですな。私は田尻耕ですぞ、少年、私を呼ぶ場合は大佐と呼んでほしい。しかし鉄心殿なぜこの子を、確か予定では百代ちゃんでは?」

 

鉄心

「うむ、百代は来年じゃ、田尻殿、彰人はすでに百代を超えている者ですよ。」

 

大佐

「なんと、そうですか、それでは、鉄心様」

 

鉄心

「うむ、頼んだぞい。彰人よ、修行に精を出すが良い。それと、“あれ”を許可しとくぞい、ここでは本気でよい、最近お主が寂しそうな顔をするのがわかったのでな。それではの彰人」

 

彰人

「うん、それじゃあね。鉄爺」

 

そして、鉄爺は、どこと無く消えていった。そして残ったのは、僕と揚羽お姉ちゃんと、この大きな人だけだった。

 

大佐

「うむ、私も今回は古くからの友人である、帝様、そして私の師匠の鉄心様の頼みにより、これより私のエレガントな武術を教える、用意は良いか?」

 

彰人・揚羽

「「はい!!」」

 

大佐

「うむ、いい返事だ。しかし少年、まだ少年の実力をしらん。揚羽様には申し訳ないが」

 

揚羽

「ああ、田尻殿、大丈夫だ。しかし、田尻殿、彰人を甘く見ないでやってくれ、一瞬で消えてしまうぞ。」

 

大佐

「はい、それはすでに鉄心様の目を見れば分かりますがゆえに、それでは少年」

 

彰人

「うん、お願いします」

 

そして、僕を、鉄爺が言ってくれた通り本気の殺気を大佐に当てた。

 

大佐

「(な、なんじゃ!この気は。既に私すら凌駕しているというか、うむ、このような少年に私が)」

 

彰人

「来ないの、なら行くよ」

 

そして、僕は大佐に本気の速さ、本気の力で相手をした、いつもは釈迦堂さんぐらいしかしないけど。あの人なぜかいつも本気で来いって言うんだもん。

 

そして、僕の速さに大佐もついて来るようだけど、ギリギリかな?

 

彰人

「これなら、百代の方が数倍強いよ、大佐」

 

そして、右フックを相手に入れたがガードされたため一度引いた。

 

大佐

「そのようですな、“彰人殿”。それでは行きますぞぉぉぉぉぉ。」

 

そして、さっきよりも数倍の気が出てきた。なるほど、僕と一緒で、抑えていたんだ。

 

大佐

「私もこれでも、元は兵士の端くれ、行きますぞ、流派!!この田尻耕が、最終奥義!!!」

 

揚羽

「ま、まさか、田尻殿それは、田尻殿の必殺技の」

 

そして、変なポーズを取り始めている、大佐。だけど一瞬たりとも隙が無い。ならば

 

彰人

「さらば―――我は求め訴えたり、喰らえ―――」

 

揚羽

「え、彰人なのか?なんなんだ、あの顔、あの殺気は」

 

大佐

「岩破天驚けぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!!」

 

彰人

「その毒蛇の牙を以て!」

 

そして、俺は大佐の出した、その気の攻撃ごと。

 

揚羽

「そんな、馬鹿な。田尻殿の必殺技を、力で押し返し、さらに」

 

そう、僕は、人殺しはいけないから

 

彰人

「一応、首の寸止めだけど、大丈夫ですか」

 

大佐

「私の負けのようですな。(しかし、私の技を力で勝っておきながら、寸止めできる余裕があるとは、しかし鉄心殿、なぜ彰人殿をこちらに向かわせたのか分かりましたよ。彼はあの時、あの目は間違いなく戦士の目、しかも洗礼も無く、ただ相手を殲滅するだけのまるで機械兵士(マシン・アーミー)。なるほど、だから私にですか、この田尻、頑張ってこの心を変えてみせますぞい。)」

 

揚羽

「フハハハハハハハハハハ。だから言ってであろう田尻殿。彰人は異常なのだよ。それで私らの修行は?」

 

大佐

「そうですな、それではまずこれを。」

 

そして、出して来たのは卵。

 

彰人

「卵?」

 

僕は不思議に思った、なぜ卵。

 

大佐

「それではお二人には、これを積んでもらいます」

 

そして、大佐は目の前で、卵を二つ卵の前で積んで見せてくれた。

 

彰人

「す、凄い・・・・・・」

 

そして、卵積み開始。しかし

 

揚羽

「中々できぬな」

 

彰人

「う~ん、ただでさえ最初の卵を立たせるのにも苦労するのに。」

 

揚羽

「なに、彰人は、既に一段目は出来ているのか。」

 

大佐

「は、は、は。揚羽様も頑張りください。しかし、彰人殿なぜに右なのだ、私はてっきり左利きだと思ったのだが」

 

彰人

「あ、うん、大佐。これはそういうもんなんだよ。」

 

そして、あまり見せたくないけど、蛇を見せた、僕の左腕に巻かれてる蛇を。

 

揚羽

「なんだ、それは!」

 

揚羽お姉ちゃんは、完全に怖がっていた。

 

大佐

「これは、失礼を。」

 

そして、俺は蛇をしまった。そして、俺らの修行が始まった。

 

 

俺はそこまでを話した。

 

森羅

「大佐、卵で修行とは、また斬新だな。」

 

大佐

「恐縮で有ります。」

 

「だけどよ大佐。俺にはそんなことしなかったな」

 

大佐

「当たり前だ小僧。お前と彰人殿を一緒にできるか、基本の差も然ることながら、武に対する接し方も違うのだぞ」

 

ナトセ

「へぇ~、大佐がそこまでいうなんて意外だね。」

 

美鳩

「ホントですね、錬ちゃんはただ叩き潰すだけですのに」

 

彰人

「へぇ~大佐が相手しているんだ。」

 

森羅

「ああ、私の執事として、ある程度は強くないとな。」

 

未有

「だけど、偶に見にいくと、いつも姉さん心配そうな目をしているわよ」

 

森羅

「な、みうみう~//////」

 

百代

「しかし、彰人が山篭りでそんなことをしていたとはな。」

 

彰人

「まあな、それにしても、大佐がここの執事とは」

 

大佐

「そうでしたな、彰人殿にな言っていませんでしたね。たしか揚羽様とここに遊びに来た時は私が遠出をしていたときですからな」

 

と、その時不意に時計の音が鳴った。

 

森羅

「そろそろ、時間のようだぞ、大佐。それに少年」

 

彰人

「え、しょ、少年って」

 

「ああ、気にするな。森羅様のそれは初対面の年下の男にはそういうから、大体」

 

森羅

「なんだ、錬。お前もそう呼ばれたいか」

 

「二度と嫌です」

 

森羅

「うんうん。よく言った。今日も可愛がってやろう。」

 

そして、執事を抱きしめている森羅さん。

 

未有

「言ったでしょ、一番最初に。貴方達と似ているのがうちにも居るって」

 

ベニス

「ホント、羨ましいわね、あのガキ。やっぱ夜中に」

 

美鳩

「あら、なんででしょう。無性に人を殺したく「やっぱ辞めたわ」・・・・・・そうですか」

 

なんだ、一瞬、あの美鳩さんから驚異的な殺意が。気のせいか?

 

大佐

「それでは、私が車でお送りさせていただきましょう。」

 

彰人

「え、大佐。それは悪いよ、こんなにご馳走になって」

 

未有

「あら、その分貴方達の昔話もしてもらったもの。それでは大佐」

 

大佐

「はい、未有様。」

 

そして、大佐は外に出た。

 

百代

「それにしては、まさかあの有名な指揮者に会えるとはな。私も運がいいようだ。」

 

森羅

「ああ、私もまさか、武神に会うとは思わなかったな。しかももう片方は大佐を倒した者だしな。改めて、私は久遠寺森羅だ。森羅とは、森羅万象のすべても事を指す。」

 

百代

「ふ、私は川神百代だ。次期川神院、長(おさ)にして彰人の嫁になる女だ。」

 

森羅

「お、その最後の嫁になるの所はいいな、今度から私も言ってみよう」

 

そして、二人はがっしり握り合っていた。

 

彰人

「なんか、絶対に混ぜてはいけないものを会わせてしまったような。」

 

「俺も、そう思うぞ、まあお互いがんばろうや」

 

彰人

「ああ、そうだな。お前も執事頑張れよ。」

 

「ああ、お前は俺が行けなかった学業を頑張れよ」

 

彰人

「あ、そうなのか。ま、お前らも頑張れって、言っても結婚しているんだっけ」

 

「ああ、既に式は挙げてるよ。あ、そうだ、ここで人生の先輩からアドバイス一つ。」

 

彰人

「ん?」

 

「彼女の好きな飲み物は知って置けよ」

 

彰人

「既に、知っているよ」

 

「はは。そうか、それならいいさ。それじゃあな、少年(笑)」

 

彰人

「ああ、それじゃあな。」

 

そして俺らも握手して玄関を出た。


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