キャップ
「クリスを仲間に入れたい」
これがキャップの今日の議題だった。
モロ
「今、聞いたよ。そんなの」
大和
「それで、一体なにがあったんだ?」
キャップ
「いや~、あれは逸材だと思うぞ俺、気に入ったもん。それにここの女子連中と同じぐらい気が強いしよ」
モロ
「それってもしかして恋、ラヴなんだ」
キャップ
「いや、それは無い(キッパリ)。それで俺は賛成なんだけど」
モロ
「う~ん、確かにクラスメイトとしてはちゃんと仲良くするけど、ここに入れるのはレベルが」
キャップ
「んなもん、解っている、それでみんなはどうだ。」
岳人
「俺様は賛成だ。」
すぐに、賛成の意を示す岳人・・・・・・絶対外見目当てだ。
一子
「う~ん。クリは要らん子だけど、勝負できる奴ができるのはいいわね」
キャップ
「ワン子は保留か、それじゃ、そこの二人は」
そして、俺らにその話が向けられた。
百代
「別にいいんじゃないか、キャップの勘は良く当たるしな」
キャップ
「それじゃ、「ちょっと待て、俺はないのか」あ、彰人はどうせモモ先輩と一緒だろ」
との一言で、俺の意見は終了。ちなみに百代は上機嫌だったので許した。そしてキャップは一番の関所に当たった。
キャップ
「それじゃ、そこで嫌なそうな顔をしている京」
京
「反対」
キャップ
「やっぱり?」
京
「ファミリーはこれでいい、他人はいらない」
キャップ
「だけどな、京。俺は確信しているんよ。絶対ぇ面白くなると思うぞ。それじゃモロは?」
モロ
「う~ん、僕も反対かな」
京
「よしよし、モロ。こちらのキノコワールドに来て、胞子を出して皆を洗脳しよう」
なんとも京らしい、じめじめ感MAXだな。そしてそこに
岳人
「よし、ワン子、京を説得して来い」
そして、一子はそれに応じ京の傍にいくが
一子
「ヘ~イ、ミスター京」
京
「ミスターは男だろうが(ギロ)」
一子
「そんな、に、睨まないでよう」
なんとも、説得の前で撃沈とは。そして、ラストは我らの軍師
キャップ
「それじゃ、内の軍師に最後を聞いてみよう」
大和
「いいんじゃないか別に」
京
「大和はクリスのこと嫌っているんじゃないの?」
大和
「確かに、いざこざはあるが、さすがに外国で一人は寂しいだろう」
なんともうちの兄弟は良く出来ているよ。
京
「大和は誰にもやさしいね、それじゃ私は大和に捧げるまで」
なんか京は方向性が違うような。
モロ
「僕だけ、我が侭言うのは出来ないから」
そして、モロも落ち、これで全員が賛成となった、まあ保留も居るが、しかしキャップは
キャップ
「なに、空気が悪くなったら、そしたら切る。それでいいな京」
京
「うん、それでお願い」
なんとも、さすがと言うのか凄いというのか、まあこれがキャップか、そしてこの会議は終了した。しかし問題はここからだった。
キャップ
「それじゃ、この話はここまで。それでは今度は彰人、お前の旅のお話をしろ、これは俺命令だ」
百代
「そうだな、色々聞きたいぞ。この美少女を一年間も待たして、なにをしていたのか」
なぜか、俺の問い詰めに変わっていた。
大和
「それじゃ、質問形式にするぞ。彰人もこれじゃ困るだろうから。」
そして、最初はキャップからだった。
キャップ
「よし、それじゃ、どこに行ったんだ、彰人?」
彰人
「えーと、最初はアフガン、次にドイツ、それで中国行って、後はイギリスかな。」
大和
「十分に行っているな。」
一子
「それで、彰人は一体何しにいったの?」
彰人
「そうだな、最初は墓参りだ。」
モロ
「それがアフガン?」
彰人
「ああ、それでよ、現地の人に聞いたら丁度、そこで紛争していたから、俺が殲滅させた」
岳人
「なんちゅうバカだ」
お前だけには言われたくなかったな。
大和
「それで、どうしてあのクリスのお父様と知り合いだったんだ?」
京
「そうだね、なんかドイツ語も完璧だったし」
彰人
「ああ、その紛争を止める任務についていたのがあの中将殿だったんだ。そこで大体のドイツ語を教えてもらったり、紛争地域行って、一軍隊無力化してたりして、金稼いでいた」
百代
「いいな、いいな。私も軍隊とか相手したいぞ」
なんとも破天荒な彼女であった。
モロ
「だけど、なんで中国なんて行ったの?」
彰人
「ああ、それがな。俺の引越しの時に刀見ただろ」
百代
「ああ、あの気がめちゃくちゃ出ているやつだろ」
大和
「なんか、凄く触りたくないオーラが出ていたよね」
彰人
「ああ、あの刀な実は名刀なんだ。」
キャップ
「なんだ、実は勇者の剣とかと同じか」
モロ
「いや、キャップさすがにそれな無いと思うよ」
彰人
「当たりだぞ、キャップ。あれはある意味そうだ」
モロ
「ホントに当たっちゃったよ、」
大和
「だけど、なんでそんなもん、彰人が?」
彰人
「ああ、なんて言うのかな、呼ばれた」
一同
「呼ばれた?」
皆さん、完全に首が横に曲がっていました。
彰人
「なんか、感じたんだ、そして行って見れば」
キャップ
「そこに刀があったてか、なんだよ、それ。すんげぇ面白そうじゃんかよ」
大和
「う~ん。その刀はなんて言う名なんだ?」
彰人
「ああ、御霊フツノだ」
一子
「なにそれ、フツノ?変な名前ね」
まあそうだろう、しかしこれの昔の呼ばれを聞けば皆驚きそうだな。
キャップ
「それじゃ、最後にしとくか、そろそろ遅くなってきたし。それじゃラストはワン子だな」
一子
「え、ここはお姉さまじゃないの?」
百代
「いいぞ、ワン子。私はどうせ夜になったら、“一緒の布団の中”で色々きくからな」
なんでそこで“一緒の布団”を強調するんだこの彼女は。
一子
「エロチカだわ。だけど、そうね、なら彰人、なんで九鬼君と仲いいの?」
岳人
「ああ、そうだな。なんであんな奴と仲いいんだ。」
彰人
「ああ、それが最後のイギリスだよ、正確に言うとロンドン。」
百代
「それで、その時どうしたんだ、あなた」
なんともいつも思う。この不意打ちはやめてほしい、ほら見てみろ、なんだか凄い目で見られているじゃないか。
彰人
「ああ、実はな、中国の帰りに九鬼帝、ようは揚羽さんのお父さんに会ってな、そのとき護衛の依頼があったんだ」
百代
「揚羽さんのか?」
彰人
「いや、それが英雄だったんだ。だけどあそこにはあのメイドがいるだろ」
大和
「ああ、確かにな。」
彰人
「だけど、実はその会議がなんでもテロされるという、ものだったんだよ。それで俺は隠れてそれを伺っていたんだが」
モロ
「だが?」
彰人
「物の見事に爆発が起きた、それでそのとき、隔離されてしまったのが俺、英雄、そしてその会議に出ていた、キリヤカンパニーの社長と、鉄さんだった」
百代
「なんと、乙女さんか」
彰人
「ああ、それで、その時、まあ色々あって、結局そのテロ犯を殲滅したんだ。」
大和
「相変わらず、殲滅好きだな」
彰人
「それで、なぜか、『王で我を仕事とは言え、守ったお前。さらにお前の力に我は感服したぞ』、とかなんとかで、あいつと友達になった」
なぜか、みんな俺の話を聞いた後、なんでだろう白い目で見られている。そして、一子のこの一言
一子
「彰人、まるで戦争みたいね」
なんてひどい。しかし他の百代以外は頷いていた。泣いてやる、泣いてやる、百代の胸で泣いてやる。
岳人
「しっかしよく、刀なんて持ってこれたな」
彰人
「ああ、それは国からOK貰っているから、」
大和
「あの総理から」
彰人
「ああ、ビックリしたぞ。衆議院議員でいいポジションだったなと、思っていたら総理になっていたな、あの人」
そう、今の総理は俺がよく、投げ飛ばしていた川神院の元門下生だった。
彰人
「それで、俺がいない間の変化は?」
次は俺の質問だったが。
キャップ
「う~ん、ないな」
クッキー
「僕が来ただろ、なんだよその反応は」
クッキー2
「オシヨキがひつようか?」
なんで変形するんだよ、このロボ。
大和
「そうだな、内の両親が外国に行った位か」
他は
岳人
「彼女とわかれ「嘘はいいから」」
なんとも岳人らしい嘘だ。
京
「とうとう、大和との子供が「できてないから!!」う~ん。程遠い」
彰人
「そうか幸せに「なにを勘違いしているんだ、兄弟!!」ふ、冗談だ」
一子
「う~ん、ないかな」
やはり、皆そんな変わっていなかった。そして最後に
百代
「う~ん、そうだな~」
彰人
「百代は後で、じっくり聞いてあげるから、今は我慢ね」
百代
「う~う~」
ああ、やっぱ変わってないや。そして今日の集会は終わった。そして帰った後の川神院での一室では
百代
「彰人~。今日も一緒に寝るぞ~」
彰人
「はいはい、おいで。」
そう言うとホント猫の如く丸まり、俺の胸の中に来る。
彰人
「しかし、百代。随分髪を伸ばしたな」
百代
「ああ、どうだ、お前だけだぞ触らせるのは」
彰人
「うん、すばらしい。それじゃその特別ついでにいただきますか」
百代
「な、今日もか、相変わらず「それでは」お、おい彰人。ちょ、ちょっと。もうしょうがない奴だ♪」
バカップルでした。