真剣で最強が恋をした   作:ブラックサレナ

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##第十七話##

俺がトイレから、戻ると、会話の輪にはクリスが中心になっていた。てか、簡単な自己紹介になっていた。まあ、これで少しは楽しくなるのかな?

 

千花

「それで、ここに来る前にはどこか日本のところに行ったの?」

 

クリス

「ああ、京都に行った。そしてらテレビと同じところが在って感激した。」

 

岳人

「それ、ぜってぇ映画村だ」

 

クリス

「それに、この日本のプロレスラーは負けると切腹するとは、さすが武士の国だな」

 

千花

「いや、いや、そんなことはしないから」

 

真与

「実際はしませんよ」

 

なんか、ホントリューベックの日本のお友達に色々遊ばれていたらしい。

 

クリス

「それに、日本のRIKISIのKIは気を出すとか」

 

モロ

「いやいや、それはネットでのコラージュだから」

 

彰人

「え、気ぐらい」

 

大和

「はいはい、兄弟は少し黙ろうか」

 

俺はそのまま大和に引っ張っていかれた。

そして、チャイムが鳴り、先生が入ってきた。

 

小島

「それではこれより、自己紹介を始める」

 

あれれ、さっきもしたような・・・・・・

 

真与

「あのう、小島先生、さっきの休み時間に少し紹介はしてしまいましたよ」

 

小島

「ならば、もう一度だ、それでは、始め」

 

そして、もう一度自己紹介が始まった。

 

真与

「え。えーと甘粕真与です、ここで委員長をしています。」

 

最初は委員長、まあ名前の順だとこうだろうな。そして、普通に紹介が終わっていき、普通でない奴の番が来た。

 

岳人

「俺様は、島津岳人。見よこの筋肉を!!」

 

と、その時俺と先生が同時に

 

二人

「「このバカが」」

 

先生は鞭、俺は気弾を岳人に当てた。

 

岳人

「ぐ、hグバ!!!」

 

そして、岳人意気消沈。ほかの生徒は爆笑。

 

そして、何気なく終わりそうになった時、一子がクリスに質問した

 

一子

「ちょっと、あんた。なんか武道はやってないの?」

 

クリス

「私か、私はフェンシングを少々やっている。父様から騎士道を教えてもらっている」

 

と、クリスの発言に一子はなんか喜んだ様子で

 

一子

「先生、これからこのクリの歓迎会をしたいと思います」

 

ああ、なるほど“歓迎会”ね。ここはどこの組だよ、まったく

 

小島

「まったく、血の気の多い奴め。」

 

先生はわかったらしく、そしてクリスも

 

クリス

「歓迎会・・・・・なるほど、歓迎会か、」

 

笑い出した。ああ、こいつの掴めたらしいな

 

一子

「それなら、勝負よ」

 

そして、一子のワッペンが床に置かれ。

 

クリス

「こ、これは」

 

大和

「これは決闘システムだ、ようは果し合いだ」

 

クリス

「なるほどな。挑まれた以上勝負は受ける」

 

なんで、果し合いで意味が通るんだろうなまったく。そして、クリスもワッペンを置いた、その時

 

鉄心

「その決闘は、グラウンドを使いがよいぞ」

 

なんで、いるんです貴方。

 

一子

「あ、じいちゃん」

 

小島

「が、学長!?」

 

鉄心

「うむ、勝負とはときにして言葉よりも多く語るもじゃ」

 

そして、学長許可のもと決闘が始まった。観客は2-F全員だ。

 

鉄心

「それでは両者ともに始めい!!」

 

二人とも刃の潰した武器を持っている、一子は薙刀、クリスは騎士らしいレイピアだ。てかこの学校の教室になんで、あんなもんが飾ってあるんだよ。

 

一子

「はぁぁぁぁぁぁぁ」

 

一子の先制か、さすがは一子。スピードも中々だ、しかし

 

クリス

「せいっ、せいっ、せい!!」

 

それを凌ぐあいつも相当だ。

 

一子

「中々やるじゃない、クリ」

 

クリス

「ああ、お前もな犬」

 

そして、二人が交錯する中、

 

一子

「ならば」

 

そう言うと一子は薙刀を回し始めた。これは本気のようだ、クリスも少し戸惑っているが、

 

一子

「行くわよ、川神流奥義山崩し!!」

 

足払いの技だか、相手の武器を考えれば正解かな、

 

クリス

「あまい!!」

 

しかし、それを見越したの如くクリスは飛んだが、さらに

 

一子

「今よ、川神流奥義大車輪!!」

 

なるほど、空中にいるからガードが出来ないと考えての大技かだがそれでは

 

クリス

「それを待っていた。せいっ!!」

 

そうだろうな、確かに、さっきの足払いで相手が後ろに下がれば一子の勝ちだったが、さっきのはただ飛んだだけ、だから相手との間合いは変わらない、だから普通にレイピアが届く距離だ。

 

一子

「え、ちょ、ちょ」

 

クリス

「はっ!!」

 

そして、勝敗は・・・・・・

 

鉄心

「この勝負、クリスティーアネ・フリードリヒの勝ちとする」

 

一子

「え、ちょ爺ちゃん。今のは本気じゃないからもう一度」

 

彰人

「こら、一子。いつでも真剣勝負だろうが、今回はお前の負けだ。」

 

一子

「う~」

 

と、一子が唸っている時、

 

クリス

「その彰人殿、申し訳ないが・・・・・・」

 

なぜか神妙な面持ちでこちらを向き、

 

クリス

「私と勝負してくれ」

 

と、頭を下げられた。

 

彰人

「え、だ、だけど」

 

鉄心

「良いではないか彰人よ、のう小島先生?」

 

小島

「ああ、彰人。挑戦者いるのに逃げるのは男らしくないぞ、男なら勝負を受けるべきだ」

 

ああ、なんか面倒なことに

 

一子

「え、なんでクリが彰人と勝負するのよ、普通私でしょ」

 

クリス

「犬は負けたのだから私が優先だ」

 

なんとも子供染みてるな。

 

彰人

「まあまあ、一子。お前は今度特訓に付き合ってやるからな。」

 

一子

「ホント?・・・・・・わーい!」

 

彰人

「しかし、なんで、俺なのかな?」

 

クリス

「はい、父様にもそして、マルさんからも一度は戦ってみなさいと、言われていたので」

 

てか、待てよ。なんでこの子俺には敬語なんだ?

 

千花

「なになに、今度は御剣君と勝負?」

 

岳人

「おいおい、うちのワン子に勝てたぐらいでそれはどうよ?」

 

大和

「だけどワン子に勝つ力はあるんだな。」

 

「あとで、励ましにいこう」

 

そう言う京の手には“愛犬の育て方基本編”があった。

 

モロ

「なになに、失敗したら、慰めて気合を入れなおす、なるほどね。」

 

ヨンパチ

「けどよ、彰人は武器とか使うのか」

 

ヨンパチの質問にファミリー

 

ファミリー

「「「「「「いらん、いらん。」」」」」」」

 

彰人

「おい、お前ら、勝手に武器を使わない設定にしているんじゃない。」

 

大和

「なんだ、兄弟。武器を使うのか」

 

彰人

「ああ、そうだ。今鉄爺が取ってきてくれている。」

 

「一応、ワン子の仇よろしく」

 

京はファミリーの事になるとホント普通だな、いつもはしゃべらんのに。と、その時鉄爺が来た。

 

鉄心

「うむ、彰人。この模擬刀ならば、どうにかなるじゃろう。」

 

そして、今度は梅先生の合図で始まった。

 

小島

「それでは二人とも、準備はよいか?」

 

彰人

「俺はいいが、大丈夫か連戦で?」

 

クリス

「ああ、大丈夫だ」

 

そして、試合が始まった。最初はクリスのレイピアの突きである。ふむ中々だ、しかし遅いな。

 

 

Side 大和

 

そして、試合が始まった。ワン子は少し腹にダメージがあるらしいがこれは見ときたいとのことで座って見ている。

 

一子

「う~。今度こそ勝ってやるあのクリに」

 

「良し良し、それじゃあ彰人の試合でも見て様ね」

 

キャップ

「だけどよ、さっきからずっと彰人避けてるだけじゃん」

 

モロ

「まさか、反撃できないとか?」

 

岳人

「おいおい、あのモモ先輩レベルがそうなるかよ。」

 

モロ

「てか、まだ鞘から刀すら抜いてないじゃんあれ」

 

羽黒

「なに、あれ。超スピードなんですけど」

 

真与

「ホントですね、クリスさんのレイピアも相当早いんでしょうけど、それを避ける御剣君も相当ですね。」

 

そして、さっきまで真ん中で審判をしていた学長がこっちにきた。

 

鉄心

「ほ、ほ、ほ。彰人、まったくのう」

 

唯、唯、笑っていた。

 

岳人

「だけどよ、なんで彰人はあのクリスのお父様と知り合いだったんだ?」

 

キャップ

「安心しろ、それは今日の集会で問い詰めることになっているから」

 

モロ

「あはは、大変だな彰人も」

 

大和

「お、なんか動きがあったぞ」

 

俺はその時彰人の顔が妙に冷たく見えた。

 

Side out

 

 

クリスの猛攻をかわし、さすがにクリスも疲れているようだ。

 

クリス

「はぁ、はぁ、はぁ。」

 

彰人

「なるほど。さすがは中将殿の娘だ。さすがの俺も冷や冷やしたぞ」

 

クリス

「しかし、貴方は私の攻撃を簡単に避けている。どういうことだ?」

 

彰人

「俺も質問だが、なんで俺に対して敬語なんだ?」

 

クリス

「ああ、それは父様が認める者だからだ。父様に認めている方を私は尊敬する。それは私の尊敬する人は父様だかな、はぁ」

 

彰人

「なるほどな。まあいいや。それじゃ終わりにするね」

 

クリス

「え!?」

 

そして、俺は間髪入れずに

 

彰人

「奥義、陽炎」

 

そして、クリスのレイピアは上空に飛んだ。そして、俺は“刀を鞘に戻し”梅先生に終わり言った。

 

彰人

「先生、相手から武器を取りましたから」

 

小島

「あ、ああ。この勝負、御剣の勝ちとする」

 

そして、一時間目のチャイムが鳴った。

 


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