真剣で最強が恋をした   作:ブラックサレナ

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##第十四話##

麗子

「あら、彰人ちゃん、お久しぶりね」

 

彰人

「はい、お久しぶりです、相変わらず、名前の通り麗しいですね。」

 

麗子

「あら、やだね。一年いない間にまたいい男になちゃって、」

 

彰人

「あはは、それはどうも。それで大和の部屋って分かりますか」

 

麗子

「大和ちゃんかい、大和ちゃんならこの一階の102号室だよ」

 

彰人

「あ、どうも。」

 

そして、俺は大和の部屋に入った、いや入ったはずだった。なぜか、それはそこには

 

クッキー

「だからね、大和。このゲームは・・・・・・」

 

なぞのロボットが居た、てか確かあれって九鬼財閥の、と俺が一度ドアを開けて閉めたのをそのロボにばれて、

 

クッキー

「なにやつ、曲者」

 

そう言うと、ドア越しから変な機械音が聞こえて

 

クッキー2

「さあ、私のサーベルの錆になりたいのは誰だ?」

 

うわ~、なんか違うロボが出てきたよ、とその時、さらにドアが開いて、

 

キャップ

「あ、クッキー。そいつは客だぞ。彰人すまねぇな」

 

クッキー2

「なんだ、そうなのかマイスター。先に言ってくれないか」

 

クッキー

「危うく、切り刻む所だったよ」

 

大和

「すまんな、急に呼んで、実はなこいつの紹介をしときたくて呼んだ。」

 

そして、部屋から大和の声がした。

まあ結局大和の部屋に入れてもらったんだが、

 

クッキー

「この紅茶は絶妙だよ、大和」

 

なんなんだ、このロボ?

 

キャップ

「よし、まずは、このロボットの説明な、クッキー自分をアピールしろ」

 

クッキー

「まったく、マイスターは急に言うんだから、さっきの襲いかかろうとしてごめんね。僕はクッキーて言うんだ、まあ一番の仕事は、マイスターの身の周りのお世話だね。あ、だけどあの秘密基地の警備も担当してるよ、その時は」

 

クッキーがそういうとさっきの機械音がなり、

 

クッキー2

「この姿になるのだ。まあこの姿のときの私は怒っていると思って構わない。」

 

彰人

「あはは、よろしく。俺は御剣彰人。」

 

俺が紹介すると、元の姿に戻り。

 

クッキー

「うん、ファミリーからよく聞いているよ、なんでもあのモモさんの彼氏さんとか。それにこれでも僕は九鬼財閥のハイテクメカだからね。」

 

彰人

「すまん、質問だが、なんで九鬼のロボをキャップが持っているんだ?」

 

キャップ

「ああ、それは・・・・・・いうのだりぃから大和に任せる」

 

クッキー

「なんだとそれ!それじゃまるで僕が面倒くさいみたいな、もう」

 

クッキー2

「オシヨキが必要のようだな」

 

キャップ

「な、だから。簡単に変形するな」

 

と、そこの主従はほっといて、大和が説明してくれた。

 

大和

「まず、彰人。これは衝撃かもしれんが、あの九鬼英雄はワン子に惚れている。」

 

彰人

「大和、いきなり変な冗談は・・・・・・・真剣(マジ)!?」

 

大和

「ああ、そうだ。」

 

彰人

「それで、このクッキーがどう関係するんだ?」

 

大和

「まあ、簡単にいうと、九鬼がワン子にプレゼントしたんだが」

 

彰人

「まああいつのことだし、お世話ロボットは要らんわな」

 

大和

「ああ、さすが彰人、よく判っている、そして俺の誕生日の時、クッキーがプレゼントだった、」

 

ああ、なんか読めてきたぞ。

 

彰人

「それで、そのままキャップが気に入って、クッキーもそれで了承した、と言うわけか」

 

大和

「大体は、そうだ。てかそれが全部だ」

 

キャップ

「うう、さすがに電撃系は痛いぞ。」

 

クッキー

「まだ、朝よりかはマシな電圧にしたから、それじゃ彰人。僕はこのマイスターを部屋に戻すから、今度から気安く呼んでくれ」

 

クッキー2

「ファミリーなのだからな」

 

なんで、こいつは変形すると同時に声まで変わるんだ。

 

彰人

「ああ、それじゃあな。キャップ、クッキー。」

 

そしてクッキー達は戻って行った。

 

彰人

「俺がいない間に、随分と面白いことになったな兄弟」

 

大和

「ホントだよ、まったく。これからは抑え役として頼むぞ」

 

彰人

「あはは、百代ぐらいはどうにかするよ」

 

大和

「それで、大体50%は助かる」

 

彰人

「ホント、うちの嫁が苦労をかけた。」

 

大和

「ああ、ホント大変だった。」

 

彰人

「んじゃ、そろそろ。俺は帰らせてもらうよ。ココが破壊されかねんかもな」

 

大和

「冗談に聞こえないんだが」

 

彰人

「あはは、それじゃあな」

 

大和

「ああ、明日学校で」

 

そして大和の部屋を出て、玄関に向かったら、丁度忠勝がバイトから帰って来たらしく

 

忠勝

「お、なんだ彰人じゃねぇか。」

 

彰人

「うーい、バイトか?ご苦労さん」

 

忠勝

「なに、好きでやってることだ。あ、そうだ、てめぇケーキは好きか?」

 

彰人

「なにを突然。まあ好きだが」

 

忠勝

「ならこの1ホール持っていけ」

 

そういうと、コーヅーコーナーのケーキのホールを丸々もらった。

 

彰人

「おいおい、いいのか?」

 

忠勝

「勘違いすんじゃねえ、バイト先で貰い過ぎたんだ。まだもう1ホールあるから、腐らせるのもなんだ、だけどお前の川神院ならモモ先輩や一子もいるだろう、だからだ。」

 

彰人

「そうだな、なら遠慮なく貰っていくとするよ」

 

忠勝

「遠慮だ?お前には一生似合わねえよ」

 

彰人

「うっせ、じゃあな」

 

忠勝

「ああ」

 

そして俺はケーキを持ちながら、川神院を目指した。

そして、帰ってみると、門の前で百代が待っててくれた。

 

百代

「遅いぞ。まったく」

 

彰人

「すまんすまん。詫びでもないが、これがお土産だ。」

 

俺は持っていたケーキを見せるが

 

百代

「ああ、それはケーキか、ってそうじゃなくて、お前がいないとお風呂に入れんだろうが」

 

なんてことを平然というかなこの彼女は。

 

彰人

「すまん、すまん。それでご飯は?」

 

百代

「ああ、大体の修行僧は食べていたな。食べていないのは、私達とワン子、そして未だに帰ってこないジジイとルー師範代だ。」

 

彰人

「あれれ、鉄爺たちは学校だろうけど、なんで一子も?」

 

百代

「ああ、今日は岳人と一緒に川瀬でトレーニングだそうだ」

 

彰人

「なるほど。ということは?」

 

百代

「二人っきりとも言えるな、おい」

 

そういうと、抱きつく百代。うむ、役得役得。

 

彰人

「そうか、そうかならば、三人が帰って来る前に、風呂はいろうか」

 

百代

「うむ、なんか私がどんどん幼くなっているような・・・・・・」

 

彰人

「今頃ですか。まあ別に別々でも」

 

百代

「それは却下だ」

 

まったく、このお姫様は。

 

彰人

「それじゃ、早く院に入って、風呂入るか?」

 

百代

「ああ、さあ、いくぞ」

 

そして、俺らは川神院に戻った。

 

さらにそれから、時が過ぎ、他の三人も帰ってきて、このメンバーでの夕食となった。

 

彰人

「そう思えば、なんで鉄爺達、遅くまで学校に居たの?」

 

鉄心

「うむ、それはのう。・・・・・・ルー説明してやれ」

 

ルー

「そうだネ。これは彰人には関係あるかもしれないネ。」

 

彰人

「はい?俺に関係ある?」

 

鉄心

「うむ、時に彰人。中将殿と言えばわかるだうか?」

 

ああ、あの親バカの、そう思えば明日になったらクリスさんと、やらが来るんだな。てか、ホント写真でしか見たことがないからよく知らんが。

 

鉄心

「ホ、ホ、ホ。その顔を見るだけで良くわかるは。そうか知り合いだったのじゃな」

 

彰人

「まあね。鉄爺、あの人には色々と助けてもらってたから」

 

ルー

「いや、そうでも無かったね。なんでもアキト君の居るクラスが良いのだがって相談が今日あってネ。しかもその後学長が・・・・・・」

 

鉄爺

「ホ、ホ、ホ。・・・・・・」

 

おいおい、顔を背けながら笑うなよ。

 

一子

「一年間でなにをホントしてたの彰人・・・・・・」

 

そんなに呆れるかよ、

 

百代

「まあ、彰人の事だからいつの間にか何だろうだな」

 

なんですか、百代さんまで。

 

百代

「あ、そうだ。彰人、お前の今日のお土産はみんなで食べるんだろう?」

 

彰人

「ああ、さすがに俺は二人では・・・・・無理だよ」

 

一子

「え、なになに?」

 

おいおい、お前はホント犬だな、おい。・・・・・あれなんか百代っぽくなってないか俺の思考。

 

彰人

「それがな、島津寮に行った際、帰りに忠勝から貰ったケーキがあるんだ。しかも1ホール」

 

ルー

「おお、それは私たちモ貰っていいのかイ?」

 

あれ、案外ルー師範代ってスイート好き?

 

彰人

「はい、大丈夫ですよ。あと、鉄爺、勝手に箱を開けないように」

 

そう、俺が皆さんにこのケーキの出所を説明してる間になぜか鉄爺の手が箱に伸びていた。

 

鉄心

「ぬ。何時の間に気がついていたのじゃ」

 

彰人

「鉄爺が話しに入らないときは大体、碌でも無いことに集中している時だからね」

 

百代

「ジジイの癖に相変わらず、そこら辺はガキだな」

 

彰人

「まあ、それじゃ。ケーキを分けるぞ」

 

そして、1ホールのケーキはたった三十秒もしないうちに消えて無くなった。理由は

 

鉄心

「うむ、久しぶりの甘いものはいいのう」

 

一子

「ふひ~なんか眠くなってきちゃったわ」

 

ルー

「おいしかったネ」

 

なんかよく分からないけど、あの三人が良く食べちゃってまったく、それで俺らは結局、午後の餡蜜もあったため、普通の量だが、それでも貴方達三人で食べすぎです。

 


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