真剣で最強が恋をした   作:ブラックサレナ

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###第百三十六話###

文化祭のハジマリと言うのはまずは、開祭式かららしい。全生徒が体育館に集められ、鉄爺のありがたいお話のようだ。この前の集会のようなことはもう無いようで全員静かだった。

 

鉄心

「それではこれより文化祭を開催するぞい!みな、今日のためにいろんなことをしてきたからそれを全力で出せるように。以上じゃ!」

 

そして次に生徒会長の言葉と続き、そして合図

 

生徒会長

「それでは!開催ね!」

 

全校生徒

『うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!』

 

これにより、SクラスとFクラスの俺、争奪戦がスタートしたのだ。まあ今回は俺は自分のクラスに不参加に近いので、今回だけは百代のクラスの手伝いとなっている。もちろん厨房を担当ということらしい

 

三年男子

「すまん、こっちの料理わかるか?」

 

彰人

「はい、大丈夫ですよ!それと二番さんと四番さんの料理、できてます!」

 

三年女子

「すごっ、それじゃあ次にこれ、お願いね」

 

そして張り出されるメニューの数々、ちなみにここが混んでいる理由なんて一つ。それは百代の人気だろう、うん、俺は非常にいいものだ。

 

百代

「はい、それではご注文、受け付けました!彰人、こっちも頼むぞ」

 

彰人

「俺以外にも頼まれろよ、てか先輩たち!」

 

三年男子

「と、言ってもな。俺らはお前の指示に従っているほうが普通に循環いいし、それに料理はできないからな、お前のサポートで手一杯だ!」

 

三年女子

「あのう、手伝いましょか?」

 

彰人

「すいませんがお願いします!それとキャベツと、ジュース。そろそろ切れるのでお願いします!それとそこのお客様、おさわりは厳禁……ダゾ!」

 

お客さん

「ひっ!?」

 

まったく隙がありまくるんだから、ここのウエイトレスは。百代はすでに触ろうとしたお客さんに対して粛清という名の拷問と俺という名の彼氏にぼこぼこにされたからな。

 

百代

「彰人、そろそろお昼だから混むぞ♪」

 

彰人

「すでにコミコミだ、百代。しかしお前の人気は凄まじいな……恐ろしいことで」

 

俺はそんなことを言いながらできた料理を渡すとため息をつかれた

 

百代

「お前、わかっていないのか?今回のこの混んでいる原因はお前にもあると思うぞ。なんせ今回がたぶん初の公の場での私たちが一緒にいるんだぞ」

 

彰人

「ああ、確かに。だがそれでなんで混むんだよ?」

 

百代

「見たいだけじゃないか。私のクラスかそれかお前のクラスでしかみない二人でもあるんのだしな」

 

彰人

「全校生徒に見られていると思うぞ、いつも」

 

三年女子

「二人とも、いちゃつくのはあとでお願いします!二人とも戦力の要なんだから」

 

彰人

「俺はただの協力者なのに「ちょっと御剣君!このメニューってどうやるの!?」……ああ、待ってくださいすぐに」

 

百代

「さて私もするか。と言うよりもどんなにここ混んでいるんだよ」

 

現状クラスの前の廊下からそのまま下の二階までも列ができている。そのせいで非常に邪魔というクレームも来そうだが。そんなとき、すごい人が来たのでさらに混乱となったのだ。

 

揚羽

「フハハハハハ、顕現である。面白い恰好をしておるの百代。それにそっちのコックは彰人か!」

 

うわぁ~絶対、この学校に来てはならない人が来ちゃったよ。てか、小十郎は?

 

百代

「これは揚羽さん。お久しぶりですね。今日はあの執事は?」

 

揚羽

「うむ、今日は我一人だ。弟の文化祭にそんな大人数でも来れるまい、それに今日は少しほかにもすることがあったのでな。小十郎にはそっちにあたってもらっているまでのことよ。それよりも百代、メニューを」

 

百代

「……これは失礼しましたお客様。こちらがお品書きになります」

 

揚羽

「フハハハ、彰人の教育はすばらしいものだな。あのじゃじゃ馬をここまで礼儀までもできるようになったとは」

 

百代

「人の親になる覚悟ですよ、揚羽さん」

 

揚羽

「彰人?」

 

彰人

「……違いますから。それと三番さんに一番さんのメニュー、お願いね」

 

三年女子

「は、はいってあれって九鬼君の」

 

彰人

「そ、お姉さん。九鬼揚羽さん、弟と同じぐらいすごい人」

 

三年男子

「すごい」

 

隣の男子がどういう意味でそういったのかは俺は知らない。まあそれよりも俺ははやくメニューの処理をしないと。

 

Side S組

 

英雄

「フハハハハハハ、我降臨である。どうであるか冬馬よこちらは」

 

冬馬

「はい、大体大丈夫ですよ。ただお客さんの待ち時間が問題のようですね、これはどうにもできませんがこれでは回転の速いあちらのほうがすこし有利となるかと」

 

2S男子

「葵君、だけどあいつらは安いからだろ、こっちは単価が高いから行けるって」

 

冬馬

「ええ、“まだ”今日は大丈夫でしょうがね。英雄、そちらは」

 

英雄

「もちろんだ、庶民の気持ちをわかってこそ王よ。井上、貴様にも頑張ってもらうぞ」

 

「若にもいわれていることだ。それぐらいはする」

 

小雪

「僕も頑張るよ……今回の大会は負けられない!彰人のためにも」

 

冬馬

「ええ、これにはこちらに来てもらって確実にS組の力を皆さんに見せましょう。それとマルギッテさん、あなたもそろそろ看板持ちからあちらのほうに」

 

マルギッテ

「了解です、葵」

 

ちなみにS組の出し物は喫茶店である。ただし、全員水着姿という非常に男児とふ女子が喜びそうなの趣旨である。

 

Side out

 

Side F組

 

大和

「そっちに回れ一子!」

 

一子

「合点よ、いらっしゃいませ」

 

「ダーリン、こっちも終わったよ」

 

大和

「了解、それじゃあ羽黒さんと「私ね」ああ、二人で下での呼び込む頼む。それとモロ、お前も一緒に行け」

 

モロ

「え、僕も?」

 

大和

「ああ、そうだ。お前なら俺とは違う友人パイプがあるだろうから、それをこっちに入れたい」

 

モロ

「了解!」

 

岳人

「こっちは大体の食材をもってこれるようになったぞ大和」

 

キャップ

「おう、足も完全復活の俺を止めるものはねぇ」

 

大和

「二人ともご苦労様。それじゃあそれはチーフの「勘違いすんじゃなぇ、チーフじゃねぇよしょうがなくなっているだけだ、それよりもまだか」と、いうわけなので持って行ってあげて」

 

キャップ・岳人

「「了解!」」

 

大和

「今日は予選だから、午後のあれに出場する人は昼に入ったら休憩してくれ。あれも大事な宣伝だ。頼むぞ!」

 

今回のこの戦いは非常に風間ファミリーが本気である。理由はもちろんファミリーの一人が掛けられているからでもある、しかしそれだけならばここまでF組の一致団結にいかない、そこが裏事情でもある御剣彰人がS組にいけばF組は完全に勝てなくなるということを全員わかっているから。して、今回の決闘×決闘×決闘の参加者は以下の三人だ、まずは島津岳人、川神一子、椎名京。この三人となっている、今回の予選は校庭の一番目立つところで行われるため店の宣伝にもなり、さらに本選は明日の一般公開もする。これが大和の考える宣伝作戦だが……これはS組も同じとは、今回の勝敗はわからないだろう。

 

Side out

 

俺や百代たちのクラスはひと段落をした、そして弓道部の部長さんが一回クラスを閉めてこういった

 

矢場

「みな、今日はこれより自由とするで候。皆の意見ではお昼からのKKKに参加者も多いし、それに見たいものも多いと聞いたで候」

 

三年男子

「おっし、今回は完全に見れるぜ!」

 

三年女子

「やった!」

 

生徒会長

「ハ、ハ、ハ。ミンナツイテキテネ、トクトウセキヨウシタヨ!」

 

百代

「それは本当か」

 

生徒会長

「OH、YES!キミモキナヨ」

 

彰人

「え、俺もいいんですか?」

 

生徒会長

「アシタモカンバッテモラウカラネ」

 

彰人

「前払いですか。まあいいですけど、それよりも百代は今回はあれじゃないのか?あの解説?」

 

百代

「あ、そうだった。と、いうかそれは彰人も一緒だぞ」

 

彰人

「きいてねぇ」

 

生徒会長

「ソレジャア、LetGO!」

 

と、いうことで俺と百代はKKKの本部に向かうのであった。

すでについてみると校庭の一番の真ん中に完全な決闘場ができていた。ルールの説明も書いてあった。

 

1、 相手が降参をしない限り続行

2、 上の項目はただし審判の判断で終わる場合もある

3、 決闘場の外に出た場合はその場で失格となる

4、 使用可能な武器は各自一つで、刃はつぶしたものしか扱ってはならないとする

5、 御剣彰人は参加してはならない

 

以上が今回のルールのようだ。だから

 

彰人

「俺だけなんでそんなことをかかれるんだよ」

 

百代

「まあ彰人の場合はうちのジジイでも止められないからな……そのためだろう?」

 

その言葉に俺は異を唱えることができなかった。

 


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