真剣で最強が恋をした   作:ブラックサレナ

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###第百三十四話###

結局俺はそのまま放課後になり、解散とされた。FクラスもSクラスも電気はついていた。俺はそれを視ながら上の三年生のクラスに向かった。もちろん理由は一つ

 

三年女子

「あ、お姉さま。旦那様が」

 

彰人

「は!?」

 

今、なんていいやがった、この先輩?……俺が旦那だと誰の?まあ一人しかいないけどよ。

 

百代

「ああ、あなた……どうかしら?」

 

彰人

「あのな百代。無理に言うなよ、顔真っ赤だぞ」

 

百代

「あ、あう……す、少しは面白い反応しろよ!まったく、人がこんなに頑張ってると言うのに。恥ずかしいじゃないか、私が」

 

百代の格好がなぜか、エプロン姿なのはたぶん文化祭の準備のためだろう。

 

三年女子

「本当お姉さまがそんなに料理を旨いなんてびっくりです。ですが、今日はそろそろお開きですかね」

 

彰人

「いや、百代。文化祭か?」

 

百代

「ああ、そうなんだが彰人は?」

 

彰人

「あはは、ちょっとしたことでな。俺は今回はある意味傍観者のようでな。それで一体お前は何をしているんだ?」

 

百代

「なんだ、視てわからないのか彰人?ウエイトレスだが?」

 

百代の現在の格好は某ゲームの甘噛のだれかさんにそっくりなウエイトレスとなっていた。ちなみになぜ俺が知っているかと言うとモロがこの前やっていたゲームがそれだったからだ。

 

彰人

「いや、見て分かるし理解は出来るのだが……三年だろうが」

 

百代

「そんな固い事を言うな彰人。これが最後の学園の行事なんだぞ、それにまずはこの格好で言うことがあるんじゃないのか、彰人?」

 

彰人

「ああ、そうか。かわいいぞ百代、さすがは俺の彼女」

 

弓子

「二人とももう少し周りを見てそういうことを言うべきで候。こちらが恥ずかしくなるであろうが!(いいな~百代ちゃん、完全に褒められて嬉しそうだし彼氏はカッコイイし。これが星の巡りが悪いってことなのかしら?)」

 

三年男子

「ちくしょう~!おい、委員長、これ俺らじゃ運べねぇぞあれ」

 

そこに大柄な先輩であろう人が来た。最初の声は俺らに向けたものでないと信じたい。

 

三年女子

「まったく頼りない」

 

三年男子

「バカ言うな、あんなおおきな材木をこんなところまで運べるかよ、それこそ百代様ぐらいだっての……なあお前さん」

 

彰人

「はい?」

 

三年男子

「もてるか?」

 

彰人

「……はい」

 

と、言うわけで俺が臨時で百代のクラスの文化祭準備を手伝うことになったのだ。ちなみにさっき見周りに来た鉄爺からもOKのサインは貰っている。と、言うよりも現在F対Sの死闘が繰り広げられる前らしく景品の俺がいないほうがいいそうだ。

 

三年女子

「さすがは旦那様って感じ。男子が10人でやっと持ち上がるのを軽々と」

 

三年男子

「いや、普通の人間にあんなものを簡単に片手であげるとか無理だから!なあ、お前さんからも言ってやれ」

 

彰人

「アハハ、まあ確かに無理ですね。ですけどあんなものを何に使うんですか?」

 

三年男子

「いやな、なんか大きなものないかって事で、ちょいと調べたらよどこかのゲームで確か会社は喜劇屋だったかな?そんなので枯れない桜ってもんがあってよ、俺らはもう卒業だからよ、だから最後ぐらいってことをこめたわけだよ後輩!」

 

なるほどね~それで百代も意外と気合を入れていると言うわけだ。しかし百代、あのスカートは少し短くないか?

 

三年女子

「けど、いいですか?そんなに短くて、さすがに旦那様にも」

 

うんうん、その通りだ

 

百代

「何、安心しろ。この中は完全に気で制御してあるからスカートがあがるようなことはないぞ。それに私がそんな気をそらすことなど……彰人の前以外はありえないからな!まあこの中身を見ていいのも彰人だけだからな……それで、いいか彰人?」

 

彰人

「ふむ、俺の眼で分かったか。わかったからその上目遣いを辞めろ、襲うぞ」

 

百代

「大歓迎だ!」

 

力強く言うことではないだろう。その周りはすでにうっとりとしている、人たちかそれか涙腺から血の涙を流している連中だけだった。

 

三年女子

「そう思えば、男子の衣装のほうもできているみたいですし。男子もそろそろ着替えるグミは着替えてね~」

 

そう言うとなんにんかの男子は消えていった。俺は続いて工具などの手伝いをしている、そして百代がこんなことを言い出した

 

百代

「そうだ、彰人もあの服着てみないか?」

 

彰人

「あの服?」

 

百代

「ああ、今男子が取りに行っている燕尾服だ」

 

燕尾服で一瞬出てきたのがあのヒュームだったのは俺だけだろうか?百代も若干思い出したのか、苦笑いだった。そして周りの女子も騒ぎだした。

 

三年女子

「そうですよ、きてくださいよ!」

 

彰人

「はぁ~、まあいいが」

 

そして来たのは確かに燕尾服なのだが……

 

彰人

「なんで俺のだけグレードが違うんだよ!」

 

百代

「ああ、それはさっきちょっと九鬼に頼んだらこうなった」

 

ごめんな英雄。今度ちゃんと言葉でなにか返そう。それと間違いなくあのメイドも大変だっただろうな

 

百代

「されでは着替えるとしよう、彰人」

 

彰人

「そうだなそれじゃあまずお前がなんで俺の着替えを持つな!」

 

百代

「気にするな、気にするな……まあ、三十分ぐらいは帰ってこれないと思うが」

 

彰人

「お前はいったいその三十分間でなにをするんだ、何を!」

 

と、いうこともあったりなかったりでまあ一応おもしろいと思える準備であったとだけ言っておこう。そしてすでに準備も終わり帰りの道である、まだFクラスもSクラスも電気がついていたが

 

百代

「むぅ~怒っているのか彰人」

 

彰人

「いや、非常に楽しかったさ。まあ自分のクラスに参加できないのが少しいやになるぐらいにはな」

 

百代

「まあお前のところは争いと祭り好きな連中も多いからな。だけどよくそんなものが通ったものだ」

 

彰人

「まあ鉄爺に言わせるとお前はすでにSクラスの成績に、それに人格だそうだ。と、いうことを考えるとSクラスのバランスが崩れるらしいぞ。まったく俺をなんだと思っていやがる」

 

百代

「お前は私の中でもそんなイメージなのだよ~」

 

彰人

「いったいどういう言い方だよそれは!」

 

百代

「だが、もうすぐ文化祭…それにハロウィンだもんな。あ、そう思えばキャップの奴ハロウィンおぼえているのかあれ」

 

彰人

「ま、まあ大丈夫だと思うが……大丈夫だよな~」

 

俺も実際あいつらの集中力の欠点を思うと少し諦めているが、まあ大丈夫だろうとおもうと、俺は思っていた。しかしこれは多いな間違いだったと気づくのはまだまだ先の話だ。

 

百代

「今日は帰ったらどうするかな~」

 

彰人

「どうするとは?」

 

百代

「今日の彰人をどうおいしくいただいてもらおうかと「おい、ちょい待て」安心しろ、危険日だ」

 

彰人

「なおさらだ、馬鹿者!」

 

百代

「まったく、お前はそういうところが固いというのだ。別に私はすぐにでもでもいいんだぞ!」

 

彰人

「俺がいやなんだ、そういうのは。親がちゃんとできてからだ、そんな覚悟はまだない」

 

百代

「あ、そ、そのすまない」

 

彰人

「ま、できたら責任はとるさ」

 

百代

「彰人~」

 

彰人

「まあその前にいろいろとO☆HA☆NA☆SIもするがな」

 

百代

「あきと~」

 

そして俺らは家に帰るのであった。

 


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