真剣で最強が恋をした   作:ブラックサレナ

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###第百三十三話###

真与

「それでは、今回の文化祭の出し物を決めちゃってそのまま作業に移りたいと思います。なにかいい意見ありますか?」

 

六時間目になり俺らは文化祭の出し物についての相談となっていた。俺はまあ少し疲れていたのでボーっとしていたのだが。

 

ヨンパチ

「ここはやっぱりストリップ「粛清」アウッ!」

 

まあ、いつもの通り纏まらないが、そんなときになんとビックリ京が手を挙げた

 

「喫茶店なんてどう?」

 

真与

「はい、椎名ちゃんですね喫茶店。他には何かありますか?」

 

クリス

「やはり時代劇「却下」……彰人殿、それはどう言う理由で?」

 

彰人

「メンドウ。それとあとは、あれだ休憩所、案に入れておいてくれ」

 

真与

「あのう、御剣君……どうしてそんなにそっけないのでしょうか?文化祭がおきらいなのでしょうか?」

 

大和

「ああ委員長……彰人がそうなる理由はたぶん俺らの問題なのであまり気にしないでくれ……大丈夫なにかあれば一応普段通りにはしてくれるから、それか姉さんを呼んでくれ」

 

真与

「わ、分かりました。それではこの中の案を選びたいと思いますが、他に何かありますか?」

 

現在、黒板に書いてあるのは喫茶店に休憩所。ひとこと言えば片方しかないのだ、しかしそんなところにまさかのSクラスが入ってきた。

 

英雄

「うむ、丁度良く集まっているようだな。失礼するぞ」

 

英雄が堂々と入ってきた。なにかと思って英雄を見るとすぐに俺を見る。その顔は笑顔だった。

 

梅子

「いきなりSクラスの代表が何かようか」

 

英雄

「何、簡単なものさ……川神戦役をFクラスに対して宣戦布告をしようと思ってな」

 

ヨンパチ

「なんだと、お前!」

 

大和

「ちょっとまて、ヨンパチ。まずは相手の考えを聞いてやれよ、こんな堂々としかも挑発的に来るってことはそれだけのことをしようとしているんだろう?」

 

冬馬

「やはりさすがは大和君ですね。その通りです、みなさんもFクラスの皆さんも知ってのとおり……私達は互いにライバルのようによく争っていましたが、しかしそろそろ受験もあります。なのでここらで本当に決着をつけましょうと思いましてね」

 

岳人

「うなってめぇらなんかうえからめせんじゃねぇかよ」

 

冬馬

「いえいえ、こちらからお願いにきたのです。ですからこのように来たのですよ」

 

ヨンパチ

「いいじゃねぇか!委員長、受けてやろうぜ、その勝負」

 

真与

「い、いえ。そ、そんな争いは」

 

千花

「真与、こんなふうに喧嘩売られて逃げるなんていやよ。やりましょうよ!」

 

そんな感じで委員長の言葉は届かず、そんな感じで俺らのFクラス対Sクラスが決定したのだ。

 

大和

「それで、何で勝負しようというのだ?」

 

冬馬

「やはり大和君は話しやすいですね、どうでしょうかこのあとデートでも「京がいるのでな、パス」……純愛とは非常にいいものですね。話を戻します、そうですね……ここは英雄からお願いします」

 

英雄

「うむ、我がほしいものは……ずばり彰人、お前だ」

 

モロ

「え?」

 

一子

「はい?」

 

クリス

「はい?」

 

ヨンパチ

「なんだそりゃ」

 

大串

「意味がわからねぇよ」

 

英雄

「何、我がほしいと思うものを今回、指定させてもらったのだ。何、安心しろすでにSクラスの皆の総意だ。元から彰人のように上に立てる人間は我の近くに置きたいのだ。しかし我が友ながら謙虚な心を忘れずにいるのでな」

 

いや、俺の場合はただ単にメンドウなだけなのだが。

 

冬馬

「そのためこのような処置をとらせてもらったと言うことです。それにテストで全てトップを取る人なのですからこちらにいないとこちらの地位にも問題がでるのでね。どうでしょうかみなさん」

 

その態度はやはり挑発している。冷静な大和、しかし他の連中はその威勢に飲み込まれそのまま簡単に乗ってしまった。

 

ヨンパチ

「いいじゃねぇか!」

 

岳人

「それじゃあ俺らが勝ったらてめぇらの仲から誰か、貰うぞいいのかそれでも」

 

英雄

「うむ、いいだろう。そのほうが庶民もやる気を出すと言うのならな。しかし彰人、お前は今回景品となるのだ、口出しは無用だ」

 

大和

「それで……何で白黒を?」

 

冬馬

「文化祭です。どうでしょう?こちらは喫茶店をしようと考えておりますが、その売上げで勝負など?」

 

大和

「いいだろう!みんないいか!」

 

全員

『おう!!』

 

キャップ

「彰人をてめぇらなんかに渡されて堪るかよ。これはガチで本腰いれねぇとな。すぐに取り掛かろうぜ、いくぜ野郎共」

 

すでにボルテージが上がり出す俺らのクラス。お前らは本当に高校二年生なのか?ほら、担任の梅先生もため息をついているし。そしていつもの通り

 

鉄心

「うむ、それではこの仕合この川神鉄心が責任をもって公平に判断させてもらうぞ」

 

彰人

「どこから出て来るんだよまったく」

 

英雄

「うむ、それでは文化祭の終わり。後夜祭を楽しみにしているぞ、一子殿、彰人、失礼する。フハハハハハハハハハ」

 

相変わらずの一子への挨拶も忘れていなかった。

 

冬馬

「それでは、失礼します。彰人君、大丈夫ですよアナタならこちらのクラスでもそのようにゆったりしていられますので」

 

そして二人は消えて行った。そしてFクラスは本腰に変わった

 

キャップ

「委員長、ここからは俺がやるぜ。なんせ今回の景品は彰人だ、ぜってぇにあんな奴らに取られて堪るかっての!」

 

岳人

「まあ彰人があっちに行くのはどうでもいいが……Sクラスの女を呼べるのは高い」

 

ヨンパチ

「だよな、ここよりもよりレベルが高い」

 

これは男子

 

千花

「葵君とか呼べるのよ、最高でしょ」

 

これは女子。こいつらはある意味仲間である意味敵の関係をよく作る、そしてすでに梅先生は疲れた様子に

 

梅子

「それでは、オマエラにわかせるぞ。書類はすでに委員長に渡してある、私は職員室に戻るからな、それと御剣も職員室に来い。荷物を持ってな」

 

キャップ

「それじゃあまずはどんな喫茶店かだ。大和、どういうのが言いともう」

 

大和

「こういうのはヨンパチ、モロ、源さん、クマちゃん、それに立花さんで全員の意見を聞いたほうが言いと思うぞ」

 

大和はキャップの補助など、まあ本当に大変そうな状態。俺はそのまま先生の言うとおり身支度して廊下に出る。隣のSクラスも話し合いで見ると宇佐美先生が俺に臥床をしていた。俺はそのまま職員室に入ると、応接室に通されそしてお茶とせんべいが出てきた

 

梅子

「まあなんだ、あんな状態なのでなクラスが。お前も一つ食べろ、ここのせんべいはうまいぞ」

 

彰人

「それでは一枚。それよりも先生が見ていなくていいんですか?」

 

梅子

「あいつらも少しは自立してやってみるのもいいだろう。それに直江とか一般ナことをする奴らだっているんだ。そこまでおかしなことは無いだろう。しかしSクラスの誘いに乗らないのは本当はなぜなんだ、お前」

 

彰人

「面倒なんですよね、俺。殺伐としているところって」

 

梅子

「だが、お前らにはそれこそ友人は多いだろうに。あの九鬼があんなにも大きな声でいうのをいつも聞くが」

 

彰人

「そうなんですけどね。けどFクラスみたいにゆるくはないでしょう?」

 

梅子

「少しはテスト前ぐらいだけはきつくなってほしいものだがな」

 

彰人

「それにSクラスじゃ百代と違う区間になるじゃないですか」

 

梅子

「本音はそっちのようだな、まったく。お前らは少しは自重は……お前はしているが川神のほうか、やはり。お前で少しは制御をしてはどうなのだ?」

 

彰人

「この前のあれから結構引いているみたいで。鉄爺もそんなところで盗み聞きしてないで入ってきたら」

 

鉄心

「気付かれておったか。失礼するぞ小島先生」

 

梅子

「学長、どうぞ。学長も今回のこと、なぜお認めに?」

 

鉄心

「うむ、確かに生徒のSクラスの希望は自由じゃ。しかしそれはSクラスがそれこそ上の存在であるからに他ならない。テストであのようなことをやらかす彰人に少しは自覚をもってほしいのじゃ」

 

彰人

「それなら今度からは少しは抑えるけど?」

 

鉄心

「それはおぬしが友と慕っておるものに対する侮辱じゃぞ」

 

彰人

「分かっているよそれぐらい、だから今度の考査だって本気でやるよ。だけどまあある意味助かったかな今回は」

 

梅子

「うん?」

 

彰人

「あ、ああえっと。俺って結構後始末の担当でして、特に岳人とかキャップとか「言わんでいい」……先生」

 

梅子

「一年前にすでに体験済みだ。私たち教師全員があれは疲れた、まったくなぜあそこまで本当に」

 

鉄心

「それが若さというものじゃ」

 

梅子

「学長も入っていましたからねあの時は」

 

鉄心

「ホ、ホ、ホ、ホ、ホ」

 

彰人

「まったく。だけど本当に大丈夫かあいつらは」

 

梅子

「まあ、少しは仲間意識が強いほうだからクラスとしては。だから少しは大丈夫ではないか。しかしそうなるとお前は文化祭は暇になるのか」

 

彰人

「ああ、それは」

 

鉄心

「うちの孫の世話をお願いしようかのう」

 

梅子

「そうですね、それが一番良いでしょう。頼むぞ御剣」

 

彰人

「やっぱりですか」

 

そして俺は一枚のせんべいをかじるのであった。

 


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