真剣で最強が恋をした   作:ブラックサレナ

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###第百三十話###

 

俺はあのあと、百代のどんな想像したのかを聞いて、優しく抱きしめながらどうにか落ち着かせていたのだ。

 

大和

「お帰り彰人、姉さんは?」

 

彰人

「どうにか、落ち着いたからそのままクラスに返してきた。まあもう泣く事はないだろうから、大丈夫だろう。さて、今日俺はすこし機嫌が悪くなったから……寝る」

 

大和

「そうだな、寝てていいとおもうぞ」

 

そして俺は自分の席につくと忠勝と同じように寝た。

 

Side 大和

 

そのまま彰人は寝てしまったがしかし、一子やクリス、京は全員怯えていた。それは俺らでは分からないほどの尋常でないほどの隠しているはずの殺気を出しているのだろう。

 

大和

「今日の集会は荒れるかもな、すこしは」

 

一子

「そ、そうね……けど、これ学校全体に降りそそがれているとしたら結構大変よ。この学園って凄く武術に長けている人多いから」

 

時に一年生のクラスでは

 

まゆっち

「な、なんですかこの重圧は……これは、彰人さんの蛇ですかね?殺気しかわかりませんがこれは凄くきついです」

 

松風

「これはすげぇ!彰人の旦那はこれぐらいが本性なのかもしれないな~」

 

伊予

「どうしたのまゆっち?」

 

まゆっち

「い、いえなんでもありません(一応一般人には分からないようにしているようですね。やはりこれは私のように気に敏感な人だけなのでしょうか?)」

 

松風

「それなら、凄い殺気だぞこれは~まゆっち、いつか彰人さんに勝負を申し込むのをもう少し伸ばした方がいいんじゃなぇか」

 

まゆっち

「健闘します」

 

以上、そして次は三年だが、そこには異様な空気だけだった。百代が帰ってからは、ずっと彰人彰人と呟いているだけである。教科の先生もそっとしておいているようだ。ちなみに弓子は心配そうに見て居たのは言うまでもない。

 

弓子

「それで百代。少しは落ち着いたで候?」

 

百代

「あ、ああ弓か。ああ彰人のおかげでねな、すこし不安になってしまっただけだ。大丈夫だと分かっていても、もしなんて考えてしまった私が浅はかでな、彰人にも言われてしまった。お前はもう少し俺とお前の関係を信じろと」

 

弓子

「その通りで候。あなた方に間に入れるものなどいないそれはそれとして……この若干重い空気はなんだ?」

 

百代

「たぶん彰人が不機嫌になっているだけだ。大丈夫、私が不安にした要素をちゃんと消してくれたからすぐとは言わないが元には戻るはずだ」

 

弓子

「頼むで候」

 

そして職員室では

 

鉄心

「これはこれでぴりぴりするのう。彰人のほうも少しは感情に流されてしまったようじゃのう。しかし恋するもの同士、これはどうにもならんのう。しかしあのメールは酷いの、人の恋路を邪魔するとそんまま死ぬという昔のおしえもしらんかのう」

 

ルー

「と、言いましてもこの殺気もどうにかしないと」

 

鉄心

「お主、今の彰人に何かいえるのかのう?」

 

ルー

「少し、無理がありますネ。どうしましょう」

 

鉄心

「なに、百代のほうを抑えてくれたのだから大丈夫じゃろう。彰人はそこまで子供ではない、それこそあの頃とはもう違うのじゃ。あやつはの」

 

ルー

「そう信じましょう」

 

以上が各地の状況でした。そしてFクラスでは彰人の睡眠を邪魔するものはなかった理由はなにをされるかわからないからだ。彼が不機嫌というのも珍しいことだがその前に彼は川神百代に勝てる存在ということを再確認していたのだ。

 

キャップ

「彰人も大変だな」

 

モロ

「まあ自分のすきな女の子のためとはいえね……ワン子なんてずっと震えているよ」

 

大和

「京だけどな」

 

「大丈夫、ちゃんと大和の腕を抱いているから少しは抑えられているから。クリスも大丈夫?」

 

クリス

「どうにかな、しかし私たちと当たった時はやはり真剣ではあったのだろうか、本気ではなかったようだ。これで隠してるのなら非常だな」

 

大和

「さすがは姉さんを手なずけるほどの実力者だな。こう考えると本当に彰人は別格なのかもしれないな」

 

ファミリー全員が改めて彰人の凄さを実感した瞬間でもあった。それから結局は寝て学校をすごした。もちろんその間に徐々に殺気の沈静化が行われていたのでもとに戻った、このことにより鉄心とルー先生が安心していたのは秘密だ。

 

梅子

「それでは、今日はこれで終わる……御剣にはあとで誰か、つたえてやってくれ。まあ寝ているのは関心しないが……学長からの許可も降りているし動機も動機だからな、若いとはいいものだな、それでは解散」

 

先生は捨て台詞のようなものを残して、消えていった。京は今日は部活らしいのでそのまま俺に手をふって行ってしまい、キャップはバイト、モロと岳人は早々にお宝探しに、結局残ったのは俺と源さん、さらに一子にクリスだ。

 

クリス

「それで、彰人殿は寝ているのか、まだ?」

 

大和

「みたいだな、どうする……さすがに俺は死にたくないな」

 

忠勝

「普通に起こせばいいだろう、そんなの。まあ一番はモモ先輩を呼ぶことなんだけどな、まあけど無理「「「それだ!!!」」」きゅ、急になんだよお前等」

 

俺はすぐに姉さんの携帯に電話を入れる。

 

大和

「あ、姉さん。うん、彰人が不貞寝しちゃって、そうそうなんだ」

 

そしてすぐに切り、そしてものの三秒もたたずに

 

百代

「彰人~」

 

廊下から声とともに彰人に抱きついている姉さんがいた。音速を超えたぞ今、完全に。源さんなんて完全にさっきの現象を見て呆れているし。

 

彰人

「うん、なんで百代がここにいるんだ?」

 

そして今日の魔神が目を覚ました

 

side out

 

彰人

「ふわぁ~……って何、もう学校終わっているだと、確かに不機嫌で俺は寝てたけどだれか起こしてくれても」

 

一子

「彰人、殺気をずっと放ちながら寝ていたからそれは無理よ」

 

百代

「そうなのか?私も知らないな、そんなことは」

 

クリス

「モモ先輩はあの騒動のせいで情緒不安定だったでしょうに。しかしなぜ、あそこまでモモ先輩が動揺したのかのほうが気になりますが」

 

クリスの疑問ももっともだろうが、これは説明することが微妙に出来ない。百代が俺の業において俺が消える錯覚を受けているためである。最近はそれすらも戦いの集中で消していたようだが、あのラジオのお便りでそれがフラッシュバックしてしまったようで、最初俺に抱きついて落ち着いていた百代だが、今回はラジオで俺が近くにいなかったのであんな状態になってしまったと、百代からは聞かされている。俺と百代はクリスの問いかけに苦笑いでどうにかごまかした。

 

彰人

「お前らが学校にいるのは分かるけど、なんで忠勝までいるんだよ?」

 

忠勝

「あ、ああその、なんだ、今日は少し一子と出かけるんでな……な、一子」

 

一子

「うん、少し色々と見たいんだ。トレーニング用のものとかね、丁度たっちゃんが暇って言うからその言葉に甘えて…えへへ///」

 

うん、お兄ちゃんはうれしいぞ。俺はそんな妹の恋が実る事を願いだながら、そのまま百代の腕をとり

 

彰人

「それじゃあ邪魔者は帰るとするか。百代、大和、クリス帰ろうぜ」

 

百代

「そうだな、それじゃあワン子ちゃんと集会までには帰って来るんだぞ……まあ、もしものことがあれば携帯に連絡しろよ、ああそれともし外泊に「さっさと行きやがれ」…はぁ、それではワン子、それと源」

 

大和

「ああ、それじゃあな」

 

クリス

「トレーニング用か、ならば私に一緒に「はい、お前も帰ろうな」あ、彰人殿、引っ張らないでください!歩きますから、ちゃんと自分で歩きますから」

 

クリスのこのスキルは本当に凄いものだ。俺は百代を腕に捕まえてそしてクリスを輸送しながら帰るのであった。その途中、マルギッテにクリスを渡してそして大和はすこし夜ところがあるようで、そのまま分かれた。

 

彰人

「今日は、間違いなくみんなに迷惑かけたようだな、さっきの一子の話だと殺気を放ったままだったようだしな~」

 

百代

「それだけ私のことを思ってくれているってことだろう?ああ、それと放送部からも連絡であんなメールは二度と採用しないので降板はしなでくれだそうだ」

 

彰人

「へぇ~まあ百代のラジオは面白いからなあと準の。まあ今回は誰かわからないかったけど、もし百代のなかせる奴が俺以外にいたらそいつは、うん、殺そう」

 

百代

「お前は私を泣かせる気なのか?」

 

彰人

「よく、ベットで。結構な確立で」

 

百代

「その鳴くならいいのだ、そ、そのなんだ今日は金曜集会だろう。早く行って少しでもお前といちゃつきたいのだが」

 

彰人

「了解だ。それよりも、お前完全に復帰したな」

 

百代

「もちろんだ、お前がやさしく包んでくれたくれたからな」

 

と、俺らが歩いていると、河川敷に見たことのある人がいつものように寝ていた。だが今回は珍しく起きて俺に気付いた

 

辰子

「ああ、彰人君だ、こんにちは。」

 

彰人

「あれ、珍しいですね起きているだなんて辰子さん」

 

そして腕に痛みが走る。もちろん原因は百代なのだが、なぜだ

 

辰子

「お、それが噂の彼女さんだね、こんにちは」

 

彰人

「噂って、辰子さんに会うのはこれで二回目のはずだけど、なんでしっているの俺らのこと」

 

辰子

「ええ、この川神で知らないひといないよ、お似合いの人だって。あはは、初めまして辰子で~す、彰人君はこの前にここであったのがきっかけです」

 

百代

「これは丁寧にだ、私は彰人の“恋人”の川神百代だ」

 

辰子さんはそのまますぐに寝てしまい、俺はこの前と同じなのでそのままビルに向かうことにした。ちなみに百代はすこし不機嫌だった

 

彰人

「百代、なんでお前不機嫌なんだ?」

 

百代

「別に、不機嫌じゃない」

 

彰人

「どう考えても不機嫌だろうが。もしかして辰子さん「辰子さんだ!?」百代、かわいいなお前は」

 

百代

「な、そんな言葉で騙されるか、なんだあの胸は私も大きいがあの大きさは異常だしそれに髪も長いし……彰人~」

 

彰人

「怒ったりいきなり泣きそうになったりと本当にクリスの言うとおりに情緒不安定だな、大丈夫だからな」

 

そのとき、俺は辰子さんの苗字を忘れていたのだ。そう、彼女の名前は“板垣”辰子と言うことに。

 


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