真剣で最強が恋をした   作:ブラックサレナ

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###第百二十三話###

 

アナウンス

「アテンションプリーズ」

 

俺らは今日、アメリカを経ちそして明日に向かうのである。まあ日付変更線を通るからこれはしょうがないのだがどうも損な気分であるのは仕方がないのかもしれない。

 

百代

「彰人~キス~」

 

彰人

「朝にしてあげたから少し待とうね。それよりももう今日で帰るのか、意外にもあっというまだったな。いい修学旅行だったなぁ~」

 

百代

「そうだな、本当に」

 

お肌が断然入国するよりも艶が出ている百代。二人部屋と言うことで今まで以上に激しかったのが原因だろうか?

 

大和

「そう思えば結局昨日のボヤは一体なんだったんだろうな?」

 

彰人

「なんだ大和、放送聞いていなかったのか?」

 

大和

「いや、聞いてはいたけどさ。なんていうか、九鬼グループのあそこでそんな簡単なボヤが起きるものなのかと思ってな」

 

彰人

「まあ、あるんじゃないか普通に。英雄もそう言っていたしな」

 

「モモ先輩と彰人はスイートだったもんね。そっちからも見えたんだ」

 

百代

「まあ爆発音もあったしな。私と彰人の甘いお風呂のひと時を、ぶち壊してくれた」

 

彰人

「はいはい、そのあと思いっきし甘えさせただろう?」

 

モロ

「なんていうか、この旅行でさらに悪化していない……固有結界が」

 

岳人

「はぁ~結局俺様にはハルはこなかったしな」

 

一子

「来るのかしら?」

 

クリス

「ゼロに近いだろうな。まあ一時期いちおう在ったのだから……たぶん来るダロウさ……たぶん」

 

「たぶんを二度も言っているよクリス、そう思えばキャップは?」

 

大和

「来る時と同じだよ京」

 

「それじゃあ大和は私の胸枕で寝る?」

 

大和

「帰国してからゆっくりとな~」

 

モロ

「こっちもこっちで加減が可笑しくなってきているな。日本に帰ってもこんな感じなんだろうな」

 

そして飛行機は動き出した。

 

Side Sクラス

 

英雄

「あずみ、戻ってからのスケジュールを。我は一眠りしよう、例の件もあるがゆえにな」

 

あずみ

「はい、了解であります」

 

英雄とあずみはいつもの通り、だが違うところは少し急遽なトラブルが起きたと言うことだけだ。一方、いつもの三人衆はと言うと。

 

冬馬

「明日には日本ですか。結構有意義な修学旅行でしたね、準、ユキ?」

 

「そうだな、若。いい金髪のかわいい子もみれたことだしな」

 

小雪

「真顔でそう言うこと言う準って新生の変体さん?あ、間違えた、変人さんか!」

 

「どっちも心に響くから辞めなさいユキ。それと俺は変態ではない!ロリコンだ!!」

 

小雪

「うわぁ、準が最低な逆ギレをしてきた~……そう思えば、準、トーマ」

 

「いきなり真面目モードに入らないでくれるか、ユキ。それでどうかしたのか?」

 

小雪

「え、えっとね。昨日のボヤって知っている?」

 

冬馬

「ええ、なんでも事故とのことでしたが。九鬼グループでこんなことがおきるとはね。しかも英雄がいるのにもかかわらず。まあ大きな混乱もなかったようですし、それがどうかしたのですか?」

 

小雪

「うん、私ね。マルギッテと一緒の部屋で外を見ていたんだけど」

 

「えっと、確かユキの部屋だと……煙は見えるな」

 

小雪

「そうなんだけど、そうじゃなくて準は黙れ♪」

 

「ユキを悪く育てたなお前」

 

マルギッテ

「私のせいではないと知りなさい。それはあなたたちの教育でしょう?」

 

小雪

「それで、なんか一瞬だけ変な気がしたんだよね、マルギッテ」

 

マルギッテ

「そうですね。あれは私も感じたことのない部類の気でしたね、まあ彰人も何もしていなかったようですから気にしてはいませんでしたが。彼ほど気に敏感なものはいませんから。それに何か争った感じの空気もありませんでしたし」

 

小雪

「うん……やっぱり気のせいなのかな?」

 

小雪には疑問が残っていた。そう彼が残した“あれ”に気付いていたのだから。

 

Side out

 

Side ???

 

サウンドオンリー1

「例の計画はすでに順調だ。やはりバカ息子ともが居ないだけ捗るな、それで貴様らの方はどうだった?」

 

釈迦堂

『ええ、こっちも順調ですよ。すでに十分に蒔いたはずですからね、しかしお宅のところも面白い事をしますね~』

 

通信越しだが、この男がこの祭りを楽しみにしているのは目に見えている。そして私とてそれは同じだ。もし表でばれるようなことがある可能性があるのならその前に大きな花火を揚げて置けばいいのだ。そう、ボヤが先に起きたとしてもそのあとの大火災のほうに皆は目にいうのだからな。

 

サウンドオンリー1

「計画の実行は早くに移したい」

 

釈迦堂

『へぇへぇ。まあこっちはこっちでどうにかしますけど、彰人のほうはお願いしますよ。あれは一言言えば川神院を全員相手でもものの十分ですからねぇ』

 

サウンドオンリー1

「安心しろ、その件はすでに解決済みだ」

 

釈迦堂

『そりゃあ楽しみだ』

 

side out

 

キャップ

「日本よ!私は帰ってきたァァァァァァ!」

 

「カトぉぉぉぉ!」

 

なんか日本に帰ってきて急にキャップがそんな事を言っているし、さらにそれに同調して準までもなんか叫んでいるし。

 

ヨンパチ

「いやぁ、本当にいい旅行だったよな」

 

熊飼

「ホントだね。ボリュームもいいご飯も一杯食べられたし」

 

大和

「日本に帰ってきたけど……ヤドンとカリン大丈夫かな」

 

「まあまゆっちに預けているから大丈夫でしょう。松風とかが心配だけど」

 

梅子

「よし、お前ら。こっちでバスに乗って帰るぞ、ついてこい。と、言うよりも全員いるだろうな……最後の最後でいないとないだろうな」

 

真与

「え、えっと。風間君達は、いますし。女子もいます。熊飼君達もいますね。大丈夫です、先生」

 

梅子

「そうか、それではお前らは私について来い」

 

そして俺らはリムジンバスで川神市に帰るのであった。百代とは言うと俺の隣でバスに乗るとすぐに寝てしまった。まあ今回は本当に百代もはしゃいでいたからな、まあ今日ぐらいはこんな感じで寝ているだろうな。

 

大和

「しかし今回の旅行は普通だったな、本当によかった」

 

彰人

「事件におきてみろ、俺が破壊してやったのに」

 

モロ

「まあそうだよね。武神とそしてその彼氏が一緒にいるんだから安心だったよね。まあいろいろと目にはドクだったけどさ」

 

彰人

「おきているのは俺らぐらいか。キャップはどうせ寝てるだろうし、隣のクリス達もそうだろう。前の二人も、そして現在岳人はモロに添い寝っと」

 

モロ

「そういう言い方しないでよ彰人……」

 

彰人

「すまんすまん。他も全滅とはな」

 

モロ

「まあ考えてみればずっと遊んでいたもんだからね僕たちさ。先生達は大変だっただろうけどね」

 

大和

「明日は休みだしな。と、言うかおみやげちゃんと渡さないとクッキーとか、それにまゆっちにはヤドカリたちを見てもらったし」

 

彰人

「俺らも修行僧だろう。それに鉄爺にもだ、まあこれは一子にまかせよう。それに百代の対戦者もそろそろ」

 

大和

「ん?彰人が相手しているのではないのか?」

 

彰人

「そうなんだけどな。そろそろこいつも自分の成長も教えないといけないから西で強い奴でも募集してみるように言わないとな鉄爺に」

 

モロ

「なんか彰人も大変なんだね」

 

彰人

「まあ一応こいつの彼氏だからな」

 

それから、さらに二時間。そろそろ川神学園が見えてくるところだった。

 

彰人

「百代、そろそろ起きろ。もうすぐ川神学園だぞ、起きて少しは頭をすっきりさせておけ」

 

俺がそう言いながら肩をゆすると

 

百代

「彰人~こ、今度は外だと!?……わ、わか…まし…ご主人…ま」

 

一体どんな夢を見ているんだこの彼女は

 

彰人

「起きろ、いい加減にしないと……そうだな、キスはなしはきついだろうから、帰る際俺に触れるな「おはよう彰人!」……ああ、おはよう百代」

 

モロ

「そうやって起こしているんだね彰人。本当に現実でギャルゲの主人公みたいなことする人なんて初めて見たよ」

 

百代

「あれ、本当だもう川神か」

 

彰人

「そういうわけだ、周りも起き出しているしな。まあキャップはまだ寝ているが、忠勝はおきているようだし」

 

忠勝

「いちいち、話をふんなくていい」

 

一子

「あ、お姉さまおはよう」

 

百代

「おお、ワン子おはよう」

 

梅子

「そろそろ、学校につくぞお前ら。おきていない奴はたたき起こしてやれ、えっとこのまま解散になるからなお前ら。いいか帰るまでが修学旅行だと言う事を忘れるなよ、以上だ」

 

梅先生からの言葉をもらい、そしてバスは川神学園の敷地内に入る。ちょうど下校時刻なので他の生徒が見えた。

 

鉄心

「うむ、無事に帰ってきたようじゃのう……モモたちは大丈夫だったかのう」

 

迎えであろう鉄爺が待っていてくれた。そしてバスが止まり俺らは流れ解散となった、俺らはそのまま鉄爺のところに向かった

 

百代

「帰ってきたぞジジイ」

 

鉄心

「うむ、彰人。どうじゃったハネムーンの予行練習は」

 

彰人

「楽しかったよ鉄爺。まあ心配しているようなことは大体カバーしておいたから、大丈夫だし、それとお土産は帰ってきたら一子がわ渡すよ」

 

鉄心

「そうか。それでモモよ、帰って早々すまぬが対戦者の希望が現れたのじゃが」

 

百代

「久しぶりだな、随分と大丈夫だが、いつだ」

 

鉄心

「お主らは明日学校休みじゃろう?済まぬが明日の午後じゃ、大丈夫か?」

 

百代

「ああ、それぐらいなら心配ないな。彰人のおかげで衝動はないが、久しぶりの仕合だ気合いれておこうかな~」

 

鉄心

「じゃがわかっておるじゃろうが、奥義の加減はわかっておるのう」

 

百代

「もちろんだよジジイ。それじゃあ私らは帰るぞ先に、彰人帰ろう」

 

彰人

「それじゃあね、鉄爺」

 

バスで話していたがちょうどよかった。まあ相手にもよるがまあ少しでもわかればいいだろう。磨きのかかった百代の拳、これの本領を。

 


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