真剣で最強が恋をした   作:ブラックサレナ

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###第百十五話###

 

グランドキャニオン観光を終えた俺らはまたもや、バスに乗り出し今度はチャイナタウンに向かった。

 

岳人

「なあ、俺様たち日本人なのに、なんでチャイナタウンなんていかないといけねぇんだよモロ?」

 

モロ

「あのね、岳人。チャイナタウンにはハリウッドがあるんだよ?」

 

岳人

「は?じゃあ俺様達は今山に向かっているのか?」

 

モロ

「なんで山なのさ」

 

岳人

「だってお前、俺様でも知っているぞ。ハリウッドってあれだろう?山の上についている看板」

 

彰人

「それじゃあ岳人、お前ハリウッドはアルファベットでどうかいてある?」

 

前の二人の話がバカすぎるのでちょっとした問題をだしてやった。え?百代はだと、現在俺が頭を撫でていたら寝てしまった。

 

岳人

「は、そんなの簡単じゃなぇか!HARIUDだろ?」

 

うん、ここにバカがいた。というか完全なバカだ、俺と大和さらに京は呆れてため息しかでなかった。やはりこいつにそんな問題を出した俺らが悪かったようだ。HOLLYWOOD、これがもし岳人の口から出てきても確かに不思議でしかないからな

 

大和

「もう英語でもないぞそれ、あとローマ字でもないしな」

 

彰人

「ちなみに正解はHOLLYWOODだ」

 

岳人

「ちっ、おしかったぜ」

 

モロ

「全然おしくないからね、もうニアピンでもないからね最下位だからね。てか、なんか下町になってきたね。凄いや、なんかアメリカって感じ」

 

モロはちゃんと修学旅行を楽しんでいる。

 

百代

「なんだ、もうすぐか?と、言うかいつの間に私は寝ていたのだ?」

 

彰人

「俺が頭を撫でていたら寝ていたぞ。それで現在もうすぐハリウッドに着くぞ」

 

百代

「おお、ハリウッドか。と言うかなんだ、この下町は?と言うか、私の制服が少し彰人の匂いが混じっているのはなぜだ?」

 

彰人

「下町と言うかこれが外国の普通の町ね。それと後者の答えはお前は寝ている間ずっと俺の腕にしがみついていたからだと思うぞ。若干のあせも掻いていたからな百代は」

 

百代

「な/////私、今もしかして汗臭いのか?」

 

彰人

「いや、そう言うことじゃなくてだな。俺にしがみついていたからの汗なんだが、たぶん俺の手汗とかのだと思うぞ」

 

百代

「なんだ、なら構わないな。と、言うよりもペットボトルに入れて飲みたいぐらいだ」

 

彰人

「おいおい」

 

百代

「ちなみに本気だぞ」

 

彰人

「尚、性質が悪いわ!はぁ~、だけど百代、少し顔を揉んでおけよ」

 

百代

「え、なんでだ?」

 

そんなのは決まっている。俺の制服にしがみ付いていたせいで顔にくっきりと制服の後がついているからだ。たぶん百代も気付いていないのだろう、ボタンの後とか普通に目立つし。

 

彰人

「手鏡、あるか?」

 

百代

「あ、ああ。最近は彰人の隣に居ても恥ずかしくないようにちょっとお化粧もしているからな。それに手鏡ぐらいは女子の必死アイテムだぞ」

 

そう言って自慢げに出すのはいいが、そして自分の顔をみてそのままマッサージだ。まあ、そうなるんだろうな

 

百代

「これはボタンの後か?」

 

彰人

「ああ、お前さんが俺にしがみ付いていたせいの後だな。まあこんなバスの中でいつもと同じ風に抱きついていればそうなるだろうな。まあさすがにそこまでくっきりとはおもわなかったけどな」

 

百代

「それだけお前が私に愛されているっていう証拠じゃないか。ふふ、うれしいだろう」

 

彰人

「ああ、最高だね」

 

「ジー」

 

クリス

「ジー」

 

大和

「ジー」

 

一子

「仲が良くていいわ、お姉さま達」

 

キャップ

「Z~Z~Z~」

 

完全にこんなやり取りを一部始終見られていたようだ。まあ最近はそこまで恥ずかしくなくなってきたのでなんとも無いのだが。それでもやはり少しぐらいはこそばゆい感じにはなる。

 

「クリス、明日のバスの席交換してくれない?そろそろ当てられて、そして触発されて大和の部屋にいって襲いそう」

 

クリス

「ああ、それじゃあ明日からは大和が私のところに。そして私はキャップの隣にいこうではないか」

 

大和

「そうか、すまないなクリス。ここに周囲の目を気にしないでイチャついている“夫婦”のせいでな」

 

夫婦のところをそこまで強調しなくてもいいだろう。てか、前の連中全員いなずいているんじゃない。先生までも

 

百代

「と、言っても弟。お前だって京の隣とはうれしいんじゃないのか?」

 

大和

「俺の彼女が隣でうれしくないはずが無い!」

 

モロ

「それ、この前僕がおすすめしたラノベをもじったね大和。その様子だと普通に良かったみたいだね」

 

梅子

「そろそろ、止めるぞ。ここは一般の道路だからな迅速に下りろ、だが気をつけろよここは日本よりも早いぞ、色々とな」

 

そして俺らは順におりるのであった。もちろんガイドさんが先頭で俺らは最初についたのは

 

ガイド

「ここがみなさんも良く知っているアカデミー賞などのハリウッドスターの手形ですよ」

 

チャイナシアターの前にあるのは手形だ。最近有名な人から、さらには魔法の杖の後など様々である。まあ俺はあまり興味が無いので百代で遊んでいた

 

百代

「あ、彰人。私の髪の毛で遊ぶのはいいのだが…なぜにポニーテール?」

 

彰人

「今日はその髪型でヤリたいと思った俺の下心」

 

百代

「分かった、今日はポニーで居るぞ。それにしてもやはり彰人はこう言ったものには関心が無いな。昔から私が映画に行こうと言ってもいい顔はしなかったからな」

 

彰人

「しょうがないだろう。こう言うものってなぜか苦手なんだよ、まあホラー映画は好きだけどよ」

 

百代

「理由は?」

 

彰人

「百代と一緒にみると必ず、俺の腕に抱きついてきてさらに涙目で、ずっと一緒にいて、って言うのが可愛過ぎて嵌った」

 

百代

「う~、意地悪」

 

彰人

「それなら今度、一人でホラー映画を見てみるか?」

 

百代

「アハハ、彰人も冗談がうまいな。そんなことされたらその後彰人がずっと一緒にいないといけないと病気のようになって、三日は一緒にいてもらうぞ、お風呂だろうがトイレだろうが」

 

彰人

「風呂は問題ないが……さすがにトイレはな」

 

百代

「私は大歓迎だぞ、彰人がみたいと言うのなら今日ホテルで帰ったらドアを開けっ放しで用をたすぞ」

 

彰人

「さすがにそんなマニアックなプレーはしないから俺」

 

百代

「私をMに変えるのが好きなのにか?」

 

彰人

「それとこれは別だ。百代、奴隷と呼ばれるのと、俺のことをご主人様って呼ぶのがいいのか?」

 

百代

「すまない、なにがいけないのか教えてくれるか?」

 

彰人

「ダメだこの彼女。はやく一般常識を教えないと」

 

大和

「なあ、あれって殴ってくれっていっているのかな?」

 

キャップ

「お前、彰人殴れるの?それかモモ先輩」

 

岳人

「……」

 

モロ

「……」

 

大和

「野暮なこといったな俺。そうだ、こうなったら京、俺らもいちゃつくぞ」

 

「はい、ご主人様!」

 

クリス

「と、言っても私達はほぼ一緒にこうどうしているからあまり意味がないな、そうだろう犬?」

 

一子

「これってなにかしら?こんな細い手なんてありえないし、それともこれが白骨化現象!?」

 

忠勝

「一子、それは杖だぞ。お前、この映画見たことないのか?」

 

一子

「映画?アハハ、私ってそういうのってあまり見てないからさ。杖ってどういうこと?」

 

忠勝

「これを演じた役が魔法使いの見習いの役だったんだよ。それで手形と一緒に杖も一緒にしてもらったんだろうさ」

 

一子

「さすが、たっちゃん。物知り」

 

忠勝

「と、言うか映画を見たこと無いのは少し問題だぞ……その、どうだ一子。今度、日本に帰ったらでいいんだが一緒にでかけないか?/////そ、その映画も今は凄いからよ」

 

一子

「え、う、うんいいよ/////それじゃあ、日本に帰ったらね」

 

忠勝

「あ、ああ」

 

「あの二人もほっとこうか。クリス、キャップもこっちにきて一緒に探そうよ」

 

キャップ

「よし、任せろ。俺の勘がこっちと言っている」

 

クリス

「いや、私の目の前にあるのだが」

 

キャップ

「なんだと!?」

 

そんなやり取りを見ながら京は俺を見てアイコンタクトを送ってくれた。ようは空気が少し読めない二人をこっちに引き入れてあの二人は二人っきりにしようと言う考えだろう。さすがは京、伊達に大和を落としたことはある。ちなみにあと残りの二人は

 

岳人

「もう、俺無理かも」

 

モロ

「アメリカで現実逃避しないで岳人!大丈夫だから、ね、だから僕達は少し離れよう、うんそうしよう」

 

岳人のフォローはモロに任せることにして、さてこれで

 

宇佐美

「進展してくれればいいがな」

 

彰人

「まったくですねって宇佐美先生」

 

宇佐美

「よ、お前ら。相変わらず独り身にきついオーラは放っているなお前らの集団は。まあ忠勝のほうにも春が来そうで保護者としてはうれしいかぎりだ。あいつには結構仕事任せていたからよ」

 

彰人

「介入なんてしないでくださいよ」

 

宇佐美

「んな無碍なことするか。おじさん舐めるなよ坊主、それじゃあ俺はSクラスに戻るさ」

 

宇佐美先生もやはり自分の息子が少し心配だったのだろうか?それとも梅先生のついでなのかは分からないが、俺は前者だと

 

宇佐美

「いやぁ、梅先生も好きな俳優なんているんですか?」

 

信じたいな。

 

百代

「う~ん、彰人写真とるぞ。弟は京の相手をしているからキャップ大丈夫か?」

 

キャップ

「ああ、いいぜモモ先輩。こんなだけど俺のセンスに任せな、それじゃあ二人ともはい、バター」

 

そしてフラッシュがたかる。百代、お前は必ず写真取る際に俺の腕にしがみ付くのか?まあいい感じに軟らかい物があたって気持ちいいのだが。

 

百代

「ありがとうな、キャップ」

 

こうして俺らの二日目のアメリカ観光は終わった。

 


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