真剣で最強が恋をした   作:ブラックサレナ

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###第百十四話###

 

そしてついた先は、一面真っ白な山だった。その名はグランドキャニオン、雪で完全に凍っている道路、それをうまく操縦する現地の運転手さん。

 

百代

「真っ白だな、ココ一体は。車の中は気温に変化がないが、出たら寒いのだろうな」

 

彰人

「そら、雪が降るぐらいは寒いだろうさ。けどコートも持ってきているから大丈夫だろう。と、いうか山はいいけどここまで曲がり道が多いと酔いそうだな」

 

百代

「よったら、そのあとの出てきたものは私が口の中に入れてやるか安心しろ」

 

彰人

「安心できないし、それに汚いぞ」

 

百代

「好きな奴に汚いものなんてないさ、なあ京」

 

「同意同意。愛は時として倫理だって超えられる」

 

モロ

「全世界の倫理学者が驚愕しちゃいそうな一言だねそれは」

 

キャップ

「くそう、こんな足じゃなきゃ全員で雪合戦しているのによぉ~くそ、こうなんか簡単に骨折が直る方法とかないのか、モモ先輩、彰人?」

 

百代

「私の瞬間回復はある意味無自覚発動だから分からないな」

 

彰人

「俺にはそんな力はないぞ、最初から。ただ蛇みたいに脱皮というか新陳代謝はいいだけだ」

 

大和

「新陳代謝がいいって言うことじゃないと思うぞそれ。それとキャップ、となりで暴れないくれ頼むから」

 

クリス

「まあキャップはその代わり雪だるまでもつくればよいではないか」

 

キャップ

「クリス、それナイスな考えだぜ。よし、頑張ってやるか」

 

一子

「普通、そういうのは小さい子がやるのよね」

 

忠勝

「おめえらはもう少し静かにできないのか」

 

彰人

「あれ、忠勝が起きていたこれは珍しい。アメリカに着てからまったく起きていなかったのにか?」

 

忠勝

「普通に周りでぎゃーぎゃー言っていりゃ、眠れるものもねむれねぇよ」

 

一子

「あ、ごめんねたっちゃん」

 

忠勝

「べ、別に一子のせいじゃねぇ気にするな」

 

と、この一連の流れを見て岳人が一言。

 

岳人

「やっぱり源はワン子に甘い節がある」

 

忠勝

「あ、そんなんじゃぇねよ勘違いするんじゃぇよ」

 

一子

「え、違うの?」

 

忠勝

「あ、いや、そ、そのだな……兎に角、お前らはもう少し静かにしやがれ、それに山なんだから騒ぎすぎて酸欠なんて御免だからな」

 

俺はそんな忠勝を見ながら百代に耳元で囁いた

 

彰人

「俺らへのフォローもしているが、今ごまかしたよな」

 

俺の言葉に百代が反応しないで、その代わり体が反応していた。なぜ?

 

百代

「わ、私は耳も性感帯としっているだろうが彰人。もう、昨日もここを攻めただろうが……まったく、ちょっと感じただろうが」

 

彰人

「あ、すまん」

 

俺はそしてしおりを丸くして囁いた。そしてその感想は

 

百代

「いいではないか、初々しいとはこの事だ…………それと彰人、別に嫌じゃないからさっきと同じようにしてくれないか?」

 

彰人

「発情しそうな彼女への対抗策だよ百代。さて、そろそろ着くようだコートは着ているが大丈夫だろうかね」

 

百代

「なに、寒ければ私に抱きつけばいいだろう。人の温もりはいいぞ、それに私の彰人の温もりに包まれるから倍プッシュでいい♪それに火達磨も使えば温かいだろう」

 

彰人

「さすがに奥義の乱用は……鉄爺もしていたから代表になったらしような」

 

クリス

「許可をだしてはダメではないだろうか」

 

「クリスが正論言ってる、これも山効果?」

 

梅子

「お前らそろそろ着くぞ、全員必ずコートを着ていくように今日の朝方はゼロ度よりも下だったそうだ。わかるな、凍りつきたくなければちゃんと防寒具はもってこい」

 

梅先生の言葉どおり全員がコートを着て耳あてもしている、ちなみに百代も一応耳あてをもってこさせたが「彰人の声が聞こえにくので、や」と言うことでつけていない。あとつけていないのは一子だ理由は

 

一子

「どうも耳になにか付けるのって嫌なのよね」

 

犬らしい発言をしていた。まあ耳を押さえられるのは俺の勘弁願いたいが、しかし今の耳あてって結構いいできではないのだろうか?まあ一子じゃしょうがないけどな。

 

彰人

「それじゃあ俺らもおりようぜ」

 

そして俺ら一向は降りてみた、確かにこれは

 

モロ

「さ、寒い。これは予想以上に寒い!てか岳人はなんで普通に制服だけなの!?」

 

岳人

「は、俺様をなめるな。こんな寒さでやられるような体ほどやわじゃねぇんだよ」

 

大和

「いや、普通に寒いだろう。どう考えても、俺ツララなんて久しぶりに見たぞ。体を鍛えているって言ったら岳人だけど強いのは彰人だよな、どうだあれは?」

 

大和がさしている馬鹿に俺は呆れながらも

 

彰人

「普通に無理だろう。大体ここ、現在の気温で氷点下だぞ、なんでコートも着ないで大丈夫なんだよ」

 

「ホントだよね。大和~私を温めて、抱きしめて、キスして」

 

大和

「はいはい、最初から二つはしてあげるけど、最後のはあとでね」

 

百代

「彰人、寒いから暖めてほしいぞ。もちろん、肉体的な「さあて、行くかな~」うわぁあ、わかった彰人。だから手を繋がないとか辞めてくれ、違う意味で私は凍りつきそうだ」

 

そして俺の腕に抱きつく百代。そして俺らはそのままグランドキャニオンの施設に入る、ここはお土産や、あとは展望台っぽいところ、さらに外に出る場所など意外と色々とあった。だけど普通に思うのだが、Fクラス頼むから静かにしてくれ。

 

岳人

「うぉぉぉおおぉぉぉ!」

 

ヨンパチ

「うわああ、辞めろ岳人。そんな格好でくるな、てかお前死ぬぞ」

 

岳人

「俺様の苦しみを分かるのは誰にもいねぇぇぇぇんだぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

モロ

「岳人、まだ彼女こと引きずっていたんだね」

 

一子

「あれ、大丈夫かしら?」

 

クリス

「どう見ても変質者だな。あれでは、すぐ先生に」

 

彰人

「いや、もう捕まったようだぞほれ、ルー先生が引きずっているし。それに梅先生に説教くらっているし。そして宇佐美先生はなんか慰めてるし」

 

百代

「しょうもない二人がなんか意気投合しているな」

 

忠勝

「親父はもう少し考えようだろう?もういい年なんだからよ」

 

一子

「あはは、まあまだ怒られるだけで良かったんじゃない?」

 

キャップ

「いいなぁ~岳人。俺様もこんな怪我がなければ外で寒いの我慢対決したのによ~」

 

彰人

「頼むから辞めてくれ」

 

百代

「彰人~もっとギュッってして、ギュ♪」

 

「ああ、大和~私、今心の芯から冷えそうだよぉ~だから大和の主砲私の中から打ち込んで爆発させて」

 

「うわぁ~若の近くに居るよりもこれはきっついなぁ~」

 

小雪

「そう?トーマもそうだけど私は慣れちゃったからなんか、普通だな。モモ先輩と彰人でしょ、それに私と同じっぽい人とか。だって二組とも有名なカップルだよ」

 

「いや、それはそうだけどな。なんと言うかそれになれている俺らが怖いと言うかなんというか」

 

モロ

「その気持ちわかるなぁ~」

 

ヨンパチ

「お~い、お前らFクラスで写真取ろうぜだってよ。はやくこ~い」

 

真与

「モモ先輩もどうぞ」

 

俺らは山を見ていたらヨンパチたちに言われ、集合写真をとることにした。

 

百代

「言われなくても私は彰人の隣と決まっているのだ、あ、それとこの写真私にもくれよな、金なら払う」

 

ヨンパチ

「へい、毎度っと。それじゃあ全員は入ったか?」

 

熊飼

「いや、まだ島津君と梅先生がいないよ」

 

岳人

「まてぇぇえ、俺様を差し置いて写真なんて取らせるか~」

 

梅子

「島津、さっき言っただろうがもう少し落ち着けと」

 

千花

「それじゃあ先生はこっちに」

 

梅子

「あ、ああ」

 

そして俺らはグランドキャニオンで写真を取った。ちなみになんで専門の人に頼まないのかと言うとそれは簡単だ。ここら辺でもしそういうのに頼むのは高いからである。だからここは父親が写真家のヨンパチに頼む、そうすればクラスでは楽だし、それにヨンパチも儲かる。まあSクラスとかは専属の人とかだから色々と違う意味で楽なんだろうけどな

 

ヨンパチ

「よし、こっちのタイマーも大体OKだったぜ。それじゃあこれはあとで渡すからな~」

 

写真も終わると、俺らの前に委員長がやってきて

 

真与

「御剣君はモモ先輩と写真取らないですか?」

 

百代

「あ、そう思えば彰人の腕の中が気持ちよくてすっかり忘れていたな。委員長、お願いできるかな?」

 

真与

「お姉さんに任せてください」

 

そして百代はデジカメを出して渡した

 

彰人

「いつの間に?」

 

百代

「ジジイが折角の修学旅行だからって持たせてくれたんだよ」

 

彰人

「それじゃあ今日はこれで、もう少しお前を取ろうな部屋で」

 

百代

「それはもしかしてハメ「それじゃあきますよ、1+1=」」

 

彰人・百代

「「2」」

 

そして写真が取られる、相変わらず俺の隣で百代が腕に抱きついているのがセオリーだ。ちなみにさっき百代がなにを言おうとしたのか、大体分かったが……絶対そんなことはしないぞ…たぶん

 

羽黒

「てか、モモ先輩のカップルって普通にお似合いすぎて破壊力パネェんだけど~」

 

千花

「そりゃ、そうでしょ。身長とか見ても男の人が高いけどそこまでじゃくて、さらに両方ともルックスがいいし、ここまで完璧なのいないでしょう?それに両方とも武でも強いし」

 

真与

「正しく夫婦(めおと)なんですね」

 

羽黒

「まあさらにもう一つの夫婦もいるけどねうちのクラスには」

 

千花

「こっちはもう新鮮じゃなくて、当たり前になっているからね~」

 

冬馬

「うらやましいですね、あそこまで人を愛せるなんて」

 

小雪

「トーマだっていろんな人に愛されているジャン」

 

冬馬

「ですが、どうでしょうね?」

 

彰人

「お前ら、わざと聴こえるように言っているんじゃない。隣の百代が完全に紅くなって俺に抱きついて俺が動けないだそろうが」

 

クリス

「それはいつものことでは」

 

彰人

「恥ずかしがっている百代はいつもの甘えではく純粋に強い力で俺を拘束するんだよ。どうしよう、これ」

 

梅子

「まったく貴様らは、もう少し自重をしてくれ。また島津のような奴らが出ると限らんだろうに」

 

「は~い」

 

若干腕を組むに変える大和達

 

百代

「い・や・だ」

 

拒否する、俺の彼女

 

彰人

「百代」

 

百代

「は~い」

 

梅子

「もう、呆れるしかないな」

 

百代

「そう言いながらも実際は羨ましいんだろうな、内心」

 

梅子

「決め付けるな、そんなわけがないだろう!」

 

そして俺らはグランドキャニオンの観光を終えた。

 


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