真剣で最強が恋をした   作:ブラックサレナ

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###第百十話###

 

現地の大学と言うのも案外暇なので俺らはすぐに飽きてしまったがこれにはある種の罠がある、それはここで日常品(お菓子)をかっておいた方がいいという罠だ。普通にホテルで買うよりもこう言ったところのほうがいいのは、それこそ先生ぐらいしか知らない。すでに俺らのF組の大半は外で遊んでいる。

 

百代

「お、ここにピーチジュースがあるぞ彰人!まず、これは一つ♪」

 

彰人

「一つだけだぞ、まったく。それにしてもここで買い物をしておいたほうがいいと、言うのを先生ぐらい言ってくれてもいいと思うが、お、ここにお菓子っと」

 

俺はそして百代の持つかごの中に入れる。なぜ百代がかごを持っているかと言うとなんでも夫婦でのかごを持つのは妻の役目だかららしい。まあかわいいからいいが

 

百代

「まあそういう彰人だって別に教えていないだろう?」

 

彰人

「どうせ、大和は気付いてくるさ。ほら、見ろ」

 

俺はそして指差す方向には大和と京がやってきていた、そして後ろにはこれは珍しく一子と忠勝が一緒だった。

 

大和

「やっぱりここに来ていたんだ彰人」

 

「と、言うか分かっていたなら教えてくれてもいいと思う」

 

彰人

「悪いな、これが修学旅行の醍醐味だろう?」

 

大和

「お前は先生かよ。まあそれよりも、まずはここでお菓子を買っといてあとは全員にわければいいな、どこかの夫婦みたいに同じ部屋じゃないからな」

 

百代

「そんな、羨ましがるな」

 

「ジーーーーーー」

 

まあ京のいつもの目線攻撃は、まあスルーと言うことで。それにしても

 

大和

「う~む、英語だから分からんな。てか、彰人は大丈夫なんだろう?それと京、その赤いものをかごに入れるのを辞めろ」

 

「大丈夫、大丈夫。だた紅いだけだよ?ほら、アメリカはオーバーだからそんなに辛くないものも辛そうに見せているんだよ」

 

大和

「嘘をつけ、それどう見てもベリーって文字が大量じゃないか」

 

京の持っているタバスコ……何々、注意、小さなお子様や老人には使用、または食事以外の使用はお止めください…軽く医薬品だな

 

百代

「彰人~そろそろ私らはレジ行くぞ、私は分からないから頼むな」

 

彰人

「了解。それじゃあなバカップルな二人とも」

 

「それじゃあバスでね」

 

大和

「じゃあな、夫婦」

 

そして俺はそのままレジに行った。ちなみにレジの人は凄く人の良さそうなおじさんだった。

 

おじさん

「これは珍しいね。えっと?日本の学生さんかい?」※又もや英語です。ごめんなさい

 

彰人

「ええ、日本来ましたよ」

 

おじさん

「おっとこれはビックリだね、随分と英語がうまいな。ある種こっちにいる学生よりもうまいんじゃないか?それで、そこの美人サンは」

 

彰人

「俺の嫁ですよ、いいでしょう?」

 

おじさん

「ガハハハハ、これは本当に流暢だ。しかし学生でありながらそんな綺麗な嫁さんかい、いいねえ、おじサンはそんな学生じゃなかったからね。ほい、それじゃあ合計は16ドル42セントだけど、きりのいい16ドルでいいぞ」

 

彰人

「それはありがとう……それとおじさん、日本語しゃべれるでしょう?」

 

そして俺の質問に目を丸くしたおじさんはこう言った

 

おじさん

「これは驚きだな、気付かれていたとは。それじゃあちょうど16ドル、確かに、貰いましたよ、若旦那」

 

彰人

「流暢な日本語で。それでは、いくよ百代」

 

百代

「了解」

 

そして俺らはレジを後にした。ちなみにその時忠勝と一子と鉢合わせた

 

一子

「あ、お姉さまに彰人」

 

忠勝

「ちっ、面倒な奴にあっちまった」

 

百代

「おお、妹。どうかしたんだこんなところに」

 

一子

「え、うん。なんだかたっちゃんがこっちのほうが安いって言うから私もついてきたって感じかな?ね、たっちゃん」

 

忠勝

「あ、ああそうだな一子。ちっなんだてめぇはそんなににやけていやがる」

 

彰人

「別に……じゃあなお二人さん」

 

一子

「うん、じゃあね。ほらたっちゃん、行こう、外国のお菓子ってどんなのかしら?」

 

忠勝も今回のどうにか出来ればいいと少し思った、俺だった。そして俺らは外で既にバスが来ていると言うことでそのまま向かおうとしたが百代からこんな事を聞かれた

 

百代

「そう思えば彰人、さっきのレジのおじさんとどういう話をしていたんだ?なんだか私は一瞬見てはそのまま彰人と会話していたからなんだか気になってしまったぞ」

 

彰人

「あ、べつにいいだろうなんでもさ」

 

百代

「気になる、気になる!それにあのおじさんは日本語で話せていたじゃないか、しかも流暢で。彰人なんて若旦那なんていわれていたし」

 

彰人

「だから、なんでもないって…」

 

百代

「いい、そういうのは今日の夜にゆっくり聞いてやるからな」

 

そんな百代は俺の腕をホールドするとそのままバスに乗った、そして先生の顔を見るとやはり、こいつは買っているか。みたいな顔をされた、いやそんな風にみるなら皆に教えればいいのに。そしてそれからすぐに大和、京、一子、忠勝も帰ってきてあとは時間になるのを待った。ちなみに最後まで残っていたのはS組の今年ここを受験を考えている奴らだったらしく、その時のここの反応は

 

ヨンパチ

「けっ、俺らは別にあんなエリートなんかに合わせるつもりで修学旅行なんていているんじゃねぇよ」

 

とか

 

千花

「まったく、サルの言う通りよねなんでこんな外国まできて大学なのよ」

 

さらには

 

羽黒

「まあいいんじゃね、私らはものの十分でこっちに戻ってトランプだったし~」

 

と、もうこんな感じだ。たぶん、こいつらの楽しみは後にあるカジノぐらいなんだろう。そしてバスは、今日からお世話になるホテルに向かった。

 

ホテルに到着し、俺らはクラスごとに集合させられてそして俺らは部屋割りの鍵をそれぞれもらっていった。ちなみに俺らの場合は

 

梅子

「お前らはこれだ」

 

と、渡されたのは一枚の紙

 

彰人

「あのう、先生。なんで俺らの鍵が紙なんですか?まだカードとかなら分かるんですけどね」

 

梅子

「まあみてみろ」

 

と、梅先生の言うとおりにその紙を見て見るとそこには英雄と書いてあり、そして「鍵は私から渡したいのでこちらまで」と、そんな感じだった。はて、どういうことだろうか?

 

彰人

「分かりました、それじゃあ俺はあっちですので」

 

梅子

「ああ、それではな。一応、私らの部屋の番号はしおりに書いてある。まあお前がいるから大丈夫だろうが、頼むぞ。まあ私としては内のクラスの男共が部屋のキーを自動ロックだと知らずに部屋に鍵を置いていくことぐらいだがな、心配としたは」

 

俺はそれが非常にありそうな、バカが二人うちのファミリーにいると思ったがすぐに、そのサポートもいると分かりまあ大丈夫だろうと思った。

 

百代

「ほら、彰人、九鬼のところだろう。早く行こうじゃないか」

 

彰人

「それでは先生」

 

梅子

「ああ、それじゃあなお前ら。一応、ホテルの夕食は自由だ明日の集合時間を守れよ」

 

と、言うことで俺らはそのまま英雄のところにいった。まあ英雄はホテルのオーナーと話しているところだったのですぐに見つかった。まあもう一つはメイドも居たしな

 

彰人

「おいあずみ、これはどういうことだ?」

 

あずみ

「うん?あ、ああお前らか。まったくお前らは今日はハネムーンに来ているのか?あ?」

 

百代

「まあ間違いではないだろうな」

 

彰人

「間違いだからな。それにそれは俺たちが結婚したら改めてしような」

 

百代

「う~ん、やはり私の彼氏は最高だ」

 

あずみ

「ああ、みているだけで胸焼けがおきそうだ。もう少し待っていろ、今英雄様はここのオーナーと話をしておられるからな。修学旅行と言う学校行事なのにお仕事とは、英雄様も大変だ」

 

と、話していると英雄がこちらに気付いた

 

英雄

「おお、彰人。紙で分かってくれたようだな、ふむ我はな、今回のおぬしの事を事前と学長から聞いていてな」

 

あの爺さん一体何を言いやがった?

 

英雄

「何、聞いてみれば彰人。なんでもあの学長に交渉していたという。我はそれに感服した、完全に負けたと言っていたからな。だからこそ、我もお前の友としてこれをプレゼントしようと思う。確かに結婚してからというは正しいだろうが、何お前らならばいい予行練習だろう、これだ」

 

そして渡されたのは鍵だ、カードキータイプでしかも色がゴールド……まさか

 

英雄

「スイートだ、この一番上の一部屋となっている。我も階は一緒だがな、フハハハハハ」

 

もう驚いて声が出なかった。

 

百代

「お、おい九鬼。いいのか、こんなことしても!?」

 

百代でさえ、これだ

 

英雄

「何、わが友の幸せは我の幸せでもあるのでなぁ~。それに日ごろの一子殿に我がサポートできない時も、助けているのことはよく聞く。確かにそれは兄弟ということからだろうが、誰かを助けることが出来るのは素晴らしいことだ。そんなお前だからこそ我はお前にこれを使ってほしいのだ。」

 

彰人

「英雄」

 

あずみ

「英雄様のご好意、無駄にするんじゃねぇぞ」

 

英雄

「なに、結婚式には呼んでくれれば我は嬉しいだけだ。ではな彰人、そしてモモ先輩よ。フハハハハハハハ」

 

まるで嵐のような英雄、しかし俺は思った……忠勝も応援したいが、あそこまでの男気のある英雄も……頑張れ、俺はそう思うことしかできなかった。なんせあの一子が引いているぐらいだからな

 

百代

「兎に角、ささ、いくぞ彰人。スイート、スイート」

 

百代はもう上機嫌の如く、と言うかまた密着力を上げるな。頼むから、てかもう俺の片足まで侵食しているよ、この彼女

 

彰人

「しかし極上スイートね。恐ろしそうだな、まあそれはいいか。それよりもこういうのは初めてだからな、結構緊張しそうだな」

 

と、俺はそう言いながらエレベーターに乗りカードを差し込む。そうするとそのまま直通に変わり、そしてすぐについた。そして俺と百代は部屋に入った。

 


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