真剣で最強が恋をした   作:ブラックサレナ

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###第百八話###

 

飛行機で朝と言うのは感覚的には非常におかしいのが現状である。いつもなら日を見て起床だろうがしかし、ここは雲の上だ。だから起床時刻は自然と機内が明るくなるとと言うのが普通だ。そして今現在、機内は明るい、朝のようだ。

 

彰人

「朝か、ふわぁ~……いや、違うか、正確には「起床の時間とでもいうのでしょうね」……冬馬か、おはようさん」

 

冬馬

「はい、おはようございます」

 

彰人

「なんで、お前がこんなところに?」

 

冬馬

「少しCAさんを落としに行っておりまして。そのせいでエコノミーのところまで来たと言った感じですかね」

 

彰人

「相変わらずか……「ふむ…あきと……ふぅ~」……」

 

百代の寝言に冬馬も苦笑だった。

 

冬馬

「仲が良くて、非常によろしいですね。それでは私はこれで」

 

彰人

「ああ、じゃあな。それにしても起きているのは、ゲームをしている大串とキャップか」

 

キャップ

「お、彰人か…まったくよ俺が起きたら全員寝ているんだぜ。これなんていう虐めだよって思ったぞ」

 

彰人

「お前が俺らが起きている時に寝ているのが悪い。まあ起きている分には大丈夫だろうから、どうせゲームしてただけだろう?」

 

キャップ

「ああ、このブロック落としでエンディングまでやっちまったぞ」

 

無茶苦茶だと俺は少し苦笑した。そしてじきに色んな奴らがおきだした。まあ俺らの周りで最初に起きたのは京だが

 

「ふわぁ~ここどこ?大和どこ?」

 

彰人

「起きてこれか……寝ぼけている分、素なんだな京」

 

「あ、キャップも起きてる。二人ともおはよう」

 

キャップ

「ああ、おはようだ。大和は俺の隣でまだ寝ているぞ、こいつを起こそうとしたのに全然起きないんだぜ、どういうことだよ」

 

「それなら私がキスで起こせばいいんでしょ?」

 

やはりまだ寝ぼけているようだ。俺の隣の彼女も寝たままだし、しかも腕を離さないってどういう了見だ。まあ別にこのままでもいいがさすがに時差ぼけを考えると起こさないとな

 

彰人

「京に大和は任せるとして、こっちの川神姉妹をどうにかしないといけないな。おい、起きろ一子、百代」

 

俺の肩を振りまくっているのが一子で、百代は……まあ後だ。

 

一子

「ふ、ふわぁ!?って、そうじゃなくて、さっきの肉は!?ってここは?」

 

彰人

「起きたようだな。てか、おいお前はなんつう夢をみているんだよ?」

 

一子

「あはは、ごめんさない彰人。ちょっと美味しいお肉の味がなんか口の中にふわっと来た感じがして」

 

彰人

「お前の夢について聞いているんじゃないよ、まったく」

 

モロ

「ふわぁ~って岳人!?こっちに顔向けないでよ、グロイ!!」

 

なんか後ろのほうも大変そうだな。そんなこんなで周りが起きれば大体の連中は起きる、そして俺はトイレに行きたいのだが

 

彰人

「ふむ、こいつは寝かせた方がたぶん先生たちには好都合だろうが……これを使うか」

 

そして俺は、さっきまで使用していた枕を使うことにした。

 

俺がトイレから戻ってくると大和はなぜか、俺を見て呆れていた

 

彰人

「お、大和も起きたようだな。おはようさん」

 

大和

「彰人、おはようと言いたいが、確認しておきたいことがあるのだが……これはなんだ?」

 

大和の指差す方向は俺の席の隣、ようは百代の席である。

 

彰人

「なにか、可笑しいところでもあったのか?」

 

大和

「姉さんがなんで枕を使いながらも枕に抱きついているかの説明を要求しているだけだ。てか姉さんは起こさないのか?」

 

彰人

「こいつはいいのさ、まだ。それにもし起きたとしても俺が居ないと非常に機嫌が悪くなるから、だから身近に俺の匂いのついたものをこうして置けば安心だし、それにこの枕は俺の変わり身の術みたいな感じで使っただけだ。離してくれなくて、腕を」

 

大和

「ああ、なんだか非常に納得してしまう自分がくやしいが。まあそれはいいとして、京……少し離れて」

 

「いや♪」

 

大和

「お前らのせいだ!」

 

彰人

「……弁明する気もないな!!」

 

大和

「開き直りやがった!」

 

俺らの朝の会話をしていると、その音に反応したのか百代がとんでもない爆弾を、いやこの場合は原爆を落としていった。

 

百代

「う~ん、彰人……今度はこんな姿なんて?え、もししないと、一週間無視だと、わかったお前の好きな通りに……むにゃむにゃ」

 

大和

「……弁明はするか?」

 

彰人

「これには、深いわけがあると俺は願いたい」

 

そして大体のやつらが起床したようで、先生の声が聞こえてきた

 

梅子

「大体のやつらはおきているようだな、委員長?」

 

真与

「はい、えっとあとは数人といった感じです。一応その隣の人には言っておいてありますから大丈夫だと思います」

 

梅子

「ありがとう、委員長。それではあとはこれでもう少しといった感じですかなルー先生」

 

ルー

「そうですネ。あとはこのまま朝食をすませればそのままアメリカですからね。まあ何かあったとしてもここは生徒に任せましょう、少しはですが。」

 

梅子

「分かっておりますよ。まあもし何かあれば動きますがあいつらにはもっとグローバルに生きて欲しいですしね。そう思えば、御剣は英語は?」

 

ルー

「たぶん、普通に使えると思いますよ小島先生。ドイツ語は一年でマスターしていますからネ。たぶんですが、英語は完璧かと」

 

梅子

「あいうは、本当にハネムーンに来たのか?」

 

酷いいわれようだが、俺はまあ敢えてそこは無視をとおした。ちなみに英語はまあ生活に困らないぐらいはしゃべれるようになってはいた。これは勝手についたものだしな……てかそろそろ起こさないと不味いな

 

彰人

「百代、百代…そろそろ起きろ」

 

百代

「にゃっ!」

 

く、一瞬萌えた俺がいたぞ。なんだ毛布をとろうとした瞬間に猫みたいに鳴くとは、しかしこちらに策が無いわけではない、そう簡単だ

 

彰人

「……そうかアメリカはそんなに別行動が「おはよう彰人!」……おはよう百代、そしてキスはしないぞ、一回したからな」

 

百代

「は~い」

 

一子

「あ、お姉さまも起きたのね。おはようお姉さま、随分と遅かったようだけど」

 

百代

「あ、ああどうも寝付けなかったらしくてな。結局彰人の腕の中でどうにかいつもの匂いを手に入れたのは覚えていたのだが、それからはわからないな」

 

「普通にそれって安眠だと思うよモモ先輩。だけどそういったことが出来るんだねこの中だと、帰りするからよろしくね大和♪」

 

大和

「…おい、彰人。どうする気だ、お前」

 

彰人

「こっち側に来ればいいと思うぞ、大和」

 

大和

「目を逸らしながら言うことじゃないだろう。まったく」

 

キャップ

「本当、俺らってここまできても変化ないようなぁ~」

 

一子

「キャップがそれを言うことじゃないとおもうけどな私。それにしてもモロ達は大丈夫かしら」

 

一子の指摘通り、なぜ昨日?からモロたちが会話に混ざっていないかと言うと、俺らのクラスは最後のせいで同じブースにクラスは無理だったせいで、何人かはさらに後ろとなっていた。そしてその先頭がモロと岳人、ヨンパチにクマちゃんだったのだ。

 

彰人

「まあ下りてみれば大丈夫だと確認できるだろうさ。まあ後ろの方が騒がしかったのはそれこそ最初だけだったしな」

 

「そう思えば、クリスは?」

 

クリスは、俺らの前の前で普通にクラスの連中と談笑していた。

 

そして俺らは機内食と言うおいしいとは敬語でもいえない朝食を終了し、あとは目的地につくだけとなっていた。

 

百代

「もう少しで私らはハネムーンなのだな。これはもう笑みがとまらないな彰人」

 

彰人

「もう少し落ち着いてくれ百代。それとこれはハネムーンじゃない、それはまた今度の話だ」

 

百代

「そうだな、新婚旅行はやはりハワイだよな。日本人としては当然だよな」

 

彰人

「それにさ、俺の両親にもちゃんとお前の報告もあるんだから、色々大変なんだぞ。まあそれは本当にそう言う時期になったらだけどな」

 

「それは、もうって意味だと思うよ彰人」

 

一子

「そうよね、もうお姉さまに彰人の子供はいるなんていわれても信じそうだわ、私」

 

キャップ

「俺らファミリーもそんな年だからな。ファミリー内での子供なんておもしろそうだな」

 

大和

「……はぁ~彰人、頼むから卒業式に子供はつれてくるなよ」

 

彰人

「…………善処する」

 

百代

「彰人」

 

彰人

「うん?」

 

百代

「お役人みたいだったな今の。確かに私もその、なんだ……可能性としては、ゼロではないからな////」

 

アナウンス

「これより、空港内での着陸を行います。そのためすべてのゲーム、映画などの機会はカットさせていただきました。それではまもなくロサンゼルス空港です」

 

彰人

「ふわぁ~やっとつくのか」

 

百代

「そうだな、修学旅行。まさかこんな形で出来るとは、やはり持つべきは婚約者だな♪」

 

彰人

「なんだか、俺が金づるみたいじゃないか?」

 

百代

「そうだったら冗談でないほどの凶悪さだな。どんだけ私の体と心を持っていく気だ?」

 

彰人

「もちろん、全て」

 

百代

「ああ、全て……お前のものだ」

 

そんなこんなで俺らの空の旅は幕を閉じるのであった。

 

岳人

「おい、なんか今無性に背中が痒くなったのは気のせいか?」

 

モロ

「もうすぐ着陸なんだからじっとしていなよ」

 

 


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