真剣で最強が恋をした   作:ブラックサレナ

107 / 138
###第百七話###

 

飛行機の搭乗時間になった俺ら。まあすぐに乗れたのだが、本当に良かったことがある、それは

 

百代

「これならある意味合法でお前とみっちゃくできるな」

 

百代が隣なのはもちろんなのだが、二人席だったことに俺は奇跡といいたい。間違いなく、一人身にはきついだろうからな、岳人がいい例だからな。

 

彰人

「腕を掴むのはいいが、だから腕と席の間に顔を埋めるな」

 

百代

「はふぅ~」

 

どこぞの犬だよこいつは……ああ、そう思えば妹は犬だったな。て、言うよりも乗ったのはいいけどこのクラス、なんか混沌(カオス)だな。

 

一子

「飛行機って初めてだから楽しみ♪」

 

「まあワン子のことだから酔うとかないだろうけど」

 

一子

「そんなものは私の気合でどうにかするわ」

 

「気合でどうにかなるもんじゃないと思うけどな」

 

大和

「そういう、お前は大丈夫なのか?」

 

「うん、ちょっと緊張はしているけどそれ以外は大丈夫だよ大和」

 

俺らの横の四人席は大和、京、一子、そしてキャップ。キャップはなぜか、空港内で疲れたらしく現在、すでに睡眠だ。

 

梅子

「まったく、こいつらはもう少し落ち着きと言うものがないのか?」

 

彰人

「無理だと思いますけどね、落ち着きなんて。それにこういうのが修学旅行の醍醐味だと思いますよ」

 

梅子

「片腕で女を制御しているお前に言われたくは無いだろうな、こいつらも」

 

彰人

「はは、そうでしょうね」

 

ルー

「それじゃあ、出発まではこのままですネ」

 

俺らはそして狭いながらも意外にいい空間を楽しんでいた。

 

ヨンパチ

「けっ!S組はビジネスかよ」

 

千花

「え、なにそれ~!差別よ、さ・べ・つ」

 

梅子

「S組の生徒達は別途で保護者から上乗せが来ているから、差別ではない。まったく、そんなことよりもお前らはもう少しだな」

 

その頃のS組は

 

Side S組

 

英雄

「ふむ、やはり一子殿もお誘いすればよかったか……彰人ならばモモ先輩一緒にだろうが」

 

小雪

「おお、彰人も、モモ先輩も呼ぶ呼ぶ♪」

 

「だからユキ、頭を叩くのは辞めてくれ!それに彰人のことだから、逆にあの狭さを楽しんでいそうだぞ。」

 

冬馬

「準の言うとおりだと思いますよ。しかしここに来ても確かに楽しめるでしょうけどね……フフフ」

 

英雄

「やはりそうか……次の機会があれば我がしてみよう。そうだろうあずみ」

 

あずみ

「はい、英雄様」

 

そんな感じな一角と、そして

 

「おお、これは綾小路先生」

 

麻呂

「うむ、不死川の。何か困った事があれば麻呂に相談すればよいのぞ」

 

「ホホホオホホホホ」

 

麻呂

「クククククククク」

 

非常に暗い空気、と言うか越後屋の空気を出していた。

 

Side out

 

アナウンス

『これより飛行機離陸いたします、CAの見本どおりにシートベルトをしっかりをお締めの上に』

 

彰人

「出発のようだな。百代、遊ぶな」

 

百代

「いいではないか、お前の手をちょっと私のイケナイとこに当てているだけだろう?」

 

彰人

「はぁ~。シートベルは締めたし、あとは離陸を待つだけか」

 

真与

「き、緊張するです」

 

千花

「あれ、真与ってもしかして初めて?」

 

真与

「う。は、はいお姉さんとしては情けないことなのですが飛行機と言うは生まれてこの方初めてでして。なんでこんな鉄の塊が飛ぶんですか?」

 

千花

「あちゃーこれは典型的というか、真与っぽいというべきか。大丈夫よ、私もついているんだしさ」

 

真与

「うう、私はみんなのお姉さんなのに……けど、そんなに千花ちゃんとかも乗っているですか?」

 

千花

「ま、まあ旅行とかでたまにね」

 

真与

「これはお姉さんとして由々しく事態です」

 

こんな感じだし。しかしそれもすぐになくなる理由は飛行機が動き出したことにある。なんともいえない感覚なんだよなこれ。ちなみに百代は窓を見ていた……かわいいな、こいつ

 

彰人

「かわいいな」

 

百代

「ふにゃ////悪かったな子供っぽくて」

 

彰人

「あ、すまん声に出ていたか?」

 

百代

「おもいっきしな……可愛いか?」

 

彰人

「当たり前だろう?まあ窓を見いて外に興味津々でそれから反射して見えるお前の顔は非常に興味を誘うんだよなこれが」

 

百代

「じぃ~」

 

あはは、これはちょっと怒っちゃったかな?

 

百代

「可愛いのなら、普通抱きつくだろう?はい」

 

そして俺のほうを向きながら手を前に出してハグを求めてきている。しょうがないので

 

彰人

「ここでは我慢しなさい。人の目とそれと一応これは修学旅行なんだから」

 

そして頭を撫でる。百代はそれを不服としながらもその手をとるように、俺の手で遊び出す。こいつはやはり猫に近いが……ネコ科と言うだけで、サーベルタイガーとかが一番似合いそうだ。

 

百代

「今、非常に失礼なこと考えただろう彰人?」

 

彰人

「ハハハ、ソンナコトハアリマセンヨモモヨ?」

 

なんでこいつは俺の考えが読めるのか?ある種の才能だな、才能

 

百代

「この手は飛行機がアメリカに着くまで私のものだ。と言うわけで、まずは手をなめようかな」

 

彰人

「はぁ~、まったくこのアホは。それよりももう少しで離陸だぞ、完全にスピード出してきたし」

 

俺の指摘通り、飛行機のスピードは上がり出している。機内がゆれているのはそれが影響だろう。やはりこの離陸の時はうちのクラスでも黙っているのが多い。まあそれ他はまったく緊張していない奴か、それかアホみたいにテンションが高いのかだな。そして飛行機は陸を離れた。そして起こるのは拍手。

 

彰人

「そう思えばなんで飛行機が上がると拍手するんだろうな?これってなんかの習慣なのかな?」

 

百代

「さあな、それよりもほら、手を早くこっちに」

 

彰人

「はいはい」

 

そして俺らの空のたびは始まったばかりであった。

 

二時間が経過した。すでに時間は何時だろうか?俺は少し仮眠を取っていたので分からない。百代は俺が寝たせいか、備え付けの映画を見ていた。

 

百代

「…………やはりアメコミだろう」

 

彰人

「う~ん、俺はお前と一緒のホラーの方が面白いと思うがな」

 

百代

「起きていきなり、そんなことを言うなんて。私の彼氏はドSで鬼畜だな、まあそこももちろん好きなのだが。」

 

俺は起きてそのまま百代にキスをした。そしてなぜか、百代が固まってしまった……あっやべ

 

彰人

「あ、やべっ……いつもの癖が出ちまった」

 

百代

「私は嬉しいから別にいいのだが、まったく彰人が我慢しろって言ったのにもう、しょうがない奴だな~」

 

そう言いながら、そのまま体を左右に捻っているのはなんでだろうな、てか……普通に嬉しそうににやけているぞ、顔が。

 

大和

「姉さん達も本当に変化が無いよね」

 

通路から歩きながら着たのは大和だ。たぶん、トイレの帰りなのだろう。ちなみに俺らは一応、CAは自由に呼んで飲み物は自由だからな。ちなみに俺らの機内食は酷かったので軒並み食べていない。それは他の連中も同じでS組で唯一のエコノミーの宇佐美先生が買い込んでいたジャーキーがうれていた。

 

彰人

「まあ、俺らは結構最近に乗ってもいるしな」

 

百代

「そうだな。まあ今回はある意味楽しいんだがな」

 

大和

「彰人がいるかでしょう、姉さん?」

 

百代

「当たり前だ、それ以外にこんな興奮することは無いぞ。それにしても結構乗ったがまだ着かないのか?」

 

彰人

「まあアメリカだからな。大体の時間は13時間とかだろうな、確かしおりにそう書いてあったしな。まあ気ままにこの中に居ればいいだけだろう」

 

大和

「そう簡単にいうけど、さすがにここまで狭いとつらいものが……貴方達にはなさそうですね」

 

彰人

「まあな、問題はこいつが俺の足に絡まることだろうが」

 

百代

「いいではないか。それにしてもお前のところも十分に抑えているようだな」

 

大和

「ああ、さっき俺の使っていたストローあげて黙らせているのが現状なんだけど姉さん」

 

百代

「私の関心を返せ。そして彰人は腕を貸せ」

 

彰人

「拒否する。まあ拒否権なんてないだろうけどな。だけどお前らも表立っていちゃついてくれないと俺らが目立つだろう」

 

大和

「彰人もなんだか姉さんの強引さが似てきているよ。まあさすがに到着すればそうなりそうだけどね、まあその前に俺の隣をどうにかしないと」

 

彰人

「ああ、キャップの事な。あいつはまだ寝ていたのか」

 

大和

「ああ、もう少しでおきてくれると思っていたんだけどずっと寝ているし」

 

梅子

「あやつはまだそんな状態か、まったく。それよりも直江、そろそろ戻れ。もう少しで一応だが消灯の時間だ。二人は、節度を持って寝ろよ」

 

百代

「こんなスペースでは何もできませんよ、先生w」

 

彰人

「先生をからかうな、百代。すいません先生」

 

梅子

「まったく」

 

先生に呆れながらも俺らは前のポケットに入っている、毛布を出したのだが……百代さん、俺の毛布を没収しないでください

 

百代

「節度を保つとなると、一緒の毛布と言うのが一番ベストだろう。それにこれならば上半身とさらに下半身はお前の毛布を使えばいいのだ、これでいいのだ」

 

どこかの天才バカ○ンのパパみたいなこといいやがって、だけど、これはいいな

 

彰人

「はあ、それじゃあこっちに少し毛布をくれ」

 

そしてがっしり俺の腕に抱きつく百代。そしてそのまま眠りに着いた。俺は少し呆れながらもそれをしっかり抱きしめて眠りに着いた。

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。