真剣で最強が恋をした   作:ブラックサレナ

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###第百六話###

 

梅子

「よし、現時刻が集合時間だが全員いるか?」

 

真与

「はい、全員と、それともう一人居ますです」

 

梅子

「ああ、分かって居る奴もいるだろうが。今回は先の去年に参加できなかった川神百代も我らFクラスと合同で行くこととなった。まあ学長からも、そして私も御剣の一任としてあるので文句は御剣に言え。まあそんな度胸の「彰人!てめぇいちゃついているんじゃ「うるさい、岳人!」ノバギャッ!!」……と、言うわけだ。まあ、ドが過ぎれば私からも言うが分かっていると思うが、というか学校で見ているというか……まああんな状態だ、気にするな」

 

と、うちの担任からの俺らへの諸注意がありそしてバスは動き出した。先頭はSクラスでそれから順にアルファベット順だ。と、言うことで俺らは最後となる。そして迎えには鉄爺こと学長が手を振っていた。これから一週間は外国だ、それを俺は念を押しながらバスで優雅にすごすことにした、まあそんなものは一瞬で崩されたが

 

百代

「彰人!彰人!さあ、なにをしようか?さあ?」

 

彰人

「お前は少しは歳相応の態度でいろ、絶対この中で年上なんだからよ」

 

ちなみに百代の手首には俺と同じ形で色違いの腕時計をしている。まあこいつの誕生日にあげたんだけどな。その時は、なんていうか色々とご迷惑をかけたというかかけられたというか……

 

大和

「何、遠い眼をしているんだよ彰人」

 

斜め前から言われた。となりの京、クリスは普通にガールズトーク中だ。

 

キャップ

「Z~Z~Z~Z~Z~Z~Z……俺が信じるお前を信じろ……むにゃむにゃ」

 

キャップは絶賛の爆睡中。岳人達はなんかヨンパチと賭け事しているし、前の一子はこっちに顔を向けているし、忠勝はまだ寝ているし……こいつらいつもと本当に変化が無い奴ラだな。

 

彰人

「そうだな、百代トランプあるだろう?」

 

百代

「ああ、ここにあるぞ。前にも使ったあのピンクトランプがな」

 

「ピンクっていう言い方をするところはさすがモモ先輩。だけどこのメンバーだといつもと一緒だよ?」

 

大和

「それじゃあ委員長達もどう?」

 

そして大和の前の人、ようは岳人達の隣の席に居たのは、委員長と立花だ。そして二人も

 

千花

「あ、それ知っているって合コン用の奴じゃない。まあいいか、真与も参加するでしょう?」

 

真与

「ハイです。それじゃあそっちにちょっと移動しますね」

 

と、言うことで俺らの後ろの長い席に大和、そして一子、千花、真与は移動。だが移動する際にバスが止まってからとはさすがは委員長。

 

彰人

「よし、それじゃあやるぞ」

 

そして始まった、カード勝負。

 

それから、一時間後。最初のインターについた、まあ空港までは確かに長い距離だったからな、百代の迎えに行った時にすでにそれは経験済みの俺にはその程度だった。俺は大和、そして途中で起きたキャップと共にトイレに足を運んだ。

 

彰人

「ふわぁ~、さすがに二時間もバスの中だと疲れるな。百代を迎えにいったときはこんなに疲労感なんてなかったぞ」

 

大和

「それはたぶん、普通に姉さんの帰りが楽しみだったんじゃないの彰人?」

 

キャップ

「ふわぁ~。てかいつの間にこんなところまで来ていたんだよ俺」

 

彰人

「大和の言う通りかもしれないな。それとキャップ…いつの間にって言うなら、お前が寝ている間にだぞ。まったく普通に爆睡している奴が普通いるか?」

 

キャップ

「だってよ、昨日ずっと今日のこと考えていたら眠れなくってよ。アメリカだぜ、アメリカ」

 

大和

「どこの小学生だよお前は。てかキャップは夏休みに凄い冒険しているだろうが」

 

キャップ

「それはそれ、これはこれだろう?それに今回のはお前らとも一緒だしよ。ぜってぇこっちのほうが面白いはずだぜ、まずは空港だがな」

 

彰人

「まあ高校生になってもさすがに人様に迷惑は「こら、島津!」……かけないようにしてほしいな」

 

大和

「前途多難だな、俺たち」

 

「まったくだぜ、さっきモモ先輩を見たときにガチで焦ったぞ彰人」

 

彰人

「うおっ!急に出てくるな準」

 

「急にじゃねぇよまったく」

 

俺らはようを済ませると、手を洗い外に出た。

 

キャップ

「お、ここのたこ焼きやうまそう!起きたばっかしだし腹減ったな。大和、集合何時だっけ?」

 

俺はすぐに腕時計で確認して

 

大和

「えっと確か、あと」

 

彰人

「十五分って感じだな」

 

キャップ

「よし、それなら俺は買いにいってくるぜ!!!待っていやがれ、金たこ!」

 

キャップはそのまま走っていき、俺らは外で待っていた彼女達の方に向かった。てか、待っていてくれたとは

 

大和

「待っていてくれたんだ」

 

「当たり前だよ」

 

彰人

「当たり前だよな?」

 

百代

「そこは、少しぐらい褒めたり、撫でたり、キスしてくれるものだぞ彰人」

 

「大和、私もそれがいいな。バスの席でちょっと離れているし。こう言う時ぐらい、ねぇ~?」

 

彰人

「すまん、大和」

 

大和

「さきに謝るな彰人。はぁ~、依存の高い彼女は結構大変だな」

 

彰人

「今更だろ?」

 

大和

「確かに」

 

俺らがこんな会話をしているなか、なぜか後ろになにか、凄く、変な気を感じた……その正体は

 

ヨンパチ

「あいつら、てかリア充なんて爆ぜればいいのに」

 

大串

「おい、ヨンパチ。三次元にそんな事を求めてどうするんだよ」

 

凄く、暗く…そして俺らを睨んでいたような気がしたが気のせいだろう。うん、きっと気のせいだ。

 

百代

「彰人~少しぐらいのご褒美は?京は、なんか頭とかなでてもらっているぞ!しかも手まで繋いでいるぞ」

 

彰人

「バスのなかで四六時中俺の腕や手で遊んでいた人が何を言うんだよまったく。まあだけどご褒美はあげないとな……ハム」

 

百代

「うきゃっ!あ、彰人~/////」

 

俺はすぐにバスの中に避難するのであった、理由は簡単だ!さっき俺は百代の耳をアマガミをしたからだ。

 

百代

「ちょっと癖になりそうだったぞ…待てぇ!!」

 

ちなみにこれを見ていた先生陣は

 

梅子

「まったく、あいつらは……」

 

宇佐美

「梅先生もああいう時代があったのですかね?」

 

梅子

「ふむ、学生時代の話はあまりしたくありませんね。失礼します」

 

宇佐美

「あ、梅先生」

 

いつもの通りだったようだ。

 

それから時間が過ぎること、さらに一時間弱。俺らは空港に到着、そしてすぐに荷物検査や、まあ色々で、やっとの自由時間。そしてそれはファミリーが全員集合した、時間でもあった。

 

キャップ

「よし、お前ら!どこか、うまいものを探すぞ!」

 

モロ

「待ってよキャップ、ここは空港だよ。それにこんなところでお金使ってもしょうがないよ!?」

 

岳人

「モロの言うとおりだぜ、外国のレアビデオとかあったらどうするんだよ」

 

女性陣

『うわっ、最低(エロイわぁぁぁぁあ)!!』

 

大和

「岳人のことは置いといて、確かにモロの言うとおりだぞキャップ。ここは楽でまあまあの味でファーストフードとかでいいんじゃないか?」

 

キャップ

「お前ら分かっていないなぁ。こういう所だからこそ、なにか豪華な物がいいんじゃないか、下手すれば最後になっちまうかもしれないしよ」

 

モロ

「え、縁起でもないこと言わないでよキャップ。だけど、さっき見た感じだとたぶん、豪華なって所は大体Sクラスが居たから、ある意味分かりやすいかも」

 

モロの言葉の通り、確かにすし屋とかにいるのはSクラスのメンバーだ。まあ、ユッキー達は普通にファミレスのようだけどな。

 

百代

「しかし、それならどこにするんだキャップ?」

 

彰人

「まあ、うちのリーダーだから普通じゃ「おお、ここ面白そうだな」……それで、ドコナンダ?」

 

そこは、確かに高級料理屋ではあったのだが…下を見ると、これって

 

大和

「何々、九鬼財閥って九鬼のグループじゃねぇかよ!?」

 

「こんなところまであるなんて、さすがは九鬼財閥」

 

クリス

「しかし、こんな風に歩いているだけでもお腹はすいてくるな。もう私はこの蕎麦屋にするぞ!」

 

一子

「あ、それいいわね。私もそこ」

 

そしてなし崩しにそこの普通の蕎麦屋に決定。え、キャップはなんで普通にそこに入ったかって?それは

 

キャップ

「もうだめだ、腹減った」

 

クリスの発見と同時にこれだ。そのため俺らはそのまま普通にその蕎麦屋に入ることにした。まあ味は普通だったとだけは言える。

 

モロ

「結局普段どおりだったよね。なんかさ」

 

岳人

「まあそんなもんだろう。俺らなんて」

 

一子

「う~ん、お蕎麦、美味しかったわ。そう思えば、飛行機内って何かできるのかしら?」

 

クリス

「ああ、それなら普通に画面がついているのならゲームとかなら出来たな確か」

 

「クリス、それは普通よりもいい人たちの席。たぶん私たちの席はそんなものないよ。だってエコノミーだよ?」

 

百代

「エコノミーでは肩がこりそうだな」

 

岳人

「モモ先輩の肩のこりは間違いなく胸の大きいだろうに」

 

百代

「なら、彰人の責任だ。責任取れ、責任、こんなに大きくして」

 

彰人

「最初からデカかったような気がするが。それと岳人、人のモノの胸を見ているんじゃねぇよ!」

 

俺はそして岳人を殴る。

 

大和

「まあ後は適当に回っているのでどうだ、キャップ?」

 

キャップ

「そうだな、それじゃあこれより自由行動だ」

 

「大和」

 

大和

「了解、京」

 

岳人

「ちっ、カップルとは羨ましい限りだぜ。いくぞモロ」

 

モロ

「岳人……隠す気ぐらいみせようよ、虚しいからさ僕たち一人身が」

 

キャップ

「お、これおもしろそうだぞ、クリス。兜だ」

 

クリス

「おお、これが甲冑!!」

 

彰人

「百代、どこ行く」

 

百代

「お前と一緒にハネムーン」

 

彰人

「未来の話!?」

 

 

 

 

一子

「…………たっちゃん、探そうかな……」

 

もうすぐで、俺らはこの日本を飛び出す。

 


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