そして数日が経過した、今日は金曜日である。あの冬馬の頼みは、いつかの話であろう。だから俺は何も心配しないで、いつもの通りの通学路だった。ちなみに京はいなかった、理由は
彰人
「うっす、お前らおはようさん。それで大和、お前の彼女は?」
大和
「ああ、今日は朝練だってさ。だからここにはいないぞってそっちのワン子は?」
百代
「ああ、今日はなんでも彰人のメニューでは走りこみのせいでここには居ないぞ。それよりも彰人、もう少し私の腰に力を入れてくれ」
ここまで密着しているのに何を言うんだ、この彼女は。そしてその言葉に普通にモロからのツッコミで
モロ
「可笑しいでしょ!完全に彰人の半分を占拠していて、まだ言うの!?」
クリス
「……なんと言うか、これはこれで良いのではないか?なんかもう、慣れてきてしまったぞ」
まゆっち
「その感覚が問題なんでしょうね、私たち」
大和
「まゆっちがもう、フォローじゃなくて普通に突っ込みまわっているのに……普通にそのまま行かないでくれよ、彰人に姉さん」
彰人
「と、言われてもな」
と、俺らがこんな会話をしていると岳人がこんなことを言ってしまった。
岳人
「と、言ってもよ。これらはもう少しで修学旅行だよな?大丈夫かよ、モモ先輩。一週間は確実に会えないぜ」
彰人
「おい、夏休みなんてほぼ一ヶ月いなかったんだぞ…って百代?」
岳人の言葉に俺が突っ込みを入れた。もちろん夏休みの経験もあるので百代は大丈夫だと思ったのだが
百代
「あ、あ、彰人が居ないなんていやだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
と、いきなり叫んで、岳人を殴り
岳人
「なんで、俺!ハグハッ!!」
百代
「そうだ彰人は不参加だ!不参加!学校で私と二人で特別授業だ、そうだ、それでいこう!!」
彰人
「はいはい、抑えようね百代」
そして少し俺の腕の中で暴れているので、ちょっと腰に回している手をそのまま百代の頭に置いて撫でた
百代
「にゃむ」
モロ
「……モモ先輩が、猫みたいに落ち着いているよ」
クリス
「愛のなせる技という奴だな。すばらしい」
大和
「なんか、もうねぇ~」
と、こんな感じで俺らも今日の朝は終わった。そして俺らは教室に入る、最近では京も女子の輪の中に入っているのを俺は席替えした席でそれを眺めていたり、岳人とヨンパチとかのあアホな会話を見ながら、過ごす
彰人
「これはこれで豪勢だよな」
大和
「偶に思うんだけど、彰人ってなんか、ナイーブなところがあるよな……今だって遠い目だったぞ」
意外にも俺の事を見ている奴がいたので俺は前の席に目線を向ける
彰人
「そうか?俺はただ、普通にこのクラスを見ているだけさ。二学期になっても変わらないなぁ~とおもってな」
大和
「変わらないって、まあ確かにこのクラスでの変化なんてそれこそビビたるものじゃ何も変わらないと一緒か。てか俺ら二年生は今日の朝言ったとおりに、修学旅行だぞ。わかっているのか?」
彰人
「ああ、お前も見ただろうが…百代、ま、「大丈夫なんだろう?」……ああ」
大和
「どんな手だか俺は非常にきになるが、まあそれは今日の集会で聞くとしようかな」
彰人
「と、言うか集会で思い出したんだけどうちのリーダーはまだか?もう夏休みも終わっているぞ……いつになったらこの日本に帰ってくるんだよ」
大和
「……まああいつのことだから生きてはいるだろうけど、確かに遅いな」
一子
「と、言うよりもなんか帰ってきていそうよね、今日の集会の時にひょこっと」
大和
「ワン子、急に話かけるな!ビックリしただろうが…って!何をしているんだよ?」
一子
「え、もちろんダンベル上げよ。と、言うよりも最近はこれにも増して少しづつだけど勉強もね」
彰人
「この弟子(アホ)には、少し日本語を学んでもらわないといけないからな。説明しているのに感覚で話すのはきついのだ、俺がな」
一子
「あはは、面目ない」
大和
「一子が彰人の弟子みたいになっているのは前からだけど。なんだがどうも最近のワン子って変わったよな……」
一子
「そうかしら?」
彰人
「ああ、それは俺も心あたりがあるな(たぶん、忠勝関係だな……よく言うよな、女は恋をすると綺麗になるって)……てか、先生遅くないか?」
そう、今日は朝の一時間目の使ってのHRらしいのだが……まだ来ていないのだ。最初のその知らせをしただけで、すぐに職員室に行ってしまった。
梅子
「すまないな、遅くなった。それでは委員長、号令をくれるか?」
真与
「はいです、起立、気をつけ礼」
そして全員が着席、そして注目が集中しているのは教卓に置かれている紙の束だ。これはたぶん
梅子
「それでは今回の修学旅行のしおりを配るぞ!」
ヨンパチ
「よっしゃぁぁぁぁぁ!先生!質問、質問で~す」
その時ヨンパチは勢いよく、手を挙げた
梅子
「なんだ?」
ヨンパチ
「今回の旅行先はどこになっているんですか?」
梅子
「ふ、そうだな。それでは配る前に発表してやろう、今回の旅行先は…………………………アメリカの西海岸だ!」
岳人
「うおおぉぉぉぉぉぉぉぉ、アメリカキタァァアァ!」
モロ
「す、凄いよ。学校でまさかのアメリカって」
千花
「やばっ!マジで今回は運いいじゃん私たち」
と、クラスの連中はおおはしゃぎだ。ちなみに俺は知っていたのでなんとも無いし、後ろの忠勝は寝てるし、一子は意味を分かっていないし。
梅子
「静かにしろ!まったく、はしゃぐ気持ちも分かるが…今回は外国だ。その分の危険もあると思ってくれよ、まったく。それではまず、しおりを配って所注意を言うぞ」
と、言うことで俺らはまあ外国での諸注意を受けた。まあまずはあっちは銃社会だ、それを考えると確かに日本と全然違う、あとは班行動をしろとのこと、一人に絶対になるな、とかそれと無闇に外国人の話を聞くなとか、色々だ。まあ俺は少しぐらいなら話せるからどうにかなるけど……まあ大丈夫かなと、思っていると
梅子
「それではこれより、バスの席を決めるぞ……ああ、それと御剣はこっちに来い」
…でしょうね、俺もそう思ってすぐに行く。大和は疑問に思いながらも一応隣は席はキャップと言うことで丸く収まっていた、横に京、クリス、そして前には忠勝、一子…これは忠勝が寝ていたのでそのまま一子が名前を入れたようだ。
梅子
「……御剣、一応学長より聞いているぞ。まあ確かにあの権利については我々先生陣も了承している。だから、まあ責任はお前だからな……分かっているな?」
彰人
「もちろんですよ」
梅子
「ああ、それと一応、お前は一人席で、一人だが……二人部屋だ。これはまあ、学長から言わせれば若さ、だそうだ。まあ、私から言えば……避妊はしろ、とだけだ。まあ、何、私もアメリカは楽しみなのだ」
彰人
「じゃあ、これで貸し借り無しで」
梅子
「ああ」
俺はそして戻ると、すでにバスの席は大分埋まっていたので、俺もすぐに書き込んだ。ちなみに席は後ろだ、一応、バスの一番後ろの席は補助として空席だ。俺らの前には忠勝、一子ペアがいるし、横に京、クリス、斜め前には大和、キャップ、そして一子達の前が岳人、モロと、なんていうか完璧な席となっていた、そして一時間目は終わった。
時間が経過して、俺らの昼の時間となった。
彰人
「うん、うまいな」
大和
「普通にご飯にLOVE彰人って書いてある弁当を食べないでくれ彰人。それで今日は、ラジオか?」
彰人
「ああ、そろそろじゃないか?」
そして放送が始まった。
準
『今日も始まりました、LOVE川神。え?久しぶりじゃないかって?何をいう、毎週放送しているぞ(作者のネタが完全に尽きました)…と、言うわけでどうもパーソナリティの井上準です、そして』
百代
『彰人が修学旅行にいくのがつらい、どうも川神百代だ』
準
『あ、今日の朝にどこにいくか言われましたよ、そう思えば「うるさい!私の前でその話をするな!!」のはsぃでぃ!。あ、彰人!助けjぢぁdがうbk!』
そのまま音楽がかかったのは言うまでも無く
大和
「……本当に対策はあるんだよな、彰人?」
彰人
「大丈夫だろう、たぶん?」
と、こうして、今日の昼も終わった。
今日は金曜日と言うことで俺と百代は一度院に帰り、そして戻ってみると、そこには
キャップ
「それでよ、軍の奴らがもうそれは大変で」
足に包帯を巻いた状態でのキャップが普通に座っていた。
彰人
「帰ってきていたのか?キャップ、久しぶりだな、と言うかお帰りだな」
キャップ
「お、彰人にモモ先輩!久しぶりだぜ。今日の昼に帰ってこれた」
と、普通に話しているが、俺はこの足を指差したら、キャップはこう答えた
キャップ
「ああ、これか?これは冒険の際に軍に打たれたんだぜ!」
いや、そこで自慢されても
大和
「なんでも、親父さんのその冒険する遺跡が軍の支援だったらしくて、それでまあいろんなことしてこうなったらしいぞ」
すでに俺らよりも先に全員が揃っていたので大和が変わりに説明してくれた
彰人
「いつもの通りのアホが、いつものとおりの事をしたんだな?」
キャップ
「なんだ、その言い方は!まあいいか、それよりも良かったぜ……何回か死ぬかと思ったときもあってよ……そのとき本当にここの風景がちらついてよ…金曜かって思うこともなんどもあったぜ」
京
「……そうなんだ」
クリス
「だから言ったろ京。ここはそういう場所なんだから」
京
「うん」
岳人
「よし、こんなところで楽に俺も、話そう」
彰人
「なんだ?岳人?……おい、みんな岳人が何かいうぞ」
岳人
「げ!彰人、てめぇ!……まあいいか、それじゃあ俺様、別れた」
と、岳人の一言に全員でこう言った
全員
『やっとか』
岳人
「おい!!」
岳人の叫びが基地に響いた。そしてキャップに色んな報告をしていると、こんな話題になった
キャップ
「もう直ぐで修学旅行だぜ!絶対に逃せないだろうが、お前らと旅ってのも絶対におもしろいし」
まゆっち
「いいですね、私達は来年になるんですけど……楽しんできてくださいね」
モロ
「あ、その話題は」
一子
「ま、不味いわ」
岳人
「彰人、どうにかしてくれよ!俺が殴られる」
キャップ
「うん?なんかあったのか?」
百代
「彰人は修学旅行なんていかないからなぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁっぁぁっぁ!!」
百代の断末魔が基地に響いた…しかしそれもすぐに終わった
彰人
「ああ、まあいいか…お前ら、俺からちょっとして発表があるんだか……いいか?」
モロ
「まさか、本当にいかないとか?」
百代
「ホントか!?」
彰人
「それは無いから、俺も修学旅行には行きたいから。まあそれ関係なんだが……じつは」
そして俺は鉄爺と同じ学長権利を一度きりとはいえ使った事、そして内容をこいつらに伝えた。