真剣で最強が恋をした   作:ブラックサレナ

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##第十話##

今日も終わり、一子は修行に、モロはゲーセンへ、京は大和と一緒に、本を買いに行ったらしい、岳人はジム、キャップはバイト、と言うことは自然的に俺と百代だけになるわけで、こうなると

 

百代

「なぁ~彰人、帰ったら直ぐに勝負して、終わったら一緒にお風呂な」

 

彰人

「あのな、百代・・・」

 

百代

「なんだ、私と、一緒は、嫌なのか?」

 

彰人

「いやで、誰が抱くかっての!」

 

百代

「う、そういう奇襲は・・・・・・やるなさすがだ私に奇襲をかけるとは」

 

彰人

「はあ~。そんで、今日は帰ったら即行勝負でいいな」

 

百代

「ああそれでお願いする」

 

彰人

「ああ、それからもう一つ、勝負ついでだ」

 

百代

「なんだ?」

 

彰人

「まだ、一子に言ってないんだな」

 

百代

「!!」

 

彰人

「お前も分かているんだろう」

 

百代

「ああ、あいつの夢は川神院の師範代・・・・・」

 

彰人

「努力だけではどうにもならん領域」

 

百代

「分かってはいる、だけど」

 

彰人

「おいおい、まだ誰が諦めろって言ったよ、まだ諦めるのは早いぞ。百代」

 

百代

「し、しかしもうあいつの高二、後一年ちょっとで社会に出る年齢だ」

 

彰人

「いいか、百代。奇跡と努力が重なった奇跡てのがこの世にはあるんだぞ、だからさ、百代。もう少しだけ俺らの“妹”を信じようぜ。あいつの努力は俺らが一番知っているだろう」

 

百代

「うん・・・」

 

やはり、この話題はさすがにまだ早かったかなと、俺は思ったが

 

百代

「やはり、お前が居てよかったよ。これではお前の方が年上だ」

 

彰人

「それよりも先に俺はお前の彼氏だ」

 

百代

「まだ、夫では無いんだな」

 

百代が意地悪く言ってくる。しかし、だてに幼馴染兼彼氏をしている俺はこう返した。

 

彰人

「安心しろ、俺があと一年したら、俺が結婚できるから」

 

百代

「//////////」

 

今回は完全勝利のようだ。そして、こんな感じにバカップルをしていたら、川神院に着いた。

 

彰人

「んじゃ、ちょいどこで戦えるか、聞いて」

 

鉄心

「うむ、それならば百代、九鬼の、戦ったところを使うがいい」

 

どこから出てくるんだ、このじいさん。

 

百代

「いいのかジジイ?」

 

鉄心

「なに、構わんよ。百代も最近まともに戦える奴が居ないと言っておっただろう」

 

彰人

「それじゃ、遠慮なく。百代服装は?」

 

百代

「これで、構わん」

 

そういうと、俺らは闘技場に向かった。

そして着いて見ると、審判に鉄爺、そして観席にルー師範代が居た。

 

彰人

「ルー師範代。もう大丈夫なんですか?」

 

ルー

「大丈夫ネ。一日フルに回復に専念したからネ、だけど彰人、結構効いたネ」

 

彰人

「あはは、それはよかった」

 

鉄心

「それでは二人とも準備はよいか?」

 

鉄爺の言葉が入り

 

鉄心

「それではゴホン。西方、川神百代」

 

百代

「ああ」

 

そして、俺に向ける殺気。

 

鉄心

「東方、御剣彰人」

 

彰人

「いいぞ」

 

そして俺も本気モードに切り替える。

 

百代

「(な、なんだこの殺気、これジジイよりも上じゃないか。)」

 

ルー

「(おお、これは、百代を軽く越しているネ)」

 

鉄心

「それでは・・・・・・はじめい!!」

 

百代

「はぁぁぁぁぁぁ!!」

 

百代の攻撃、最小に避けるポイント見つけて俺がその隙にはいるが

 

百代

「はっ!!」

 

さすがに、無理か。

 

百代

「いいぞ、いいぞ、彰人。こんな死合い、揚羽さん以来だ」

 

彰人

「ああ、俺も久しぶりだ、こんなに胸が躍る戦いは、だけど」

 

百代

「!」

 

俺は一旦、百代から離れ距離をとり

 

彰人

「いくぞ、“悪魔の腕”解放」

 

その言葉は始動キーだ、俺の左腕は蛇に包まれた。

 

百代

「(あ、あれが悪魔の腕、見るだけで気が強い)」

 

ルー

「(あれが、釈迦堂が求めてしまったモノネ・・・・・)」

 

鉄心

「(しかし、昔の彰人とは違い完全に掌握しているわい、まったく一年足らずでここまで成長するなんてのう。)」

 

彰人

「行け。」

 

俺の左腕に居る、俺の気で生成された蛇が百代のに襲い掛かるが

 

百代

「そんなの!!」

 

見事に気で消滅された。

 

彰人

「さすが百代」

 

百代

「当たり前だ。彰人」

 

しかし、これ以上戦っていると、俺のこの腕が暴れそうだ。だから、一番最初で最後の百代に勝ったあの技で

 

彰人

「行くぞ。」

 

そして俺は自分の左腕の封印を解いた。

 

 

“その呪わしき命運が尽き果てるまで”

 

“高き銀河に下りたもう”

 

“蛇遣い座を宿すものなり”

 

“されば――我は求め訴えたり”

 

“喰らえ――その毒蛇の牙を以て!!

 

 

俺は左腕に気を集め、蛇の如くの速さで迫った。しかし百代も

 

百代

「ああ、私の一つの目標が、この技に勝つんだ!!行くぞ、川神流奥義無双正拳突き!!」

 

百代も右腕に気を込めて、俺に放った。そして

 

“ドガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン”

 

強い、爆心音と、凄まじい風がそこを吹き荒れた。そして両者は自分の居た場所から相手が居た場所に移っていた。

 

彰人

「なぁ、百代。蛇の鱗は硬いんだぜ」

 

“ドサ”

 

そして、百代は数年前と、同じに

 

百代

「ああ、その様だな」

 

成らなかった。

 

彰人

「さすがに、俺のスネークバイドが、力負けするとはな」

 

百代

「だけど、あの技、防御力の半端ないだな」

 

彰人

「なぁ、百代」

 

百代

「なんだ?」

 

彰人

「また今度にしようぜ、こんな楽しい戦い簡単に決着を着けたくないな」

 

百代

「ああ、私もだ。ここまでいい死合いは無いかも知れんからな。」

 

彰人

「と、言うわけだから鉄爺」

 

鉄心

「うむ。この戦いはここまでじゃ。二人とも休むが良い」

 

ルー

「二人とも、すごかったヨ」

 

 

 

そして、俺らの数年ぶりの死合いは引き分けとなった。そしてここは川神院の大浴場。川神院では、門下生や修行僧が多くいるため、大浴場となってしまう。しかし

 

彰人

「おい、百代。貸し切って大丈夫なのか?」

 

百代

「安心しろ、彰人。今の時間は女性専用の時間だ。しかもここにいる女性は、ほんの十人ぐらいだ。妹はまだトレーニングだろうし、他のメンバーはすでに上がっていたから、大丈夫だ」

 

彰人

「百代の癖に――ちゃんとしている」

 

百代

「なんだ、なんだ。その言い方は、折角二人で入れると思ったのに、その言い方は」

 

彰人

「ごめんごめん、百代の姿にちょっと脳みそがイカれた。」

 

百代

「まったく、一年前はここまでエロくは無かったのにな~」

 

彰人

「それはどうだろうな、だけど、百代のせいではあるな。まあ、いいや、おいで」

 

俺はそういうと、すでに産まれたままの姿になっている俺らはいつもの通り、俺の上に百代が座る甘え座りで浴槽に入った。

 

百代

「しかし、昨日は激しかったな、彰人」

 

彰人

「いきなりかよ。てかこればっかりは一年間の衝動だ。」

 

百代

「そうだな、私も変わらないな」

 

彰人

「ホント、結局俺らさ、あんま変わらないな」

 

百代

「ああ、ただ」

 

彰人

「ただ?」

 

百代

「簡単に彰人に甘えられる」

 

そういうと、俺の方に向いて抱きついた。

 

彰人

「まったく、一年前から変わらないな、まあ昨日の寝る時ですごく実感したがな」

 

百代

「いいだろう。彰人もこんな可愛い抱き枕があるんだから」

 

彰人

「ああ、そうだな」

 

そう言って、俺らはキスをした。

 

さらに時間が経ち、就寝時間。

 

彰人

「あのな、百代」

 

百代

「なんだ?」

 

彰人

「普通に俺の部屋に入って、普通に布団に自分の枕を置かないでくれ」

 

百代

「いいだろう、いいだろう。これは一年間の衝動だ。」

 

彰人

「うっ・・・」

 

一年間と俺が言われると弱腰に変わってしまう。

 

彰人

「はぁ~、じゃ。電気消すぞ」

 

百代

「ああ、そうしろ♪」

 

これで今日が終了。

 

 

 

これは彰人達が死合いが終わった後の闘技場での話。

 

鉄心

「どうじゃろう、百代の様子は」

 

ルー

「ええ、さっきの死合いを見ている限り、あの戦闘による衝動は皆無なってきていると思いますネ」

 

鉄心

「それに彰人が効いておるのう」

 

ルー

「ええ、確実に。今回の死合いで、百代はさらに自分を強くしようとしますがそれは目標がありますからね、一年前のようにただ、力を上げるものではないネ」

 

鉄心

「それに、衝動だけなら、彰人との恋愛に行っておるようにも見える。まったく若いものは良いのう。」

 

ルー

「それに、彰人。まだ、“右腕”を使ってないネ」

 

鉄心

「そうだのう。しかしルー、今朝のは無様じゃったの」

 

ルー

「ええ、ですからこれからももっと精進しますよ、さすがに今朝のは驚かせられたましたネ。しかもあれでも腕は使っていないですし。それに」

 

鉄心

「そうじゃのう。さらにあの刀、百代は持てたみたいじゃが、彰人はあれを使うからの」

 

ルー

「ホント、一年で飛躍的に進歩したね。」

 

鉄心

「うむ」

 

その頃の二人は、お風呂でイチャイチャし始めていました。


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