俺は真剣でダラッと生きたい   作:B-in

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三十一話

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朝日も厳しい今日この頃、姉上様は体調を崩していないでしょうか?

 

貴女様がこの手紙を呼んでいる頃、恐らく私は友人宅で夏休みの宿題をしている頃だと思います。

 

姉上様はもう終わりましたか? 私はお泊り勉強会中に終わらせるつもりです。

 

大変心苦しいのですが、姉上様が帰宅する日から丁度三日ほどの期間留守にします。

 

その前ですら友人と一緒に国外に行っていたのにすみません。

 

あまり長々と書くのもどうかと思うので、この辺で筆を置きます。

 

追伸、帰ってくる日は素麺以外の物が食べたいと爺様に言ってください

 

 

                                      百夜

 

 

 

「…私も素麺以外が食べたい。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

チョット落ち着いた百代が、悪戯目的で弟の部屋に侵入し発見した手紙である。

 

尚、この後、川神百夜、ルー・イー、釈迦堂刑部の連名で素麺反対運動が起き川神鉄心の「ワシだって肉が喰いたいわい!!」と言う叫びと毘沙門天による鉄槌があり、砕けた大地の破片が百夜の部屋に有った漫画・ゲーム類をグシャグシャにしてしまうと言う事件が起きてしまい、四人が一斉に肉や魚を買いに往くと言う誤魔化しを行う事と成る。

 

ただ、一つだけ言える事は

 

 

 

「俺のjojoが3×3アイズ、変態仮面、ターチャン、マリオにサクラ大戦シリーズ、DQ、FF、スパロボ、Gジェネ、テイルズ………グズっ」

 

百夜がマジ泣きしたと言う事で在る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おはようございます。家に帰ってきたら漫画にゲーム類(ハードも含め)が全部お釈迦に成って居ました。家出も辞さない百夜です。

暴力(物理)とか振るってないよ!! バトルジャンキーに目を付けられたくないからね!!

でも、言葉の暴力とかは出ちゃうんだ。主に爺様に。てか、ジジイに。寧ろあの糞ジジイだけに。

夜は釈迦堂さんの所で川神水をひっかけながら寝たよ。

 

「あぁー、死なないかなぁ。武神名乗ってるジジイとか、ブルマ好きの学長とか不幸に見舞われないかなぁ」

 

「……………」

 

「「「(うわぁ)」」」←ドン引きの三人

 

朝食を気分良く食べたいわぁ

 

良い空気吸いながら食べたいわぁ」

 

「(こ、声に出てる?! ワザとか、ワザとなんだなこの野郎?!)も、百夜…否、百夜さん? おじさん、もう許してあげても良いんじゃないかなぁと思「あ゛?!」いやー今日の塩鮭美味いなー!! なぁ、ルー!!」

 

「そ、そうだろ釈迦堂!! 今日ハ、塩加減が抜群に上手く行ったんだヨ!! 御代りも有るから沢山食べなさイ!! 百代!!」

 

「え、あ、ウン!! 今日も朝練頑張ったからお腹空いてたんだー!! 百夜も沢山食べるんだぞ!! 大きく成れないからな!!」

 

確かに、今日の塩鮭は良い塩梅だ。ご飯が進む。ホウレン草のおひたしも良い感じだ。

 

「そうだね。おひたしも良い感じだしねぇ。あっ、でも食べ過ぎない様にしないとダメだよ? 「鉄」分を余分に取っても体に「悪い」からね!! 幾ら必要なモノでも「余分」に取ったら体調を「崩」すしちゃうから」

 

「……百夜よ、ワシにも限界が在るぞい?」

 

「ハッ、言ってろ老い耄れ。てめぇのブルマ好き去勢スンぞ?」

 

貴様の大事なコレ苦笑もといコレクションがどうなっても良いなら掛かってこいや!!

 

「…お主、まさか?!」

 

「さあ、何の事かねぇ。百夜さんは小学生ですよ?」

 

「ぬぅぅぅ、小賢しい手を使いよって…弁償でいいじゃろ?」

 

「+αは?」

 

「いや、弁償だ「今日何か乾燥してるよねぇ」…えぇい、好きな物一つ買ってやるわい!!」

 

「それで、手打ちね。」

 

「散財じゃよ」

 

いや、俺のデータとか含めてソレぐらいは返せ。そんなこんの何時もよりちょっと騒がしい朝食後、最近日課に成りつつある葵総合病院への見舞いに行く事にした。

見舞いなので取り合えずでマシュマロを買っていく事にした。

 

特記する事はない。何時も通りに話して、途中から来る冬馬や準も含めて遊んで気まぐれに読書感想文を書く為の読書をする。それぐらいしかねぇもん。

いや、あとがき読んで書こうかなとも思ったんだけど小雪が真似したら為に成らんし。一応千円チョットもするのだから読まないと損した気分になるから読んでるんだけど…詰らん。

流石に読書感想が「詰らん」の三文字だとエライ事に成ってしまうので創作するしかないんだけども…

知識と記録に関しては漫画の世界をリアルに生きて居た奴の物が在る所為でその…困る。

いや、突飛な事が多すぎてですね。大抵のお話しって「ふーん」で終わっちゃうの。面白いんだよ? ワクワクもドキドキもするよ?

ただね…「そう言う事も有るか」ってなんか納得しちゃうの。

 

(ポスターにするかぁ)

 

昼食を食べる為に英雄の所に向かう。だって、九鬼家に梁山泊からパチッて来た書物置いてるしね。

読書感想文書く為の本読むよりそっち見てた方が面白い。

 

「と、言う訳でご飯」

 

「何がだよ。自重しろよ糞餓鬼」

 

忍者酷い、流石忍者酷い。

 

「何で荒れてんの?」

 

取り合えず、イライラの原因を聞いてみると…まぁ、仕方がないかなぁと思う。

何でも、傭兵時代の戦友がメイドになった自分を見に来て爆笑したんだと。その直後にヒュームさんに教育されたらしい。今もひっぱって行かれたらしい。

 

南無

 

帰ってきたらメイドに成ってそう。

 

「やば、今度見に来るわ」

 

「何をだよ…チッ、まぁ、英雄様からお前が来たら丁寧に持て成せって言われてるから飯ぐらい出してやるが……癪だなぁ」

 

「知らんがな。ご・は・ん!! ご・は・ん!!」

 

出てきたご飯が蕎麦だった。山掛けだった。卵の黄身も出して貰った。残りの汁で麦飯食べた。美味しかった。

 

「と、言う訳でだ。ポスター描くから何か良いアイディアない?」

 

「うむ。無い!! 寧ろ我は感想文の方を書いたぞ?」

 

えー

 

「ソレに絵を描くにしても百夜は描けるのか?」

 

「…たぶん? いや、下絵描いて上から色ぬりゃソレで終わりで良いんじゃないの?」

 

えっ? それ以外に何かしなきゃいけない事ってあったっけ?

 

「今回のポスターは自然を大切に…まぁ、エコロジー等に関する事がテーマと成っている。」

 

「そうだね。だからポイ捨て禁止見たいなの描けば良いんでしょ?」

 

緑と空き缶に文字入れれば良いじゃない。賞を狙ってる訳じゃ無いんだし。

 

「否!! 今回のテーマに関しては我が九鬼家も力を入れているし、冬馬達の家も協力している!! 資源は有限故に再利用しようしていこう、無駄なゴミは出さないようにしようと言う川神市の取り組みでも在るのだ!!」

 

だから?

 

「つまりどういう事だってばよ?」

 

「ぶっちゃけ姉上や母上、父上もポスターの審査を行う。我はせんが…子供の感性でも大人の感性でも評価すると言う事らしい。つまり…我が|強敵(とも)百夜の姉上達への絶好のアピールの場なのだ!!」

 

「本格的に書くわ。今日から泊まる、道具と食事ヨロ」

 

「フハハハハハ!! 甘いぞ|強敵(とも)よ!! 既に用意してある!!」

 

「よっしゃ!! 漲って来た!!」

 

えっ? 姉ちゃん? 何言ってんだよ。家族は大事だけどそれ以上に揚羽さんと添い遂げたいんだよ。ご両親に了承を得た上で。じゃないと生まれる子供が可哀想だろ?

 

「今から籠るわ!! 爺様に連絡しといて。」

 

「任せよ!!」

 

コンクール? ハッ、俺の全てを使って捥ぎ取ってやるわ!! ご両親への印象は良い方が良いからね!!

 

 

 

 

 

Side out

 

 

 

川神百夜が九鬼家に籠り始めて一週間と言う時間が経った。既に夏休みも終盤と言う時期であり、子供ならばまだまだ遊びたいと言う時期だ。

念の為にと川神百夜は友人達には暫く遊べないと言う連絡を入れ、本格的に籠った。

食事とトイレに風呂以外で部屋からは一歩も出て居ない。食事も初日以外は出てきていない。

そんな百夜の世話を任されたのは、ステイシー・コナーと言う名前の元傭兵である。

元はあずみと同じ部隊に所属ししていたのだが、あずみがメイドにジョブチェンジしたと嘗ての上司と在った時に伝えられソレを見に来て爆笑した為にヒューム・ヘルシングに咎められ、教育され何故かメイドにされてしまったと言う、何だか可哀想な経歴を持つ新人メイドだ。

しかも、メイドに成って一週間経ってない。三日で実戦形式に知識を叩きこまれ、そんなに難しい仕事でも無いから試しにやらせてみると言う理由で百夜の世話を命じられたのだが…

 

この二人のファーストコンタクトと言うか、初日の夜の対面で驚くほどに相性が良かったりする。

 

食後の事、百夜に風呂を進めに訪室したステイシーに百夜は一言言う。

 

「明日から部屋で食べるわ、サンドイッチとかハンバーガーとかヨロ」

 

「いえ、栄養面の事を考えてと言われていますので…」

 

百夜の言葉に、教育された様にステイシーは返すが、内心はまぁ、その方が楽だしそっちの方が良いなぁとか考えて居た。

 

「いやね、栄養面云々の前にこっちに集中したいの。ってかいちいちナイフ・フォーク・スプーン使う食事したくないわ!! 体に悪いが美味しいファストフード喰いたい!!」

 

「あぁ、Mとかの」

 

「イエス!! モスとかでも良いけど高級感はいらん!! 早い、安い、美味いorデカイ!!」

 

「イェース!! 解ってるじゃねぇか!!」

 

まぁ、直ぐに化けの皮が剥がれて意気投合したと言うのが理由である。

 

そんな感じで一週間は過ぎて行った。

 

 

だが

 

 

一つ、確認しなければならない事が在る。

 

この川神百夜と言う人物のバグっぷりは川神鉄心に運の要素が高かったが勝ったと言う事実が在る為、直ぐに納得していただけると思うのだが。

本当に恐ろしいのはその技能である。

 

この男は相を見る、その場の運の流れを弄る事も出来る。後者は準備すればと言う言葉が前に着くが…そんな馬鹿が本気で絵を描こうとしたら…

 

エライ事に成る

 

 

 

 

その成果はおよそ二週間後、夏休みも終わり二学期が始まり少ししてから訪れる事と成る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




なんか不調あなぁ…もう一話書いてみるか? いや、明日も仕事だしなぁ。

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