グレイトな人に転生した   作:puni56

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遅くなりましたがやっと投稿です。今回もツッコミどころがありますが「そんなの気にしないぜ」という方はどうぞお進みください。

読んで下さる皆さんに感謝を。


4話:バスターはガンダム?

ディアッカSide

 

 

 

 

「グゥレィトォ!!!!!!」

 

 

 

 

 

叫びながら放たれたビームが、実弾が一機、また一機と次々にメビウスを撃破する。

いきなりどうしたって?現在、俺達は足つきと足付きが合流した地球軍第八艦隊と低軌道上で戦闘中だ。どういうわけか足つきは戦闘には参加していないので敵はメビウスと戦艦のみ。

とはいえ艦隊だけあって数は多い。

アガメムノン級宇宙母艦にネルソン級宇宙戦艦さらにドレイク級護衛艦までもいる。

ま、主砲に気を付けていれば問題ないがな。メビウスなどただの的だしな。

そう、まさに無双状態といっても過言ではないんだゼ!

 

バスターの実弾に関してはクルーゼ隊長が合流時に補給分を持ってきてくれたので今までのように制限しなくてもよくなった。もちろん、物資に限りはあるからある無制限ではないが。

どうして地球軍のMSの弾が完成しているのか?というツッコミはしてはいけないのだろう。

前にも言ったがザフトの技術者は変態だ。ザフトの技術は世界一~!!そういうことだ。

 

で、その時にデュエルの強化パーツとしてジン用のパーツを流用したアサルトシュラウドも補給されたのでデュエルがパワーアップしイザークも絶好調だ。フルアーマーなんてズルイぜ。バスターにもシールドぐらい欲しかったのだが無理だったゼ。しかも俺がついでに持って帰ったストライクのビームサーベルの柄は新型の開発に使用するとかで本国に送られてしまった。せっかくの近接装備が!!まあそんな事がどうでもいい。

 

そろそろこの戦闘にも飽きたのだが‥

 

 

「ええい、ストライクはどこだ!」

 

 

イザークは仇を討つつもりで張切っているが俺には負けフラグにしか思えないゼ。

 

俺?俺は‥

 

 

「グウレイト!」

 

こうやって超高インパルス長射程狙撃ライフルモードで戦艦を撃ち堕としてるゼ。

相変わらずメビウスが次々に発進される。

 

「グウレイッ、数だけは多いぜ」

 

ボヤキつつ94mm高エネルギー収束火線ライフルを撃つ。

考え事しながら戦闘するのに慣れたな、俺。

 

「出てこいストライク、でないと‥傷が疼くだろうがぁ!!!」

 

「いや、それなら治せよ!!」とツッコミたくなるが自重する。

 

馬鹿なことを考えていると突如足つきが降下を開始する。このタイミングでか?

何で今頃?と疑問に思っていたら‥

 

 

「追い込め!降下する前になんとしても仕留めるんだ!!」

 

 

「「「「ハッ!」」」

 

クルーゼ隊長から命令が出たので返答する。俺達クルーゼ隊4機で一気に攻める!!

 

「ええい、諦めの悪い!」

 

俺はというと超高インパルス長射程狙撃ライフルの前後を組み替え連結した《広域制圧モード》の「対装甲散弾砲」を撃つ!ちなみにこのモードは初披露だゼ!これはいわゆる《面》に対する攻撃なので大量の実弾が発射され戦艦を貫通していく。

 

「グウレイト!」

 

何回グレイトを言ったのかわからなくなってきた‥ほかのメンバーの様子をうかがうとイザークが前に出たので付き合う。デュエル、バスターが先陣を突破しイージス、ブリッツもそれに続く。

 

「くそぉ、時間が無いんだ、とっとと堕ちろ!」

 

戦艦1隻撃破し足つきに迫ったところでストライクとメビウスゼロが発進した。面倒だゼ。さっそくデュエルがストライクと交戦。もう一機、メビウスゼロはバスターを襲ってきた。

 

「また俺かよ!?いいかげんマズイぜ!毎回毎回しつこいんだよ、このストーカーヤローが!!」

 

何でコイツはいつも俺を狙うんだ?応戦したいが無視する。理由は重力に引かれ徐々に機体が落ちているからだ。このままじゃ戻れなくなるからな、イザークも回収しなくては‥

うん?

メビウスゼロからの攻撃を回避しつつイザークを探しているといつの間にか前に出過ぎているガモフを発見する。おいおい、母艦が前にでたらマズイでしょ。そう考えているうちにガモフが旗艦のアガメムノン級に向け進行し始めた。もしかして特攻かヨ!?しかし相手も阻止する為に当然反撃する。ガモフがメビウスゼロに攻撃されダメージを負う。

 

ガモフが!?

 

くそっ。ガモフの援護に向かおうとした時クルーゼ隊長よりアスランとニコルに帰艦命令が出た。

 

「俺とイザークには出ないのかよ!?」

 

そう叫び計器を確認すると‥

 

 

「何て事だ!?機体が重い、駄目だ!戻れない!!」

 

まだバスターは動くことは出来るが高度が下がった為かどんなにスラスターの出力を上げても帰艦できない。どうやらクルーゼ隊長の判断通り俺とイザークの位置からでは帰艦が困難のようだ。どうするか・・・・・・そんなの決まっているじゃないか。戻れないのは仕方がない、ならばせめてイザークだけでも戻す!!俺は通信を入れる。

 

「アスラン、ニコル、これより俺はイザークの救援に向かう。協力してくれ!」

 

「ディアッカ、何を‥」

 

「わかりました。私は何をすればいいですか?」

 

「ニコル!」

 

「アスラン、今は一刻を争います。」

 

「っ‥‥了解した。ディアッカ、俺達は何をすればいい?」

 

アスランとニコルが協力してくれるそうだ。グレイトなやつらだゼ、まったく‥

 

「これから指示を出すポイントへ向かってくれ。その後‥‥」

 

指示を出しつつ俺はイザークの元へ向かう。途中でガモフが撃沈。

直後アガメムノン級も撃沈したことを確認した。

ゼルマン艦長に敬礼しつつ到着すると、イザークはストライクと戦闘継続中だった。

無駄だとわかるが一応通信を入れる。

 

「イザーク、撤退だ、このままでは地球に落下するゼ!」

 

「うるさい、お前は黙っていろ!!」

 

うん、予想通りの反応。デジャヴだ。とはいえ今回はマジだ。引き下がるわけにはいかない。

なおもデュエル、バスターは重力に引かれて落下中。

 

「イザーク、ディアッカ!」

 

アスラン達は配置についたらしい。ちょうどその時デュエルがストライクの蹴りをくらい吹き飛ぶ。チャンス到来!

 

「アスラン、ニコル!!!!」

 

二人に指示を出し俺はストライクに向け一斉射撃をし牽制、距離を引き離す。

そして‥巡航形態になったイージスが高速で接近、砲撃形態になりデュエルを掴み離脱する。

 

「アスラン、貴様ぁ!」

 

この前のストライクのように捕獲されたデュエルは脱出を試みるが無駄な足掻きだ。俺もイージスの隣に付きデュエルを押し上げる。MA形態のイージスはスラスターを同一方向に向けている為、宇宙空間での効率が良く、また微力ながらバスターも押しているのでデュエルはどんどん帰艦可能な高度に近づいていく。

 

「邪魔をするな、貴様らぁ!」

 

ブチキレているイザークが煩い。ええい、少しは黙れ!突如、怒りがリミットブレイクしたからなのかはわからないが何と、イザークがいつの間にかいたシャトルをビームで撃沈した。

おいぃ、俺が危険だろうが!?シャトルの近くにいたストライクも吹き飛ばされていた。

一体何だったんだ、あのシャトルは?

 

「ディアッカ、マズイぞ!!」

 

アスランからの通信で状況を確認すると予定高度より僅かに下回っている。うん、マズな。

 

「イザーク、お前も協力しろ!」

 

「俺に指図するな!俺は「そんなこと言ってる場合か!死にたいのか!?」‥チッ!」

 

さすがに状況は把握しているらしく今回はすんなり言うことを聞いた。が、デュエルもスラスターを全開にしているにも関わらず、足りない。そしてバスターも・・・・・・・

 

 

「「ディアッカ!?」」

 

 

そう、イージス、デュエルを残しバスターは落下していた。元々バスターの出力では機体を少し動かすぐらいしか出来なかったからデュエルを少しでも押し上げられただけ良しとしよう。だがイージスもデュエルもこの高度ではバスターと同じく落下してしまうだろう。

万事休す、か?そう思っていると‥

 

「ディアッカ!」

 

 

モニターを見るとブリッツが降下してきている。

ニコル、何で?予定ではまだ上で待機のはずだったのだが‥いや、考えるのは後だ。

 

「ニコル、やれ!」

 

「はい!」

 

そう返事をしブリッツがグレイプニールをデュエル向けに射出する。射出されたグレイプニールは見事デュエルの右腕を掴んだ。「いきます!」ニコルの掛け声と同時にブリッツはグレイプニールを巻き上げながらスラスターを全開にしてヴェサリウスに向け上昇する。

 

 

 

「「「「いけえぇー!!!!」」」」

 

 

 

 

そして・・・・・・

 

 

 

 

 

「イージス、デュエル、ブリッツの帰艦可能高度への到達を確認」

 

ヴェサリウスのオペレーターから通信がきた。

 

「グゥレイト!!やったゼ!!!!」

 

そう、俺の考えた案は下からイージスが押し上げ、上からブリッツが引き上げる、という単純かつ場当たり的なことだった。成功する可能性は高くは無かったが成功してなによりだ。イザーク達から通信が入ってきてるがさて、もうゴールしてもいいよね‥・安心したせいか眠気からか目蓋が重く、意識が遠のいていく‥意識を失う前最後に見えたのはこちらに向かってくるブリッツの姿だった。

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

なんか暑い‥あまりの暑さに目が覚め、目蓋を開けるが視界が霞んでいてよく見えない。

頭がボーとする。体がダルイ。なん‥だ?ここは‥オレ‥は?意識がハッキリしない。ふと誰かの声が聞こえた気がした。

 

 

「‥‥‥カ、‥‥‥‥‥!」

 

 

 

 

 

気のせいじゃ、ない?

 

 

 

 

 

 

「‥‥‥カ、‥‥い‥‥」

 

 

 

 

 

 

やはり聞こえる。

 

ダレだ?

 

もっと‥声を‥‥

 

 

 

 

 

「デ‥・カ、聞‥‥‥‥イ‥!」

 

次第に声が大きくなり、俺の意識も覚醒してくる。

 

 

 

 

 

「デ・‥カ!聞・エ‥‥‥大丈‥‥!」

 

 

ああ、そうだ、この声は聞いたことがある。

 

 

違う、知っている。

 

 

いつも聞いている声だ‥

 

 

そう、そうだ‥この女の子の声は‥

 

 

 

 

「ディアッカ、ディアッカ!聞こえますか?大丈夫ですか、お願いだから返事をして!」

 

 

ハッキリと聞こえた。そして意識は覚醒する。

 

 

 

 

「グゥレイト!聞こえてるゼ、ニコル」

 

ニコルだ。間違えようもなく、な。

 

 

「ディアッカ!?本当に!?大丈夫?私がわかる?」

 

「もちろんだゼ!」

 

ヘルメットを取り顔の汗を拭い俺は返答する。

 

 

「よかった、本当に、無事でっ‥‥‥」

 

何と!?ニコルが泣き始めてしまったゼ‥え?俺ってそんなにヤバかったの?

状況を把握すべくモニターを見ると‥大気圏内を絶賛落下中だった。眼下には海が広がっている。

 

 

‥えええええぇ!?なんと俺が気絶中に大気圏突破していたとはな‥バリュートないのだが?

ニコルに聞くしかないな。

 

「ニコル、俺はどうなったんだ?」

 

「はっはい!ええと‥」

 

まだ涙ぐんでいるニコルの話によると、落下するバスターにブリッツが追いついたものの2機とも落下は止まらず、緊急措置として大気圏突破を実行することになったそうで。俺は気絶していたのでブリッツがバスターを左脇に抱え、右腕のシールドを盾にしてなんとか切り抜けたらしい。

 

で、その時ブリッツのコクピット内温度がとてつもなく高くなった為、バスターにも同様の事が発生していると思いずっと通信呼び掛けてくれたそうだ。つまり熱中症で死にかけたわけだ。

道理で喉が渇くと思ったゼ。

 

「サキュー、ニコル。お前は命の恩人だゼ!(キリッ)」というと

 

「いえ、そんな、あの‥」

 

とか照れた様子でモジモジしていた。ニコル、マジ天使!さて、どうするかな。

このままいけばジブラルタル基地周辺に落下しそうだが、問題はどうやって着地するか、だな。

ニコルいわく俺達の機体は宇宙用で飛行できないらしい。

バスターなんか如何にも陸戦型って感じだしな。

かといってこのまま激突すれば、機体は無事でも俺達が死んでしまう。

 

バスター、ブリッツの勢いは止まらず、ついにはジブラルタル基地の防空圏内に入ってしまった。

識別コードは出ているはずなのだが、ディン数機が飛行形態でスクランブル発進している。

ちょうどいい、手間が省けたぜ。俺は基地に通信を入れる。

 

「ジブラルタル・コントロール、こちらクルーゼ隊所属ディアッカ・エルスマン。緊急事態にて至急応答されたし」

 

「こちらジブラルタル・コントロール、貴官の照合を確認。どうぞ。」

 

「機体損傷の為、本機及び随伴機はこれより緊急着陸を試みる。協力を求む。」

 

「‥貴官の要請を受託した。ディン隊を送る、以後の対応は貴官に委ねるが不都合はあるか。」

 

「問題ありません。協力に感謝します。」

 

「貴官達の成功を祈る。以上。」

 

 

さて、協力を得られたし運に任せるしかないな。

 

 

「ニコル、しっかり掴まっていろよ」

 

「はい!」

 

うむ、いい返事だ。超高インパルス長射程狙撃ライフルモードに移行、銃口を真下に向ける。

海面まであと100メートル。するとディン4機が接近してくる。

 

「いくぜぇ~」

 

スラスターを最大出力で噴射し制動をかけると同時に海面に向かってビームを発射する。

ビームによって海底の岩盤が破壊されその衝撃で海水が間欠泉のように吹き上がり、バスターとブリッツに襲いかかる。スラスターによる制動と海水を勢いよく被ったことで両機が減速する。

俺はオープンチャンネルで呼び掛ける。

 

「今だ、お願いします!」

 

「「「「まかせろ!!」」」」(絆かよ!?)

 

ディンが2機2組に分かれ、バスターとブリッツをそれぞれ両側から抱える。

それにより両機はゆっくりと降下していく。

 

 

ザフト軍ジブラルタル基地にて。

 

 

あの後、回収された俺とニコルは当基地のお偉いさんへの報告と協力してくれた部隊、俺達の機体を整備してくれる人達へのお礼と挨拶回りを済ませ休憩所で小休止している。

 

「いや~、さすがに今回は疲れたゼ」

 

ソファーに寝そべり仮眠体勢になる俺。

 

「もう、一応待機中なのですからしっかりして下さい。」

 

そう言いながらもニコルも疲れているようでちょっと元気がない。

 

「ニコルは真面目だな~」

 

「私は当たり前の事を言っているだけです。」

 

むぅ、ニコルが厳しいぜ、大気圏突入時はあんなに‥‥

 

「それだ!」

 

俺はソファーから起き上がり前のソファーに座っているニコルに近づく。

 

「いきなり大声でどうかしたんですか?」

 

ニコルは俺の突拍子もない行動に驚いているようだ。だが、俺には言わねばならないことがある。

それは‥

 

「いや、ニコルも年相応で可愛いところがあるな~と思い出しただけだぜ」

 

とニヤニヤしながら言った。

キョトンとして首を傾げていたニコルだったが‥顔が見る見るうちに赤くなっていく。

 

 

 

 

 

「あ、あ、あ、あ、あ、あああああああああああああああ!!!!」

 

 

 

「ち、ちが、いや、あれは、その、ええと、だから、あうあうぅぅぅぅぅぅぅぅぅ」

 

 

 

 

もはや何を言いたいのかわからない、もう少し見ていたいが涙目になっているのでやり過ぎたみたいだぜ。泣くのは勘弁な!

 

「落ち着け!深呼吸だニコル。吸って~、吐いて~、ほら一緒に!」

 

二人揃って深呼吸しなんとかニコルは落ち着いた。やれやれだぜ。

 

 

 

5分後

 

 

「ニコル、テンパリ過ぎだろ。」

 

「ディアッカのせいです。」

 

ムスッとした顔で私、怒ってます!という態度なニコル。

微笑ましい光景に口元がニヤケてしまう。

 

「何がおかしいんですか!?」

 

おっと、また怒らせてしまったらしい。だが、悪いのは俺だけじゃない。そう、

 

「ニコルが可愛いからだゼ」

 

「え?」

 

「あれ?」

 

無意識のうちに口に出していたらしい。ニコルはというとボンッと顔が真っ赤になった。またかヨ。

 

「い、イキナリ何を言うのです、ディアッカ」

 

「まあ、事実だしな。あとはついさっきみたいに敬語無しに話してくれればバッチリだゼ!」

 

「ええ!?」

 

ニコルは驚いているが当然だろう、仲間なのに敬語なんて他人行儀じゃないか。

 

ニコルを弄っていると、クルーゼ隊長より通信が入いった為ブリーフィングルームへ移動する。

 

「両名とも無事、ジブラルタルに入ったと聞き安堵している。先の戦闘ではごくろうだったな。」

 

「死にそうでしたよ。」

 

ディアッカを無視し話を続けるクルーゼ。

 

「残念ながら足つきとストライクを仕留めることは出来なかったが、不本意とはいえ共に降りたのは幸いだったかもしれん。今後足つきは地球駐留部隊の標的になるだろうが、君達もしばらくの間ジブラルタルに留まり共に奴等を追ってくれ。無論‥機会があれば撃ってくれてかまわんよ。」

 

通信が切れる。

 

「宙には戻ってくるなってこと?足つきは駐留部隊に任せて俺達はプラントに帰ることはできないのか?」

 

肩を竦めながらニコルに問いかける俺。

 

「我々のG強奪任務が継続中であると考えた場合、最後の1機は残っていますからそれを奪うまで帰還するのは難しいのではないでしょうか。」

 

「やれやれ、上司にこき使われる平隊員は辛いゼ。」

 

それに撃てたらってイヤミかよ。

 

「命令ですから仕方ありませんよ。」

 

ニコルの言うように愚痴っても意味がないのはわかってはいるが‥‥

 

「ニコルの言う通りだな。よ~し、じゃあ機体の調整でもしますかね!」

 

ニコルだってこの状況は不安なはずだ。年上として俺がフォローしなくてはな。

 

「ところでニコル、大変な事を思い出してしまったのだが」

 

「大変なこと?何でしょう?」

 

「この基地に滞在中、俺達は相部屋らしいのだが、これって同棲みたいじゃネ?」

 

 

 

 

「え?」

 

 

 

 

「え?」

 

 

 

 

「‥ええ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの後ひと悶着あったがそれは置いといて、俺達は砂漠に来ている。

機体から降りると砂と風が強い、帰りたい。

そこへバルトフェルド、ダコスタが現れる。

「クルーゼ隊、ニコル・アマルフィです」

 

「同じくディアッカ・エルスマンです」

 

敬礼する俺達。答礼する二人。

 

「砂漠へようこそ、歓迎するよ。」

 

「どうも。」

 

握手するバルトフェルドとディアッカ。

ブリッツ、バスターを見上げるバルトフェルド。

 

「なるほど、似ているな」

 

「隊長は既にストライクと交戦したと報告をうけていますが、どうでした?」

 

考え込むバルトフェルド。

 

「うーん、僕も君たちを笑えないな」

 

「‥(負けたのかよ)」

 

「詳細は中でするとしよう。ダコスタ君、案内よろしく」

 

「ハイ!」

 

ダコスタに案内されレセップスに入る俺達。すると管制官より連絡が入る。

レセップスのモニターを見ると足つきが映っていた。砂漠を抜けるつもりらしい。

 

「もう少し待って欲しかったが‥‥レセップス、発進する!各艦へ連絡を!」

「ハッ」

 

来て早々戦闘とは忙しいぜ。

 

 

 

 

戦闘ヘリのアジャイルやバクゥが次々に落とされていく。

俺達はというとレセップスの艦上にいる。何故か?隊長命令だからさ。

正直言うと助かったゼ。俺達の機体じゃあ飛べないから砂漠では足手まといになるだけだしな。

つまり、ただ砲撃していればいいのさ!拠点攻撃だな!

ちなみに隊長の専用機はラゴゥとかいうオレンジのバクゥだ。微妙だ。

ストライクが無双状態で怖い。気のせいかもしれないが戦闘するたびに動きが良くなってるような‥

 

しかしそれもここまで。ヘンリーカーターが足つきの後ろを取りレセップス、ピートリーと挟み撃ち状態にした。しかも足つきはトラブルが発生したのか動かない。ラゴゥもストライクと交戦しはじめた。

俺?艦上から砲撃してますがなにか?ニコルも一緒だ。というか迂闊に前に出れないのだよ!

 

謎の戦闘機がビーム撃ちながら飛んでいるんだから!

マジなんなの?機動力も攻撃力もバスターより上じゃねーかヨ!!ってもう一機増えたー!?

くそ~連邦の戦闘機はバケモノか!!?

こっちはジブラルタル基地で調整したのだがビーム減擦率が高くて射程は短くなるし、威力も下がるしで最悪のだぜ。

 

「いい加減に堕ちろー!」

 

イラッとしたので動かない足つきに向け対装甲散弾砲を放つが外れた。

が、下の施設が破壊され足つきが動くようになる。

「あ、あれ?俺、マズイことやっちゃった?」

 

「って、うお!?」

 

足つきの主砲がこちらに向いたので跳躍し回避する。

俺が回避したことによって主砲が破壊されるレセップス。

 

「危機一髪!」

 

着地するバスターにブリッツ。砂漠に足をとられる‥ということはない、事前に整備班にOSを調整してもらっていたからだ。

それでも機体の動きは重く機動力は大幅に落ちている。やはり宇宙用と陸戦型はちがうな。と改めて実感した。とはいえ飛べないから跳躍か歩くしかないわけだ。

レセップスの被害が半端ないし、レジスタンスはちょこまかとウザイ。

 

くっバスターにバルカンさえあればレジスタンスなど‥そうこうしているうちにバルトフェルド隊の被害は拡大していき遂に隊長より撤退命令が出た。

 

「潮時か‥了解、バスター撤退する!」

 

思うところはあるが俺とニコルはクルーゼ隊だ。

 

バルトフェルド隊には悪いがお言葉に甘えて撤退させてもらうぜ!ニコルと共に残存兵の援護をしつつ撤退をする俺達であった。

 

 

 

 

 




砂漠の戦闘が短いというか無いに等しいですが、原作においてもディアッカとバルトフェルドとの絡みが少ないのでこんな感じになりました。砂漠じゃあね?海‥そう海ならばいろんな妄想が!!

自分としてはTSニコルとの絡みをもっと書きたいのですがこの先はどうなることやら‥


お気に入り登録、感想及びご指摘の書き込みありがとうございます。勝手ながら後書きにて返信とさせていただきます。

次回まで間が空くと思いますが、そこはご容赦を。

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