IS~転~   作:パスタン

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壁|ω・)大変ご無沙汰しています

壁|ω・)皆さんが楽しんで頂ければ幸いです

壁|)

壁|;゚Д゚)))))))

壁|`_´)¬[最新作]スッ

壁|[最新作]ε=ε=ε=ε=ε=ε=┌(; ̄◇ ̄)┘


転校生は黒兎と金髪の貴公子でした2

 どうも織斑一夏です。今回1組・2組は合同実習だ。ある程度の基礎学習を終えて初めてISを動かすということで皆それぞれで少なからず緊張しているようだ。

 

「では早速だが戦闘の実演をしてもらう。そうだな……凰とオルコット頼めるか?」

 

「「え!?」」

 

 織斑先生が顎に手を当てて考えるそぶりを見せてから鈴とセシリアにそう告げた。絶妙なタイミングではもる二人。鈴は単純にやる気が起きないだろうこと、セシリアは多少なりとも見世物にされてしまうことへの抵抗感があってのことだろうが、それにしてもお二人さん返事が露骨すぎるな~。

 

「…何か問題でも?」

 

「「イ、イエベツニ」」

 

 先生が目を細めて二人に確認を取る。うん、そりゃそうなるよ。素直なのは非常に美点なんだけどね~。なお不満顔な2人に織斑先生が近づく

 

「ほれ、やる気を出せ。あいつに良い所を見せる絶好の機会じゃないか」

 

「やはりここはイギリス代表候補生。セシリア・オルコットの出番ですわね!」

 

「専用気持ちの実力を見せるいい機会ね!」

 

 めちゃめちゃやる気だよ!フルスロットルだよ⁉︎だって背後に炎が見えるもん!姉さん、俺をだしに二人を焚きつけたな〜。てか、二人ともチョロ過ぎだよ……。もうちょい落ち着きなさい。

 

「さて、対戦相手だが」

 

 キィィィィン……。

 

 おや?この空気を切り裂く音は……しまった!!このイベントのことスッカリ忘れてた!!!!

 

「いやーーーっ!ど、どいてくださーーい!!」

 

 やばーーーい!!!こっちきたーーーー!?避け…ダメだ間に合わない!!こうなったら……やってやらぁぁぁぁ!!!

 

「うおおおおぉぉぉぉぉ!!!!キャァァァッッッチ!!!!」

 

 覚悟を決めた俺は瞬時に白式を展開し、風を切りながらこちらに向かってくる山田先生に対して肩幅まで足を広げて両手を高らかに突き出した。そして、

 

 ズシィィィィィィィイイイイイイイイイン!!!!

 

 

「「「「「「「ええええええええええええ!!!!!?????」」」」」」」

 

 まさか受け止めるとは思わなかったのだろう。あまりの衝撃に少々地面が陥没している中で山田先生を受け止めた俺に四方から驚愕の声が上がる。

 

 が、こっちはそれどころではない。

 

 ぬぉぉっっ……あっあ、足に、っていうか体全体に響いた〜……。けど生きてる?俺生きてるよね!?ヤバイ…涙目になってきた。

 

「あ、あの~~織斑君……。大丈夫……ですか?」

 

 俺の腕の中で頬を赤らめながら困ったような笑顔の山田先生のあまりな第一声に俺は少しカチンとくる。

 

 なに…?大丈夫…?ISを纏った状態かつ殺人的な加速度で落下。おまけに受け止めたこっちは素人に毛が生えた技量しかないこの状況で大丈夫かだと……?俺は無言でかつ丁寧に山田先生を下ろすと空に向かって力の限り叫んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「大丈夫じゃないですよ!!なまら怖かったよおおおおおおおおーーーーー!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おっほん!さて、山田先生はこんなんだが元代表候補生だ。相手にとって不足はないだろう」

 

「む、昔のことですよ。それに候補生止まりでしたし…というか先生、今『こんなん』って言いませんでしたか?」

 

「さて二人とも、準備は出来てるな?早速始めるぞ」

 

「あれ?無視ですか」

 

「え?二対一ですか…?」

 

「さすがにそれは…」

 

「安心しろ。今のお前たちならすぐに負ける……多分」

 

「織斑先生!?」

 

「では、はじめ!」

 

 織斑先生がさっきの出来事を丸々なかったことにしつつ、ちょいちょい山田先生をけなしながら話が進んでいく。山田先生が抗議をするも一切無視してスタートの号令をかけた。鈴とセシリアは『負ける』という言葉に闘志を滾らせて勢いよく空へと飛び出していった。山田先生も自分の抗議が無駄だと悟ったのかため息をつきながら空中へと向かった。

 

「さて、それではデュノア。山田先生が使っているISについて解説してくれ」

 

「わかりました」

 

 咳払いを一つ、空中での戦闘を見ながらシャルが説明を始める。

 

「山田先生が使用しているISはデュノア社製のIS『ラファール・リヴァイブ』です。第二世代最後期の機体ですが、スペックは初期第三世代機にも劣っていません。安定した性能と高い汎用性、豊富な後付武装が特徴の機体です。特筆すべき点として操縦の簡易性によって操縦者を選ばない点と装備によって格闘・射撃・防御・支援などマルチロール・チェンジを両立しています。以上の利点から現在は7ヵ国でライセンス生産。12ヵ国で正式採用されています」

 

 一体のISが二体のISを翻弄している。前者は山田先生が駆る第2世代機ラファール・リヴァイブ。それを追う二体のISは鈴とセシリアがそれぞれ愛機としている甲龍とブルーティアーズだ。鈴もセシリアも山田先生を堕とそうと躍起になって攻撃をしかけているが当たる兆候が見られない。機体性能の観点から見たら比較することすらおこがましい程の差が両者にはあるにもかかわらず、その攻撃すらも山田先生の計算の範囲のように錯覚してしまう。その機動は時に美しい弧を描く様に、時に予想外な変則的に、そして要所要所で的確な武装の選択をして反撃をする。千変万化の如く変わるそれらはされど危なげは無く安心して見ることが出来る。

 

 山田先生を表すなら『強い』ではなく『上手い』という表現が的確だと思う。姉さんのような圧倒的な力とは実に対照的だ。何年も積み重ねてきた基本や応用、そして実戦経験が彼女の力となっているのだろう。彼女と俺とでは武装や戦闘スタイルからして違うが学ぶべき点は多くある。シャルの説明を横目にしながら白式の録画機能を使用して山田先生の戦いを目に焼き付けていた。

 

「ありがとうデュノア。さて上の方もそろそろ終わるな」

 

 その言葉と共に鈴とセシリアが先ほどの山田先生を真似るかのように上空から落下してきた。

 

「あっ…たたたたぁぁ〜」

 

「ぶ、無様です~」

 

 結果はご覧の通りだ、鈴とセシリアが絡み合って落っこちてきた。山田先生を追いかける事に熱中するあまり気付いた時には両者は凄い勢いで激突。そこにグレネードランチャーの砲撃を浴び、錐揉みしながら落下してきた。そのあまりの負けっぷりに周りの生徒たちはクスクス笑い出してしまった。

 

「これで分かってもらえたと思うがIS学園教員の実力は本物だ。以後は敬意を持って接するように」

 

「それでは実習に入る。専用機持ちは織斑、篠ノ之、オルコット、凰、デュノア、ボーデヴィッヒだな。では出席番号順に八人グループで実習を行う。グループリーダーは専用機持ちがやりなさい。でははじめ」

 

 一つ手を叩くと皆が整然と列を成している。おおー、原作では混乱が起きてたがやっぱり教員スキルが高いな。

 

「やったー!織斑君と同じ班」

 

「セシリアかぁ~……」

 

「凰さん、よろしくね」

 

「篠ノ之さん、頑張ろうね」

 

「わー、ボーデヴィッヒさんの髪とっても綺麗だね。シャンプー何を使ってるの?」

 

「デュノア君、色々教えてね。ちなみに私フリーだよ」

 

 ふむ、全ての班で概ね円滑にコミュニケーションが取れてるな。ラウラも戸惑いながらも同年代の女子のノリについて行こうと……。いや、あれは完全におもちゃにされてるな、律義に皆の質問に答えようとしてるし。でも原作の様に拒絶しているわけじゃないし取敢えずはOKだな。

 

「みなさーん。これから訓練機を一班一体取りに来てください。『打鉄』と『リヴァイブ』がありますので好きな方を取りに来てください」

 

 そんじゃうちの班はリヴァイブにしようかな、シャルの言う通り操作性は簡易だし、皆にはしっかりと自信をつけてもらおう。

 

 

 

「それじゃ出席番号順に装着・起動・歩行までやろう。さて一番目は……」

 

「はいはーーーい!」

 

 およ?この元気な声は確か

 

「出席番号一番!相川清香!ハンドボール部!趣味はジョギングとスポーツ観戦です。よろしくお願いします」

 

「あっ、あはは、はい、よろしくお願いします」

 

「やったー!」

 

 元気な自己紹介の後にお辞儀をしながら手を差し出してきた。俺は苦笑いしつつその握手に応じると余程嬉しかったのかその場でピョンピョンとび跳ねてる。

 

「ああっ、ずるい!」

 

「私も!」

 

「第一印象から決めてました!」

 

 まぁこうなるわな…仕方ない

 

「はいはい、後で皆にも握手するから取敢えず実習に入っちゃおう。分かった?」

 

「「「はーーい」」」

 

 元気だな~。てか、これじゃあ俺が先生だなと内心で苦笑い気味だ。




 皆様ご無沙汰しております。パスタンです。しばらくぶりの更新でしたがいかがだったでしょうか?
 さてリアルにおきまして活動報告にも書きましたが、1年かけて勉強していた資格試験にこの度合格いたしましたので執筆活動を行えるほどに時間的な余裕が出来ました。
 今年度は今回を含めて二回の更新を予定しております。この作品は中途半端に終わらせる気持ちは一切ありません。時間はかかるかもしれませんが末長くよろしくお願いいたします

以上、パスタンでした。

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