忙しい人のための赤竜亭   作:おーり

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一ヶ月ぶりですけど更新
ストーリーを追う必要性が既に微塵も無い赤竜亭・・・


使い魔ゲットだぜ!

 「はいっ!わたしはピカチューがいいです!ぴっかー!」じゃあ俺はフシギダネかな。ダネフッシ!そう応える俺とアーシア。ゼノヴィアが使い魔を探しに行くとか言う話になって付いてきた俺たちの前に姿を現したのは半袖短パンで赤い帽子を被ったおっさんだった。口癖がゲットだぜ!となっていたのでああそういう人なんだな、と理解してしまった俺たちの「キミたちはどんな使い魔がいいんだい?」という質問に対する答えはこうなるのは当然だと思うんだ。何?TPOを考えろ?そうは言うが木場君、こんな狙い通りな格好をした相手にはこう答えるのが礼儀じゃないのか。ある意味考えた結果とも言える。任●堂が怖くないのかと詰め寄るおっさん。そう思うのならそもそもおっさんがその格好をどうにかするべきではなかろうか。

 使い魔初心者なゼノヴィアを筆頭に森の中を進む。おっさんのお勧めは伝説級のドラゴン・ティアマト。この森に居るのかと問えば返答が無い。居ないのに勧めるとかキ●ガイの極み。でもいいよねドラゴン。カイリューは普通に強い。この前は小猫のニャースにぬっころされたけど。いばる→どくどく、からのねこのてでふぶきのコンボとかマジありえない。KO食らったときに見たドヤ顔が今も鮮明に脳裏に浮かぶ。というかパーティがふざけているとしか思えないのだけど。ニャースコラッタポッポトサキントゼニガメピカチュウというニャース以外はやや被捕食者な選抜。マジでありえない。ちなみにアーシアはそんな小猫に十回やって五回勝てる。俺らの中では実は一番位の腕前。三番がギャスパー。最下位が俺。あれ、おかしいな、経験は俺が一番長いはずなのに。そんな寄り道談義をしていたらゴリマッチョな水辺でガチの肉体言語の取っ組み合いをしているのを目撃。ウンディーネとかいう精霊らしい。俺の記憶では美麗な女性型だったはずなのだが。そうコソッと異議を申し立てると縄張り争いに美しさよりは強さが必要、などと力説されてしまった。リアス先輩もしたり顔で頷いている。いえ文句はありませんけど、強さが必要だというあの姿に憧れますかアンタ?そう尋ねると目をそらす。コッチミロヤ。

 中々良い使い魔候補が現れないらしい。というかそういう話だと最初に言ってくれればタワーオブヘブンへとご招待したものを。階層によってはメギドラオン使えるピクシーとかも居たから此処よりずっと有意義に探索できたんじゃないかと今更ながら思う。最初に言われなかったのが原因とはいえ、時間を無駄に扱わせるのも癪だと思うのも確か。地面に適当な魔法陣を書いて見様見真似の業魔殿式合体魔術を再現。出力は俺の血と魔力で周辺にいそうな雑霊をおびき寄せてみる。うにゃらー、ほにゃらー、顕現せよ、ヴァジュラオン!『我を呼ぶのは誰だぁー……!』あれ、なんか変なの呼んだ。チェンジチェンジ。

 やっぱり素人が下手な術式とか作るもんじゃないわ。でかい図体の骸骨が王冠乗っけて偉そうに見下してるし。RPGの魔王とか作っちゃったのかもしれん。ゴゴゴ……とか擬音まで聞こえてきそうな巨体は爪の先だけで人間を摘めそう。帰れといっても帰らない骸骨魔王(仮)をどうしたものかと皆を見る。臨戦態勢である。気持ちはわかるがこの面子で勝てるとは思えない。レーティングゲームとは違うのよ?かといって俺が戦うのもなんか違う気がする。呼び出した手前人間の勝手な言い分で倒すのは気が引ける。まだ繋がっているっぽい魔法陣に手を突っ込みフッサフサの毛触りを鷲摑みにして引き抜いた。キミに決めた!いけ!ケルベロス!冗談で叫ぶと首が三つの巨大な犬。マジでケルベロスを呼び出したらしい。しかも骸骨魔王より巨大である。大きさ的にはグレッドさんより一回り小さい程度?よーし噛み千切れ『なんっだヴぁああああああ!?』犬には骨。これ世界の常識だよね。

 せっかくなのでゼノヴィアにはこのケルベロスを進呈。首輪はやっぱり三つ必要なのかな、と思っていたら丁重にお断りされる。もったいないと思ったが「どう見ても自分より強そうなモノを使い魔に出来るほど暢気にはなれないよ私は。……と言うかこの前のより巨大じゃないか、このケルベロス」と、実力的に無理と突っ返された。この前ってなんぞ?ちなみにそのケルベロスたんは森の奥へ押し入ってむしゃらむしゃらと何かを捕食している様子。人で無いことを祈る。というか逃げられてしまった。これからこの森の食物連鎖の頂点は間違いなくケロたんだな(白目)。

 

 森が使い物にならなくなってしまったのでゼノヴィアたん並びにオカルト部の面々をアミューズメントタタワーへとご招待する流れになってしまう。偽曹操に会わないことを祈るばかりだ。ちなみにグレッドさんとオーフィスは以前の鍋の後旅に出た。自分探しならぬ世界旅行、俺より強い奴を以下略な旅だとか聞いた気がしないでもない。え、空耳?まっさかー。あとザトゥージさんとやらも一緒に来たがっていたけど肩をぽんと叩いて「強く生きろよ」とエールを送るだけに留めておいた。外来種を下手に別の生態系に移すわけには行かないと、自然保護がなんちゃらかんちゃらってじっちゃが言ってた希ガス。多分だけどザトゥージさんはあの森の生態系の一部なんじゃないかなーって(放置)。

 似非爆竜の翼を振るって最上階から下る仕事が始まった。出会いたくないとか思っていたのにいきなりエレベーターに乗ったリアス先輩は本物の大馬鹿である。あんたパーティの筆頭なんだから考え無しに進むんじゃないよ。思った通りにレベルが足りなくて俺が先頭を取ってるよ。それでいい使い魔候補はいたのかね。紅蓮剣を振るう手を止めずに質問。ラクシャーサが対物理性能持ってて斬撃を弾くのだがコレとかどうよ?「だからそれは私より強いじゃないか」肉壁としては最上級だと思うのだけど。まあ魔法には弱いが。否定されてしまったので紅蓮腕で焼き払う。5階くらいまで降りてきてようやくオカルト部一行も戦えるレベルになってきた道中、さまよう鎧的な珍しいタイプの敵も居た。偽曹操の宗旨替えだろうか。あれはゲーム的なモンスターじゃなかったっけ?ドラゴンを模したような全身白い奴だったのだが少しだけ手強かったのでちょっとだけ印象に残る。倒しきれずに逃げられるとか初めてだったからほんの少しだけ。

 結局入り口に戻ってきても丁度良い使い魔候補は居なかったらしい。俺の一日を返せ。業魔殿へ行き悪魔全書を起動してもらってケットシーを再生させて購入の流れで話が済んでしまう。もう一度言う、俺の一日を返せ。項垂れていると業魔殿の船長に「それも合体材料かね?」と尋ねられる。それ?と指差された足元を見ると右足脹脛のところにプルプル震えるゲル状の何かが。倒した魔獣の肉片か何かだろうか、それにしては透明すぎるが。「……スライムの一種かしらね?」とリアス先輩からの答え。摘み上げてじっと見ているとうっすらと目のような部分が怯えたようにこちらを伺っているようにも見えてくる。ボクは悪いスライムじゃないよ……などという幻聴まで聞こえてきたので、折角だから飼ってみることにした。これ程度でも収穫が無いと一日が無駄すぎると思っただけであるが、これからスライム育成ゲームが捗るぜ!




~ダネフッシ!
 そこはせめてヒトカゲにしとけよ

~ヴァジュラオン!
 君臨せよ!鬼しn

~骸骨魔王
 ハヤテの如く!とかに登場した記憶が・・・

~ケロたん
 コカビエルが召喚したものよりずっと巨大な本家レベルケルベロス。召喚したイッセーの命令は聞くけどそれ以外は基本自由。森が食い尽くされる・・・!

~白いドラゴンのさまよう鎧
 どこかで見たことあるような気がする。うっ、頭が・・・

~ラクシャーサ
 全身鎧の赤鬼。斬撃を反射する7階くらいに居る邪鬼。仲魔に出来れば肉壁として非情に役立つ

~スライムわくわく育成ゲーム
 DQとかに居るようなはっきりとした奴ではなくて、もうちょっと不定形のある程度ゼリーに近い手のひらサイズ。色は水色。多分使い魔の森から付いてきた超弱小モンスター。悪魔合体で強くしろ!


お久しぶりです更新です
今回もまた登場を忘れていたキャラの回収回と相成りました
ザトゥージさんにケルベロスさんにヴァーリさん
あとは無限と夢幻のその後を少し

面白さを追求したいのですが今ひとつな気分がしないでもない
ネギまにかかりっきりなのでこっちはまた放置になるかと思われます
では

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