或いはこんな織斑一夏   作:鱧ノ丈

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 ざっと三週間ぶりという感じでしょうか。やはり更新速度の明らかなダウンは否めませんね。
自分自身としてももっと書きたいと思ってはいるのですが、やはりそこでそう上手くは行かないのが現実というやつなわけでして。

 今回は福音戦直前までとなります。なんか前回のあとがきで次は福音戦やるとか言ったよーな気がしますが、まぁそこはそれということで。


第三十一話 千冬「こんな時にトラブル持ち込むとは、ぶっ○すぞアメ公!」

「状況を説明する」

 

 旅館の一室で千冬が口を開く。実機演習全体を中断すると同時に掛けられた専用機持ちの招集、場所は旅館内に設けられた臨時の管制室だ。

生徒たちの部屋から特に離れた大部屋に、学園より持ち込んだ多数の機材を設置して作られた仮の指揮所に一年の専用機持ちが全員揃ったことを確認するなり、千冬は前置き無しに話し始めた。

 

「先刻、ハワイ諸島沖で稼働試験中にあった米軍の新型第三世代軍用ISが暴走を起こした」

 

 その言葉に専用機持ち一同の表情に緊張が走る。軍用IS、どちらかと言えば新装備の実験機としての側面が強いこの場の面々の第三世代の専用機とは異なり、文字通りに軍が正式に運用、つまりは本物の戦場で戦果を挙げることを目的としたISだ。

そんな物が暴走をした。仮にそれが起きたのが市街地などであった場合、齎される被害はどれほどになるのか、あまり想像をしたいものではない。

 

「当該ISは鎮圧にあたった現場の米軍ISを撃破し演習宙域を離脱。そのまま太平洋を横断するルートを取っていることが確認されている。米軍から国際委員会に方に連絡が行き、そのままこちらに指令が来たというわけだ」

「あのー、その指令というのはまさか……」

 

 片手を挙げながら一夏が、彼自身殆ど確信を抱いているのだろうが、それでも確認するように問う。そして返ってきた千冬の答えの第一は、ゆっくりとした首肯だった。

 

「そうだ。我々IS学園に福音の鎮圧指令が下った」

 

 その言葉にやっぱりかと、ため息を吐きながら一夏は肩を落とす。集った専用機持ちの面々も、肩を竦めたり首を振ったりと、各々異なる反応を示している。

だが、これは一夏にも当てはまるが、パニックになっていたり怖気づいていたりしている様子の者は居ない。冷静に、状況を受け止めている。

全員が分かっているのだ。このような非常事態に自分たちが招集を受けた、そのことが意味するところを。

 

「お前たちに出てもらう」

 

 その言葉に全員の目が細まった。その反応は、全員がこの展開を予想していたということだ。だが、一人箒だけが僅かに表情を強張らせている。その様子を一瞬だけ千冬が見るが、すぐに視線を全体に戻して言葉を続ける。

 

「無論、無理強いはしない。今回の一件は学園での演習などとは違う、正真正銘命の危険を伴う。確かにお前たちは国家の候補生で専用機持ちだが、少なくとも今はそれ以前にIS学園の生徒だ。ならば我々学園は、生徒の意思を第一に尊重する」

 

 そして千冬は一度言葉を切り、再度一同を見回す。一人一人と目を合わせていき、無言のまま「良いのか?」と問う。

 

「織斑、篠ノ之。お前たちはどうだ。お前たちは専用機持ちだが、別段どこの候補生というわけでもない。他の連中と違って専門の訓練を受けたわけでも無い。それでも行くか?」

「この状況で引いたら恰好がつかないでしょうよ。それに、俺自身が認められない。俺は出ますよ」

 

 即答で一夏は参戦の意思を表明する。一夏と千冬、姉弟の視線が僅かに交差する。そして千冬は静かに頷くと一夏の意思を受け取る。

 

「私も、出ます」

 

 箒も、ゆっくりとではあるが確たる意思を携えて千冬に言う。先の一夏同様、僅かな間だけ視線を交え、そして頷く。

 

「よろしい。では、専用機持ちは全員作戦への参加を了解したものとする。――諸君の意思に感謝する」

 

 添えられた一言はやや硬質さが薄れていた。そのことに千冬のどのような想いがあるのか、あえて問いただそうとする者はこの場にはいなかった。そして、千冬の号令の下でブリーフィングが始まる。

 

「第一となる作戦目標は福音を迎撃、シールドエネルギーをゼロにすることだ。シールドエネルギーの喪失に伴い、システムが停止する設定になっているらしい。狙うはそこだ」

「では先生、目標ISの詳細なスペックを要求します」

 

 ブリーフィングの開始早々、千冬の言葉のすぐ後に挙手と共に発言をしたのはセシリアだ。そも、自分たちがどのようなISを相手取らねばならないのか、知らないのでは作戦として話にならない。

千冬もその辺りは言われるまでもなく重々に承知しているのか、情報の機密性と口外禁止の旨を事前に伝えた上で室内前方の大型モニターに情報を表示する。

 

「目標ISは『銀の福音(シルバリオ・ゴスペル)』。以後福音と呼称する。米、イスラエルの共同で開発が行われた軍用前提の第三世代機だ。米国のコーリング代表、その彼女が駆るファング・クエイクについては知る者も居るだろうが、クエイクに並ぶ米軍IS戦略の今後の先導役と言うべきポジションに立つ機体だな」

 

 千冬の言葉を聞きながら一同はすぐにモニターに表示されている情報を読み込む。使用されている言語が英語であるために、この辺りに少々難がある一夏、箒、鈴の三名が英語を母国語とするセシリアの解説を受けながら情報を読み取っていく。ちなみに、この時モニターにズラズラと並べられた英文を簪が至極普通に読み取っていたのを横目で確認した一夏は何とも言えない表情を一瞬浮かべたのだが、それは今はどうでも良いことなので詳細は割愛する。

 

「主武装は新型装備というウィングスラスター、そこにある計36門の砲ですか。スラスターとしての性能も申し分なし、こんな仰々しい代物に『銀の鐘(シルバーベル)』なんて名前を付けるなんて、随分とキザを感じますわね」

 

 開示された福音の情報でまず最初に目についた福音の主武装、飛行補助のスラスターと武装が融合したウィングスラスターの説明を読みながらセシリアが苦々しげに言う。

 

「開示されているファング・クエイクとはだいぶコンセプトが違う。クエイクが対ISの一騎打ち寄りなら、こっちは広域殲滅タイプ。……イスラエルとの共同開発、中東への牽制?」

「そう見えても不思議は無いが、今は関係ない。これは単騎では苦戦を強いられるな。やはり複数で多方向から同時に攪乱しつつ削っていくのがベストか」

 

 眼鏡の奥の瞳に沈着さを宿しながら呟く簪の評をラウラが不要と断ずる。

 

「織斑先生、当然米軍側も福音の鎮圧を試みたと思うんですけど、成果はどのくらいあったんですか?」

「結果だけを言えば少しばかりシールドエネルギーの残量を削ったくらいだな。同行していた米軍所属の第二世代コンバット・イーグル型二機とコーリング代表のファング・クエイクが即時鎮圧を試みたが、イーグルの方がすぐにやられたらしくな。ファング・クエイクも、撃墜された二機や友軍への被害を抑えながらの応戦だったために十分に戦えなかったようだ」

 

 シャルロットの質問に千冬が答え、福音がさしたる手負いでない状態であることに一同の眉根が僅かに皺を寄せた。

 

「なるほど、こっちにある戦闘データはその時のってわけ」

 

 データの一部を見ながら苦々しげに鈴が呟く。相手の手の内を事前に知ることができたのはありがたい。だがそれが国家代表を含む、間違いなく腕利きと言えるだろうIS乗りとISのコンビ、その三組掛かりを振り払った結果だと思うと到底楽観視できないものへと早変わりする。

 

「出るとしたらやはりチームを組んで、だろうな。さてどうする」

 

 言って一夏は一同を見回す。

 

「この広域への攻撃性は確かに厄介だが、攻撃範囲を広げれば広げる程に一か所あたりへの攻撃の密度は薄れるだろう。全員が距離を取りつつ、攪乱しながらの立ち回りを行えば福音の攻めを弱めることができるかもしれん。まさか、単騎でそこまで対応できるほど器用ではないだろう」

「となると、陽動を主に行う役が必要ですわね。必要とされるのは機動性、わたくしのティアーズならば先ほどの演習の際に装備した『ストライク・ガンナー』のパッケージがちょうど適していますわね」

「機動性なら俺の白式もだろ。あとは、デュノアか」

 

 ラウラのプランにセシリアが自分が当てはまるだろう役割を言い、それに一夏も追従する。そして一夏の言葉を受けてシャルロットも頷く。

 

「そうだねぇ。うん、そうだね。僕の場合、今回のパッケージは防御型だから、多少は壁の役割をできるかな。これで三人。で、アタッカーはどうするの?」

 

 ただ攪乱するだけでは埒が明かない。最終的な目標が福音の撃墜である以上、攻撃役も必要だ。シャルロットの言葉はそれ故なのだが、真っ先に名乗りを上げたのは簪だった。

 

「それなら、私が……。山嵐は前より磨きが掛かっているし、火力重視の新装備もある」

「火力ならあたしもね。衝撃砲のオプションがあるから、それで行けるわ」

「私とレーゲンもこちらに回らせて貰おう。如何せん、火力はあるのだが機動性に少々難があってな。シャルロット、すまないが――」

「分かってるよ。いざって時はかばってあげるから」

 

 ラウラが言うより早く、シャルロットがその意図を汲み取る。すまないという言葉と共に小さく頭を下げるラウラに、シャルロットはただ穏やかに微笑む。

そして話を纏めると言わんばかりに一夏がパンと手を打ち鳴らす。膨らませた紙袋が弾けるような音に、視線が彼に集まる。

 

「さて、これで大まかな振り分けは決まった。俺、オルコット、デュノアが動き回って福音の陽動攪乱お邪魔コンボ。(やっこ)さんが俺らにヘイト溜めて攻撃散らしてる隙に、鈴、ボーデヴィッヒ、更識がとにかくぶっ放す。こんな所か」

「現実の戦場がそこまで計画通りに行くわけではないがな。あくまで大まかな計画として、これをベースに後は現場で調整するしかないだろう」

 

 一夏とラウラの言葉で纏められた案に各員異論はないのか、各々頷いている。そして、一夏は話題を切り替えるかのように軽い咳払いを一つする。

 

「さて、ついでにもう一つ決めとくか。箒、そして紅椿だ」

「……」

 

 ここまで殆ど喋っていないと言っても良いくらいに口数が少なかった箒に一夏は視線を向ける。それと同時に、他の五人の視線も彼女に集まる。

 

「実のところな、箒。俺はお前が一番放り込む場所に悩むんだ」

「ど、どういうことだ」

 

 予想外の一夏に箒は思わず問い質す。それに答えようとして、一夏は顎に手を当てながらゆっくりと言葉を発していく。

 

「紅椿は間違いなく超高性能機だ。けど、だからこそ放り込むポジを考える必要がある。それに、お前が動かしてるところを少し見たけど、あれだけの動きにエネルギー系の装備だ。……どう見ても燃費悪そうだろ」

 

 至極もっともな一夏の指摘に箒は言葉を詰まらせ、そこばかりは庇いようがないのか他の面々もウンウンと頷いている。

 

「問題は機体だけではない。篠ノ之、お前個人の問題もある。曲がりなりにもパートナーとして一時を戦った間だ。お前が格段劣っていると言うつもりは毛頭ない。だが、やはりお前自身の経験不足は見過ごすことはできない」

「そ、それは分かっている。だが、この紅椿ならばそれなりには――」

 

 ラウラの指摘に何とか箒は食い下がろうとするが、言い切るより先にラウラが首を横に振る。

 

「先ほどの織斑とはまた別の理由だが、その紅椿が問題なのだ。篠ノ之博士謹製の最新鋭IS、確かにその性能は相応に高いだろう。だが、お前自身がまだその機体に慣れてはいないのではないか? そういうものなのだ。確かに我々も持つ専用機は、私たちに合うように調整されている。だが、やはり物にするにはそれなりに時間と訓練を要した。ましてや紅椿ほどの高性能機、いつお前の制御を振り払って暴れ馬のように動いてもおかしくはない。そうなった時、最も危険に晒されるのはお前なのだ」

 

 諭すようなラウラの言葉には純粋に箒を慮る意思が込められている。それを察せないほど箒も愚鈍ではなく、真摯な光を湛えたラウラの目にそれ以上を言えなくなる。

 

「けど、だからと言って出さずにハブってわけにも行かないわよね。多分、箒が専用機をもらったことは、少なくともここに居る面子のお国は把握済みよ。現場には、あたしたち以外も居たわけだし。政治屋のオッサン達からすれば、是が非でも情報をいち早く欲しい所でしょうよ。あたしたちが下手な扱いしたら、それで難癖付けられるのはあたし達になる。そんな面倒はゴメンね」

 

 鈴の指摘もまた真っ当なものだ。

 

「そうすると、一番現場に不慣れな篠ノ之さんのカバーをしつつ、私たちがそれなりに紅椿のデータを得られる立ち回りが必要……」

 

 ラウラ、鈴、二人の指摘を解決する妥協点にあたる案を呟く簪に、それがベターだと皆が頷く。そして真っ先に名乗りを上げたのがシャルロットだった。

 

「じゃあ僕と篠ノ之さんだけが二人組(ツーマンセル)で動くって形で良いかな? 今回の僕のパッケージは防御向きだし、篠ノ之さんとはちょっとだけだけど、連携を取ったこともあるから」

 

 箒とシャルロットが連携を取ったのは、今も箝口令が敷かれているレーゲンの暴走事故の際の僅かなひと時の事である。それを知っているのは一夏、箒、シャルロット、そして千冬や真耶と言った数名の教師だけである。

だが、そのあたりはシャルロットが編入以来コツコツと積み重ねてきた信用の賜物と言うべきだろう。特に異論を挟まれることなく、その方向でという形で話が進んでいく。

 

「さて、これで話は一通り纏まったな。じゃ、司令官サマにお伺いを立てるとしようか」

 

 言って一夏が千冬を見遣る。必要以上に緊張を、自分も周囲もしないようにさせるためかやや軽快な口ぶりだが、それを千冬は咎めることをしない。ただ小さく頷いて、言葉を引き継ぐことを了承した。

 

「よろしい。大まかなプランは纏まったようだな。では作戦方針を伝える。基本は先ほどお前たちは議論していた通りだ。長期戦は望ましくないからな。少々賭けの要素もあるが、専用機全機投入の短期決戦。各員散開し、福音の攻撃の密度を下げる。織斑、オルコット、デュノアと篠ノ之のペアは高機動による攪乱だ。デュノアは篠ノ之のサポートも頼む。そして更識、凰、ボーデヴィッヒが火力の主軸となり、一気に福音のシールドを削りにかかれ。

状況は我々も逐一モニターしているため、こちらからの指示も出すことはあるが、基本的に現場のお前たちの判断を優先する。状況の変化には適宜対応。ボーデヴィッヒ、全体の指揮をお前が執れ。更識は現場での状況分析でボーデヴィッヒのサポートだ。少々負担が重くなるが、お前たちの能力を評価しての任命だ。心して取り組んでほしい」

 

 千冬から下された指示、作戦の最終決定案に誰もが異論を挟まず、真剣な面持ちで耳を傾けている。

そして、再度千冬は専用機持ち一同の顔を見渡す。

 

「出撃は現在より十分後だ。それまでに各員、先の演習でインストール済みのパッケージの確認など準備を――」

 

 そうして千冬は作戦行動の開始を告げようとする。だが――

 

「ちょーっと待ったーーー!!」

 

 唐突に室内に大声が響き渡る。その声に特に反応を示したのは9人。各専用機持ちと千冬に真耶、箒が紅椿を受領した現場に居合わせた面々だ。

その声の主が誰なのか、聞き覚えのある面々が揃って察した瞬間にその影は天井から降ってきた。

 

「じゃんじゃじゃーゲフッ!」

 

 天井の板を開けてヒョッコリと現れた束が千冬に飛びつこうとする。だが千冬はそれを受け止めることなく、腰の入った回し蹴りを束の胴へと叩き込んでいた。

 

「ゲグッ!?」 

 

 蹴り飛ばされた束の先に居たのは一夏だった。素早く立ち上がった彼は腕を思いきり振り抜き、ラリアットを飛んできた束に見舞う。吸い込まれるように頸部に叩き込まれたラリアットによって、潰れたカエルのような呻き声を上げながら今度は廊下に繋がる障子の方へと束は吹っ飛ばされる。

 

「ふん」

 

 いつの間にやら、束の飛んで行った先に先回りしていた千冬は無言で障子を開けると、そのまま束を廊下に転がす。そしてピシャリと障子を閉ざす。

 

「さて、話を戻そうか」

 

 そして何事も無かったかのように話を続けようとする千冬に、一夏を除いた室内の一同が揃って何とも言えない表情を浮かべる。

 

「ゲホッゴホッ、グェゲェッゴォ! ちー、ちーちゃんもいっくんも酷い……」

 

 年頃の女性が人前でするには憚られるような豪快な咳き込みと共に、障子を開けた束がヨロヨロと室内に入ってくる。それを見た一夏と千冬の姉弟が揃って嫌そうに舌打ちをしたのを見て、再び周囲の面々の顔が引きつる。

 

「何の用だ束。いや、言わんでいい。どうせ大したことじゃあないだろう。出口はあっちだからさっさと帰れ」

 

 ビシリと束が入ってきた障子の方を指差しながらきっぱりと言う千冬。その足に束が縋る。

 

「ちーちゃん酷いよぉ。せっかく束さんが福音をぶっ倒すアイデア持ってきたのにぃ」

「なに?」

 

 到底聞き流すことのできない言葉に千冬の眉尻がピクリと吊り上る。出撃するつもりだった専用機持ち達も予想外の束の言葉に、その真意を探るような視線を向けている。

 

「べっつにさー、そんな難しい話じゃないんだよ。ぶっちゃけ紅椿と、そうだねー。いっくんの白式があれば十分おけおけかな~。特に紅椿! なんてったってこの束さん特性のISだからねぇ。ヤンキーのボンクラがせせこら作ったような凡ISごときに後れなんて取らないんだよ」

 

 曲がりなりにも世界最大級の大国が作り上げた新型のISを指して凡呼ばわり、あからさまな侮蔑が込められた言葉に聞いていた面々は各々表情に苦い物を含ませる。

 

「お言葉ですが――」

 

 口を開いたのはセシリアだった。

 

「ドクター・シノノノ。確かにISという存在そのものを生み出した貴女にとってはその程度の物でしょう。あなたが持つISに関わる知識、技術力、きっとわたくし達の想像の遥か埒外にあるものなのでしょうね。篠ノ之さんの紅椿を見てもその一端は伺えます。

ですが、例え貴女から見れば遥かに劣る物であっても、そこには作り上げた技術者達の、それを確かな物にしようとするテストパイロット達の、矜持や誇り、祖国への忠誠心や同胞を、家族を守ろうとする意志が込められていますわ。それすらも蔑ろにするのは、些かどうかと思いますが」

 

 語るセシリアの声には毅然さがあった。確かにIS開発者にとってはどのISも凡百の一つに過ぎないのかもしれない。そこについては重々に承知している。だがだからと言って、ソレに込められた意思まで道端の小石扱いとするのを、彼女は見過ごせなかった。他でもない彼女こそが、おそらくこの場に居る誰よりも矜持や誇り、責務の真っ当を重んじているが故にだ。

だがそんなセシリアの言葉に束は、彼女を一瞥して小さく鼻で笑うだけだった。

 

「何言ってんだか。どんだけ逆立ちしようが太陽が西から昇ろうが、結局この束さんに劣っているって事実に変わりはないじゃん。劣っている奴に劣っているって言って何が悪いのさ。意思だ何だってバッカじゃん? そんなのはボンクラ同士が自分の無能を棚に上げて傷をなめ合うための体の良いお題目だよ」

「っ!」

 

 なおも侮蔑を隠そうとしない、本当に虫か何かを見るような態度を取る束にセシリアの眉尻が吊り上る。そして身を乗り出し口を開きかけるが、それを一夏が手で制する。

 

「織斑さん!」

 

 咎めるようなセシリアの言葉に一夏は無言で首を横に振る。その目が伝えてくる、言うだけ無駄だという無言のメッセージにセシリアは僅かに俯くと、再び座り直す。

 

「はっ」

「束、ほどほどにしておけ。確かにお前の言うことも決して否定しきることはできない。だが、お前のそのいつも他人を蔑ろにし過ぎる姿勢は止めておけと私は常々言ってきたつもりだが」

「でもでもちーちゃん。仕方ないんだよ~。どいつもこいつも本当につまんない愚物ばっかりなんだもん」

 

 千冬に態度を咎められても反省するような様子が見えない束に千冬はため息を吐く。

 

「オルコット、それに他の連中もだが、気を悪くしたなら代わりに私が謝っておく。まぁ見ての通り、コイツはこういう奴だ。それを踏まえた上で分別ある対応をしてくれ」

「ちょ、ちーちゃん!」

 

 明らかに落ち度は束にあると言うような千冬の言葉に束が抗議の声を挙げるが、それを千冬は一睨みで強引に黙らせる。束も不必要に千冬を怒らせるつもりはないのか、不満げな様子を隠そうとしないものの、それ以上何かを言うようなことはしなかった。

 

「それで束、アイデアとは何だ。時間が惜しい。さっさと言え」

 

 話の続きを求める千冬に、それこそを待っていたと言わんばかりに束は満面の笑みを浮かべると、ビシリと拳を宙に突き出しながら高らかに言い放つ。

 

「オッケー! んじゃ耳の穴かっぽじってよ~く束さんのグレイトフルなプランを聞いてねー! ズバリ! 箒ちゃんが紅椿でいっくんと白式を福音の所に連れて行く! そして! 紅椿で運んだ時の速さと、白式からの加速を加えていっくんが一発ドカン! 束さんの試算によると、これでほぼ確実に落とせるね!」

『……は?』

 

 呆けたような声は誰が漏らしたのか。だが誰が言っていてもおかしくはない、そう言える程に束の提示したプランは安直に過ぎるものだった。

 

「ん~? 何かなこの反応? というかさっきは随分とゴチャゴチャあーだこーだ言い合ってたけどさ。ぶっちゃけそんな必要ないんだよ。福音の今の損耗率、紅椿の速力と白式の加速性を加えた上で、近接攻撃時のシールドの相互干渉による防御力の低下、白式の武装の威力とか、そういう要素を全部ひっくるめた上で束さんが算出したんだからね。シンプルイズザベストって言葉を知らないのかな?」

 

 そういうことを言いたいんじゃねぇんだよと、出かかった言葉を一夏は呑みこむ。

しかし不本意ながら束の持つ能力は本物だ。彼女がそう言うのであれば、そうなのだろう。だが姉はどう判断するのか、一夏は視線を千冬の方へと向ける。

 

「……それは、確かと言えるのか?」

 

 仮にも篠ノ之束がISに関わることでの発言だ。早々嘘であるということはないのだろうが、それでもやはり確認をせずにはいられない。そんな慎重さを含んだ声音で確認する千冬に、束はただ底抜けの明るさを維持したまま勿論と頷く。

 

「……」

 

 僅かに眉間に皺を作りながら千冬はしばし口を紡ぐ。彼女がどのような判断を下すのか、誰もが無言で見守る。

 

「分かった。お前が言うのであれば相応に信じられるのだろう。IS開発者、篠ノ之束の意見を採用させて貰うこととする。作戦の主体は、織斑と篠ノ之だ」

「教官!」

 

 千冬の決定に思わずラウラが声を挙げる。だがそれを千冬は手で制すと、改めて束と真っ向視線を交わす。

 

「だが、全面的にお前の意見のままとするわけではない」

 

 親友が自分の言葉を信じてくれたという嬉しさからかニコニコと微笑んでいた束だったが、続けられた千冬の言葉にその笑顔が固まる。

 

「ど、どゆこと?」

「お前の言う通り織斑と篠ノ之を作戦のメインに据えてやろうじゃないか。ただし、作戦それ自体に参加するのはもう一人、オルコットも加える。福音、白式、紅椿。それも高機動がウリの一つになっている機体だ。仮に通常戦闘に突入した場合、高機動戦になることは想像に難くない。故に高機動型パッケージを装備しているオルコットをサポートに付ける。他の連中にしてもこちらで待機はしてもらうが、出撃準備自体は整えさせておくぞ」

「ち、ちーちゃん!?」

 

 予想だにしていなかった千冬の発言に束が狼狽える。だがそんなことなど意に介さないと言うように千冬は一夏、箒、セシリアの三人に準備をするように言う。

 

「何でさちーちゃん! いっくんと箒ちゃんだけ居れば十分だって! 他の連中なんざ居なくたって問題ナッシングだよ!」

「お前がそう思っているのならそうなのだろうよ、お前の中ではな。あいにく、そこまで楽観的な思考をしているつもりはない。確かにリスクを負う連中を少なくするという観点で人数を絞るお前の案にはある程度の理はある。が、その当のメンバーがどちらも経験でディスアドバンテージがある以上、サポートは必要だろう。抑えられるリスクは抑えておく必要がある」

「そ、そんな弱気なの、ちーちゃんらしくないよ」

 

 束の言葉に千冬はフッと、どこか自嘲気味に鼻で笑う。

 

「弱気かどうかは知らんが、多少なりとも案じているのは事実さ。面倒なしがらみさえなければ私が直接出向いてさっさと始末をつけて、生徒たちには本分の学習をさせていたさ。だがそれができず、本来は我々が守らねばならない生徒を矢面に立たせるのだ。我々ができることはしなければならないだろうよ。確かに織斑は私の弟だし、篠ノ之も昔からの縁がある。だがそれが一番じゃない。私の生徒だから、私たち教師ができる助けはしなければならない。例え織斑と篠ノ之の立場に他の者が居たとしても、私は同じことをするさ。私たち教師の打った手の不足で生徒に必要以上のリスクを負わせる、要らん危険に晒す。――あってたまるか、認められるかそんなこと」

「で、でもさ! 折角凄い活躍ができるかもしれないんだよ!?」

「それがどうした。必要なのは速やかな福音の制圧と、安全の確保だ。手柄など誰が持って行こうが変わりは無い。別に、篠ノ之が活躍しなければならない理由があるわけでもあるまい? お前とて、何を優先すべきかは分かっているものと思うが」

「それは……そうだけどさぁ……」

「ならばこれ以上何も言う必要はないだろう。――織斑、篠ノ之、オルコット、準備をしろ。余計な時間を食った。用意が整い次第、すぐに出撃だ」

 

 束がこれ以上言葉を発するよりも早く千冬が三人に行動を促す。その意を受けて頷いた三人は無言で立ち上がると各々の準備に入る。箒の紅椿に関しては束が直接調整をすると言ったため、箒のみが別れて残る専用機持ち六人は連れ立って部屋を出る。

 

「まさか、こんな展開になっちゃうなんてね……。織斑くん、大丈夫?」

「大丈夫って?」

「いや、確かに篠ノ之博士は君と篠ノ之さんの二人で十分って言ってたけどさぁ。正直僕も、楽観視が過ぎると思うんだよね」

「あぁ、それか」

 

 案ずるようなシャルロットの言葉に一夏は詰まらなそうに鼻を鳴らす。

 

「こうなったらもう仕方ないだろ。責任者の姉貴がそうと決めたんだ。なら、俺は黙って自分の仕事をするだけさ」

 

 言って、一夏は僅かに俯く。

 

「それに、姉貴が出たくても出れないんだ。なら、それは俺がしなきゃならんだろうよ」

 

 俯いたまま低く呟かれた言葉は連れ立って歩く全員の耳に入ったが、その言葉にどのような意味と意図が込められていたのか、察することができたのは一夏と千冬を取り巻く事情についてある程度把握しているラウラだけだった。だがラウラも、二人の極めてプライベートに関わり、なおかつ取扱いに非常な慎重さを要することだと分かっているため、悟られないように顔を僅かに曇らせるだけで何も言おうとはしない。

 

「意思があるのは結構ですが――」

 

 六人の先頭を切って歩くのは一夏だが、その隣に並ぶ形でセシリアが歩いている。いつも通り、スッと背筋を伸ばした綺麗な姿勢で歩きながら不意に彼女は口を開いた。

 

「あまり気負い過ぎないことを勧めますわ。言われるまでも無いかもしれませんが、不必要な力みはいざという時に足かせとなります。能天気も考え物ですが、あまり張りつめすぎないようにしてくださいな。そのために、わたくしも出るのですから」

 

 セシリアの言葉には少人数での実戦任務、そのメンバーに選出されたことへの緊張はあまり感じられない。むしろ、己の責務を理解し、それを十全に全うしようとする確固たる気概を感じるくらいだ。

 

「分かっているさ。ただ、悪いな。キツい仕事に巻き込むことになって」

「お気になさらず。軍用ISの暴走、放置すればどれほどの被害が出るかは火を見るより明らかですわ。そしてその時に被害を蒙るのは無関係な無辜(むこ)の人々。それを守ってこそ、貴族というものです」

 

 高貴なる者の務め(ノブレス・オブリージュ)、幼少の頃より貴人たらんと教育を施されてきたセシリアの信念である。豊富な財、高い立場、それらは決して彼女だけで成り立っているわけではない。多くの、それこそセシリア自身は顔も名前も知らないだろう者達も含めて、彼女に尽くしてくれる者達の支えあってこそのもの。

故にセシリアは上の立場に立つ者としてそれに報いねばならない。同時に位の高さに見合う徳の高さ、誰に向けても胸を張れる振る舞いをしなければならない。その信念を己を律する主柱としてきたからこそ、セシリアは無関係な人々が災禍に晒されるかもしれない状況を防ぐための作戦への参加に否を唱えるつもりは欠片も無かった。あるいは、一夏や箒以上に作戦遂行への気概に溢れているのではないかと、その口調から思うほどだった。

 

「……スマンな。今回は、大きく頼るかもしれない」

「先ほども言ったでしょう? お気になさらずと」

 

 一夏も今の状況は十分に把握しているため、声にはやや殊勝さが含まれている。常の、それこそ不遜とも言える態度からはかなり想像しにくい姿だが、それを茶化す者はこの場にはいなかった。

 

「本来であればこのような任務、本職である私が先槍となるべきなのだが。いかに教官の命令と言えども、ただ待つだけというのは不甲斐なさを感じるな」

 

 悔しさを滲ませたラウラの言葉は待機を命じられた他の三人も気持ちを同じくするところがあるのか、言葉にはしないものの何かしらを感じているような表情をする。

 

「言っても仕方ないさ。もう決まったことだ。――となれば、後は俺ら次第だ」

 

 落ち込み気味な級友たちを励ますつもりなのか、一夏は力を込めた声でやり遂げると言外に宣言する。敢然とした表情をしていた彼だったが、不意にその顔に憮然とした色が現れた。

 

「ただ気になることがあるんだよなぁ」

「気になること?」

 

 首を傾げたセシリアに一夏は頷くと言う。

 

「なんかさ、臭うんだよな」

「エッ!?」

 

 一夏が言った瞬間、先ほどまでの毅然とした姿から一転、慌てた様子でセシリアがあたふたとする。

 

「そ、そんな……、身だしなみは完璧のはず、昨夜もきちんとお風呂に入らせて頂きましたし……。ハッ! もしや香水をつけすぎたのでしょうか……!」

「あーいや、ごめんオルコット。俺が言ったのはそういう直接的なことじゃなくてね。もっとこう抽象的というか、とにかくお前の身だしなみに関しちゃ文句ないから安心しろ」

 

 臭うという言葉が自分のことを指していると早合点して慌てたセシリアに一夏がフォローを入れる。不意に訪れた緩んだやり取りに思わず誰もが小さく噴き出す。だが、そんな笑いもすぐに仏頂面に戻った一夏の姿に引っ込んでいく。

 

「キナ臭いという意味、そうだろう? 織斑?」

「あぁ」

 

 確認するように問うてくるラウラに一夏は頷く。

 

「いやさ、お前らだってそれなりに、というか間違いなく俺なんかよりずっと(ガク)があるんだ。気付いていてるかもしれないんだけどさ」

 

 そこで一夏は一度言葉を切る。そして軽く嘆息すると、再び口を開く。

 

「いきなり絶賛雲隠れ中のIS開発者が白昼堂々登場、と思ったら実妹に最新ISを専用機としてポン、と思ったら今度はそこに米軍の新型機が暴走事故でその開発者サマは実妹をがっつり押しメンアピールだと? もう妖しさがダブリーの倍満だろ」

『あぁ……』

 

 一夏の言葉に聞いていた五人は揃って何とも言えないような反応を返す。

そう、彼女たちとて感じていたのだ。この事件から漂うこの上ないキナ臭さを。ただ、言わずにいただけなのだ。

 

「織斑くん、気持ちは分かるけど」

「あんた、それをわざわざ言うのは今更よ」

 

 簪と鈴の言葉に一夏は、だよなぁと腕を組みながら言いつつため息を吐く。

 

「ですが、それも所詮は憶測。疑わしいというお気持ちは分かりますが、決めつけで憤るのはエレガントではありませんわね」

 

 諌めるようなセシリアの言葉に一夏は分かっていると返す。

 

「大丈夫だよ。仕事見間違えるようなボケはしない。まずは福音を黙らせる。――フッ、そうだよな。後のことは、その時になってから考えれば良いや」

 

 そして一夏は己に喝を入れるようにパァンッと両の手で自分の頬を張る。

 

「さ、て、と、気合い入れて行くとするか」

 

 そうして歩幅を上げる一夏は、口元に挑戦的な笑みを形作りながらも、瞳の奥に狙いを定めた猛禽のごとき光を湛えていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ではこれより作戦を開始する』

 

 ビーチの一角に各々の専用機を展開して立つ一夏、箒、セシリアの三人に指令室からの通信越しで千冬の声が届く。

 

『再度確認だ。作戦の基本は篠ノ之の紅椿の速力と織斑の一撃を要とした短期決戦だ。オルコットには二人の各種補助を行って貰う。基本は奇襲で一気に決める形だが、仮に継続的な戦闘状況に移行する場合は現場の状況に応じて適宜対処をしろ。なお、その場合の行動に関してはオルコットと織斑が主立って決めろ。篠ノ之、お前はまだ経験が浅い。二人を、特にお前たち三人の中では特にキャリアがあるオルコットを頼っても誰も何も言わん。良いか、三人。任務遂行も確かに大事だが、まずはお前たちの安全だ。そこを忘れるな』

 

 千冬の言葉に三人揃って了解の返事を返す。そして千冬の号令の下、一斉に動き出す。

 

「じゃあ箒、現場までの足役、頼むぞ」

「あぁ、心得た」

 

 先頭を行くのは紅椿、正確には攻撃役の一夏を乗せた紅椿が駆ける。その少し後ろをセシリアが続くという形だ。

紅椿の装甲に手を掛けながら、一夏は後ろから箒の顔を見る。ブリーフィングの時のような過ぎた緊張は見受けられない。だが、やはり確認をしておくことにした。

 

「箒、大丈夫か?」

「あぁ」

 

 まず返ってきたのは簡素な返事だった。

 

「大丈夫だ。確かに私はお前たちには及ばんだろうが、それでもやらねばならないことは全力で取り組む。少し複雑だが、紅椿も、姉さんの調整も見事としか言えない。それが私の手にあるのが、せめてもの幸いだ。だから、絶対にやり遂げる」

「そうか」

 

 目的達成への強い意志が籠った言葉に一夏は静かに頷く。そして二人に背後からセシリアの声が掛けられる。

 

「お二人とも、こちらの準備はできましたわ。何時でもいけます。織斑さん、合図はあなたが」

「あぁ、分かった」

 

 セシリアにスタートのタイミングを委ねられた一夏は、気力を充実させるように深呼吸を一度だけする。そして、眼前に広がる蒼穹に睨み付けるような視線を向けた。

 

「さて、一つ米国野郎(ヤンキー)の鼻っ柱を叩き折りに行くとするか」

 

 その言葉に、紅椿とブルー・ティアーズのスラスターが加速を始めるための唸りを上げた。

 

「出撃ッ! ミッションスタート!!」

 

 そして大量の砂を巻き上げながら三機のISが飛翔し、その軌跡がトリコロールを描きながら目標へ向けて突き進んでいった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 多分次回は福音戦前半からちょっと旅館でのアレコレとかその辺でしょうね。
年内にというのは多分無理そうだから、早くても年明け一週間以内くらいでしょうか。早ければ、ですが。
 となると必然的にこれが今年最後の更新になるかもしれないわけで。
気が付いたらこっちに移籍して早一年と数か月ですよ。だのに全然話進んでないし。
ただ、そんな状況でも投げずに何だかんだでここまで続けられたのは、やはり読者の皆様方の日頃のご愛顧あってのものと思います。拙い作品ではありますが、もう一つの楯無ルート共々、今後もご贔屓のほど、よろしくお願い致します。



 原作のセシリアだって好きですよ? 序盤のアレは、まぁギー○ュみたいなものとして軽く流すとして。でも、貴族とかそういうのらしく真面目ちゃんをやってるセシリアだって十分良いと思うんです。
 あぁ、そういえばアニメ二期もなんか終わっちゃいましたね。とりあえず喋って動いてる更識姉妹が見れたから良しとして、すごく簪ちゃんがプリチーでしたね。和服、すごく良かったです。

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