IS学園VS学園都市   作:零番隊

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この物語は「IS インフィニット・ストラトス」と「とある魔術の禁書目録」のクロス作品です。



IS学園襲撃編
プロローグ 二大科学


IS、正式名称「インフィニット・ストラトス」。

宇宙空間での活動を想定し、開発されたマルチフォーム・スーツ。

開発当初は注目されなかったが、「白騎士事件」によって従来の兵器を凌駕する圧倒的な性能が世界中に知れ渡ることとなり、宇宙進出よりも飛行パワード・スーツとして軍事転用が始まり、各国の抑止力の要として運用され始める。

しかもISは何故か女性しか起動させることが出来ず、理由は製作者の篠ノ之博士すら分かっていないらしい。そのため世の中には必然的に女尊男卑が浸透していくことになる。そして現行、世界最強の兵器はそのIS。つまり世界のパワーバランスはISの保有数とそれをより高い技術で操れる担い手、すなわち女性の数で決まる。

しかし、その中にも例外が存在していた。

「学園都市」

東京西部に位置する完全独立教育研究機関。

学生が人口の8割を占める学生の街にして、外部より数十年進んだ最先端科学技術が研究・運用されている科学の街。学園都市独自の科学技術によりISとは違う軍事力を保有している。総面積は東京都の約3分の1に相当する巨大都市で、人為的な超能力開発が実用化され学生全員に実施されており、超能力開発機関の側面が強い。学園都市では外みたいに女尊男卑じゃなく能力のレベルで優劣が決まるので。学園都市の人間の殆どがISに興味がない。

学園都市の科学技術や能力開発等の情報は極秘機密に当たるため、警備体制は非常に厳重である。基本的に都市内外は自由に出入りできず、内部の学生でも外出許可を受け取るには申請書類や発信機付きナノデバイスの注射など様々な条件が必要であり、外部の人間は厳重な審査を通った関係業者や学生の肉親にしか許可証が発行されない。さらに学園都市外周は高い壁で囲まれ、外壁上部は常に警備ロボットが巡回し、内部も人工衛星や監視カメラなどによって監視されている。

そして、似たような組織が存在している。

 

「IS学園」

IS操縦者育成用の特殊国立高等学校。操縦者に限らず専門のメカニックなど、ISに関連する人材はほぼこの学園で育成される。また、学園の土地はあらゆる国家機関に属さず、いかなる国家や組織であろうと学園の関係者に対して一切の干渉が許されないという国際規約があり、それ故に他国のISとの比較や新技術の試験にも適しており、そういう面では重宝されている。ただしこの規約は半ば有名無実化しており、全く干渉されない訳ではないというのが実情である。

 

学園都市とIS学園。

全く違う、しかし同じ科学の象徴。

二つの科学が交差するとき、物語は始まる。


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