巨人の世界に現れた忍達。   作:ラリー

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5話 始まり

「では、じっとしていてくださいね……」

 

「……」

 

手を患部にかざすだけで治る摩訶不思議な治療。

キースは驚いてばかりではきりがないと考え、もう気にしないようにしている。

キースの部下達もこの治療に驚いているものも少なくなっている。

おそらくキースと同じように悟ったのだろう。

 

「では、全員の治療が終わりましたので退室してください。」

 

ピンク髪の少女に再び連れられ、先程白(ハク)と別れた待合室とやらに戻る。

 

「では、私の案内はここまでという事で失礼します」

 

待合室に戻るとピンク髪の少女は一礼して去っていった。

そしてピンクの少女が見えなくなると、白がやって来てこちらに話しかけてきた。

 

「皆さんお疲れ様です。治療の後は城のほうで里長である火影様と会談をしていただき

ますがよろしいですか?」

 

「ああ、構わない。こちらもそうしたかった所だ」

 

「では、火影様の準備が出来るまで

これから案内する城の客間でお待ちください」

 

こうして再びキースは白に連れられ、歩き出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃ケイゴは……。

 

うーむ。

やはり、里長なんだから威厳のある格好のほうがいいよな……。

 

タンスから自キャラを着せ替えさせるための服や装備を取り出し

どんな格好で会談をするのか悩んでいた。

 

自分の容姿は数時間かけて作った最高傑作だ。

それに合って尚且つ威厳のある衣装を考えなければならない。

どうしたものか……。

 

 

(※イメージはとある死神の無月Verもちろん包帯や刺青みたいな物はなし)

 

とりあえず初代火影の戦闘服でいいか。

服じゃなくて甲冑だけど……。

 

 

お着替え中の為しばらくお待ちください。

 

 

 

腰には草薙の剣(サスケVer)を装備し、これで完成。

うん。これは中々……。

って、自分に見とれている場合じゃないな……。

若干ナルシストになっていたがこの後の事を思い出し正気に戻った

俺は、さっそく会談を行うために応接室へと向かうと同時に近くに居た忍

にお願いし、白に調査兵団を応接室に案内するように伝令をしてもらった。

さて……どんな会談になることやら……。

 

 

843年。

 

調査兵団は、壁の外で特殊な力を持つ忍者と呼ばれる者達に助けられ

彼等の集う里に案内される。

 

その里は彼等の想像を遥かに超えた場所だった。

見たことのない食べ物に施設。

 

混乱しながらであるが、調査兵団団長キース・シャーディスは

里の長、火影と呼ばれる男と会談をはじめた。

 

同盟および、技術交換について話し合うが話は難航。

彼の言葉を簡潔にすると…

 

役に立たない技術はいらない。

 

同盟の方は後日、調査兵団に国へと案内してもらい王と会談して決めると前向きな発言を残し、

会談は終了した。

 

この出会いは人類の進撃の一歩となるのか……。

それとも…人類が滅びる時が早まっただけなのか……。

答えは誰も知らない。

 

 

 

 

 

「ククク、イエーガー…。まさかあんな所に居るなんて…。」

 

「どうしますか?」

 

「今は、放っておく事にしましょう。それよりも奴が盗んだサンプルを

復元することが最優先。奴を殺すのはその後よ。」

 

「了解しました」

 

 

 

 

「ククク、イエーガー。あなたには地獄を見せてあげるわ……。

ぜいぜい今を楽しんでおきなさい。ククククク……」

 

 


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