マテリアルズRebirth   作:てんぞー

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 心折設計。決戦系か絶望系BGMで聞くといいかも。せんせーはsilent bibleでしたねー……。


ゴーン・アンド・ロスト

 空へと浮かび上がり、シュテルとレヴィと同じ高さまで浮かび上がる。そうしている間に吹き飛ばされた海水は均等に伸びる様に、開いた穴を埋める。数秒後、完全に海に沈んだ研究所の上で、浮かびながらクローンの二人と正面から敵対する。シュテルもレヴィも既に戦闘態勢に入っている。だからこちらもそれに応える様になのははレイジングハートを構え直し、そして、

 

「タスラム、ハウス」

 

『What the hell』(なんだと)

 

「アレ? 空中戦の方が使いやすいんじゃないんですか?」

 

「射撃魔法の適性が高けりゃあいいんだけど人並みだしな、こんな広い空間で飛行の得意なやつに当てられるかよ。狭い場所だから当たったんだよ狭いから。得物は使えても魔法はそこそこ。ほんと惜しい。マジ惜しい。あと少しだけなんで才能くれなかったんですかねぇ、神様は才能の返却を求める」

 

「何かホロウィンドウ出してますよベーオウルフが」

 

 それを確認する。

 

 ―――業務外。

 

「クソがぁ!」

 

 ホロウィンドウを叩き割りながらタスラムを再び待機状態へと戻してポケットの中に突っ込む。これだけ広いと避ける場所が多すぎて追いつめる事にすら使えない。だからここからは相手のフィールドで格闘戦を何とかしかけないとならない。非常に面倒な話だ。なるべく残る形でシュテルにダメージを叩き込んだが、それでもここは彼女のフィールドだ―――1対1なら絶対に勝てない。

 

 ここはなのはを全力で立たせない限り勝てない。

 

「というわけでマジで頼むぞ。正直な話、接近できない限りは一切ダメージ叩き込めないんで」

 

「解っています―――ここは私の戦場でもありますから」

 

 そう言ってレイジングハートを構えるなのはの姿は頼もしかった。この戦いがどのような結末を迎えようとも、彼女がそれに対して後悔を抱かない事を祈り、持てる魔力を全て身体の強化と肉体の再生へと叩き込み、

 

「……!!」

 

 前進する。素早く反応するのはレヴィとシュテル、両方だ。敏感にこっちの動きを察して二人は当たり前と言っては当たり前の動き―――二手に分かれる。シュテルが後ろへと下がり、レヴィが迂回する様に大きな動きで、しかし素早くなのはと向かってゆく。戦闘は前と同じように一対一へと持ち込まれようとしている。それをさせてはいけない。相手はこのフィールドを得意としており、此方側はなのは一人だけだ。押し込まれるのは見えているからこそ、邪魔をしなくてはならない。

 

『Flash』

 

 閃光のように動くレヴィを邪魔する様にその正面へと一気に回り込む。レヴィの動きはやはり早い、が、その分騙しが存在しない。前へと割り込む事だけは簡単だ。だがそこからが問題だ。

 

「ハハッ!」

 

 レヴィは楽しそうに笑い声を上げながら突進してくる。バルフィニカスを目視できない速度で振るうのを腕の動きを先読みして薄皮の一枚を斬らせるところで回避する。そしてそれに合わせる様に拳を叩き込もうとする。だがその瞬間にはレヴィは既に弧を描くような動きで宙返りし、大きく距離を開けている。これがまだ地上であれば追いかけ、追撃をかけるのも難しくはない。だが相手が空という広大なフィールドでヒット&アウェイという選択肢を取っているのが非常に面倒だ。追いつく術がない。

 

「正直な話、お兄さんは一番戦いたくないタイプだね。才能とか適性とか魔力を油断することなく工夫と罠で殺すタイプでしょ? 少しでも慢心したり得意げになったりしていれば掴まれる。そして捕まえたら絶対死ぬまで放してくれないでしょ? それはそれでロマンチックだけど、僕は最強だから負けてあげられないんだよね!」

 

「馬鹿の癖に良く考えやがる!」

 

「僕そこまで馬鹿じゃないもーん!」

 

 体を素早く動かすが、その倍速でレヴィは襲い掛かってくる。正しくフェイト・T・ハラオウンという少女のコピーであると理解できる。あのデスサイズの姿のデバイス、命を刈り取るような動き、死神と評価されても全く不思議ではない。

 

「何とかしろよ! 友達のコピーだろ!?」

 

「バインド設置して砲殺しただけですよ私!!」

 

 駄目だこの子、砲撃しかやってねぇから参考にならねぇ……!

 

 レヴィのヒット&アウェイの攻撃を体を微かに斬らせる事へととどめながら、なのはとシュテルの戦況を見る。同タイプ、同資質の魔導師。やはり発生するのは砲撃の打ち合い。互いにサイドステップを取り、わざと動きの後に硬直を生む事で相手の攻撃を誘っている。そして相手が砲撃を打ち込むと素早くそこから体をズラしてショートバスターを叩き込む。そうやって刹那の見切りと砲撃を交互に打ち込む事によって互いに砲撃を叩き込みあう砲撃戦を繰り出している。だがその距離も最初と比べて大きく狭まっている。近いうちにどちらかが被弾する。

 

 瞬間、

 

「余所見はいけないよ! ちゃんと僕を見なきゃ」

 

「がっ」

 

 瞬間、体に斬撃が届く。何事かと意識を全てレヴィへと向かって集中させる。そうやって視線を送って認識する変化はレヴィの姿だった。その服装が前よりも軽く、少なっている様に見える。いや、話だけは聞いていた―――たしかスプライトフォーム。フェイトも同様の加速方法を得ていたとなのはから聞いていた。つまり、

 

「この瞬間の僕を忘れないで……!」

 

 2倍を超える加速をレヴィは得ていた。もはや目で追うという領域からは外れていた。全速力で体を動かすが、それを超える速度でレヴィは追いかけ、そして軽々と一撃を此方の体へと叩きつけてくる。それもすれ違うたびに叩き込んでくるのは一撃ではなく数撃。多くて五連撃まで叩き込んでくるほどの加速がそこにはあった。

 

「いてぇんだよ馬鹿!」

 

 攻撃のリズムに合わせ、避けられないタイミングに拳を振るう。が、レヴィはそれを目視してから体を大きくズラす。攻撃よりも早く体が動かせるのであれば到達するよりも早く避ければいい。極限の速度を追求したレヴィにだからこそ到達できる境地。

 

「馬鹿と言った方がバカなんだよ」

 

「いいや、馬鹿だね!」

 

「レヴィ!」

 

「―――!」

 

 レヴィの攻撃を受けながらもだいぶシュテルの方へと近づいた。それをシュテルは口に出して叫ぶことでレヴィへと伝え、そしてレヴィはその一瞬をシュテルに気を取られた。

 

 ―――要素は揃った……!

 

 フルンディングは必要ない。彼女たちを一番知っているのは己だから。解析なんて打ち込まずとも趣味も、私生活も、魔力の色も、そしてその波長も把握している。一撃を叩き込む準備は最初から完成している。

 

「砕け散れぇ……!」

 

 繰り出せる技の中で最速、回避不可能な無拍子、意識外からの拳撃を叩き込む。ヘアルフデネと比べれば威力は大幅に劣り、必殺と呼べるものではないが、それでも当てるだけなら絶対の信頼性を込める一撃。

 

「―――最!速! 腹! パン! レーゼル……!」

 

「がっ―――!?」

 

 拳が閃光を捉える。拳がレヴィの腹に直撃し、そしてくの字に体全体が折れ曲がる。空中は足場が非常に不安定なため、力は大分入りにくい。やはり殴るなら地上だな、とどこか思いながらも全力で拳を振り抜く。スプライトフォームは爆発的な速度を得る代わりに大きく防御力を殺す姿。それは此方のネイリングと非常に似たコンセプトのフォームだ。データで言えばバリアジャケットの保護は半分以下へと落ちている。間違いなく常人なら腹を突き破って粉砕する様な一撃をレヴィへと叩き込んで吹き飛ばす。

 

 だがそれを受けて短く吹き飛んだレヴィは体を回転させ、口から血を吐き出すとそれを手の甲で拭う。今の一撃は腹ではなく胸へと叩き込んで心臓を潰せば良かったのではないかと一瞬だけ後悔する。体勢を立て直し、シュテルの横へと並び立とうとするレヴィを見る。

 

「痛い、なぁ、もう……」

 

「気を付けてくださいレヴィ、イストは思ったよりもやり口が悪辣です」

 

「―――えぇ、ですからこういう事もします」

 

 そこには発射態勢を整えたなのはの姿があった。カートリッジは既に排出され、そしてレヴィと此方の動きに一瞬を取られたシュテルに対して隙を得たなのははその時間を全てチャージと発射の態勢に整えていた。短い時間だが、それでも収束に対して凄まじい才能を得ているなのはであるならば問題はない。高町なのは、最大の魔法がその砲口より牙を向けていた。もはやここまで発射態勢が整っていれば避ける事は不可能だ。シュテルもレヴィもバラけず、一箇所に固まり、魔力を高める。

 

「レイジングハート、エクセリオンモード―――フルドライブ……!」

 

「流石にちょっとガチすぎませんかねアレ」

 

「シュテるん! 壁は任せた! 僕たぶん触ったら蒸発するよ!」

 

「えぇい! 私はそこの肉壁ほど固くはないんですよ!!」

 

「さりげなく俺をけなすのやめね?」

 

「―――全力全開―――スターライトブレイカァァァァァアア―――!!」

 

 叫び声とともに逃れられぬほどに強大な魔力の奔流がシュテルとレヴィを一瞬で飲み込む。桜色の砲撃はそこで止まる事を許さず、そのまま二人のいる空間をぶち抜きながらそのまま海面へと衝突し、海を貫通する様に大穴を開ける。そのアクションに遅れるように半瞬後、法則が追いついて海は着弾点を中心に大きく海水を吹き飛ばしながら大地を崩壊させてゆく。その姿を言葉として表すのであれば”暴力”の言葉がふさわしい。圧倒的暴力。何もかも飲み込み、そして消し去るだけの暴力。改めてSランク魔導師、そしてストライカー級という人種が別次元の生物である事を悟る。こんな物を非殺傷設定なしで撃った日には本当に一国程度簡単に滅びる。

 

「フィニイイイッシュ!!」

 

 魔力を吐き出す様に放った一撃は海底の着弾点から半球状爆発を起こし、全てを飲み込みながら広がって行く。そしてその爆発の中に浮かび上がる黒い二つのシルエットを目撃し、ここが勝負の分け目であることを理解する。素早くなのはの前へと移った瞬間、

 

「集え明星、全てを焼き尽くす焔と化せ―――!」

 

 それは放たれた。

 

「真・ルシフェリオン、ブレイカァァァァ―――!!」

 

 なのはのスターライトブレイカーとほぼ規模が変わらない、炎の砲撃が此方を包み込む。凄まじい炎が体を覆うのと同時に、背中になのはを張り付けさせる。全身でシュテルの放った最高の砲撃を耐える。口を開けばその瞬間に炎が入り込み、身を内側から焼き殺すという極悪な砲撃。それを歯を食いしばり、ただひたすら痛みを耐え、魔力を全て使ってこらえきる事から始める。

 

「頑張って……!」

 

 ―――あいよ……!

 

 背後に体を張り付けるなのはからカートリッジの排出音を聞く。そしてそれに呼応するように大量のカートリッジを排出し、そして拳を握る。

 

『Genocide blow』

 

 口に出すことなく叫ぶ―――ヘアルフデネ、と。

 

 終わりの見えてきた砲撃は鏖殺の拳と共に吹き飛ぶ。そうして炎の嵐は終わりを告げる―――だがもはや此方にはその二発目を受け止められるだけの力はない。今ので俺はほとんどの力を使いきり、身体は満足に動かせない。だからこそ、

 

「フルドライブモード! ―――行くよ、僕の奥義!」

 

 これに耐えれば俺達の、

 

「勝ちだぁ―――!!」

 

「雷刃封殺爆滅剣―――!」

 

 頭上からレヴィが凄まじい雷光を刃の様に振り下ろしてくる。それに対して無理やりにでも体を動かす。魔力を全身に糸の様に張り巡らせ、そしてそれで体を縛り上げる。そして筋肉ではなく、その糸を動かす事によって意識で体を動かす。シュテルの一撃でほとんど体力を持っていかれたが、精神力だけは今も漲るほどに残っている。だから意識で糸を動かし、体に命令する―――盾になれ、と。

 

 そしてレヴィの必殺を完全に受け止める。全身を雷が駆け抜け、神経を焼き尽くすような錯覚を得る。だがそれでも、意識は飛ばない。頑強さだけならまだ自信がある。まだ、プレシアテスタロッサの電撃の方がはるかに極悪だった。だから意識はそのまま、体は動き、

 

「行きます……!」

 

 なのはがレイジングハートを振り上げる。スターライトブレイカーで消費された魔力。空間に拡散されて散らばったそれはカートリッジのロードと共に、ルシフェリオンブレイカー中に既にかき集められていた。

 

 ―――空に。

 

 そうして空は桜色に染められていた。なのはの魔力と、レヴィの魔力と、俺の魔力と、そしてシュテルの魔力で。拡散し、散ったそれをなのは戦闘中ずっと収束し、溜め込み、そして隠してきた。この瞬間、大技ラッシュが終わった瞬間に発生する大量の魔力消費を狙って。

 

「ミーティア・エンドォォ―――!!」

 

 限定的なフルドライブモードから発する大技を放った直後に発生する完全な硬直、その後の隙を狙って放たれた砲撃魔法が天から降り注ぐ。今まで溜めこんだ魔力を全て消費する様に、シュテルとレヴィを狙って砲撃の雨が降り注ぐ。その一撃はスターライトブレイカーには届かないだろうだがそれは一撃ではなく、複数。文字通り連続の砲撃を叩きだしているのだ。

 

 元々防御力の低かったレヴィはそれをまともに受け、意識を半分失う様に落ちてゆく。

 

 だが、

 

「―――それでも、私はっ!」

 

 シュテルが全身で砲撃を受け止めながら全力で此方へと向かってくる。体を操りながら一気にシュテルへと向かって接近し、そして

 

「―――かっ」

 

「……」

 

 簡単にシュテルの首を掴む。狙いは必殺を放って完全に動けなかったなのはだったのだろうが。その為の盾、その為の俺。フルドライブモードを使わずにいたおかげで動きに対応できた。シュテルを首で掴み、その存在を確保する。そのボロボロの姿は見ていて気持ちのいいものではない。

 

 首を掴んだことで、シュテルの全身から力が抜ける。魔力を使うのもやめ、飛行魔法が解除されて体を首でぶら下げる形となっている。その姿を無言で続ける。

 

「イスト、私はレヴィちゃんの方を確保してきます」

 

「……あぁ」

 

 この少女達の運命を解ってはいないなのはがレヴィの方へと向かう。視線をシュテルへと向けたまま耳を澄ませば下の方へ降りて行ったなのはとレヴィの声が聞こえてくる。

 

「えーと、レヴィちゃんでいいですよね? 大丈夫ですか?」

 

「だ、大丈夫……っていいたいけど体が全く動かないなぁ……あ、あと僕に敬語はいらないよ」

 

「じゃあバインドで引き上げるね」

 

「僕の扱い雑だなぁ……」

 

 今まで盛大に殺し合っていた仲だというのに、なのはは親しく接していた。……ここらへんはなのはの持ちうる才能というやつか、もしくは仁徳というものか、そうやって誰とでも打ち解けられる才能は実に羨ましいものだ。若いからこそできる事なのだろうか。

 

「イスト」

 

「おう」

 

「教えないんですか?」

 

「残酷な話だが―――」

 

 ―――高町なのはは一回、死を感じた方がいい。

 

 まだ若いうちに、将来がある間に、まだ遅くない内に。失敗と挫折だけではない。この管理局の闇を、管理局が綺麗じゃないと言う事を、それを見なくてはいけない。―――その為の6隊でもある。本局よりのウチの舞台はそういう管理局の闇を理解しながら利用し合って生きている。場合によっては犯罪者の殺害なんかも結構やる。運よくなのははまだそう言う場面にはあってはいないが、そろそろそれを見せなくてはいけなかったころだ。だとすれば都合がいい話だ。

 

「卑怯な人ですね。私とレヴィを利用するんですか」

 

「悪いな」

 

「なら許します。この短い時間は百年の語らいよりも意味ある時間でしたから」

 

 そしてシュテルは言った。

 

「心臓の横5センチの所に爆弾があります。摘出は不可能です」

 

「解った―――じゃあな」

 

「えぇ、さようなら、家族だったかもしれない人」

 

 右手をシュテルの心臓へと突き刺し、そして爆弾ごとそれを引っこ抜き、手の中で握りつぶす。爆発が手の中で生じ、血が流れるがそれは本当の痛みと比べて些細な事でしかない。

 

 

                           ◆

 

 

「―――え?」

 

 上を見上げれば、シュテルの心臓を握りつぶすパートナーの姿がそこにはあった。空からシュテルとイストの血が落ちてきて頭にかかる。それを見て思わず叫びそうになるが、その前にそれを引き留める声がする。

 

「ねえ、僕のも抜いてくれないかなぁ」

 

 それはレヴィの声だった。バインドによって縛り上げ、魔力封印も施した彼女の姿を見て何を、と口にしようとして、レヴィは話を続ける。

 

「僕も出来たら形を残したいんだよね。うーん、でもなのはじゃ無理なのかな」

 

「何を……!」

 

 そしてレヴィは笑みを浮かべる。

 

「羨ましいなあ、”シュテル”は―――形はそのままだもん。ごめんね、でも恨むよ。なんでシュテルみたいに僕の事を殺してくれなかったの―――?」

 

 そう言って、

 

 レヴィの体が小さく爆ぜた。

 

 目の前で起きた出来事に対して脳が働かない。

 

 目の前にいた少女の姿が、足りない。

 

 あるはずの部分が欠落している。

 

 人間として、パーツが足りない。

 

「ぁ……」

 

 ―――そして、

 

「―――逝きおったか、馬鹿者共め……!」

 

 絶望に染まった王が死を纏って現れた。




 そんなわけで地獄のスカリエッティ研究所も次回で終了です。そうしたら舞台はミッドと、そこに住む人々へと変わります。

 ねんがんの なのはの れいぷめ だ!

 いやぁ、長かった。もう44話目かぁ……。

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