バカとテストと恐怖心 作:愚龍
※キャラ設定の枠に新しくep.0を加えました。短いですが興味のある方はお読みください。
「あはは、許さないですって?アキごときがそんな口叩けると思ってるのかしら?」
「さあ、遊びましょう明久君。久し振りだから加減を忘れてしまいましたが・・・楽しければそれでいいでしょう?」
『・・・本当に遊ぶんだな?』
「ええもちろん。ま、アキにとっては遊びにならないかもしれないけれどアハハッ」
『・・・・クソ餓鬼ども・・遊ぶ前にひとつ言っておいてやろう――【俺】はお前らの事大嫌いだ、死ぬほどな』
「アァキィィ?本当に自分の立場が分かってないみたいねぇ?大人しく【遊ばれて】いたら両腕で我慢してあげたのに・・ウチらのことを嫌いと言ったこと後悔させてあげるわ・・っ」
「うふ、うふふふっ明久君が私を嫌うわけないでしょう?だってこんなにも・・優しく接してあげてるじゃないですかぁ。前言撤回してください・・いえさせてあげます。無理やりにでも」
『死ね。餓鬼どもが・・俺がお前らを地獄に叩き落としてくれる』
「このッ・・!行くわよ姫路!」
―――結果としては圧勝だった・・・明久の。
床にうずくまる二人。
『次は何して遊ぼうか・・ああ、そうだ。今までお前らに受けた【遊び】をやるか・・お前らに対して』
『最初は・・鈍器で殴られたっけか?――ちょうどここにハンマーもあるし、【人を殴る遊び】から始めようか。まずは美波、お前からだ』
「や・・待って、そんなんで殴ったりしたら死んじゃうでしょ!?」
ピクッ
『お前がそれを言うのか?俺が何をされてきたと思っている・・・!?―――ああ、大丈夫だよ、美波。だってさぁ、これ遊びなんだし。自分さえ楽しければそれでいいんでしょう?じゃあ何も問題ないよね。ボク、今とっても楽しんでるから』
「お、お願い・・ッウチが悪かったk」
『は?絶対許さないから。そうやって言えば許してくれると思ってるわけ?何度その言葉で・・まあいい。反省してるなら大人しく遊ばれてろよ』
「い、いやぁぁああああっ」
ガラガラッ
「明久!!」
「スライム、明久君を抑えてください!」
明久がハンマーを振り上げた瞬間、教室に飛び込んできたのは雄二と見知らぬ男だった。
それを認識すると同時にまとわりつくぶよっとした感触に思わず眉をひそめる。
『誰だお前は?俺の邪魔をするな』
「間に合って良かったです。もう少しで犯罪になるところでしたね・・・ああ、明久君のお姉さん
ですが」
『・・・・間に合った、だと?お前も・・お前もこの女の味方か!許さねえ・・コイツの味方は全員殺してやるッ』
「明久落ち着け!コイツはお前の・・っ」
「雄二君。今の彼には何を言っても無駄でしょう・・先生、彼を押さえていてくれますか?」
彼がそういうと同時に入ってきた教師の数はざっと数えても十数名程度はいた。
「吉井君・・!少しだけですから大人しくしてください!」
『何をする!離せ人間ども!!あいつが俺に何をしてきたかッ知らないわけではないだろう!!』
「だからこそ、ですよ。今は大人しく眠っていてください・・狼鬼さん」
『――――っ貴様何を嗅がせ・・た・・』
ガク・・ン
「・・やはり即効性の睡眠薬を持ってきたのは正解だったようですね。で、美波さん?でしたか、貴方は・・ああ、気絶してしまいましたか・・仕方ありませんね」
「おい・・八草、まずいぞ!」
「どうしました?雄二さん」
「・・・姫路がいない―――ッ」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「うふ、うふふふっ、本当にお馬鹿さんですねえ・・美波ちゃんに執着するから私が逃げたことにも気付けないんですよ・・。さぁ、今日の仕返しは何にシマショウカ――ウフフフッ♪」
to be next・・・
どうも、愚龍です。楽しんでいただけたでしょうか?
どうやらうちの美波ちゃんはハンマー振り上げられた程度で気絶しちゃうような弱っちい子だったようです。庇護欲わきました?・・・(笑)
感想、コメントいつも励みになっております。今後ともよろしくお願いいたします!!