バカとテストと恐怖心   作:愚龍

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※えーと、閲覧注意です。なお、先日から続いている美波さんの暴言はスルーしてください(涙目




第27話

 

 

――《明久くんは友達でもなんでもない》――

 

 

明久&狼鬼side

 

 「っ――!?」

 

 『お、おい!どうした明久!?』

 

 「・・・こ、こは?姫路さんは・・・なんで――」

 

 『明久っ落ち着け!ここはお前の家で、お前は今ベッドで寝ていたんだ』

 

 「あれは・・夢、だったのか・・良かった」

 

 『なあ、どんな夢を・・・』

 

 「・・・・多分、小っちゃかったから小学生だった頃だと思うんだけど―――」

 

 

 

 ―――ん・・ここは?っていうか、あれは・・僕?ここ、僕の小学校?全然記憶にないや。

 

 《瑞樹ちゃん!おはよう!》

 

 へえ・・瑞樹ちゃんって呼んでたんだ・・僕

 

 《あ、明久君。おはようございます》

 

 普通に笑ってる・・初めて見たな。

 

 

 

 「そのあともいろいろ話してたんだけど、そしたら今までのにぎやかだった教室からいきなり場面が変わって・・

 

 ――《明久くんは友達でもなんでもない》――

 

 そう言われたよ。そこで目が覚めたんだ」

 

 『夢の中でも姫路に――』

 

 「あれって僕の記憶だよね?やっぱりずっと昔から嫌われてたんだね」

 

 『それはちが――』

 

 「いいんだ、狼鬼。僕は大丈夫(・・・)だから。・・そうだ、今日は学校に行こうよ!久し振りに秀吉たちと話したいし」

 

 

 ―――ああ、明久・・《ソコ》しか思い出せなかったのか・・俺は薄れかけている記憶の断片を再生させる。

 

 その記憶には続きがあるんだぞ、明久?お前が思い出せなかった最後の言葉。

 

 

 

 

 ――《別に瑞希ちゃんが僕のことが嫌いでも、僕は瑞希ちゃんが好きだから》――

 

 

 

明久&狼鬼side out

 

 

八草信玄side

 

 「ここが・・学園ですか」

 

 「そうですが・・どうかしましたか?」

 

 「あ、いえ・・何でもありません」

 

 「お待ちしておりました、八草さん、吉井さん。どうぞ職員室へ」

 

 

 

 

 「八草さんこちらへ」

 

 そう言って通されたのは職員室とは別の部屋だった。

 

 「玲さんはどうするんですか?」

 

 「吉井さんには何かと不便をかけてしまいますが学園で保護した方が一番安全かと」

 

 「やはりそうですか・・」

 

 「・・・・頼みますよ、八草さん。あなたが最後の希望ですから」

 

 「―――任せてください」

 

 

 

 「スライム、姫路さんと島田さんを見張りなさい。あと明久君にもついてあげてください。何かあったらすぐ報告するんですよ?」

 

 「さあ・・守り通して見せますよ、明久君を」

 

 

八草信玄side out

 

 

 

 

 

 「そろそろいいかしら」

 

 「私も、もう限界です・・」

 

 「放課後なんて待ってられないわね・・今すぐ会いに行くわよ―――Aクラスにいる・・アキに」

 

 

 

明久&狼鬼side

 

 「久し振りだなぁAクラス」

 

 『本当に大丈夫か?学校に来て』

 

 「大丈夫大丈夫、って、まだだれも来てないのか」

 

 『さっき連絡したばかりだからな・・ソファで横になってろ。また体調崩したら喋れなくなるぞ』

 

 「うーん・・それもそうだね」

コンコン

 

 「え、もう来たの!?誰かな?」

 

 『っ!?明久、そこから動くなッ』

ガラガラッ

 

 

 

 「元気だったかしら―――アキ?」

 

 「やっと会えましたね――明久君♪」

 

 

 「う・・・ああ・・っ!!」

 

 「ここに来るまで何人かコレで軽く殴ってきたけど・・生きてるわよね?」

 

 「ええ・・少しストレスがたまってたのでやりすぎましたが・・たかが20発ぐらいでは・・ねえ?」

 

 「さあ、遊びましょう――アキ」

 

その2人の手に握られていたのは・・

 

 血まみれになったハンマーだった。

 

 「ああ、そうそう。ウチら、アキのお姉さんにも遊んでもらってるの」

 

 「っ!?姉さんに何をしたんだ!」

 

 「ウチらは何もしてないわよ?ただぁ、今頃仲間がアキのお姉さんとなかよぉく遊んでるかもしれないわねぇ」

 

 「姉さんは関係ないだろ!?大事な家族に手を出すな!!」

 

 「うふふふっ、明久君ってば可笑しなことを言いますねぇ・・明久君が悪いんですよ?いつまでも私のものになってくれませんから・・大事な家族を失ってしまえばこっちに来てくれるでしょう?」

 

 「・・・・・・さない・・」

 

 

 

突如狼鬼・・いや、【裏】の明久に流れ込んできたどす黒い感情。

 

 『明久!?落ち着いてくれッこのままじゃ・・!』

 

 「あぁそうそう・・どうせならヤってから殺っちゃえばって仲間に言っておいたから」

 

 

――その言葉で――

 

・・・・最後に残っていた理性が完全に砕け散った。

 

 

 「お前ら、許さない』

 

 

 

 

・・・to be next・・・

 

 

 

 

 

 

 

 




どうも、シリアスな話から抜け出せなくなった愚龍です。

 どうでしょう、お楽しみいただけたでしょうか。前書きにも書いた通り、先日から美波が暴走してしまい、美波のファンの方には大変ご迷惑おかけしております。

っていうかあれだけ豪語していたのに簡単に明久と対面させるなよとか展開早くないと思っている方、僕もそう思います・・ホント文才なくて申し訳ないです。精進してまいります。



これからしばらくお休みに入るので、次回は早めに更新できそうです!そこだけが唯一の救いですね。皆様に楽しんでいただけるよう頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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