バカとテストと恐怖心 作:愚龍
姫路さんや美波に”お仕置き”と言う名の「暴力」を受けていた日々・・・
でもいつからか日常だと思っていた・・・
だから気づけなかった、
僕は自分の心が、肉体が崩壊しかけていることに・・・
吉井side
今日はいつもよりはやくおきたのでFクラスには一番乗り、のハズだったのだが・・・
「吉井ぃぃぃぃお前は何故満面の笑みで遅刻してるんだぁぁ!!」
「げ、鉄じ・・じゃないや西村先生、っていうか僕今日はすごく早くおきたんですけど?」
「そうか・・・じゃあ時計を見てみろ。」
「え? っうわぁぁぁぁぁぁぁ!?なんでこんな時間なんですか!?」
うわぁ もう9時過ぎちゃってるよー
「じゃあ、鉄人先生僕急ぐんで!」
僕はFクラスを覗く。ふむ、自習か・・・
ガラッ
「やぁ皆!おは「遅ぇよ!」」
「そうよ(ですよ)! 遅れたひとにはお仕置きよ(です)!」
「え、ちょっと待ってよ!なんでお仕置きされなきゃいけないの!?」
「うるさい!アキが悪いんでしょ!おとなしく腕を差し出しなさい!!」
「美波ちゃんの言うとおりです!吉井君が悪いんですよ!」
やられる、と思ったその時、
「まぁまぁお前ら落ち着け。」
雄二が助け舟を出してくれた。 僕はホッとした。
「っと、メンバーがそろったところで試召戦争の話をするぞ」
「アキ、後で覚えていなさい・・・!」
美波はまだ僕を懲らしめようとしているらしい・・・
雄二の話はろくに聞かずに僕は美波や姫路さんのことを考えていた。
美波は帰国女子だった。 クラスから浮いていたけど僕は話しかけた。
最初は友達になれたらと思っていた。だが、月日がたつほど、僕への暴力がエスカレートしているような気がするのだ。
最初は軽く頭などをはたく程度だった。だから僕はいいやと思っていた。FFF団に日常的に暴力を受けていたから。だが、日に日に暴力の程度があがっていった。今では、ともすれば死にそうになることもある。
だからいつからか僕は美波のことを避けるようになった。
姫路さんも美波と仲良くなってから僕に暴力を加えるようになった。
そんな日々を送るうちに心が、肉体が崩壊しかけていることにこの時の明久はまだ知らない・・・
to be next・・・
「なあ、明久。明日海に行こうか」
「え?うんいいけど・・でもどうして急に?」
「あー・・まあ、俺のためでもありお前のためでもある、かな?」
「僕のため・・?」
「ああ。なんか最近疲れているように見えてな・・俺の気のせいだったらそれに越したことはないが」
「・・・・」
どうも、愚龍と言います。
ep.0とは書き方が異なりますが次回からもこんな感じで書いていきます。よろしくお願いします