バカとテストと恐怖心 作:愚龍
《さぁ!間もなく決勝戦です!勝つのは明久か!?常夏コンビなのかぁ!?》
『フム・・・先輩?楽しませてくれるんですよね?』
俺は決勝戦まで上り詰めていた。
「ハッ、バカにするなよ明久?-俺たちは強いぜ?」
『じゃあさっさと始めようぜ』
《開始!》
どう出てくるか・・・そう思い観察していると、
「頑張ってくれ」「応よ」
『ほぅ・・・一人は体力温存しとくってか?中々知恵が働くじゃねぇか』
やや嫌味っぽくそう言ってやる。
「ふん・・・無駄口叩いてると痛い目見るぜ?」
静かに構えの姿をとりそういう先輩。
『はっ、痛い目見るのは先輩のほうっすよ?』
「・・・いくぞ!」
常(?)先輩はこちらにむかって一直線に向かってくる。それを阻止しようと大剣を持ち上げたその瞬間、
「甘いぞ明久ぁ!」
『・・・なっ!?』
常先輩の召喚獣が攻撃範囲内に入ってきた・・直後召喚獣が大きく横に跳び、わき腹に剣を突き出された。
『クッ』
ギリギリで攻撃を避け、大きく後ろに後退する。
「おいおい明久クンよぉ・・・!言動の割には防御がなってねぇじゃんかよぉ!」
『クッ・・・!?先輩?それ以上バカにするんだったら・・・本気でヤりに行きますよ?』
「ハハハッーそういや、点数見てなかったなぁ?」
総合 三年Aクラス常村勇作&夏川俊平 18763点
二年Aクラス吉井明久 15000点
「どうだ?中々【楽しめる】だろう?」
『・・・二人でそれぐらいか・・・なんなら同時にかかってきます?』
「こっちが下手に出てやれば偉そうにしやがって・・・!おい!明久をボコボコにするぞ」
「あぁ、俺ももう我慢なんねぇからな・・・本気を見せてやる!」
・・・・10分後・・・・
「クソッ!?強えぇ・・ま、待て明久・・降参するからもうやめ・・・」
『残念でしたね、先輩方?』
結果を言うと俺の圧勝だった。というのも先輩の発言で逆上してしまった俺が【本気】でヤってしまったからだ。
《勝者!吉井明久!景品として≪黒金の腕輪≫が贈られます!-それにしても明久のこの強さは尋常ではない!彼は〈バカ〉から離脱してしまったのか・・・!?》
そんなアナウンスを聞きながら会場を後にした俺は
「最後の最後で本気出しちまったのか狼鬼?明久に怒られっぞ?」
『平気平気、うまく言いくるめるよ』
雄二と合流した。
「まぁ、これほど興奮したのは久しぶりだな」さすが狼鬼、と目線で言われる。
『兎に角、ダレたし休みてぇ・・」
「そうか、俺はこの後用事あるからまた後で会おうぜ」
『そのときは〈明久〉としてな』
「・・・あぁ。」
・・・教室にて・・・
「おめでとう吉井。」
「よくやったわね吉井君♪」
『ありがとう、皆』
『室内のお店見てくるね!』
速攻で出た。明久に代わってない今奴らと居るのはマズかった。
ブラブラとうろついていると・・・
「あ、明久君・・・」
『・・・!?瑞希・・』
「あ、あの、今日は強かったですね」
『何の用だッさっさと消え失せろ!』
「ごめんなさいっ、これを渡したくて・・よければ食べてください」
なにやらしおらしいな・・まぁ演技だろうが。
『お前の手作りじゃなければ食っておくよ』
-だから
『さっさと失せろ!』
そう怒鳴ると何も言わずに走って行ってしまった。
姫路&美波side
「成功した?」
「はい・・フフフッしおらしい態度をとればあっさり受け取ってくれましたよ」
「なんて言ってた?」
「手作りじゃなければ食っておく、そうですよ♪」
「手作りにしなくて正解だったわね・・・まぁ、【毒】は仕込ませてあるけどw」
「フフフ・・・苦しんでくださいね、明久君?」
明久side
「一日交代しただけでも結構退屈だったよ」
『俺は楽しかったぜ?っと、疲れたから寝るわーお休みー』
「まったく狼鬼は・・・あれ?なんだろこれ」
・・・テーブルに放られていたのは・・あのプレゼント。
だが、
「お腹すいてたんだよねー・・・食べちゃおっと♪」
パクッ
「うん、おいしい・・御馳走様でした」
この時、明久の体には異変が起こっていたが・・・本人は気づかない・・・・・・。
「手前ぇらぁッ!明久に何をした!」
「いえ?別に何もしてないですけど?」
-もういやだ苦しい、痛い・・・死にたい。
『明久・・・絶対にお前を助けてみせる!』
to be next・・・・
どうもっ
予想外にバトルが長引いてしまいました・・・
では次回もお楽しみに・・・・
っていうか、1対1にする予定でしたが、2対1に代わってしまい、すみません(汗