バカとテストと恐怖心 作:愚龍
裏久君の名前が『狼鬼』になりました!
「え?姫路さんって料理出来ないの!?」
『出来ないなんて可愛いもんじゃねぇ。あいつは料理を作らせたら最後猛毒に変えるという恐ろしい能力を持っている。-まぁ、あいつも最初はただただお前に手料理を食べさせたい一心だったから無自覚だったんだろうが・・・・美波とつるむようになってからは・・・姫路も随分と変わってしまったな・・』
そうだったのか・・・床に散らばった弁当を見て、なんだか無性に悲しかった。
ずっとトモダチだと思っていたのに・・・
感慨にふけっていたとき・・
ガラ・・・
「明久君♪遊びに来ました・・きゃぁぁ!?つ、土屋君!?」
「どうしたの・・・って土屋!?大丈夫!?」
どこか芝居がかったその仕草に僕ははっきりとした怒りを覚えた。
いや、僕じゃなくて狼鬼のほうの、か。
『おい・・・さっきからぎゃぁぎゃぁうるせぇんだよ・・・下手な芝居までしやがって・・』
「明久君・・・?こ、これは芝居なんかじゃないですよ?それに、明久君、じゃないですよね?」
「アキをだしなさい!今すぐ!」
『ハハハハハッ そうさ、俺は明久じゃない。』
「だれなんですか!明久君から出てください!」
『俺は明久の記憶。よく覚えておきな、俺の名は狼鬼。お前らを喰らうために住み着いたのさ。』
「い、いいかげんにしなさい!アキにそんなことできるわけ・・」
ダンっ
俺は美波の言葉をさえぎって真っ直ぐに美波の方へと跳躍した。
美波の一歩手前のところで停止し、
『だからぁ、言ったろ?俺は明久であって明久ではないの。明久は出来なくても俺にはできる。』
「ふ、ふざけないでください!明久君は私たちにヒドイことはできないんです!」
「そ、そうよ!アキは私たちのおもty」
ミシ・・・
『俺は明久が侮辱されんのが一番嫌いなんだよなぁ?だから、お仕置き、な?』
俺は美波の頭を掴んで力を込める。
「い、いやぁぁぁぁぁ!?あ、誰か、助けて・・・っ」
ハハハッ楽しいねぇ・・
”うわっ!?何やってんのさ!?早く放してあげてよ!?”
おぉ、やっと目が覚めたか、と返す。と同時に頭を放してやる。
「アキィっ許さないわよっ!!!」
『あぁ・・・まだ居たの?お前らさっさと帰れよ。』
俺は鬱陶しくて仕方ない二人にそう命じる。
あぁ、鬱陶しくて仕方がない。明久との語らいを邪魔するなっての。
あ、いいこと考えたぜ。
『おい、お前ら、俺等と試召戦争しろ。』
雄二に頼んだ俺は楽しみで楽しみで仕方なかった。
『さぁ、ショー開催と行きますか・・・舞台は・・・学園祭、だ。
どうも、長らくお待たせしました!
次回もお楽しみに!