バカとテストと恐怖心 作:愚龍
姫路&美波side
「ねぇねぇ瑞希。ウチいいこと思いついたのよ。」
「なんですか?美波ちゃん。」
「アキを懲らしめるための作戦よ。」
「ほんとですか美波ちゃん!」
「ほんとよ。知りたいでしょ?」
「はい!ぜひ教えてください!!」
「・・・・瑞希、アンタの手料理を食べさすのよ。」
そう、瑞希の料理は即死可能なほど危険なものだった。瑞希の手料理を食べた人は翌日に体調不良で必ず休んでいた。もちろん、アキもその魔の手にかかったことがある。・・・が、今のアキはそんなこと覚えていないはず・・・ウチは人知れず笑みを張り付けていた。
「ねぇ、瑞希も気づいてるんでしょ?-瑞希の手料理は人を殺せるってことに・・・」
「・・・・!!それは、そうですけど・・・いえ、明久君を懲らしめるため、ですよね・・・」
「ね、これで仲直りのそぶりも見せれて一石二鳥じゃない?」
「美波ちゃん・・・!いいアイディアですねっ!」
「じゃあ早速作るわよ!」
「はい!」
side out
明久side
うぅぅぅぅ・・・退屈・・
保険医にはしばらく安静にしていろ、といわれたので僕は保健室で大人しくしていた・・・のだが・・・
ね、眠れない・・・!まったく眠気がやってこないのだ。そうこうしている間に放下のチャイムが鳴った。
ガラっ
「よう明久ー、大人しくしてたか?」
そういってやってきたのは雄二と秀吉だった。
「僕はペットじゃないよ!?」
大人しくしてたか、なんて。失礼な。
僕が憮然としていると
「まぁまぁ許してやってほしいのじゃ。雄二はずっとお主のことを心配してたんじゃからのう」
「ばっ、余計なことを言うな木下!」
おぉ雄二が慌てている。ちょっとからかってやろうかな。
「へぇ?僕のこと気にかけてくれてたんだ?」
「べ、別にお前の心配なんかしてねぇよ!」
お、意外と面白い。あんまりやると拗ねそうだったのでここらでやめておく。
「そういえばお主、二重人格なのかのう?」
ギクリとした。どうしようかと視線をさまよわせる。
『もういいだろう。』
「ちょ!?」
しまった。と思ったがすでにおそく・・・
「だれじゃ!?」
『秀吉はやっぱり分かるんだなぁ。感心感心。』
「やはりあの時の・・・!」
『あまねく俺はこいつの記憶なんでね。実体なんてないんだが、こいつを媒体としてならこうして喋ることができるんだよ。』
はぁ、・・・もう好きにしなよ・・・僕はそういって譲ってやった。
『大丈夫だ、記憶なんてものは器がないと生きられないもんでね。明久をどうこうしようという気はないよ。』
「・・・信じていいんだな?」
『全然大丈夫だ。それにお前らをだまそうもんなら明久に殺されかねんしな』
「ちょっと!?余計なこと言わなくていいからね!?」
まぁ、打ち解けたようで何より・・・
ガラ・・・
「明久君」
「アキ」
そんな中突然やってきた二人に・・・
「何をしに来た(のじゃ)!」
「ふふふふ・・・これを食べてくださいね・・」
さらに明久に降りかかる災難が・・・
to be next・・・
ども愚龍です!
読んで下さり感謝感謝です!
感想まってます!