バカとテストと恐怖心 作:愚龍
親side
~姫路家~
ガチャ・・・
私は扉を開ける。今日は夫は帰ってこない。
「お母さんお帰りなさい。」
瑞希ちゃんが出てくる。私はさっきの説明会のこともあり、瑞希ちゃんと話をしたかった。
「・・・はぁ。瑞希ちゃん、ちょっとこっちに来なさい。」
「は、はい・・・」
少しおびえたような顔で私の後をついて席に座った瑞希ちゃんは
「な、なんでしょうか・・・?」と聞いてきた。
「今日説明会あったでしょう?瑞希ちゃん何も悪いことしてないって言ったわよね?」
「は、はい!わたしはなにもしてn「黙りなさい!」」
「え・・・?」
「私は見たのよ!貴方が明久君に暴行を加えている映像を!どれほど、どれほど私が情けない思いをしたか知ってるの!?恥ずかしくて、恐ろしくて・・・・!!-もう、もうあなたのことは信用できそうにないわ。退学届けを出しますからね!」
「ちょ、ちょっと待ってくださいお母さん!まだ私はこの学校を離れたくないです!」
「だめよ!明日、学校に行ってきちんと明久君に謝ってきなさい!話はそれからです!」
私はそう言い残すとリビングを去った・・・・。だから気づかなかった、
「明久君・・・・全部あなたの所為ですよ・・・私と同じ苦しみを味わってください・・・」
と虚ろな表情でつぶやいていたことを・・・・・。
一方・・・
~島田家~
「美波!こっちに来なさい!!」
「お姉ちゃ、こっちにくるです!」
「な、何よ・・・?」
両親と妹の怒気をはらんだ声と瞳が美波を射抜く。
「美波、僕たちは正直幻滅したよ。吉井君をあそこまで傷つけておいてよく何もしてないなんて言えたもんだね!」
「美波、私たちがどれほど惨めな思いをしたかわかってるの!?皆には白い目で見られるし・・・もうサイアクよ!!!」
さらに・・・
「お姉ちゃ、なんでバカなお兄ちゃんを苛めたですか!」
妹までが美波に牙をむき・・・
「な、何よ!?元はと言えばアキが悪いのよ!アキがウチ以外と一緒にいるなんて許せないのよ!」
「吉井君は美波の『モノ』じゃないんだ!立派な人間なんだよ!」
「なんでよ!どうして分かってくれないのよ!?ウチはアキと居たいだけなのに!!」
「居たいだけでどうしてあんなひどいことができるんだ!?-今後吉井君に近づくことを禁止するよ。わかったね?」
「バカなお兄ちゃんに近づくなです!!」
「アキ・・・!アンタが幸せになることは許さない・・・・!」
姫路と美波の思いは混ざり合い・・・・・さらに強大な悪へと・・・
そして教師の間では・・・
「本日より吉井明久を『保護対象』とする・・・」
姫路たちはまだ気づかない・・・自分たちの愚かな行為に・・
to be next・・・・
ども愚龍です!
今回は少なかったかな?
次回お楽しみに!!!
感想楽しみにしてますっ