Muv-Luv Alternative ~もう一人のイレギュラー~ 作:レン・アッシュベル
目を覚ました俺、神夜優希はどこか見覚えのある空間にいた。(テンプレだが気にしない)
「むぅ、此処はやはり」
「その通り!!」
「ああ・・・・」
独り言をつぶやく俺に後ろから声がかかる。振り向いたその先には一度見たことのあるおっさんがいた。
「久しぶりだな少年?いや、もう中年か?」
「ほんと久しぶりだな神様」(年については無視)
そう、この人は神様だ。あと、前に一度出会ったことがある。その時もこの空間に呼ばれた俺は目の前の神様から『お前は死んだ、よって別の世界に行ってもらう』とか言われた時は驚き(は?何言ってんだこのおっさんは?)と、考えたものだ。
その後は碌な説明もなく飛ばされ、次に目が覚めた時はACfaの世界だった。しかもその世界の主人公に憑依しておりいきなりネクストに乗っていてパニックに陥ったのは懐かしい・・・・
それからは死にたくない一心でゲームの知識を活かして数多のミッションを乗り越えていった。
そして戦いに明け暮れた俺は気がつけば立派な傭兵になっており最後まで戦うことが出来た。彼女も出来たしな。
「そんなに嫌そうな顔をするな、これでもお前を生き返らせてやった神様なんだがな俺は」
「そりゃあ誰だって恨むさ、いきなりあんな戦いだらけの世界に送られたらな」
ほんと、よく生き残ったものだ。結局死んだのはコジマ粒子の汚染で寿命が縮んでいたからだしな。
「で、今度は何だ?」
何で呼び出されたかを聞く俺に神様は答える。
「ウム、また新しい世界に行ってもらおうと思ってな」
予想していた答えなので驚きはしないが内心辟易とする。
「まぁいいや、どこの世界なんだ?」
「次に主が行くのはマブラブオルタネイティブの世界だ」
「は?」
思わず聞き返した俺に答える神様。
「だからマブラブのぶはっ!!」
言い終える前にぶん殴る俺、たとえ神が相手でも自重などしない。渾身のパンチをボディにかます。
そして殺気をこめて睨みつけてやる。
「そ、そのぅ・・・」
言外に『殺すぞ、駄神が』と、目で言う俺に竦みあがる神、しばらく黙ってにらみ続けるとどんどん小さくなっていくのでここらへんで勘弁してやる。
「ハァ・・・・まぁ決まったものは仕方がない、その代わりに要求がある」
「要求?」
オウム返しに尋ねる神に丁寧に教えてやる。
「まず一つ目に前の世界で俺が得た能力、例えばリンクスとしての身体とか、二つ目に俺のネクストも共に連れていくこと、最後に少しだけ技術チートをくれ」
「まぁそのくらいなら構わないが」
まぁこのくらいの要求は通してもらわないと困る。あの世界で主人公サイドに入るには某博士と手を組むのが一番手っ取り早いからだ。
「じゃあ早く転生したいんだが」
しかし要求が通ったならもうここに居ても面白くないので早く次の世界に向かいたい旨を伝える。
「それもそうだな、じゃあ原作の主人公が目覚める所に送ってやる。あとは、ネクストだが近くに隠しておくのとコジマ粒子による汚染は無しだ。世界をすくために送るのに逆に滅ぼされたらたまらんからな」
珍しくまともな事を言う神に少しばかりの感謝をこめて返事をする
「じゃあ行くよ」
「ウム、頑張れよ」
こうして俺の三度目の人生が始まった。
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