装甲正義!織斑 一夏   作:nasigorenn

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今回はブラックコーヒー必須ですよ。
コーヒーの貯蔵を忘れずに。


束の来襲、夢への誘い その4

 真耶の番になり、クロエは真耶が横になり次第に操作を行い作動させた。

初めて会ったときから自分のことをまったく怖がらなかった人に、とても良い夢が見られるように願いながら。

 

『ワールド・パージ開始』

 

 

 

 私の名前は山田…おっと、今は『織斑』 真耶って言います。

前はIS学園で教師をしてましたが、今は結婚して専業主婦をしています。

結婚した人の名前は織斑 一夏。私が世界で一番愛している男性です。

つい三年前は学生と教師という関係でしたが、あの人が卒業するとともに結婚。それとともに私は学園を辞め、旦那様は仕事で毎日忙しい日々。

旦那様は政府からのお仕事や料理人としてのお仕事、それと六波羅のお仕事の助っ人など、毎日駆けずりまわっています。

でも、ちゃんと八時前には家に帰ってきて、私に笑顔を向けてくれるんです。

そんな今の生活はとても幸せで、毎日が輝いていて……。

だから、今日も私は家で家事をしながら旦那様が帰ってきてくれるのを待ってます。この時間は少し寂しいですけど、その分楽しみでもあります。

一軒家の真っ白い家で、いつでも旦那様が帰ってこられるように夕飯をつくって待つ。その間に旦那様が早く帰ってこないかなぁ、て待ち焦がれるんです。それがもっと膨れて旦那様が居ない間に…その…一人でしちゃったり……たまに激しくしちゃって旦那様が帰ってきたことも気づかなくて凄くッ恥ずかしかったけど、それが余計に……。

こ、こほん…何言ってるんですかね、私。

えっと、旦那様は毎日私の作ったお料理を美味しいと言って一杯食べてくれます。その時の幸せそうな笑顔が大好きで、毎日精一杯お料理を頑張ってます。旦那様のその笑顔を見るためなら、どんな苦労だってへっちゃらです。

そしてお料理を作り終えて八時になるとともに、家の扉の鍵が開きました。

 

「ただいま」

 

その優しく力強い声を聞いて私は胸がはずむのを感じて嬉しくなります。

その嬉しさのままに玄関まで旦那様を出迎えにいきます。

 

「おかえりなさい、旦那様」

「はい、ただいま。真耶さん」

 

旦那様の顔を見て、心が嬉しさとドキドキで満たされます。

今日も少しお疲れみたいですど、変わらずに優しい笑顔を私に向けてくれます。

でも、ちょっと不満もあるんですよね~。

 

「旦那様、さん付けは無しって結婚してからずっと言ってますよ」

「いや、そうなんですけど…なんていうか学生のころからの口癖といいますか、こっちの方が慣れてますし」

 

旦那様は未だに私のことをさん付けで呼ぶんです。私はもう名実ともに旦那様の奥さんになったんですから、もっと普通に呼んでもらいたいんですよ。

旦那様は私のそう言われ、苦笑しながらゆっくりと口を開いた。

 

「すみませんでした……『真耶』」

「はい!」

 

そう言われると、改めて旦那様の奥さんだって思って胸があったかくなります。

真耶……真耶かぁ~……亭主関白って感じがしていいですよね~。

まさに奥さんって感じで。

でも、まだ少し不満が残ってます。

だから私は旦那様に少し膨れた顔をして言うんです。

 

「でも、まだ許しませんよ。旦那様、んぅ~」

 

そのまま目を瞑り、唇を差し出します。

それが何なのか、もう旦那様にはおわかりです。

そのまま旦那様は私の顔に顔を近づけて唇を合わせました。

 

「「んぅ…ちゅぅ…」」

 

唇が触れ合うだけのキス。

それだけでも気持ち良くて顔がふやけてしまいそうになります。

でも、もっと旦那様が欲しくて、私は舌を旦那様の口の中に入れちゃいます。

 

「んぅ…ちゅ……ふぅ…ん…んん……ちゃぷ…」

 

私に口の中を舐められて、旦那様も応じて私の中に舌を入れてきました。

旦那様の舌が私に入ってきて、口の中を蹂躙するように舐めつくします。

それが凄くて、あまりの気持ち良さに私の頭の中が真っ白になってきちゃいます。

そのまましばらく二人で満足するまでキスした後に顔を離します。

私は気持良さと息苦しさの二つでで息が上がってしまい、顔が真っ赤になって熱いのがわかちゃいますよ。

これが旦那様と毎日してる『おかえりのキス』です。

これをして、初めて旦那様が帰ってきてくれたっていう気になりますね。

それ以外にも『おはようのキス』に『いってらっしゃいのキス』など、色々とキスしちゃいます。

そうじゃなくてもしてもらいたいときはおねだりなんかもしちゃって……えへへ…。

恥ずかしくないのかって? 恥ずかしいですけど、もっと旦那様とキスしてくて……って何言ってるんでしょうか、私!? は、恥ずかしいです……。

 

「あははは…もう何回もしてるのに、やっぱりちょっと恥ずかしいですね」

「そ、そうですね」

「でも……真耶とだったら何度だってやってもドキドキして飽きませんよ、絶対に」

「あぅ…旦那様ったら…」

 

そんなふうに優しい笑顔で言われたら、もっと胸がドキドキしちゃうじゃないですか。

旦那様を大好きって気持ちが止まらなくて仕方なくなっちゃいます。

 そのまま二人で抱き合って一緒にいるのも好きなんですが、旦那様は疲れてますから、お夕飯にしないと。

 

「晩御飯出来てますから、食べましょうか」

「はい。真耶の作るご飯は美味しいですから、毎日が嬉しくて。こんな美味しいご飯を作ってくれるお嫁さんがいて、本当に幸せですよ、俺は」

「も、もう……嬉しいです……」

 

毎回こうやって嬉しいことばかり言ってくれるんですから……その度に私はドキドキしてしまいます。旦那様は素直にそういうことを言ってくれるので、その心が嬉しくてたまらないんです。

だからこそ、旦那様が元気になってくれるよう、毎日頑張ってるんです。

もちろん……あっちの方でも……。

少し前に良くある話で、

 

『ご飯にします? お風呂にします? それとも……私?』

 

なんて事をやってみたんです。凄く恥ずかしかったんですけど、下着にエプロンだけで。

何で全裸じゃないのかですか? そんな恥ずかしいことは聞かないで下さい。

こ、こほん…まぁ、それは置いといて、そしたら旦那様はすごく顔を真っ赤にして……それで私って言ってくれたんです。その時の旦那様は本当に可愛かったです。

その後そんな雰囲気になって………

まぁ、その後は御想像にお任せします。言えることは旦那様が凄く激しくて…長くそれが続き、お夕飯がすっかり冷めちゃったっていうことです。お互いに苦笑しながらお夕飯を温めましたね。

やだ、思い出したらドキドキしてきちゃいました。まだ早いのに、こんなんじゃどうなってしまうんでしょう?

 げふんげふん、話を戻しますね。

それでお夕飯をよそって、私と旦那様は一緒に食べるんです。

私は旦那様の隣に座って、旦那様のおかわりをよそったりするんですよ。旦那様は良く食べますから。

 

「「いただきます」」

 

二人でそう言ってから食べ始めます。これは結婚する前からずっと続いてます。旦那様は礼儀正しくて、格好良いです。

 

「うん、やっぱり真耶の作るご飯は最高ですね」

「ありがとうございます、旦那様!」

 

こうやって一生懸命頑張って作ったお料理を満面の笑みで嬉しそうに食べてもらえるのって、凄くうれしいですよね。それが大好きな旦那様ならなおのことです。

私はそれが嬉しくて、上手に作れた出汁巻き卵を旦那様に箸でつまんで差し出します。

 

「旦那様、はい、あ~ん」

「あ~ん……うん、やっぱり優しい味がして美味しい」

「うふふ、そうですか。よかったです」

 

旦那様は私が差し出した出汁巻き卵を美味しそうに食べてほっこりとした笑顔を向けてくれます。

これがまた可愛いんですよね~。

 

「とても美味しいですよ。はい、真耶、あ~ん」

「あ~~~ん……うふふ、やっぱり旦那様に食べさせてもらえると味も一入です」

「そうですか? でも、そう喜んでもらえるなら嬉しいですよ」

 

旦那様も私に食べさせてくれて、私は体も心も嬉しくなります。

旦那様にはい、あーんしてもらえるだけで、いつもの50倍以上美味しく感じられますから。

その後もお互いにはい、あーんで食べさせ合うんです。これが幸せで嬉しくて。

そのままサラダスティックのキュウリを一つつまみ、端を口にくわえて旦那様にもう片方の端を差し出します。

 

「旦那ひゃま…んぅ…」

「真耶はこれが好きですね。仕方ないなぁ」

 

旦那様はそう言いつつも嬉しそう端をくわえてくれて、そのままお互いに端から食べ始めます。

そして中心へとお互いの顔が近付いていき……

 

「「ちゅ」」

 

と唇が合わさり、キスになります。

そのままお互いに唇を合わせたまま舌を口の中に入れて深いキスに発展します。

キュウリ以外にも、色々な味がして、頭がぽぉっとしちゃいます。これも気持ち良くて…。

そしてお互いに唾液を交換なんかしちゃったりしてから唇を離します。

 

「んふふ……旦那様の味がして美味しかったです」

「っ!? もう、真耶ったら……そういうところも可愛いんですから」

 

そんなふうに旦那様に言われて嬉し恥ずかしかったり。

前に胸の露出が多い服でご飯を食べてた時に、わざとマヨネーズを胸にこぼして、旦那様にとって下さいとお願いしたことがありました。

その時、旦那様はティッシュで拭きとろうとしたんですが、それを抑えて…その…舐めとってもらうようお願いしたんです。その時の旦那様はすごく恥ずかしがって顔を真っ赤にしてましたけど、固唾を飲んでから私の胸にこぼれたマヨネーズを舐めとってくれました。

あの時の旦那様の舌の感触はもう……

て、さっきから何私は恥ずかしいことばかり言ってるんでしょうか!!

うぅ、思い出したせいで胸が熱くなってきちゃいましたよ~。

 ごほんげふん。ま、まぁ、そんな感じで夕飯を終えて、その後は旦那様とお風呂に入ります。

その時はお背中を、お流しして…その…胸で洗ってあげたり……そのまま良いムードになってお風呂でしちゃったり……そのせいでお互い茹でダコみたいにのぼせちゃって……。

 それで最後に寝るときも一緒の布団で寝るんです。

たまに凄くエッチな下着なんかを着て旦那様に迫ったりもするんですが……。

 

「旦那様、ど、どうですか?」

 

恥ずかしいけど頑張ってそう聞くと、旦那様は顔を真っ赤にしながらも感想を言ってくれます。

 

「そ、その凄く似合ってます……艶っぽくて」

「良かったです」

 

そう言ってくれる旦那様に体を密着させるように抱きしめて耳元でこう囁きます。

 

「好きにして……いいですよ。私は旦那様だけのものですから」

 

そう言うと、旦那様は興奮した様子で私を思いっきり抱きしめてくれるんですよ。

それでそのまま布団に押し倒されて……

 

『ワールド・パージ強制終了』

 

 

 

「なんだかすごく幸せな気分ですね」

 

私は何の夢を見ていたのかは忘れてしまいましたが、とても幸せな気分で一杯です。

そう感想を言いながらみんなを見ると、みんな凄く顔を真っ赤にして私のことを見てきました。

 

「ど、どうしたんですか。みんな?」

 

不思議そうに聞くと、みんなは顔を合わせて一斉に言いました。

 

「「「「「「「「「(山田先生)(真耶)(真耶義姉さん)(山田様)(巨乳眼鏡)はエロいなぁ~~~~~~~~~~!!」」」」」」」」

 

そうみんなに言われ、私は凄く恥かしくなってしまいます。

だから、少しでも反論しました。

 

「エッチじゃないです!」

 

そう私は言いましたが、誰も聞いてくれなかったです。

 

 

 

 

 

 

 


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