装甲正義!織斑 一夏   作:nasigorenn

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※山田先生の出会い その1

本編かと思いきや、なんと私、山田 真耶のお話です。

何故かと聞かれれば、作者曰く・・・・・・

『このまま話を進めると、山田先生の疑問点を説明する機会がなさそう』

だからだそうです。この作者は結構面倒くさがりで、一話あたり約三十分で済まそうとするんですよ~。やらなさすぎだと思いませんか。

 

作者「あまり文句を言うと、出番減らしてもいいんですよ。本編じゃとくに重要ポジじゃないんですから」

  「い、いえ、何でもありません! だから出番を減らさないで下さい~」

 

あまり言うと、作者に怒られて出番を減らされそう・・・・・・あ、こっち睨んでます。

これ以上は藪蛇ですね。

では、私が一夏君と初めて会ったときのお話を始めます。

 

 

 

 

 

 

 

その日私は休みで、寮の自室でゆっくり寝てました。

 

私の見た目と雰囲気から学校の仕事を軽く見られがちですが、IS学園の仕事って激務なんですよ。

なので休みはもっぱら寝て過ごしています。決して、出無精ではありません!

いつもは千冬さんと一緒に仕事してますが、今日は出張で学園にはいません。鬼の居ぬ間のなんとやら、です。

そんな風に惰眠を貪っていた私に、突然の来訪者が!?

出てみると明らかに怪しい黒づくめの人たち来ていました。

 

「一体何なんですかっ!?」

「我々は政府の一組織の者です。すみませんが、ご協力お願いします」

 

そう言っているけど、何というか・・・・・・礼儀正しい強盗みたいでした。

私は彼らと一緒に学園長室に行き、彼らと学園長から、新兵器?の試験評価と、その戦う人の入学試験を行ってもらいたいという話を聞かされました。

私は今日休みですから、まだ寝ていたいんですけど、と言おうとした口が、その報酬を聞いてふさがらなくなってしまいました。

なんと・・・・・・お給料三ヶ月分+ボーナスという破額の報酬!!

そんな素敵な報酬を聞いて、NOといえるような精神は私にはありませんでした。

 

 

 

そして私はアリーナでISを展開して待機しています。

私としてはラファールのほうが使いやすいんですけど、先方のお願いで打鉄を使うことになりました。別にどちらも良い機体ですし、武装のほうは私が使うものをインストールしてあるので、問題なく戦えます。

 

先方の準備OKを聞いて私は相手側のピットに目を向け、そして驚きました。

私はてっきり、新型のISか、試作兵器搭載のISが相手だと思ってました。だってここはIS学園ですから。

私の目に映ったのは、全身装甲の人型。二メートル近いその姿は、まさに鎧武者と言った感じでした。

 

「それでは試験を開始して下さい」

 

驚いている私に試験開始の宣言が聞こえ、私は戦うことになりました。

 

 

 

 

 

 

勝敗はものの見事に負けてしまいました。

しかもそれが撮影されていたとは・・・・・・こんなことならお化粧すればよかったです。

これはその後の話です。

 

中破した打鉄に向かって走ってくる鎧武者、はっきり言って怖かったですよ。

私はそれが怖くて慌ててしまい、ISを解除したさいに足をくじいてしまいました。

 

「大丈夫ですか?」

 

鎧武者はそう言うと目の前で装甲を解除したみたいです。

あっという間にその場から鎧武者は消え、目の前にはモノバイクと、『男の子』が立っていました。

 

(お、男の子っ!?)

 

てっきり女の子かと思っていました。入学試験なんですから、女性だと・・・・・・

 

「お怪我はありませんか。すみませんでした、つい緊張してしまって・・・・・・」

「い、いえ! 何とも、痛っ!?」

私はつい足首を押さえてしまいます。

「足を怪我させてしまったみたいですね。申し訳ありません。医務室はどこですか、良ければそちらまでお送りいたします」

 

何とも丁寧な感じに私はどぎまぎしつつ、大丈夫ですよと言おうとしたのですが・・・思ったよりも酷いらしく、痛みで顔が引きつり、言うことが出来ませんでした。

 

「どうやら歩けないほど酷いみたいですね・・・・・・仕方ないか。失礼します!」

 

そう言うと彼は・・・・・・私をお姫様だっこで持ち上げました。

 

「え、?てあわわわわわわ!!」

「このような不作法を許して下さい。不快に思われるかもしれませんが、我慢いただければありがたいです」

 

私はさらに困惑して・・・・・・あとは何が何やら。

保健室までの道のりを彼に何とか伝え、私は保健室につくまでの間無言でした。

 

彼の顔をひたすらに眺めてました。

たぶん私より若く、それでいてそうは感じさせない雰囲気と佇まい。

私はそんな不思議な感じのする彼から、何故か目が離せませんでした。

 

 

 

 

 

実はまだ私の話には続きがありますよ。

次回も楽しみにして下さい。

 

 


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