ガールズ&パンツァー+ボーイズ&ゾルダース   作:宇宙刑事ブルーノア

253 / 287
今回ちょっと、皆様にちょっとお尋ねしたい事があります。

詳しくは、後書きに書きますので、よろしくお願いします。


チャプター30『謎の美少女戦士! その名は紅茶仮面です!』

『劇場版 ガールズ&パンツァー+ボーイズ&ゾルダース ~炎のさだめ~』

 

チャプター30『謎の美少女戦士! その名は紅茶仮面です!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

遊園地跡にて繰り広げられる大洗連合部隊と大学選抜機甲部隊の戦い。

 

だが、愛里寿の真の狙いは………

 

大洗連合部隊の指揮官・エース達を一網打尽にする事だった。

 

慌てて救援に向かうみほ達。

 

だが、その時………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

メガフロート艦上・遊園地跡………

 

南正面ゲート、東通用門、西裏門から侵入して来た大学選抜部隊により………

 

部隊から分断され、誘導される黒森峰、プラウダ&ツァーリ、西部、ナイトウィッチ&ハロウィン、グロリアーナ&ブリティッシュ、天竺ジョロキア、サンダース&カーネル、ベルウォールの隊長陣に大洗のエース達………

 

みほ達は残るアリクイさんチームとキツネさん分隊、サンショウウオさんチームとタコさん分隊、そしてアンツィオ&ピッツァ機甲部隊を引き連れて救援に向かうが………

 

「囲まれたか………」

 

「Oh! Sh i t!!」

 

まほが苦々しく呟き、ケイも悪態を吐く。

 

現在各校主力メンバー達は、ギリシア劇場を模した、円形のステージの周りに半円形の観客席が配置されたすり鉢型の野外劇場に追い詰められていた。

 

彼女達の後方は高く堅牢な遊園地の外壁となっており、すり鉢状の縁には大学選抜部隊が戦車・歩兵部隊共々、等間隔で並んでいる。

 

「漸く追い詰めたわ……」

 

「手古摺らせてくれたわね」

 

「けど、アイツ等さえ潰せば大洗連合部隊は混乱する。そうすれば後はコッチのものだ!」

 

更にそこで、バミューダ三姉妹も到着し、他のメンツと同じ様に、随伴歩兵部隊を展開させ、主砲を向けた。

 

「「「「「「「「「「…………」」」」」」」」」」

 

大洗連合主力メンバー達は、全員が思わず固唾を呑む。

 

「皆さん!………!? キャアッ!?」

 

とそこで、みほ達が到着したが、その眼前に榴弾が撃ち込まれて派手に爆発する。

 

「退がれっ!! T30重戦車だっ!!」

 

「「「「「「「「「「!!」」」」」」」」」」

 

アンチョビの声に、救援メンバーは一斉に遮蔽物に身を隠す。

 

救援メンバーが身を隠している場所の先には………

 

昼飯の角度を執って陣取っている、砲門から硝煙を上げるT30重戦車の姿が在った。

 

すぐ傍には、やはり同じ様に昼飯の角度を執って陣取っているT29重戦車とT34重戦車の姿が在った。

 

更に、その後方にはクロエ達を退がらせた自走砲部隊も居る。

 

救援メンバーを牽制する役目を負った部隊の様だが、それにしては豪勢な戦力である。

 

「コレじゃ近づけないっすよ!」

 

「アレだけ完全に包囲されていては、歩兵部隊だけでは救援出来んぞ」

 

ペパロニとエースがそう言い合う。

 

「に、西住総司令! 如何すれば………!?」

 

「…………」

 

ねこにゃーの問い掛けに、みほは苦い顔を浮かべるばかりである。

 

(梓ちゃん………まだなの?)

 

しかし、その心中ではこの状況を覆せる手立て………

 

梓の作戦の発動を待っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その梓達はと言うと………

 

丘の上の大観覧車傍にて………

 

「マズイデス! 皆さんが包囲されてマス!」

 

双眼鏡で園内の様子を窺っていたジェームズが、主力メンバー達が大学選抜機甲部隊に包囲されてしまったのを目撃し、そう報告を挙げる。

 

「先輩達がやられちゃうよ~」

 

「ヤバーイ!」

 

優希とあやが、若干場違いな呑気に聞こえる声を挙げる。

 

「梓! 勇武くん! まだなのっ!?」

 

あゆみが大観覧車に何かを仕掛けている梓と勇武達ハムスターさん分隊の面々にそう言う。

 

「待って! 後もうちょっと………もうちょっとなのっ!!」

 

「皆! もっと急いでくれっ!!」

 

梓が切羽詰っている様子の声で返し、勇武が焦った様にハムスターさん分隊員達にそう呼び掛ける。

 

「間に合わないよ~っ!!」

 

だが、桂利奈が挙げた声の通り、大学選抜機甲部隊は何時でも攻撃を開始出来る状態になっている。

 

「後少し! 後少しなのに! もっと時間が有ればっ!!」

 

梓は思わず、そんな弱気な叫びを挙げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………すると!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ではその時間………私が稼いで差し上げますわ』

 

M3リーの通信機から、凛とした声が響いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「!? この声っ!?」

 

聞こえて来た声に驚きながらM3リーを振り返る梓。

 

それは彼女にとって、決して忘れられない人物からのものだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

野外劇場………

 

「全車、攻撃用意」

 

メグミの命令で、遂に一斉に攻撃態勢に入る大学選抜機甲部隊。

 

「最早コレまでかしら………」

 

「うわあああぁぁぁぁぁーーーーーーっ! 御終いだああああああぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーっ!!」

 

「桃ちゃん、煩い」

 

シュガーが思わずそう呟くと、お約束の桃の絶望に満ちた悲鳴が響き渡るが、もう慣れたものでピシャリとそう返す。

 

「攻げ………」

 

だが遂に号令が掛けられようとした、その瞬間!!

 

突如、野外劇場傍に在った売店が爆発した!!

 

「!?」

 

「何だっ!?」

 

アズミとルミが声を挙げると………

 

『黒い何か』が、爆煙を突き破る様に出現!

 

「えっ!?………キャアッ!?」

 

『黒い何か』は、近くに居たチャーフィーに体当たりを喰らわせる。

 

「「「「「ぎゃああああああぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーっ!!」」」」」

 

かなり重量差があったのか、チャーフィーはアッサリと弾き飛ばされ、大学選抜歩兵を数名巻き込んで、建物に叩き付けられると、白旗を上げた。

 

「!? アレはっ!?」

 

「『ブラックプリンス』ですっ!!」

 

みほが声を挙げると、優花里が『黒い何か』………『ブラックプリンス』を見て声を挙げる。

 

と、そのブラックプリンスの砲塔が旋回したかと思うと、野外劇場を包囲していたパーシングの1輌に後ろから砲撃を見舞った!

 

砲弾はパーシングのエンジン部に命中!

 

爆発の後、直撃を受けたパーシングからも白旗が上がった。

 

「くっ! 大洗の援軍っ!? 防衛部隊っ!!」

 

メグミが叫ぶと、みほ達と対峙していた防衛部隊の一部が、ブラックプリンスの方に向き直る。

 

するとそこで、ブラックプリンスのハッチが開いた。

 

そして、そこから『ある人物』が姿を見せる。

 

「えっ!?」

 

「なっ!?」

 

「ええ………」

 

「はっ………?」

 

途端に、大洗連合部隊、大学選抜機甲部隊の両方から、驚きと困惑の声が次々に挙がった。

 

「ダ、ダージリン………様?」

 

オレンジペコがそう呟く。

 

そう、ブラックプリンスの中から現れた人物は。ダージリンだった。

 

しかし、何故オレンジペコは疑問を呈しているのか?

 

それは、ダージリンの恰好に理由があった。

 

何故なら、今彼女は………

 

真っ白な衣装に、裏地が赤の白マント………

 

深緑のブーツと手袋に、赤い羽根の付いた帽子………

 

そして何より目元を隠す赤い仮面………

 

と言った奇天烈な恰好をしていたのだ。

 

「おおっ! ポワトリンだっ!!」

 

特撮好きの地市がその恰好のダージリンを見てそう声を挙げる。

 

そう………

 

彼女の恰好は………

 

如何見ても特撮番組『美少女仮面ポワトリン』のヒロイン『ポワトリン』そのものだった。

 

「愛ある限り戦いましょう。命、燃え尽きるまで。美少女戦士! 『紅茶仮面』っ!!」

 

決め台詞まで決め、ポワトリンの恰好のダージリン………

 

否!!

 

美少女戦士・紅茶仮面は、高らかに名乗りを挙げた!!

 

「「「「「「「「「「…………」」」」」」」」」」

 

その瞬間から暫しの間………

 

大洗連合部隊と大学選抜機甲部隊の時が止まった………

 

「………ハッ!? 撃、撃てっ!! 敵だぞっ!!」

 

しかし、そこは腐っても大学選抜チーム。

 

大学選抜歩兵の1人が逸早く我に返り、そう声を挙げた。

 

「「「「「「「「「「!!」」」」」」」」」」

 

それを聞いた大学選抜対戦車兵部隊が、紅茶仮面のブラックプリンスに一斉にバズーカを向ける。

 

………その瞬間に、大学選抜対戦車兵部隊に影が差した。

 

「?………!?」

 

大学選抜対戦車兵の1人がそれに反応して空を見上げると………

 

自分達に向かって降って来る1人の騎兵の姿を目撃した!!

 

「逃げろぉっ!!」

 

「「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」」

 

そう声を挙げると、大学選抜対戦車兵達は確認もそこそこに散らばり始めた。

 

「!!」

 

「「「「「ぎゃああああああぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーっ!!」」」」」」」」」」

 

だが、逃げ遅れた数名が、騎兵の跨っていた馬に踏み潰され、戦死判定となる。

 

「あの馬は………アールグレイの!」

 

「って事は、アイツはアールグレイ………だよな?」

 

「多分………」

 

その騎兵の跨る馬が、アールグレイの愛馬であった事をセージが指摘するが、オレガノとジャスパーは困惑した様子を見せる。

 

何故なら、そのアールグレイと思われる騎兵の恰好も、ダージリンに負けず劣らず奇天烈だったからだ。

 

戦闘服の上に、胸部に赤い十字架があしらわれた黒いプレートアーマーを着込み………

 

裏地が赤の黒マントを羽織り………

 

極め付けは釣鐘の様な形をした一文字の覗き穴が開いている金色の兜と言った出で立ちである。

 

「うおっ!? 『城忍 フクロウ男爵』じゃねえかっ!!」

 

そんなアールグレイと思われず人物を見て、またも地市が声を挙げる。

 

そう………

 

アールグレイと思われる人物の恰好は………

 

特撮番組『世界忍者戦ジライヤ』に登場するイギリスの忍者・『城忍 フクロウ男爵』だったのだ。

 

「ダージリンの付き合いかしら………彼も大変ね」

 

アッサムが照準器越しにそんなアールグレイと思われる人物………もといフクロウ男爵の姿を見てそう呟く。

 

「うおおおっ! カッコイイですわぁーっ!!」

 

対照的に、紅茶仮面とフクロウ男爵の姿に目をキラキラと輝かせているローズヒップ。

 

「…………」

 

そんなローズヒップの様子を見て、心配そうな表情になるアッサム。

 

「えっ? えっ? ダージリン総隊長とアールグレイさんが如何したんですか?」

 

盲目で有る為、2人の恰好が確認出来ず、困惑するばかりのティム。

 

「ああ、ダージリン様………正体を隠していても、やっぱり素敵………」

 

そして、彼女の乗るブラックプリンスの持ち主であり、操縦手を務めている『西呉王子グローナ学園』の『キリマンジェロ』はうっとりとした視線を向けていた。

 

「あ、あの………ダージリンさん、何やってるんですか?」

 

とそこで、漸く我に返ったみほが、紅茶仮面にそう呼び掛ける。

 

「ダージリン? 何方の事ですか? 私は謎の美少女戦士、紅茶仮面ですわ」

 

しかし紅茶仮面は、短剣状の武器・ベルサーベルの先端から出現させたリボンを新体操の様に回しながらそう返す。

 

「ええ………」

 

リアクションに困り、困惑するばかりのみほ。

 

一方の弘樹は………

 

「「…………」」

 

アールグレイことフクロウ男爵とは一瞬目を合わせたが、お互いに特に何か言う事は無く、敵の方へと向き直った。

 

共にクールな性格が影響している。

 

「あー、もう! そっちのコスプレ集団は放っておきなさい! 大洗連合の主力を仕留めるのよっ!!」

 

「「「「「「「「「「!!」」」」」」」」」」

 

するとそこで、大学選抜戦車部隊員の1人がそう声を挙げ、攻撃部隊が改めて大洗連合主力部隊を狙う。

 

「! いけないっ!!」

 

「大丈夫。時間は稼ぎましたわ」

 

みほが慌てるが、紅茶仮面は冷静にそう言い放った。

 

「えっ………?」

 

「後はお任せ致しましたわよ………ミス・ラビット」

 

そして紅茶仮面は、丘の上の観覧車を見上げながらそう呟いたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

丘の上の大観覧車傍にて………

 

「ダージリン………いえ、紅茶仮面さん! ありがとうっ!!」

 

「全ての準備、完了しました!」

 

M3リーに戻り、キューポラから上半身を出している梓が、野外劇場近くに居る紅茶仮面を見下ろしながらそう言うと、勇武がそう報告する。

 

「良し! ミフネ作戦!! 開始っ!!」

 

「「発射ぁっ!!」」

 

梓がそう号令を掛けた瞬間!

 

あやとあゆみの叫びと共に、M3リーの副砲と主砲が火を噴き………

 

大観覧車の回転軸を撃ち抜いた!

 

大観覧車は台座から落下し、地面に落ちると、そのまま野外劇場の方に向かって転がり始めた。

 

「行けーっ!! 『無人観覧車爆弾』っ!!」

 

正義がそう叫び、観覧車………いや、『無人観覧車爆弾』は大洗連合主力部隊を包囲している大学選抜機甲部隊へ突っ込んで行く!

 

「「「「「「「「「「………えっ?」」」」」」」」」」

 

大学選抜機甲部隊は、一瞬何が起こっているのか分からず、困惑して固まってしまう。

 

それは一瞬の判断が要求される戦場に於いては、致命的なミスだった。

 

とうとう大学選抜機甲部隊の中へと突入した無人観覧車爆弾は、その巨体で大学選抜歩兵を次々に踏み潰す!

 

「「「「「「「「「「ギャアアアアアアアァァァァァァァァァーーーーーーーーーッ!!」」」」」」」」」」

 

次々と戦死判定になって行き、断末魔にも似た大学選抜歩兵の悲鳴が響き渡る中、遂に無人観覧車爆弾はパーシング1輌に接触!

 

その途端!

 

パーシングに接触した無人観覧車爆弾のゴンドラが爆発!!

 

「「「「「キャアアアアアアァァァァァァァーーーーーーーーッ!!」」」」」

 

その爆発を受けたパーシング乗員の悲鳴が響く中、爆発を浴びたパーシングから白旗が上がる。

 

更にその爆発で、無人観覧車爆弾が跳ね上がる。

 

回転しながら宙に舞った無人観覧車爆弾は、バランスを崩して横向きになり始める。

 

「今だよっ!!」

 

「爆破っ!!」

 

それを見た梓がそう叫んだ瞬間、勇武が手に持っていたスイッチを押した!

 

すると、無人観覧車爆弾の全てのゴンドラのフレームと繋がっている部分が小爆発を起こす。

 

そして、ゴンドラがまるで豆撒きの豆の様に四方八方に散らばった!

 

散らばったゴンドラは、大学選抜歩兵、大学選抜戦車部隊、建物、地面等々に叩き付けられ、次々に爆発する!

 

「「「「「「「「「「どわああああああぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーっ!!」」」」」」」」」」

 

「「「「「「「「「「キャアアアアアアアァァァァァァァァーーーーーーーーーッ!!」」」」」」」」」」

 

直撃や破片を浴びる、火に巻かれる、崩れた建物の瓦礫が降ってくる等で次々に戦死・撃破判定を受けて行く大学選抜機甲部隊。

 

先程まで大洗連合の主力部隊を完全包囲していたのが嘘の様な混乱ぶりである。

 

「まだまだ! 畳み掛けるよっ!!」

 

「『無人ゴーカート爆弾』! 『無人ロードトレイン爆弾』! 『無人ジェットコースター爆弾』! 『無人ウォーターライド爆弾』! 全て投入せよっ!!」

 

だが梓は追撃の手を緩めず、勇武が無人爆弾を次々に投入せよと指示を飛ばす!

 

その言葉に従い、通路から『無人ゴーカート爆弾』と『無人ロードトレイン爆弾』が走って来て………

 

更にジェットコースターのレール上を走って来た『無人ジェットコースター爆弾』が安全速度を大幅にオーバーして脱線………

 

同じ様にウォーターライドの『無人ウォーターライド爆弾』も安全速度を大幅にオーバーし水路から飛び出した。

 

各種爆弾類は次々に大学選抜機甲部隊の中へと突っ込んだ!!

 

「「「「「「「「「「わぎゃああああああぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーっ!!」」」」」」」」」」

 

「「「「「「「「「「キャアアアアアアアァァァァァァァァーーーーーーーーーッ!!」」」」」」」」」」

 

一瞬にして阿鼻叫喚の地獄絵図と化す大学選抜機甲部隊。

 

「クソッ! 下がれっ!! 下がれっ!!」

 

一部の部隊が、その光景の中から逃れようと後退し、近くに在ったドロップタワーの所まで下がる。

 

するとその途端………

 

ドロップタワーの天辺に在った座席が勢い良く降下!

 

その座席には、大量の爆薬が仕掛けて在った!!

 

「「「「「「「「「「!? あべしいいいいいいいぃぃぃぃぃぃぃぃーーーーーーーーーっ!!」」」」」」」」」」

 

爆発を真面に浴びたり、飛び散った破片で大学選抜歩兵達に大量の戦死判定者が出る。

 

更に、タワーの根元で爆発が起こった為、タワー自体も倒れ始める。

 

「!? ヤバッ!?」

 

そして倒れたタワーは、逃げる間も無かった大学選抜戦車部隊を複数下敷きにした!!

 

「うわぁ………」

 

「えげつないな、オイ………」

 

「「「「「「「「「「…………」」」」」」」」」」

 

その光景に、思わず了平と俊がそう言葉を漏らし、他の面々も絶句するのだった。

 

「何をしていますの。敵は大混乱ですわ。早く脱出なさい」

 

「「「「「「「「「「!!」」」」」」」」」」

 

しかしそこで、紅茶仮面がそう声を挙げると、包囲されていた大洗連合主力部隊は、混乱している大学選抜機甲部隊を尻目に、野外劇場から脱出に成功する。

 

「! 皆さん! コレよりプランFで戦います!!」

 

そこでみほ達も、その中に交じりながら、新たな指示を飛ばす。

 

「先程の作戦で園内に侵入して来た部隊の半数は片付けましたが、相手以上にコチラが分散します。見えない仲間の把握に心掛けて下さい!」

 

「「「「「「「「「「了解っ!!」」」」」」」」」」

 

みほがそう言うと、大洗連合部隊は何部隊かを作って分散して行く。

 

「それからアンチョビさん。お願いしたい事があります」

 

「私にしか出来無い事か?」

 

「アンツィオにしか頼めない事です」

 

「………了解した。何をすれば良い?」

 

そして更に、みほはアンチョビに秘密に指示を出すのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく




新話、投稿させていただきました。

愛里寿の策略で追い詰められた大洗連合。
しかしそこへ満を持して登場のダージリン………
もとい、『紅茶仮面』(笑)
ヒーローの様な登場をさせようと思っていたところ、ふとポワトリンの存在が頭を過ぎり、いっそこれでやってみようと思いまして。
アールグレイも付き合いで、フクロウ男爵に扮して貰いました。
そして、何気に登場していなかったキリマンジェロが、その紅茶仮面の裏方役を務めていたのです。

そして炸裂するミフネ作戦
シン・ゴジラを見て以来、『ミフネ作戦のシーンで宇宙大戦争マーチ流したら面白くないか?』と思い続けていまして、遂に実行できました(爆)

いよいよ分散してのゲリラ戦。
大学選抜側の精鋭も登場します。
お楽しみに。

さて、前書きに書いた件ですが………
実はちょっと、気分転換で別作品の設定なんかを考えていたりしたのですが、その中でコレ書いてみたかもと思ったものがありまして。

その名も『ウルトラ先生オーブま!』
『魔法先生ネギま!』と『ウルトラマンオーブ』とのクロスです。

ただ、ネギま!側の設定をかなり改変する事になるので、果たしてコレは良いのだろうかと思う所がありまして………
そこで、取り敢えず今固まっているだけの設定を活動報告の方へ掲載しますので、そこでちょっとこの作品を見てみたいか如何かと、色々と意見をお伺いしてみたいのです。
もし宜しければ、ご協力ください。
規約違反になるので、くれぐれも感想の方では話さない様にお願いします。

では、長くなりましたが、ご意見・ご感想をお待ちしております。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。