【完結】ポップになりました   作:しらいし

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20.魔軍司令の外道策略

魔軍司令   :ポップ

魔軍司令補佐 :メルル

司令補佐代理 :ハドラー

百獣魔団軍団長:獣王クロコダイン

妖魔士団軍団長:妖魔司教ザボエラ

不死騎団軍団長:魔剣戦士ヒュンケル

氷炎魔団軍団長:とっても可愛い氷炎将軍フレイザード

魔影軍団軍団長:魔影参謀ミストバーン

超竜軍団軍団長:竜騎将バラン

料理長    :みんなのおかんにしてヒュンケルの嫁エイミ

 

 

 という内示が出た。お気付きだろうか。メルル何やってんだよ。「ちょっとバーン様とお話をしてきます」とか言った結果がこれだよ。改めてメルルに恐怖を感じる。そしてハドラーは補佐の代理である。予備の予備みたいな立ち位置、というかメルルの代理である。なんかごめん。まあ大体予定調和みたいなもんだからそれはいいんだ。魔軍司令直属の親衛隊のアークデーモンやらガーゴイルやらに挨拶する際に、KOPコールが起こってサイン攻めで大変だったくらいだね。

 

 最近やった事といえば、諸国に手紙を出したんだ。

 

 

 

"もうリンガイア無いから。これからは魔族と魔物と人間が共に暮らす国、キングダムオブポップだから。そこんとこ夜露四苦! by元パプニカ三賢者ポップ"

 

 

 

 という我ながら完璧な手紙を鼻くそで糊付けして送った。

 

 するとだ。

 

 

 なんという事でしょう。一週間もしないうちにベンガーナから宣戦布告された。うける。非常に好戦的ですね。まあ間にテランもあるからすぐには来ないしいいかと思ってたら、テラン素通りしてすぐにやってきた。うける。初戦はガチろうと思って、バランとヒュンケルとクロコダインに「やっちゃおう」と言ったら、攻めてきた軍勢は二日でほぼ全壊して撤退していった。わざと生かして恐怖を国に帰って伝えてもらう為に若干手加減してもらったので、多分後々の交渉に役立つだろう。多分。勘だけど。

 まあパプニカはなんか世界中から糾弾されてるらしいからこっちに対応する余裕なんてないだろう。遠いし。うちの国、日本地図でいうと青森的な位置にあるからな。パプニカは高知らへんだからねえ。ちなみに山脈挟んでテランが名古屋でベンガーナは大阪らへんかな?

 オーザムがちょっと変則的だけど北海道で、カール王国が広島、ロモスが熊本辺りだ。え? オーザムのが近いって? 海渡ったら山脈だらけで大回りしないといけないんだよ。オーザムならカールからのほうが近いんやで。詳しくは"ダイの大冒険 地図"でググってくれ。

 

 まあなんだ、初陣を完勝した後、バーンにこの後どの軍がどの国を攻めるか決めてよいとか言われたから「一つずつ全軍で圧倒的物量で叩き潰します」って答えたらバーン引いてた。……正直ガチるなら当たり前だと思うんだけど。まあ降伏は受け入れるよ? 全ての大陸の全ての国、全部人と魔が共存する国にしちゃうんだから。そこまでしたらバーンも地上消滅させる必要ないだろうし、何よりフレイザードちゃんが生きやすい世界になるだろう。ま、とりあえずベンガーナの軍は叩き潰します。

 

 唯一の不安はダイ君なんだけどね。とか思ってたら気付いたらいなくなってたハドラーが両腕無くなって体に×の字刻まれた状態で瀕死で帰ってきた。

 

 師弟からアバンストラッシュ喰らってやんの草生える。じゃなかったやっぱ弟子入りしとるやんけ。しかも話聞いたらアバンも倒せず撤退してるやんけ。お前何してんだよまじで。……あ、そうか。ダイ君バランからちょっと鍛えられてるからな。原作開始よりよっぽど強いわ。バランが「流石我が息子よ……」とか言い出して「うちのフレイザードちゃんのほうが強いわ!」とちょっとした口論になったりもしたが、やっぱりダイ君は壁になるのかねー。

 

 

 

 とか思ってたら城に客人が来てメルルが接客してるらしいので、会うことにしたらアバン先生が一人で来てました。

 

 なんでや。


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