エレンは女でオレっ娘です。
原作の調査兵団部分はカットします。
「―――――レン」
誰かがオレを呼んでる気がする。
「―――――エレン」
この声聞いた事があるけど誰だっけ?
「―――――起きないと悪戯する」
ああ、オレの周りでこんなこという奴なんて一人だ。
「やめてくれ。」
「エレン」
「なんだよ。」
「そこで起きるのはひどい。」
「え?なんでオレが悪いみたいな言い方してるんだよ!」
「悪戯できなかった。」
「するなよ!」
「・・・もう帰らないと日が暮れる。」
「なに自分はまともですみたいな顔で話を逸らすんだよ!」
「エレン?どうして、泣いてるの?」
「聞けよ!―――――え?」
そう言われて自分の頬を伝う涙に気が付いた
とある壁の中の845年の出来事
今オレとミカサ・・・ミカサっていうのは寝てるオレに悪戯しようとした幼馴染だ。
二人そろって家に帰っている途中だ。
「・・・」
「・・・」
「・・・言うなよ」
「なにを?」
「俺が泣いてた事だよ」
「・・・」
「考えるなよ。」
「エレンが一つ私のいう事聞いてくれるなら考える。」
「ちょっと待ってくれ。たとえば一つ聞いたとして、だ。なんで考える止まりなんだよ!普通は言わないって言うだろ!」
「え?エレンの弱みは握って損はない。」
「そんなドヤ顔で言うなよ!!」
「そんな褒めなくていい。」
「褒めてないよ!」
疲れる。
ほんと、ミカサの相手を一人でしてると訳が分からないほど疲れる。
どうしてこうなったんだ。
「なんで泣いてるの?エレン。」
「ハ、ハンネスさん!」
「あ、ついにミカサにヤられた?」
「なんだよ、ヤられたって。ていうか酒くさっ」
オレに絡んできたのはハンネスさん。
無駄に胸元を開いてその谷間を露出させている。
ってまたサボってるのかよ!
「また飲んでる。」
「なに?一緒にやる?」
「いや、仕事は?」
「今日は門兵。」
ならしっかり守ってろって。
「一日中ここにいるわけだからお腹は減るしのどは渇く。飲み物を飲もうとしてそれが酒だなんて些細な問題よ。」
「イザって時の為にしっかりしてろよ!」
「・・・」
なんだよ!?
なに?それ?みたいな顔して!
「イザって時ってどんな時?」
わかってなかったのかよ!
「イザって、奴らが壁を壊して街に入って来た時だよ!」
「おい大声だすなよ、エレン。頭に響くだろ。」
「元気がいいな医者のせがれ。」
「100年何も無かったんだ。まぁもしって時はしっかりするけどな。」
「安心してる時が一番危ないって父さんが言ってたんだ!!」
「そうかも知れない・・・街の恩人のイェーガー先生には頭が上がらないけど、兵士になったら壁の補強工事をする機会があるんだけど、奴らにあの50mの壁をどうこう出来るとは思わないのよ。」
「な!じゃあ戦う覚悟がないって言うのかよ!」
「ないわ。」
「なんだよ!『駐屯兵団』じゃなくて『壁工事団』にしろよ。」
「ただねエレン・・・私たちがただ飯食らいって言われてるって事が平和って事よ。それこそ私たちが活躍するなんて事態が無いに越した事はないわ。」
そうなのかもしれないけど。
でも不真面目すぎるじゃないか!
「壁の中で生きる事は出来るけど、ただ飯を食って寝てそれの繰り返しなんてただの家畜じゃないか!」
そう言って家に帰るためにまた歩き出す。
後ろでハンネスさんが何か言った気がするけどオレまで届かなかった。
「・・・エレン、調査兵団はやめた方がいい。」
「なんだよ」
「エレンに悪戯できなくなる。」
「欲望に忠実だな!」
「そんなに褒められてもエレンを気持ちよくすることしかできない。」
「なに照れながらとんでもない事言ってるんだよ!」
カンカンカン
この鐘の音は!
「英雄の凱旋だ!行くぞ、ミカサ!」
「そんなに強く握られると・・・あっ」
何か後ろで言われた気がするけど無視。
そんな事より今は英雄の姿を見に行く方が重要だ!
お読みいただきありがとうございます。
まだプロローグ的なモノなので軽く流します
ただここまで結構書くのが楽なんですよねw
まぁ欲望の垂れ流しですからwww