文字数少なくてすいません。
「あー、何をします?」
今はいつものメンバー(文、にとり、椛、俺)で集まっていつもの遊び場所に集まっている。集まっているのはいいがこれといってやることが無く、何かいい遊びは無いかと考えている最中なのである。
「これといって何もないよね」
「ほとんどの遊びはやってしまいましたし」
「もう何も思いつかないよ」
この時代にはテレビゲームとかは無いから未来人の俺からしたらつまらない世の中である。前世の頃は『幻想入りしてー』とかぼやいていたけどこの世界にはパソコンとか無いし最悪だ。まぁ、その分アウトドア生活を楽しんで友達とリア充してるんですけどね。
とか考えているうちに話が進んでいたらしくにとりが話始めていた。
「もう何も思いつかないしちょっと発明品を試してほしいんだけど」
「…どんな物ですか?」
「ネタになりますかね?」
にとりの発明品は危険物ばかりでろくな物が無い。いや、一つだけちゃんとしたものを造ったけれどすぐに文のものになってしまった。その発明品『カメラ』は文の趣味で始めた『文々。新聞』という新聞を作り天狗達に売り出している。
「今回は危なくないからね」
そう言いいつも背負っている鞄から黒い何かを取り出す。
「ゴキ「違う!」…その黒くて長いのは?」
「ベルトって言ってずり落ちないようにする為の頑丈な紐みたいな物さ」
「何でまたそんなものを?もっと派手な危険物かと思っていましたが」
「にとりらしくないですね、いつものように爆発物を出してくるのかと思っていたのですけど」
「あんた等が私にどう思っているかはよく分かったよ」
どうやら文と椛はにとりの発明品に対するイメージは最悪のようだ。まぁ、それもそうだろう。発明品の被害は二人にしか行っていないからな。俺は危ないということであまり触らせてはくれないし。危ないといってもそこまで危険なものではないけど一度だけすごいものが在ったな…とりあえず5秒後に爆発するなぞの小型爆弾。略して『爆弾』という野球ボールくらいの大きさの発明品でボタンを押したら大爆発が起きる爆弾。あれはいい思い出だった。
「この間和真が空飛びたいってぼやいてたからさ。さすがに空飛ぶ道具は作れなかったけど文か椛の腰に巻きつけて文達と飛べば楽しいかなってね」
にとりさん。俺は今ものすごく感動している。ありがとうにとり。あんたは最高だ!
「ありがとうにとり!」
「はっはっは!盟友の為だ!」
それにしても腰に巻きつけるか……前世の俺だったらこれで反応しているところだったな。今の俺じゃ精通もまだだし何も感じない。
「では私と一緒に飛びましょう」
ん?文はこういう事には自分から立候補することは無かったように思えたんだけど気のせいだったか?
「めずらしいね文が立候補するなんて」
「私は鴉天狗なので飛ぶのには自信があるだけですよ。この間椛はボーっとしていて他の天狗とぶつかったことがあるので心配なだけなんです」
「あ、あの時は24時間体制で見張りをしていた後なので仕方ないかと…」
「ま、とりあえずやりましょうよ」
「そのベルトの説明なんだけど着けている人からは外れないようになっているから」
「なんで?」
「もし誤って外れたりしたら大変だからね」
なるほど。さすがにとり、抜かりが無い。
◇
あぁ、気持ちがいい。空を飛ぶっていいな…。
「どうですか?」
「すごい!」
辺りいったいを見回す。妖怪の山ってこんな風になっていたのか。前世では絶対見れない光景であろう。
……ん?あれはなんだ?妖怪の山から少し離れたところにうっすらとだが茶色いものがたくさんあるところを見つけた。
「あれはなに?」
「人里ですね。和真さん以外の人間が住んでいる場所です」
「そうなんだ…」
今度行ってみるか。
それにしてもすごいよな~空を飛ぶって…死んだら鳥になってみたいとか思ったことあるけど、この世界は人間でも空を飛べるからありがたいよな~。
……突然だけど旅に出たいと思った。こういう景色をいろいろと見て回りたい。いつか空を飛べるようになって歩いたり飛んだりして人生を謳歌してみたい。前世では出来ない…この世界でしか出来ないことがしたい。そう思った。
あれ?この世界でしか出来ないことがしたいとか思ったけど修行や妖怪との死闘とかしちゃってるよね?……こまけぇこたぁいいんだよ!
「そろそろ戻りますよ?」
「うん、ありがとう。文」
「いえいえ」
貴重な体験をした。空を飛ぶ感覚は良く分からなかったけれどもそれ以上の収穫があったので良しとしよう。
まぁ、そんなことより今更だが、突っ込ませてもらおう。文よ。
「そういえば何で俺が下なの?」
実を言うと俺は文の腹辺りに巻きつけられている。普通は俺が背中に乗るように巻かさるようになるのではないのだろうか?なのでたまに胸が当たったり見えたりってのがありました。
「特に理由は無いですけど…興奮しました?」
いえ、特には。…嘘です。少しだけど……。
「顔赤いですねぇ~」
うるせい
◇
「「おかえり~」」
にとりたちの下に戻って来たのはいいが椛とにとりが将棋をやっており、はずしてくれるのはこれが終わってかららしい。うむ、別にベルトが締まって苦しいとかは無いから別にいいんだけど、文にいつまでも迷惑をかけるわけにもいかないし……どうすればいいんだ?
「私は別にいいですよ?」
どうやら心を読まれたらしい。いや、俺が困るのだよ。地に足着くことも許されず宙にぶら下がったままというのは。
「なら座りますか?」
あ、お願いします。
文が座れば俺も座ることが出来る。
それにしても将棋か……俺も久しぶりにやってみたいな。転生してから一回もやっていないしな~、しかし俺には3人には勝てそうにないしな。もう少し頭が良くなってからやってみよう。
「よっこいしょ」
文よ、その言葉と共に座ったら年寄り臭さが――!!
そのとき!
伊吹和真に電流が走る!!
やばい!このまま文が座ったら頭に胸が当たってしまう!空での一軒もあるしこれ以上俺のイメージ的な何かをあれするのはまずい!俺はどうすれば!?
――しかし、時すでに遅し。やわらかいものがすでに和真の頭の上に乗っかっていた。
「……文」
「何です?」
文がにっこりと笑った。
ああ、これは分かっている顔だ。はぁ……あれ?別に俺は動いたりしていないのに眠くなってきた。普段とは違うことしたからか?まぁ、どっちでもいいか。文には悪いけど少し眠らせてもらおう。
「あやや?眠っちゃいましたか」
時間はもう午後6時を越えているだろう。日はもうとっくに暮れていた。
「さて、もうそろそろ帰ろうか」
「そうですね。それにしてもにとりは将棋弱いですね」
「次は勝つよ」
二人はそういい帰りその場には文と、文の膝の上で寝ている和真が残された。
文は和真にそっと抱きつき、目を閉じた。
「ベルトが無ければ膝枕してあげれたんだけどね……ん?ベルト?」
文はベルトのことをすっかり忘れていた。すぐにはずそうとするが自分じゃはずせないのを思い出し、ため息を吐く。
「困ったわ……送っていくついでに萃香さんにはずしてもらおう」
◇
その頃の萃香
「勇儀~和真が帰ってこないよ~怒りすぎちゃったかな~家出じゃないよね~?」
「はぁ…心配なら迎えに行けばいいじゃないか…」
情けない声出しながら息子の帰りを待っているのであった。
私はレミリアと永琳が大好きです。これを友達に言ったら「偏りすぎだろwwww」と言われました。それでも私は好きなんです。