幻想入りしたので普通に生活してみることにした   作:masakage

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その13

 拝啓お父さん、お母さん、お元気ですか?

 今僕は地獄にいます。

 もちろん悪事を働いて地獄に落ちたわけじゃありませんよ?

 まあ落ちたという点ではそうですが(笑)

 お母さんは最近体重を気にしてましたよね?

 でしたら灼熱地獄、おススメです。

 僕なんか汗が滝のように流れて意識が…

 

 

「暑い!氷具現アイス具現!!涼しくなぁれっ…涼しくなぁれっ…!

 熱気退散!熱気退散!涼しい空間戻ってこいっ…!」

 

「こらー!そこの人間!ここで何してるのー!」

 

 異常に暑いので涼んでいたら黒い羽根の生えた女の子(二人目)が飛んできた

 蹴れば人を殺せそうな靴を右足に履き右手にロックバスターを付けていた

 これまた濃いキャラだな…

 

「ふむ、地獄に来ての第一村人発見 

 おーい、助k…」

 

 そこまで言って俺は固まった、何と女の子が巨大なエネルギー弾を生成したのだ!

 ていうかあのポーズ的にまさか!

 

「フリーザのデスボール!?もしくはゲマのメラゾーマキター!

 やめろー!そんなモンをぶっぱなしたらこの星が消えるぞっ!!」

 

「え?そんなに危ないの!?だったらやめなきゃ!」

 

 ノリで言ったセリフを女の子は本気で受け止めたようだ

 

「まあ話せる状態になったし…よしとしよう。

 俺は斎藤蓮って言うんだが君は?」

 

「私?私は霊烏路空、皆にはお空って呼ばれてるわ」

 

「お空ね、了解。それにしても地獄って存外フレンドリーな場所なんだな」

 

「ここは地獄じゃなくて灼熱地獄跡だよ」

 

「なんと!…まあいいか」

 

「えーと……何で私はここに来たんだっけ?」

 

「俺を案内する為だと思うよ」

 

「そっか!」

 

 適当に都合の良い嘘言ったら信じたでござる

 

「じゃあとりあえず地霊殿に行こっ!」

 

「おう!」

 

 

 

 

 

 

 

「ここが地霊殿だよ!ここに私のご主人さまがいるんだ」

 

 まずお空に案内してもらったのは大きな屋敷だった

 てかお空のような女の子にご主人様と言わせるって…

 

「『そのご主人様とやらが女であると信じたい』ですか、ならご安心を私は女ですから」

 

「心を読まれただとッ…まさかスタンd「違います」せめて最後まで言わせてくれると嬉しいです」

 

「でも心を読む能力であるということは正しいです

 私の名前は古明地さとり、覚という妖怪です」

 

「なるほど、だから心が読まれたのか…

 これはエロいことを考えて赤面させるという定番ネタをせざるを得ない!」

 

「生娘じゃないんですからそんな反応しませんよ…

『俺の名前は斎藤蓮、聞こえる?通じてる?』通じてますよ」

 

「おお、すげえ!なかなかに便利そうな能力だなー」

 

 そう言うと少し驚いたような顔をされた。

 俺、何か変なこと言っただろうか?

 

「いいえ、変なことは言ってませんよ。

 便利…とはまた、そのような事を言う人間は珍しいです

 たいていの人間…いや妖怪も私の能力を恐れますから」

 

「なんだ?暗い顔をして、マイナス思考なんて損なだけだぜ?

 細けぇこたぁいいんだよ!」

 

「フフ、そうですか。お空、お客様にお茶菓子の用意お願いするね」

 

「はーいさとり様」

 

「なんだか一方的な客人だというのに申し訳ない」

 

「いえ、お気になさらず。それでは『おしゃべり』を始めましょうか」

 

 

 

 

 

 まあ話の内容はここに関する俺の疑問とかだった。

 てかさとりの能力マジ便利、俺の言いたい事を的確に分かってくれるから話がすごいスムーズだ

 ちなみにお空はさとりと話してる途中に「あ、そうだ!」と言いどこかに行ってしまった

 

「いやはや、おしゃべりだというのに俺の疑問解消コーナになっちまった、ありがとな」

 

「こちらも有意義な時間を過ごせましたからかまいませんよ」

 

「創価創価、それは重畳……そこだっ!」

 

「きゃっ!」

 

 第六感が発動したので何もない所に手を伸ばしてみると何かに触れ女の子が現れた

 ちなみに触れた場所は頭だったから問題ない

 ここで胸を触れるのはリトさんぐらいである。

 それはさておきこの少女、さとりと同じくバックベアードなアクセサリーを付けている

 

「見た目から察するにさとりの妹とみた、どやっ!」

 

「すごい!凄いねお兄ちゃん!どうして私がいるって分かったの?」

 

「フッ例え<姿を消す程度の能力>であろうとも

 この人里の熱血教師、斎藤蓮にかかれば無いようなもんだぜ!」

 

「…レンさん、この子の名前は古明地こいし。ご想像通り私の妹でして

 正しくは<無意識を操る程度の能力>です。」

 

「無意識?…なるほど無我の境地に達してテニスが楽しくなr「全然違います」左様ですか」

 

「レンっていうんだー、レンって能力持ちなの?だから分かったの?」

 

「能力持ちだけど全然関係ナシ、敢えて理由をつけるなら…俺だからかな」

 

 この時俺は人生で一番いいドヤ顔が出来ていたと思う。

 俺だから…だっておwwww

 

「ハハッ、レンって面白いね!お姉ちゃん、レンってここに住むの?」

 

「いいえ、彼には人里での生活があるから。今日は…そうですね…

 レンさん、本日のところは地霊殿に泊まっていってください。

 明日お空に人里へ送らせますから」

 

「何から何までありがとなー、そういや旧都って危険なんだっけ?

 地霊殿がフランクな場所だったから忘れてた」

 

「えー!レン帰っちゃうの?面白くないなー…死体にして部屋に飾っちゃおうかな」

 

「こいし!?そんな物騒な事をお客さんに言うのはお姉ちゃんどうかと思う!」

 

「おお、さとりの素が垣間見れた。

 まあそれは置いといて、こいしちゃんや。

 だったら寺子屋(ウチ)に来るかい?

 毎日は…遠いから難しそうだが暇な時に来ても構わんよ」

 

「いいの!?」

 

「慧音なら…それでも慧音ならやってくれるっ…!フランの時みたいに」

 

「…今度上白沢さんに何か送っておきます。

 ハァ…こいし、周りに迷惑をかけちゃ駄目だからね」

 

「行っていいの?お姉ちゃんは止めると思ったんだけど」

 

「言っても聞かないでしょう?ではレンさんこいしをよろしくお願いします

 

 ……さて、もう良い時間ですし大食堂に行きましょうか」

 

「さとり様、レンの歓迎会をしたいんですがいいですよね!」

 

「いいよ。でもお空、そういうのは準備する前に言ってね」

 

 お空が元気に戻ってきた、歓迎会?

 

「どうしてまた?俺明日帰るしただ地底で迷子になっただけだぞ?」

 

「皆宴会好きですから、何か理由をつけて宴会をしたいのですよ」

 

「そうそう!ご馳走もお酒もいっぱいあるよ!」

 

「ふむ、でも俺未成年なんだよな…お酒飲んだ事無いし」

 

「それはあなたがいた世界でのルールです、ここは地底界

 レンさんが気にすることはありませんよ」

 

「そうだよレン、飲もうよ」

 

「飲もー!」

 

 こいしもお空も進めてるしここで逃げれば漢が廃る。

 郷に入っては郷に従えというし、ええい!ままよ!

 

「そっか、ならばガンガン飲もうぜ!」

 

 

 

 

 

 

 

「ここは俺が酔いつぶれる場面と思うんだけどなあ…はいウコンの力どぞー」

 

「すみません…」

 

 真っ先に酔いつぶれたのは予想外にもさとりだった

 さとりはお空にお酌をされる→他のペットにお酌をされる→他の(ry

 というループであっという間に潰れてしまったようだ。

 ここは俺が人生初の酒を飲み暴走するというパターンと思ったのだが…

 

「いやここは酔っ払って天然口説きが発動し女の子にフラグを立てるというパターンだったのでは!?

 ちっっくしょおおおおおおおおおおお!!!(若本風)」

 

「れ…レンさん、あっあまり叫ばないでください…頭が…」

 

 どうでもいいがさとりのカリスマが消えたなーと思った俺だった




さとりんが「生娘ではない」発言していますが作者としては『うぶな娘』という意味で使ってるつもりです。

まあ別の意味かどうかは皆様のご想像にお任せいたしますww

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