テンプレチートオリ主のテンプレな物語   作:masakage

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テンプレその28

 今日は吉良の家に俺たち3バk…3人のイケメンオリ主(笑)が集合した。

 というか俺が呼びだしたのだ。

 

「そろそろ俺もテンプレなことしないといけない気がしまして」

 

「いきなりそういうネタかよ!…どうしたんだい?唐突にって唐突なのはいつもか」

 

「テンプレを地で行くこの俺とした事が最近不甲斐ないと思ってさ〜」

 

「女子会とかだな、ありゃァ……嫌な、事件だったね」

 

「僕の知らない所で何があった…」

 

 …嫌な、事件だったね。

 

「まあとにかく!テンプレらしく攻めてみようと思いましてだ…

 俺が企画してみんなで海に行くことになった!これぞ二次SSの王道よ!

 『ドキッ!美少女だらけの海水浴!with愉快な野郎共』と言う訳だぜ!」

 

「…温泉の時みたいに事前報告かい?」

 

「グギギ、くやしいのうwwくやしいのうww」

 

「んにゃ、だからお前ら誘いに来た。野郎"共"って言ったろ?それで集まった」

 

 吉良と早乙女、束の間の硬直、先に動けたのは早乙女であった。

 

「遠藤…貴方が神か、神ィィィィ!」

 

「フゥーハハ!さあ俺を崇め奉り給え!」

 

 早乙女は俺を崇めてくれているが吉良は何と言うか…

 保護者が子供を見つめるような妙な目をしている。

 

「どうしたん?もっと俺を称えろ!嬉しくないのかー!」

 

「いや、嬉しいんだよ?嬉しいけどね?けども…

 

 

 テンプレオリ主だったら一人で行ってハーレム楽しむものじゃないのかなーっと…」

 

「……その発想は無かった、でもさ?ぶっちゃけていい?」

 

「…どうぞ?」

 

「テンプレさんは美少女侍らせてるせいで男友達いない、酷い場合は恨まれてるだろ?

 それはやだ、ハーレムもいいかもしれんが馬鹿言って下ネタで笑いあえる男友達ってのも大事じゃん?」

 

「何というか…夢が無いというか庶民的?というか…ねえ?

 というかテンプレしないとって台詞はどこへ行った…」

 

「…まァ俺たちにとっちゃいいんだけどよォ…」

 

 吉良も早乙女も何とも言えない顔をしていた。

 

 

 

 

 そしてやってきたは青い海!青い空!白い砂浜!海水浴場にやってまいりました!

 メンバーは以前の温泉旅行のメンツ+吉良&早乙女+八神家という感じである。

 さっさと着替えて女性陣を待機、男子の着替えは楽だから早いのである。

 そして海に来たなら俺がするべき事は一つ!

 

「バーベキューなら俺に任せろ!せっかく海に来たんだ!オラがやらなきゃ誰がやる!」

 

「そこは保護者さん達に任せとけよ!子供なんだし遊ぶものじゃないのか!?

 君だったら写真とかとるのじゃないのか?オリ主らしいことするんじゃなかったのか!?」

 

「俺はやりたい事をする。ただ――

 

 

 ――それだけ」

 

「うざッ」

 

「にゃはは、よくわからないけどカズ君はブレないね」

 

 思ったより早く女性陣登場、俺に話しかけてきたなのはは……

 えっと…なんだ、俺疎いから水着の名称が分からん。

 

「ワンピース?」

 

「どう見てもツーピースでしょうが、二つに分かれてるでしょ?」

 

「さよかアリサ、とりあえず俺は果たさなければならぬ事をするだけ!」

 

 水着解説は定番中の定番!これはやらぬわけにはいかぬ!

 

 なのはは…白いフリルが可愛らしいピンクのツーピース水着でだな…

 フェイトはとりあえずツーピース、青い水着で下半身は…布?バンダナ?

 確かパ…パ…パオ!分からんので次だな。

 アリシアは…ありゃビキニで合ってるはず、黒くて下半身にはフリルがついている。

 フリルって人気ナノカナー?

 アリサはオレンジのドット柄の赤い水着…すずかは白くて黒いリボンが付いた…

 

「絶望した!自分の水着の知識の浅さと説明力の無さに絶望した!」

 

「諦めんな遠藤ォ!ちなみにフェイトの水着はパレオな、パ レ オ !」

 

「早乙女に解説を頼めば良かったぜ…」

 

「今からでも遅くはねェ!俺に任せな!

 しかし大半がワンピースではなくセパレートタイプを選ぶとはな、

 個人的にはスク水を着てくれる子がいないかwktkしていたがこれはこれで!

 ちょっと大人の女性に憧れを持ち背伸びしている少女というべきかとにかく素晴らs

「せいっ!」

 ぎゃあああああ!目がァ!目がァ!」

 

 アリサに眼潰しをされ悶絶する早乙女であった。

 

「あれ?そういや吉良が静かだな、きらー!吉良ー!どうした?どこだー?」

 

「ぅ……ふぅ、眼福だった…」

 

「……」

 

 ちょっと見えない所に吉良はいた、別にナニをしていたという訳ではないが…

 年齢が年齢だし、通るのはまだだよ…ねぇ?

 

「そっとしておこう」

 

 これが最善の行動であろう。

 

 

 

 さて、お昼までまだ時間がある。俺は今からどうするか…

 

 ピッ▲海に来たらビーチバレーだ!

   △美少女たちとキャッキャウフフしながら泳ごうぜ!

   △砂浜でまったりするのもいいな

 

「2番目じゃなくてそれを選ぶのかよ…まあしたい事をすればいいけどさ…」

 

 吉良の突っ込みはもはやスルーである。

 

 

 

 そしてチームは

 恭也さん&美由希さんペア

 シグナム&ヴィータペア 

 そして俺&士郎さんペアとなった。

 シグナムさんとヴィータがルールを理解してもらうため

 まずは恭也さんと美由希さんペアと闘うことに

 

「ふっふっふ、悪いけどお父さんが相手になってるからね

 ちょっと本気出しちゃうよ?かーず君♪」

 

「何を言っているんだ美由希、和也君は……

 

 ――父さん並みに出来るやつだぞ」

 

「え?…なにそれこわい」

 

「じゃあ行きますよー!」

 

 俺はかるーく2mほどジャンプして…腕をしならせインパクトの瞬間に全力を!

 

「イメージは腕をムチだと思え…喰らえ!マッハサーブ!」

 

「うわ!はやっ!」

 

「何をぼやっとしている美由希!ハァ!」

 

「おいおい、父さんをノーマークするだなんて悲しいな…ハッ!」

 

「しまっ!?」

 

 士郎さんのアタックをアタックで返す神業で1ポイントゲット

 

「まずは先取点だね」

 

「士郎さんナイスプレー!」

 

「クッ、俺とした事が不覚だ…」

 

「…あ、あれ?もしかしてこの中で私が一番弱い?」

 

 

 そのころ外野では

 

「これがビーチバレー、なんてハイレベルなスポーツなんだ…」

 

「シグナム、あたしあいつらに付いていける気がしねぇ…

 あいつら魔法無しだろ?地球人ってスゲェんだな」

 

 妙な勘違いが生まれていた。

 

 

 

 

 ※そのころ吉良は

 

「あ、吉良君や〜、吉良君は泳がへんの?」

 

「ん?はやてか、今は休憩中だよ。

 ……なるほど、ザフィーラに乗ってるんだね」

 

「砂浜の上では車椅子は押せないからな、俺が主をお運びしている」

 

 ザフィーラに乗って来たはやての水着は白いワンピース

 上着をはおり麦藁帽子を被っている、日射病対策は万全だね。

 

「き、吉良君?」

 

「なんだい?」

 

「水着…似合ってるかな?」

 

「勿論似合っているとも」

 

「そっか!よかったわー…えへへ……吉良君!」

 

「な、なんだい?」

 

「吉良君の事名前で呼んでいいかなー…なんて

 あ!いやな!吉良君私の事名前で呼んでくれてるのに私が名前で呼んでないのもおかしいし

 えっと…呼んでええかな?」

 

「ま、まあ僕が名前で呼んでいるからね、好きに呼んでくれて構わないよ」

 

「そ、そう…わかったわ……大和君」

 

 

 一番青春していた。あまずっぱーい

 まあ吉良は『遠藤も名前で呼ばれているし大丈夫…まだ大丈夫』と自己暗示をかけていたが…

 そしてなまじ空気が読めて主思いがゆえに動けず、

 この空気の中にずっといたザフィーラは肩身の狭い思いをしていたのであった。

 

 

 

 ※そのころ早乙女は

 

「ヒャッハー!水着だ!美少女だ!ここは天国かァ!」

 

「うわっ!またアイツが目を覚ましやがったわ!もう一発殴るしか」

「ア、アリサちゃん、流石にそれ以上暴力を振るうのは駄目だと思うの…」

「そうだよ?アリサちゃん、カズ君から縄貰って来たからこれで…ムチ打ちもいいかな?」

「「すずか(ちゃん)!?」」

「冗談だよー…ウフフフ」

 

「む、鞭だと…ありがとうございますゥ!」

 

 

「逃げよ!フェイト!向こうの誰もいない沖へ逃げるんだー…ウヘヘー」

「に、逃げるのはいいけどどうして腰に捕まるのお姉ちゃん?

 あ、駄目だよっ!腰に顔をスリスリしないで…」

「あーフェイトの肌すべすべー、お持ち帰りー!」

 

「美少女姉妹のゆるゆらゆりりなプレイング…許せるッ!」

 

 満喫していた。すごく満喫していた。


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