毛色は違いますが、これはどうしようもない><;
口調が違うというのは心の声ということで見逃してくださいorz
私の隣では、愛する人が眠っている。
これは夢ではなく現実。
ずっと好きだった人。
もしかしたら、小夜に取られるんじゃないかと焦っていたけど、私を選んでくれた。
この人は優しくて、きっとこの人のことを知れば、誰もが好きになるんじゃないかと不安だった。
以前の直刃しゃんと、今の直刃しゃんでは確かに違う。
私と同じくらいだった剣術の腕も凄く強くなっていたし、どこか大人びていて、とても頼りになる男の人になっていた。
けど、きっと何も変わらない。
私は、私たちには分かる。
本質は何も変わっていない、優しい直刃しゃんだということが・・・・・・
もし、今の直刃しゃんがいなかったら・・・・・・きっと小夜と一緒になったんじゃないかと思う。
私は仇討ちに参加して、直刃しゃんは家を守って・・・・・・
そう考えると、私は小夜から、絹、無垢達から直刃しゃんを奪ったことになるのだろうか・・・・・・?
以前の直刃しゃんは、別の人を愛したと言っていたから、そうとは限らないかもしれないけれど、もしそうだったのなら私は・・・・・・
そんな考えを振り払うように、私は直刃しゃんに身を寄せる。
今、この時を生きる直刃しゃんは私を選んでくれた。
それが私にとって大切なこと。
今考えても、何も変わらない事・・・・・・
討ち入りまでの間、私達は夫婦としてここで過ごす。
たった少しの合間。
本当に短い時間でしかないけれど、私と直刃しゃんは夫婦。
また、考えてしまう。
もし父上が生きていたら、私達は討ち入りに参加しなくてもよかったんじゃないかと・・・・・・
そうなると、私達がこういった関係になることも無かったかもしれない。
けど、このままもしも逃げ出したら、また家族で、皆で暮らせるんじゃないかって。
そんなことを思ってしまう。
そんな考えを、きっと母上は許してはくれない。
亡くなった父上も決して許さないだろう。
小夜は喜んでくれるかもしれない・・・・・・絹や無垢はきっと喜んでくれる。
けど、きっと後ろめたで、私は前を向いて歩いていけなくなる。
きなこにも、師匠にも顔向けできない・・・・・・
きなこ・・・・・・きっとあの子は元々長くはなかった・・・・・・
ずっと一緒にいたから、なんとなく分かっていて、気づかないふりをしていたのかもしれない。
きなこの名前が出た時の師匠は、平静を装っていてもどこかいつもと違っていた。
直刃しゃんの顔も、師匠を見る目つきがどこか違うことが分かった。
二人の顔を見て、ああやっぱりそうだったんだなって・・・・・・
それでも・・・・・・
それでもきなこを殺したのは、私・・・・・・
どんな理由があっても、殺したのは、私・・・・・・
そんな私に、逃げることが許されるはずがない。
それに
きっと、直刃しゃんは一緒に逃げてはくれない・・・・・・彼はきっと討ち入りに参加して・・・・・・
それなら
私は彼と共に戦い、共に最後を迎えたい・・・・・・
彼の隣で・・・・・・
仮初の夫婦でもいい。
ここで過ごす時間は後、僅か
だから
彼と少しでも
少しでも幸せな時間を
共に・・・・・・
かなり長い間ほぼ常にきなこといて、本当にきなこの異常に気がつかなかったのか。と思ったので
本当は・・・・・・最後なんとなく気づいてたんじゃないかなぁと
妄想
けど長くない子犬が放置されて死なないってのも・・・・・・飢餓で野生が目覚めるのが早いか寿命が先か・・・・・・どんな病気だったかにもよるのかなぁ
ちなみにこのSSズはフラグ
かもしれない